このトピックでは、Endeca Serverクラスタの共有ファイル・システムの要件について説明します。
- 共有ファイル・システムへのアクセス。データ・ドメインの索引が格納される共有ファイル・システムをプロビジョニングします。Endeca Serverクラスタをインストールおよびデプロイし、データ・ドメインを起動する際には、Endeca Serverノードをホストするすべてのマシンに、この共有ファイル・システムへのフル・アクセス権(読取り/書込み)が必要です。
Windowsの場合は、CIFS (SMBとも呼ばれる)プロトコルを使用するファイル・システムを使用することをお薦めします。Linuxの場合は、NFSを使用することをお薦めします。
- ファイル・システム・サイズ。データ・ドメイン・クラスタは、リーダー・ノードとフォロワ・ノードの両方として機能する単一のDgraphノードで開始できます。フォロワ・ノードを追加すると、ファイル・システム・サイズ要件(共有ストレージの最高値のパラメータで測定)は穏やかに増加します。データ・ドメインのフォロワ・ノード数に比例して増加するわけではありません。
- ファイル・システム・パフォーマンス。Endeca Serverクラスタでホストされるデータ・ドメイン・クラスタごとに、索引ファイルがリモートの共有ディスクに格納されます。索引ファイルへのアクセスは、データ・ドメイン・クラスタの起動時、データおよび構成の更新時および問合せへの回答時に行われます。通常の問合せ処理の場合、Endeca Serverは、そのキャッシュを利用します。更新の場合、マルチノードのデータ・ドメイン・クラスタでは、すべてのノードが同時にリモート・ストレージの索引にアクセスします(リーダー・ノードは索引に更新を書き込みますが、すべてのフォロワ・ノードにはこの更新された索引への読取り専用アクセス権の取得が必要となります)。このコーディネートされたアクセスは、特に大規模な更新に最初にアクセスする際には、ネットワークまたは共有ファイル・システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
ファイル・システム・オプション。通常、Endeca Serverクラスタは、特定のデータ・ドメインのリーダー・ノードをホストするEndeca Serverインスタンスから書込み操作を行います。読取り操作は、データ・ドメインのフォロワ・ノードをホストするEndeca Serverインスタンスから行われます。
ファイル・システムのパフォーマンスを調整するには、このパターンに合うようにファイル・システム構成オプションを選択します。特に、Linuxでnoatime構成によりマウントすると、フォロワ・データ・ドメイン・ノードから頻繁にファイル・システム更新にアクセスすることがなくなり、ファイル・システムのパフォーマンスが向上します。特定のファイル・システムのタイプでは、このような使用パターンに適したオプションがさらにある場合もあります。