既存のデータ・ドメインのスキーマと構成の一部は、パフォーマンスに影響を与えずに実行中のデータ・ドメインで更新できますが、その他の変更はパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。さらに、データ・ドメインの構成とスキーマには、データ・レコードをロードする前にしか変更できないものやまったく変更できないものも少数あります。このトピックはこれらのカテゴリの説明を含み、データのロードとデータ・ドメインの構成に関する意思決定に役立ちます。
ソース・レコードがEndeca Serverにロードされると、内部索引が作成されます。最初の索引付けの際に、ソース・レコードは初期レコードとシステム・レコードを利用します。これらのレコードが一緒に、ロードされたソース・レコードのスキーマを形成します。各初期レコードはシステム・レコードのベースとして使用され、システム・レコードの各属性は特定の構成設定を表します。こうして、索引がソース・レコードに基づいて作成されると、レコードの様々な面を制御する設定がすでに含まれています。
スキーマに影響する項目を変更すると、Endeca Serverによってレコードの再索引付けが行われます。レコードの再索引付けを引き起こす変更の例としては、レコードの検索可能な属性の変更、言語値の変更および検索文字の変更があります。これらの設定が変更されると、Endeca Serverはデータ・ドメインの索引を再作成する必要があります。
項目 | 説明および変更に関する制限(存在する場合) |
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mdex-property_IsTextSearchable | 属性が検索可能かどうかを指定します。この変更に関する制限はありませんが、string型の属性しか変更できません。レコードに多くの割当てがある属性でこの変更を行うと、索引の再作成のためにパフォーマンスのコストが発生します。 |
mdex-property_TextSearchAllowsWildcards | 属性のテキスト検索でワイルドカードを使用できるどうかを決定します。パフォーマンスのコストが発生します。この設定の変更に関する制限は、mdex-property_IsTextSearchableもtrueに設定する必要があることです。 |
mdex-property_IsPropertyValueSearchable | 属性の値検索に影響します(パフォーマンスのコストが発生します)。パフォーマンスのコストが発生します。この属性の値の変更は、string型の属性でしか許可されていません。 |
mdex-property_Language | 属性の言語IDを指定します。パフォーマンスのコストが発生します。変更できるのは、string型の属性のみです。これらの変更に関する他の制限はありません。 |
mdex-config_EnableValueSearchWildcard | この設定はグローバル構成レコードに含まれます。値検索でワイルドカードを使用できるかどうかを決定します。パフォーマンスのコストが発生します。このような変更に関する制限はありません。 |
mdex-config_SearchChars |
検索文字を指定します。パフォーマンスのコストが発生します。このような変更に関する制限はありません。 |
項目 | 変更に関する制限(存在する場合) |
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system-navigation_Sorting system-navigation_ShowRecordCounts system-navigation_Select |
レコードのソート方法、レコード数が表示されるかどうか、または絞込みの選択方法(1つまたは多数)を変更できます。このような変更に関する制限はありません。 |
mdex-property_DisplayName mdex-property_Key |
属性の表示名または標準属性の名前を変更できます。このような変更に関する制限はありません。 |
mdex-dimension_EnableRefinements | 管理属性の絞込みを表示するかどうかを変更できます。この変更に関する制限はありません。 |
mdex-config_Spelling* | 様々なスペル設定を変更できます。スペルの値を負の数にすることはできません。この変更を有効にするには、スペル辞書を更新するためにendeca-cmdコマンドを実行する必要があります。 |
mdex-precedenceRule_* | 様々な優先順位ルール設定を変更できます。このような変更に関する制限はありません。 |
項目 | 変更に関する制限(存在する場合) |
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mdex-dimension_IsDimensionSearchHierarchical mdex-dimension_IsRecordSearchHierarchical |
レコード検索および属性検索の階層設定を変更できるのは、レコードをロードする前だけです。 |
mdex-property_IsUnique | この属性の割当てが一意かどうかを決定します。これを変更できるのは、レコードの割当てが存在していない場合のみです(一般的には、データ・レコードがまだロードされていないが、スキーマ・レコードがすでに索引に存在しているとき)。また、trueに設定した場合、mdex-property_IsSingleAssignもtrueに設定する必要があります。 |
mdex-property_IsSingleAssign | 1つの属性から最大で1つの値をレコードに割り当てられるか、複数の値をレコードに割り当てられるかを決定します。変更できません。 |
一意とマークされた属性の削除 | 一意とマークされた属性への割当てを含むレコードは削除できません。通常、一意とマークされた属性を削除できるのは、データ・レコードをロードする前だけです。 |
mdex-config_SystemRecordVersion mdex-property_Type mdex-dimension_Key mdex-config_Key |
これらの項目は、属性の型を含め、決して変更できません。 |
管理属性の値 | 追加できますが、追加してから削除または変更することはできません。 |