データ・ドメインのエクスポートとインポート

データ・ドメインをエクスポートすると、データ・ドメインの索引ファイルのスナップショットが取得されます。これは、バックアップに便利です。データ・ドメインをインポートすると、エクスポートされた索引に基づいて新規データ・ドメインを作成できます。

データ・ドメインをエクスポートすると、Endeca Serverでその索引ファイルのスナップショットを取得して、共有ファイル・システムのオフライン・ディレクトリに格納します。データ・ドメインの索引がエクスポートされる間、データ・ドメインは引き続き実行します。同じデータ・ドメインを再びエクスポートする必要がある場合、エクスポートされた索引で別の名前を使用します。

注意: スナップショットは索引ファイルのコピーを示すのみで、データ・ドメインにおける他の特性(そのプロファイルなど)を取得しません。続いてデータ・ドメインをスナップショットからインポートする際、いずれかのデータ・ドメイン・プロファイルを使用して、同じ索引に基づいて、Endeca Serverで新規データ・ドメインを作成することをこれは意味します。

データ・ドメインをインポートする際、索引ファイルで以前に取得したスナップショットが指定索引ラベルからコピーされ、新規データ・ドメインが指定データ・ドメイン・プロファイルで作成されます。新規データ・ドメインを有効にするかどうかをオプションで指定できます。スナップショットからコピーした索引ファイルが新規データ・ドメインで使用されます。

データ・ドメインをエクスポートする前に、次の点に注意してください。
  • Linuxの場合、データ・ドメインは有効化できますし、無効化もできます。
  • Windowsの場合、データ・ドメインは無効化されている必要があります。

データ・ドメインのエクスポートとインポートを行うには:

  1. コマンドライン・ウィンドウ(たとえば、「コマンド プロンプト」をWindowsで開きます)を使用して、endeca-cmdディレクトリにナビゲートします。
  2. 次の例で示すようなオプションを使用します。
    オプション 説明
    エクスポート:
    endeca-cmd export-dd my_dd 
    --offline-name my_dd_offline
    コマンドのこの例では、データ・ドメインであるmy_ddの索引を、my_dd_offlineの名前で索引ファイルにエクスポートします。(独自の名前を指定できます)。エクスポートした索引が、オフラインのディレクトリに格納されます。--offline-name用に指定する名前は一意にする必要がありますが、省略できます。名前を省略すると、name_MMMMM-dd-yyyy-hh-mmの形式で日付を元のデータ・ドメイン名に付加して自動的に割り当てられます。このリクエストに対するレスポンスが成功すると、エクスポートした索引で使用される名前が返されます。
    重要: --offline-nameの値を追跡してください。この索引をインポートするために後で必要です。
    インポート:
    endeca-cmd 
    import-dd new_dd 
    --offline-name my_dd_offline
    --dd-profile-name TestDDProfile 
    --is-enabled false
    コマンドのこの例では、索引のmy_dd_offlineを新規データ・ドメインのnew_ddにインポートします。これをTestDDProfileデータ・ドメイン・プロファイルで作成しますが、作成後に有効化されません。
    注意: 索引が現在エクスポートされているデータ・ドメインを以前に作成したことがインポートでは前提になります。また、エクスポート時に使用した--offline-name値を追跡していることか、自動的に割り当てられた名前が判明していることも前提になります。

    endeca-cmdを使用しない場合、次の簡略な例に示すように、管理WebサービスのリクエストでimportDataDomainexportDataDomainの操作を使用できます。

    これは、データ・ドメインであるmy_ddの索引をエクスポートするエクスポート操作の例です。
    <ns1:exportDataDomain xmlns:ns1="http://www.endeca.com/endeca-server/manage/1/0">
                <ns1:name>my_dd</ns1:name>
                <ns1:nameOfOfflineDataDomain>my_offline_index</ns1:nameOfOfflineDataDomain>
    </ns1:exportDataDomain>
    次のレスポンスが生成されます。
    <ns3:exportDataDomainResponse
        xmlns:ns2="http://www.endeca.com/endeca-server/types/1/0"
        xmlns:ns3="http://www.endeca.com/endeca-server/manage/1/0">
       <ns3:exportName>my_offline_index</ns3:exportName>
    </ns3:exportDataDomainResponse>

    my_offline_indexは、エクスポートされた索引ファイルの名前です。

    これは、デフォルトのデータ・ドメイン・プロファイルに基づいて、新規データ・ドメインであるnew_ddを作成するインポート操作の例です。このデータ・ドメインは作成されると有効化されます。
    <ns1:importDataDomain xmlns:ns1="http://www.endeca.com/endeca-server/manage/1/0">
                <ns1:name>new_dd</ns1:name>
                <ns1:nameOfOfflineDataDomain>my_offline_index</ns1:nameOfOfflineDataDomain>
                <ns1:ddProfileName>default</ns1:ddProfileName>
                <ns1:enabled>true</ns1:enabled>
            </ns1:importDataDomain>

    操作が正常に実行されると、空のimportDataDomainResponseが返されます。