Webサービスとクライアント・スタブの非互換性の解決

Webサービスから生成されたクライアント・スタブは、Oracle Endeca Serverと通信する他の様々なフロントエンド・アプリケーションにインストールする必要があります。Oracle Endeca Serverをアップグレードする場合は、インタフェースの新しいバージョンとの互換性を確保するために、クライアント・スタブを再生成します。

Webサービス・バージョンとクライアント・スタブの非互換性の解決の手順:

  1. 新しいWebサービス・バージョンをインストールします。

    通常、この操作はOracle Endeca Serverソフトウェアへのアップグレードの一環として実行されます。

  2. 各インタフェースにそのバージョンを問い合せて、メジャー番号に変更のあるインタフェースを確認します(このような変更には下位互換性がありません)。

    アップグレードされたバージョンのOracle Endeca Serverの移行ガイドを読んで、Webサービス・インタフェースの変更について確認します。

  3. クライアント・スタブを再生成します。いずれかのインタフェースのメジャー・バージョンが変更されている場合は、クライアント・スタブを再生成する必要があります。マイナー・バージョンのみ変更されている場合、以前のマイナー・バージョンに対して生成された既存のクライアントの使用を継続することもできますが、クライアント・スタブの再生成をお薦めします。

    スタブがコンパイルされると、インタフェースの新しいバージョンがWebサービスのWSDLから読み込まれます。

    注意: バージョンのないインタフェースからバージョンのあるインタフェースにアップグレードする場合、クライアント・スタブへの初期アップグレードでは、次の例のように、クライアント・コードのすべてのimport文の変更が必要です。

    バージョンのないWebサービスから生成されたスタブを使用しているクライアント・コードのimport文が次の例のようであるとします。

     import com.endeca.www.mdex.transaction._2011.startOuterTransactionDocument;

    この場合は、バージョンを示すようにimport文を変更します。

    import com.endeca.www.mdex.transaction._2._0.startOuterTransactionDocument;

    各操作のネームスペースは、この操作でサポートされるバージョンを示します。この場合、startOuterTransaction操作はバージョン2.0でサポートされます。

  4. フロントエンド・アプリケーションで新しいスタブの使用を開始して、Endecaデータ・ドメインにリクエストを送信します。