データ・インジェストWebサービスは、Oracle Endeca Server上で実行中のデータ・ドメインにデータをロードします(既存のレコードを更新することもできます)。
データ・インジェストWebサービスによって、Integratorなどのデータ統合プラットフォームを使用して、アプリケーションにデータをロードできます。
http://localhost:<port>/endeca-server/ws/ingest/<dataDomain>?wsdlここで、localhostおよびportは実行中のOracle Endeca Serverのホストおよびポート、endeca-serverはWebLogic Serverで実行されているEndeca Server Javaアプリケーションのデフォルトのコンテキスト・ルート、dataDomainはEndecaデータ・ドメインの名前です。
データ・インジェストWebサービスでは、単一のトランザクションで複数回レコードを変更できます(作成、割当て追加、割当て削除、レコード削除の任意の組合せ)。このトランザクション内の操作は順番に処理されます。
サービスによって、リクエストの結果として追加または削除されたレコード、標準属性または管理属性値の数を示すレスポンスが返されます。また、フォルト・メカニズムを通じてエラー・メッセージが返されます。
データは、IntegratorなどのETLクライアントから、そのクライアントを実行しているプログラムを通じて送信されます。通常、ユーザーによって記述されるETLクライアント・プログラムでは、データ・インジェストWSDLから生成されるスタブと、ETLツールのSDKのコールを使用します。
データ・インジェストWebサービスへのリクエストには、オプションの要素OuterTransactionIdを含めることができ、これを使用して外部トランザクションのIDを指定します(トランザクションWebサービスによって開始された場合)。
この要素は、外部トランザクションを開始するリクエストがトランザクションWebサービスによって作成された後に、データ・インジェストWebサービスによって作成されたリクエストが開始された場合にのみ、外部トランザクションIDの値とともにリクエストの最初の要素として指定する必要があります。
外部トランザクションが開始されていない場合は、この要素を指定しないでください(またはその値を空のままにしてください)。値が空の場合、リクエストではその要素は無視され、指定されていないものと解釈されます。
Integratorは、高性能なデータ統合プラットフォームであり、フラット・ファイルからデータベースまでの様々なソース・タイプからソース・レコードを抽出し、それらのレコードをデータ・インジェストWebサービスまたはバルク・ロード・インタフェースに送信して、その両方で各レコードをデータ・ドメインにロードできます。
レコードは、データ・インジェストWebサービスと通信する4つのカスタム・コネクタの1つか、またはバルク・ロード・インタフェースを使用するコネクタを通じてデータ・ドメインにロードされます。
Integratorの詳細は、Oracle Endeca Information Discovery Integratorユーザーズ・ガイドを参照してください。
データ・インジェストAPIは、ETLデータソースから実行中のデータ・ドメインにレコードをロードするための柔軟なメカニズムをETL開発者に提供するフレームワークです。データ・インジェストAPIは、WSDLおよびXSDドキュメントによって定義されるため、言語に依存しません。つまり、Webサービスでサポートされる任意のプログラミング言語とともに使用できます。そのため、開発者は、このAPIを使用することで、好みの開発環境(Java、Visual Studio .NETなど)を選択して独自のコンポーネントを記述できます。
Oracle Endeca Server APIリファレンスは、Webサービスを記述するWSDLおよびXSDファイルから生成されるドキュメントです。このリファレンスには、Oracle Endeca Serverにパッケージ化されているWebサービスに関するAPIレベルの情報が含まれます。Oracle Endeca APIリファレンスは、Oracle Endeca Serverインストール環境のdocディレクトリにあります。
データ・インジェストAPIに加え、バルク・ロード・インタフェースを使用してEndecaデータ・ドメインにレコードを収集できます。バルク・ロードAPIは、単一のendeca_bulk_load.jarファイル(Endeca Serverのapisディレクトリ内)に含まれる一連のJavaクラスの形式で存在します。バルク・ロードAPIの詳細は、「バルク・ロードAPI」を参照してください。