データ・ドメインおよびDgraphプロセスについて

Endeca Serverアプリケーションは、1つ以上のEndecaデータ・ドメインにリクエストのサービスを提供します。

Endecaデータ・ドメインは、エンドユーザーの問合せリクエストを一緒に処理する1つ以上のDgraphプロセスのセットです。データ・ドメインのDgraphプロセスの1つが、すべての書込み操作(更新、構成変更)の処理を担当し、残りのDgraphプロセスが読取り専用として機能します。特定のデータ・ドメインのすべてのDgraphノードは、通常、共有ストレージにある同じ索引を利用します。各データ・ドメイン・ノードは、Dgraphプロセスによって表され、通常はEndeca Serverクラスタを実行している個別のEndeca Serverインスタンス・アプリケーションにホストされます。

データ・ドメインのDgraphプロセスは、データ・ドメイン・ノードと呼ばれます。

Endeca Serverソフトウェアを最初にインストールした場合、Endecaデータ・ドメインは含まれません。データ・ドメイン・プロファイルを作成し、それらを使用して、名前付きのデータ・ドメインを作成します。

単一のEndeca Serverインスタンスで実行されるようにデータ・ドメインを構成する場合は、通常、Endeca Serverアプリケーションの起動後に起動される単一のノードも必要になります。

複数のDgraphプロセスを実行するようにデータ・ドメインを構成する場合(そのようなデータ・ドメインは、複数ノードを含むデータ・ドメインと呼ばれます)、Endeca Serverクラスタは、データ・ドメインのDgraphプロセスを起動するポートを検索し、使用するDgraph構成フラグを特定します。

Endecaデータ・ドメインを作成したら、名前のみを使用してデータ・ドメインを管理できます。データ・ドメインのDgraphプロセスが実行されているポートの情報は、Endeca Serverがクラスタ・コーディネータ・サービスを使用して追跡しているため、確認する必要はありません。この名前のみのデータ・ドメインの参照によって、データ・ドメインの有効化と無効化、およびその他のデータ・ドメイン管理操作の実行が非常に簡単になります。

注意: 複数のDgraphプロセスを実行するように構成されたデータ・ドメインは、通常はEndeca Serverクラスタにデプロイされます。このようなデータ・ドメインは、データ・ドメイン・クラスタとも呼ばれます。単一のDgraphプロセスを実行するデータ・ドメインと、複数のプロセスを実行するデータ・ドメインは、どちらのタイプもEndeca Serverアプリケーションによって管理されます。このため、マルチプロセス・データ・ドメインが含まれる場合は、データ・ドメインとデータ・ドメイン・クラスタのどちらの用語も使用できます。

データ・ドメイン・クラスタおよびEndeca Serverクラスタの詳細は、Oracle Endeca Serverクラスタ・ガイドを参照してください。

Dgraphプロセスについて

Dgraphでは、独自のデータ構造とアルゴリズムを使用して、クライアント・リクエストにリアルタイムのレスポンスを提供します。データのロードによって作成された索引を格納します。索引の格納後、Dgraphは、アプリケーション層を通じてクライアント・リクエストを受信し、索引を問い合せ、結果を返します。Endeca ServerとDgraph間の通信は、デフォルトで安全です。

Dgraphは、ステートレスに設計されています。この設計では、リクエストごとに完全な問合せが送信される必要があります。ステートレス設計によって、ロード・バランシングおよび冗長化のためにDgraphプロセスを容易に追加できます。Dgraphのどのレプリカも、他のレプリカとは無関係に問合せに応答できます。