Oracle Endeca Serverは、データのロード、構成、問合せ用、およびデータ・ドメインの管理とEndeca Serverクラスタの管理用のバージョン管理されたSOAP Webサービスのセットとともにインストールされます。これらのWebサービスは、Oracle Endeca Serverへのインタフェースを提供します。
データ・ドメインで使用可能なWebサービス
Oracle Endeca Serverをインストールし、そこにデータ・ドメインを作成した後で、次のWebサービスを使用してリクエストを送信できます。
- データ・インジェストWebサービス、ingest (『Oracle Endeca Serverデータ・ローディング・ガイド』で説明)
- 構成Webサービス。
config (このガイドで説明)
- 対話Webサービス。conversation (このガイドで説明)
- トランザクションWebサービス。transaction (このガイドで説明)
- クラスタWebサービス。cluster (Oracle Endeca Serverクラスタ・ガイドで説明)
- 管理Webサービス。manage (Oracle Endeca Serverクラスタ・ガイドで説明)
ここにリストしたWebサービスに加えて、Oracle Endeca Serverでは次のWebサービスも使用できます。
- LQLパーサーWebサービス、lql_parser。Endeca問合せ言語の問合せとフィルタを解析するためのWebサービス。このWebサービスの詳細は、次のドキュメントを参照してください。
Oracle Endeca Server APIリファレンスおよびOracle Endeca Server EQLガイド。
- エンティティ構成Webサービス、sconfig。IntegratorとStudioで使用され、ビューの作成と管理を行います。このWebサービスの使用の詳細は、このガイドとOracle Endeca Information Discovery Studioユーザーズ・ガイドのビューの作成に関する項を参照してください。
- Oracle Endeca Serverには、複数のプライベートWebサービスも存在します。これらのインタフェースは、内部通信の目的で使用されます。
注意: 各Webサービスには、メジャー・バージョンとマイナー・バージョンからなる固有のバージョンが割り当てられています。サポートされるバージョンは、そのWSDLドキュメントに記載されています。Webサービス・コールを直接使用すること、またはWebサービスから生成されたスタブで作成されたクライアント側コードを使用することを計画している場合は、サポートされるバージョンのWebサービスを使用してください。Webサービスのバージョンの詳細は、
「Webサービスのバージョンについて」を参照してください。
ここにリストしたWebサービスに加えて、バルク・ロード・インタフェースも含まれています。これはWebサービス・テクノロジを使用しません。データ・インジェストWebサービスと連携して、バルク・ロード・インタフェースはレコードをOracle Endeca Serverにロードします。バルク・ロード・インタフェースの詳細は、『Oracle Endeca Serverデータ・ローディング・ガイド』(このインタフェースを直接使用することを計画している場合)、またはOracle Endeca Information Discovery Integratorユーザーズ・ガイド(バルク・ロード・インタフェースへのコールを利用するIntegratorのコンポーネントの使用を計画している場合)を参照してください。
Webサービスの使用のフロー
アプリケーションを作成する際には、様々なツールを通じてこれらのOracle Endeca Server Webサービスを使用します。使用パターンは次のとおりです。
- 管理Webサービスを使用して、Endeca ServerクラスタでホストされるEndecaデータ・ドメインを作成および管理します。詳細は、Oracle Endeca Serverクラスタ・ガイドを参照してください。
- データ・インジェストWebサービスと構成Webサービスを使用して、Oracle Endeca Serverでホストされるデータ・ドメインにデータと構成をロードします。
- トランザクションWebサービスを使用して、他のWebサービスの個々のリクエストを外部の単一トランザクションにグループ化します。通常、トランザクションWebサービスは、外部の単一トランザクションで複数のデータ・ロード・リクエストを送信する場合に役立ちます。
- 構成Webサービスを使用して、レコード・スキーマとOracle Endeca Server機能を構成します。
- 対話Webサービスと構成Webサービスを使用して、リクエストを送信し、データ・ドメインの結果をOracle Endeca Serverから取得します。その後、これらの結果はエンドユーザーが使用するフロントエンド・アプリケーションにレンダリングされます。
- クラスタWebサービスを使用して、複数のEndecaデータ・ドメインをホストできるEndeca Serverクラスタを構成します。Endeca Serverクラスタの詳細は、Oracle Endeca Serverクラスタ・ガイドを参照してください。
各WebサービスがOracle Endeca Serverとやり取りする方法
各Webサービスは、Oracle Endeca Serverとやり取りする方法のコンテキストで説明できます。
Webサービス
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機能
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データ・インジェストWebサービス
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Oracle Endeca Serverでホストされるデータ・ドメインへのデータのロードに使用されます。様々なバッチ・プロセスの基礎として機能し、ETLツールと簡単に統合できるように設計されています。
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エンティティ構成Webサービス
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エンティティ(Studioではビューと呼ばれる)の作成と管理に使用されます。
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構成Webサービス
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データ・ドメインのレコード・スキーマの絞込みプロセスと、開発環境での構成の調整プロセスをサポートします。
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対話Webサービス
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Oracle Endeca Serverによって格納された、各データ・ドメインに関する索引への問合せの実行と、サマリーの提供に使用されます。データ・インジェストWebサービスや構成Webサービスとは異なり、データ・ドメインの索引の更新には使用されません。
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トランザクションWebサービス
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Oracle Endeca Serverで外部トランザクションを制御します。これにより、外部の単一トランザクション内で複数のWebサービス・リクエスト(データ・ロードの場合など)を送信できます。
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管理Webサービス
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Endeca Serverクラスタでホストされるデータ・ドメインの作成と管理に使用されます。
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クラスタWebサービス
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複数のデータ・ドメインをホストできるEndeca Serverクラスタの構成に使用されます。
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パフォーマンスおよびフロントエンド・アプリケーションとの対話に関する注意事項
Endeca Serverのパフォーマンスは、様々なWebサービス・インタフェースを介してEndeca Serverに送信される、個別の問合せリクエストの数によって変わります。これには、Studioまたは他のフロントエンド・クライアント(Studioのかわりに使用される場合)から送信されるリクエストなど、更新と非更新の問合せリクエストが含まれます。パフォーマンスは、フロントエンド・クライアントで発生する処理の影響は受けません。たとえば、問合せを作成するために生成されたフロントエンド・アプリケーションのページ数は、Endeca Serverによって処理される、基礎となる問合せのパフォーマンスには影響しません。