Endeca Serverの変更に伴うIntegratorの変更

この項では、Endeca Serverの変更により、Integratorで必要な変更について説明します。

PDRの変更

PDRのmdex-property_IsSingleAssignのデフォルト値がfalseからtrueに変更されました。このプロパティの値を明示的に設定せずにバージョン2.4以前のグラフを実行すると、デフォルトのIsSingleAssignプロパティを使用するプロパティに複数の値をロードした場合、データの処理中にエラーが発生する可能性があります。

プロパティの変更

コンポーネントのいくつかのプロパティが名前変更または追加されました。プロパティによっては新しい値を設定する必要があります。
  • Endeca Serverポート

    バージョン7.5.1では、デフォルトのEndeca Serverポートが変更されました。SSLポートは7002です。非SSLポートは7001です。サーバーの新しいポートの値でこのプロパティを更新します。

  • データ・ストア名

    このプロパティの名前は「データ・ドメイン名」に変更されました。「データ・ストア名」プロパティはカスタム・プロパティ・セットに移動しました。「データ・ストア名」プロパティの値をコピーして「データ・ドメイン名」プロパティに貼り付けることができます。または、グラフのソースXMLで、プロパティの名前を「データ・ストア名」から「データ・ドメイン名」に変更できます。

  • Endeca Serverコンテキスト・ルート

    このプロパティはバージョン3.0で追加されました。デフォルトのEndeca Serverコンテキスト・ルートは/endeca-serverです。すべてのグラフのコンポーネントにおいて、このプロパティが含まれる場合は、このプロパティに値を入力する必要があります。グラフのコンポーネントにこのプロパティの値が入力されていない場合、そのグラフはプロパティの欠落エラーで処理に失敗します。

これらの変更は次のコンポーネントに影響します。
  • KVPの追加
  • 管理値の追加
  • レコードの一括追加/置換
  • 構成のエクスポート
  • 構成のインポート
  • グラフ実行トランザクション

データ・ストアのリセットの名前変更

データ・ストアのリセット・コンポーネントの名前はデータ・ドメインのリセットに変更されました。コンポーネントの名前が変更されても、機能に変更はありません。

コンポーネントの名前は、グラフのソースXMLで変更できます。ENDECA_RESET_DATA_STOREENDECA_RESET_DATA_DOMAINに変更します。

「プロパティの変更」に記載されているプロパティの変更は、データ・ドメインのリセット・コンポーネントにも影響します。

レコードの追加/更新コンポーネントの名前変更と機能変更

レコードの追加/更新コンポーネントの名前はレコードのマージに変更されました。

新しいオプション、更新の無効化がこのコンポーネントに追加されました。このフラグをTRUEに設定した場合(つまり、ボックスにチェックを付けた場合)、入力レコードと既存のEndecaレコードが一致すると処理に失敗します。その結果、バッチ全体が失敗します。

デフォルトのPDR構成で、IsSingleAssignプロパティのデフォルト値がtrueに設定されるようになりました。つまり、プロパティのデフォルト値はmulti-assignではないということです。プロパティでmulti-assignをサポートする場合は、レコードをロードする前にPDRを構成する必要があります。

コンポーネントの名前は、グラフのソースXMLで変更できます。ENDECA_ADD_OR_UPDATE_RECORDSENDECA_MERGE_RECORDSに変更します。

「プロパティの変更」に記載されているプロパティの変更は、レコードのマージ・コンポーネントにも影響します。

新規コンポーネント

次のInformation DiscoveryコンポーネントがIntegratorに追加されました。
  • レコードの削除

    データ・ドメインから全レコードを削除するにはこのコンポーネントを使用します。このコンポーネントにレコードを入力するたびに、複数のレコードがデータ・ドメインから削除されます。

  • レコードの変更
    このコンポーネントを使用すると次のことができます。
    • レコードへの新しい割当ての追加
    • 既存のレコードの既存の割当て値の変更
    • 既存のレコードからの割当ての削除
    このコンポーネントにレコードを入力するたびに、複数のレコードがデータ・ドメインで変更されます。

グラフの再実装

新規または変更されたコンポーネントを利用する際に、グラフの再実装が必要になる場合があります。

Webサービスの更新

Endeca Serverバージョン7.5.1ではWebサービスが変更されました。
  • Webサービスの制御は削除されました。
  • Webサービスの追加およびクラスタ化が追加されました。
  • その他のWebサービスのバージョン番号が1から2に変更されました。

実装で使用するすべてのEndeca Server Webサービスを確認し、現行基準に合うように更新する必要があります。

特に、バックアップとリストアでは、データ・ストア・スナップショットWebサービス操作が使用されなくなりました。バックアップとリストアでは、Webサービスの管理のexportDataDomain操作およびimportDataDomain操作を使用するようになりました。