通常、フレーズ検索問合せは、標準の結合検索問合せよりも処理に負荷がかかります。
結合問合せに関連する操作に加えて、フレーズ検索操作では、リクエストされた正確なフレーズの存在を検証する必要があります。
フレーズ検索操作のコストは、大部分は、問合せ語がデータに出現する頻度に応じて異なります。比較的出現頻度の低い単語(固有名詞など)を含むフレーズの検索は、通常は非常に高速です。これは、ベースの結合検索によって、結果の候補となるヒットが小さく絞り込まれ、これらのヒット内で考慮する必要がある位置の一致は相対的に少なくなる可能性があるためです。
一方、非常に一般的な単語のみを含むフレーズの検索は、より負荷がかかります。たとえば、大規模なドキュメントの集まりでフレーズ"to be or not to be"の検索を行うとします。これらのすべての単語は非常に一般的であるため、ベースの結合検索では、候補となるドキュメントは大幅には絞り込まれません。また、候補となった結果のドキュメント内では、1つのドキュメントにこれらの語が頻繁に再利用されている傾向があるため、可能性のある多数の単語の位置をスキャンする必要があります。
Oracle Endeca Serverでは、("to be or not to be"のような)非常に困難な問合せでも、数秒で処理を行い(ハードウェアによって異なる)、適度なサイズのデータセットの場合はさらに高速になる可能性もあります。このような問合せがかなり一般的なものであることが予想される場合、十分なスループットを保証するために、適切なハードウェアを使用する必要があります。大部分のアプリケーションでは、フレーズ検索は、使用される頻度が通常の検索よりはるかに少ない傾向があります。また、実行される大部分のフレーズ検索には、十分な情報を持ち、頻度が低い単語が1つ以上含まれている傾向があるため、結果を高速に(2秒未満で)返すことができます。