GCR (グローバル構成レコード)

GCR (グローバル構成レコード)は、特定のEndecaデータ・ドメインのグローバル構成情報の識別と格納に使用される単一レコードです。

定義

グローバル構成レコードは、Endecaデータ・ドメインで自動的に作成され、必要に応じて変更できます。この情報は、データ・ドメインを再起動した場合も永続化されます。

レコードの更新時に、Dgraph検証プロセスはグローバル構成レコードの構成を検証し、要件が満たされていない場合にエラーを返します。要件は次のとおりです。
グローバル構成レコードは、Endeca Serverデータ・ドメイン構成の次の領域を制御します。
グローバル構成の領域 実行できる操作
ワイルドカード検索の有効化 Endecaデータ・ドメインの値検索でワイルドカード検索を有効にするかどうかを指定します。デフォルトでは無効になります。
検索文字 問合せの検索文字として識別する文字をリストします。
マージ・ポリシー オプションで、データ・ファイルの世代をマージするためにEndecaデータ・ドメインによってバックグラウンドで使用されるポリシーを変更します。パフォーマンスが最大になるように最適化されているデフォルト・ポリシー(balanced)をお薦めします。
スペル修正設定 次のパラメータを指定して、スペル辞書に対して適格な単語を制御します。
  • 最小単語出現数
  • 最小単語長
  • 最大単語長
注意: グローバル構成レコードでスペル設定を変更した場合は、変更を反映するためにEndeca Serverのendeca-cmd update-spelling-dictionariesコマンドを実行する必要があります。

Global Configuration Recordの設定の変更

グローバル構成レコードの設定を変更するには、構成WebサービスのputGlobalConfigRecord操作、またはいずれかのデータ・インジェスト・インタフェース(データ・インジェストWebサービスなど)を使用します。

GCRの必須属性

グローバル構成レコードは必須属性を持ちますが、任意のユーザー定義属性を持つことはできません。必須属性は次のとおりです。
属性 タイプ 説明
mdex-config_Key String この属性の値はglobalのみです。

この属性は一意であり、単一割当てです。変更できません。

mdex-config_EnableValueSearchWildcard Boolean trueに設定した場合、ワイルドカード検索が値検索で有効になります。

falseに設定した場合、ワイルドカード検索は無効になります。

デフォルト値はfalseです。

これらの値の変更に制限はありませんが、変更するとパフォーマンスのコストが発生します。

mdex-config_MergePolicy String 許可される値は、balancedまたはaggressiveです。

デフォルトはbalancedです。

この属性の値は、必要な場合には変更できます。

mdex-config_SearchChars String Oracle Endeca Serverの検索文字として使用する文字。

許可される値は、カンマや空白で区切られていない、順番にリストされた文字列です。

各文字列は検索文字です。

この属性の値の変更に制限はありませんが、変更するとパフォーマンスのコストが発生します。

mdex-config_SystemRecordVersion String Oracle Endeca Serverのシステム・レコードのバージョン。

この属性はOracle Endeca Serverによって使用され、変更することはできません。

mdex-config_SpellingRecordMinWordOccur Int 単語がスペル修正の構成に影響するために標準属性値(キー/値ペアの標準属性のレコード割当て)に出現する必要のある最小回数。

デフォルト値は4です。

様々なスペル設定を変更できます。スペルの値を負の数にすることはできません。

mdex-config_SpellingRecordMinWordLength Int 単語がスペル修正の構成に影響するために標準属性値に含むことのできる最小文字数。

デフォルト値は3です。

様々なスペル設定を変更できます。スペルの値を負の数にすることはできません。

mdex-config_SpellingRecordMaxWordLength Int 単語がスペル修正に影響するために標準属性値に含むことのできる最大文字数。

デフォルト値は16です。

様々なスペル設定を変更できます。スペルの値を負の数にすることはできません。

mdex-config_SpellingDValMinWordOccur Int 単語がスペル修正に影響するために管理属性値に出現する必要のある最小回数。

デフォルト値は1です。

様々なスペル設定を変更できます。スペルの値を負の数にすることはできません。

mdex-config_SpellingDValMinWordLength Int 単語がスペル修正に影響するために管理属性値に含む必要のある最小文字数。

デフォルト値は3です。

様々なスペル設定を変更できます。スペルの値を負の数にすることはできません。

mdex-config_SpellingDValMaxWordLength Int 単語がスペル修正に影響するために管理属性値に含むことのできる最大文字数。

デフォルト値は16です。

様々なスペル設定を変更できます。スペルの値を負の数にすることはできません。