ワイルドカード検索について

ワイルドカード検索は、索引付けされたテキストの単語の一部に、ユーザーの問合せ語を一致させる機能です。

通常、Oracle Endeca Serverの検索操作(レコード検索や値検索など)では、索引付けされたテキストの単語全体に、ユーザーの問合せ語を一致させます。たとえば、単語runを検索すると、特定の単語runを含む結果のみを返します。より長い単語の部分文字列としてのrunを含むテキスト(runningoverrunなど)は、一致にはなりません。

ワイルドカード検索を有効にすると、ユーザーは、専用のアスタリスクまたはスター演算子(*)を含む問合せを入力できます。アスタリスク演算子は、0文字以上の文字列に一致します。ユーザーは、次のように検索語を入力できます。
*run*

bruntなど、より長い単語の中央に出現する場合でも、文字列runを含むテキストに一致します。

ワイルドカード検索は、部品番号、ISBN、SKUなどのデータ・フィールドのテキスト検索を実行する場合に役立ちます。通常の言語テキストに対する検索を実行する場合とは異なり、データ・フィールドに対する検索では、部分的な文字列値を入力することは、ユーザーにとって、便利または必須でさえある場合があります。句読点を含むデータ・フィールドの処理方法の詳細は、この項で説明されています。

たとえば、ユーザーがIntel 486 CPUチップの集積回路のデータベースを検索していたとします。データベースには、80486SX80486DXなど、製造業者が指定した完全な部品番号を持つレコードが含まれています。しかし、エンドユーザーにとって、これらのチップは、より一般的な番号486で知られています。このような場合、ワイルドカード検索は、ユーザーの用語とソース・データのギャップを埋めるのに適切な機能です。

注意: パフォーマンスを最適化するため、Dgraphプロセスは、1024文字未満の単語にワイルドカード索引作成を実行します。1024文字より長い単語は、ワイルドカード検索のために索引付けされません。