優先順位ルールと暗黙の属性値選択

ナビゲーション状態のすべてのレコードに特定の属性値が割り当てられている場合、属性値は暗黙の選択です。

アプリケーションで明示的に選択することに加えて、属性値(標準属性値または管理属性値)は暗黙的に選択できます。たとえば、すべてのシャンパンがフランス産の場合、明示的な選択WineType > Champagneにより、暗黙的な選択Region > Franceが生じます。レコードの取得に検索、ナビゲーションおよびレコードのフィルタをどのように組み合せて使用したかにかかわらず、暗黙的な選択はナビゲーション状態のレコード・セットの機能です。

暗黙的に選択された属性値は、明示的に選択された属性値とまったく同じ方法で優先順位ルールをトリガーします。この動作は、結果セットが検索、ナビゲーション、またはその2つの組合せのいずれで取得されたかにかかわらず、特定の結果セットの絞込みに同じ属性を提供することで、一貫性のあるユーザー操作性を確保します。

このため、同じレコード・セットに通じる2つのナビゲーション・パスは、常にまったく同じナビゲーション選択のセットを持ちます(選択が暗黙的か明示的かのみが異なります)。この等価性により、両方の状態で起動される優先順位ルールのセットは同じになります。

優先順位ルールがオーバーライドされる場合

優先順位ルールのトリガー属性値の暗黙的な選択は、ルールを起動します。状況によっては、ルールのターゲット管理値の暗黙的な選択によっても起動されます。具体的には、優先順位ルールのターゲット管理値がナビゲーション状態で暗黙的であり、そのターゲット管理値の下で絞込みが使用可能な場合は、優先順位ルールが起動し、ターゲット属性が表示されます。この状況は、ルールのトリガー値のいずれも暗黙的または明示的に選択されていない場合に発生します。Oracle Endeca Serverは、ルールのトリガー値が選択されていない場合でも、これらの管理値の親管理属性をターゲットとする優先順位ルールを起動済として扱います。

このため、優先順位ルール・トリガーが選択されていない場合に優先順位ルール・ターゲット属性が表示されることがあります。