Dgraphフラグ

Oracle Endeca Serverによって、データ・ドメイン・クラスタのデータ・ドメイン・ノードごとにDgraphプロセスが起動されます。

Endecaデータ・ドメイン・プロファイルを作成する場合、オプションで、次の表のいずれかのフラグを使用してDgraphプロセスを起動するように指定できます。このデータ・ドメイン・プロファイルに基づいてデータ・ドメインが作成されると、このデータ・ドメインのすべてDgraphノードは、このデータ・ドメイン・プロファイルに指定したDgraphフラグを使用します。

Oracle Endeca ServerのホストとポートでDgraphプロセス引数のリストを取得するには、put-dd-profileコマンドを--args --usageフラグとともに発行します。
endeca-cmd put-dd-profile --args --usage

次のDgraphフラグによって、その構成を調整できます。

フラグ 説明
? ヘルプ・メッセージを出力して終了します。
-v 冗長モード。

各リクエストの情報をstdoutに出力します。

--ancestor_counts ルート管理属性値および任意の中間管理属性値の選択の数を計算します。

デフォルトでは、Dgraphは適切な絞込み(実際の管理属性値)の絞込み数のみを計算します。

ルート管理属性値または任意の中間管理属性値の選択の数は計算されません。

--backlog-timeout <seconds> 処理のために読み取られてキューに配置された問合せの待機時間の制限(秒)を指定します。

これは、Dgraphがタイムアウト・メッセージを返す前に、処理中のキューで問合せが待機できる最大秒数です。

デフォルト値は0秒です。

--esampmin <num> 絞込みの計算中にサンプリングするレコードの最小数を指定します。デフォルトは0です。
チューニングの推奨事項は次のとおりです。
  • ほとんどのアプリケーションでは、値を大きくすると、動的絞込みランキング品質を改善することなくパフォーマンスが低下します。
  • 非常に大規模な非階層型の管理属性を保持する一部のアプリケーションでは(それらが不可避の場合)、値を大きくすると、パフォーマンスの低下は少ないままで、動的絞込みランキング品質を確実に改善できます。
--implicit_exact 暗黙的絞込みの近似計算を無効にします。

このオプションを使用することはお薦めしません。

このオプションを無効にすると、現在の結果レコード・セット全体に対応しない管理属性値が暗黙的絞込みとして返されることがありますが、このような間違った暗黙的絞込みが発生する可能性はごくわずかです。

--implicit_sample <num> パフォーマンス・チューニング・パラメータである暗黙的絞込みを計算する場合にサンプリングするレコードの最大数を設定します。

デフォルト値は1024です。

--net-timeout <num> クライアントがネットワーク全体にわたる問合せからデータをダウンロードするまでDgraphが待機する最大秒数を指定します。

デフォルトのネットワーク・タイムアウト値は、30秒です。

--pidfile <pidfile-path> プロセスID (PID)を書き込むファイルを指定します。

デフォルトのPIDファイルの名前はdatadomain.pidで、Endeca Serverのlogsディレクトリにあります。

--search_max <num> テキスト検索する用語の最大数を指定します。

デフォルト値は10です。

--snip_cutoff <num> Dgraphがスニペットを識別するために評価する属性内の単語の数を制限します。

<num>個の単語内に一致が見つからない場合、それ以降に属性値で一致があっても、Dgraphはスニペットを返しません。

フラグを指定しない場合、または<num>を指定しない場合のデフォルトは500です。

--snip_disable スニペットをグローバルに無効にします。
--sslcafile <CA-certfile-path> Dgraphと通信する必要のある他のコンポーネントとのSSL通信を認証するためにDgraphが使用するeneCA.pem認証局ファイルのパスを指定します。

指定しない場合、SSL相互認証は実行されません。

--sslcertfile <certfile-path> SSL通信用に任意のクライアントに提供するためにDgraphが使用するeneCert.pem証明書ファイルのパスを指定します。

指定しない場合、Dgraphの通信でSSLを使用できません。

--sslcipher <cipher-list> DgraphがSSLネゴシエーション時に使用する最小限の暗号アルゴリズムを指定する1つ以上の暗号名(RC4-SHAなど)を設定します。

複数の暗号を指定する場合、名前をコロンで区切る必要があります。

--stat-all すべての使用可能な動的属性値の特性を有効にします。

このオプションはパフォーマンスに影響を与えるため、本番使用は意図されていないことに注意してください。

--stat-brel 全文検索結果レコードに割り当てられた関連性ランキングを示す動的レコード属性を作成します。
--syslog すべての出力をsyslogに転送します。
--unctrct ナビゲーション結果に絞込みを表示する場合に、暗黙的管理属性を計算せず、明示的に指定した管理属性のみを計算して表示するようにDgraphに指定します。

このフラグを指定しても、表示される結果のレコード・セットのサイズは削減されませんが、Dgraphプロセスの実行時パフォーマンスが向上します。

有益なナビゲーション絞込みを取得する目的でこのフラグを使用する場合、最高レベルの優先ルールがすべての送信問合せで機能するように設定する必要があります。

--validate_data すべての処理済のデータ・ロードを検証して終了します。
--wildcard_max <count> 記号を含むワイルドカード問合せのワイルドカード用語(ab*c.def*など)に一致できる用語の最大数を指定します。

デフォルトは100です。