この章では、エラー・メッセージに関する一般情報と役立つヒントを説明します。
Oracle Fail Safeサーバーには一元化されたメッセージ機能が備わっています。ある操作を実行した結果、エラーが発生すると、システムはエラーに対応するメッセージを検索し、そのメッセージを表示します。メッセージにはメッセージ接頭辞、一意のエラー番号およびメッセージ・テキストが表示されます。次に例を示します。
FS-10001: クラスタを開こうとして失敗しました。
接頭辞
すべてのメッセージには、メッセージを生成したプログラムを示すテキストが接頭辞として付けられます。たとえば、「FS」という接頭辞の付いたメッセージは、Oracle Fail Safeのサーバーである、Oracle Fail Safeサーバー・ソフトウェアによって生成されたものです。
このマニュアルでは、Oracle Fail Safeサーバー・メッセージのみ記載します。その他のメッセージ、たとえばOracleデータベースに固有のメッセージ(接頭辞は「ORA」)、またはその他の製品に固有のメッセージについては、該当する製品のマニュアルを参照してください。
メッセージ・テキスト
メッセージのテキストにはエラーに関する追加情報が示されます。通常は、メッセージを生成した状況が説明されています。
システムによるメッセージのレポート
メッセージはOracle Fail Safe Managerによって対話式に表示され、トレースを有効にした場合はトレース・ファイルに表示されます。
エラーの検索および修正に役立つように、一部のメッセージにはオブジェクト名、数値および文字列が埋め込まれています。これらの埋め込み変数は%s、%u、0x%Xまたは%dで表されます。%sは文字列、%uは符号なし数値、0x%Xは16進数、%dは10進数を表します。
たとえば、「FS-10014: グループ%sの移動に失敗しました。」というメッセージは次のように表示されます。
FS-10014: グループFS-GROUPの移動に失敗しました。
このマニュアルで最も念頭に置く事柄はメッセージの正確さです。場合によっては、メッセージの機能強化がソフトウェアに組み込まれていないことがあります。システムで生成されたメッセージがこのマニュアルに記載されているメッセージとは異なる場合、通常、改善されたメッセージ・テキストが『Oracle Fail Safeリリース・ノートfor Microsoft Windows』に表示されるか、ソフトウェアの次のリリースに組み込まれます。
Oracleサポート・サービスへの連絡については、『Oracle Fail Safe概要および管理ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。