ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2)
B70199-04
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

24 レポートおよび監査

Oracle Adaptive Access Managerでは、豊富なフォレンジック・データにアクセスして調査や監査に役立てることができます。

この章では、次の内容を説明します。

24.1 OAAMレポートの構成

Oracle Adaptive Access Managerレポートは、Oracle BI Publisherをレポート・ソリューションとして使用することを可能にします。Oracle Adaptive Access Managerレポートは、Oracle BI Publisherを使用して、OAAMスキーマの情報について問合せおよびレポートを行います。

24.1.1 Oracle BI Publisherとは

Oracle BI Publisherはオラクル社のエンタープライズ・レポート・ソリューションの1つで、すべてのレポートおよびビジネス文書を作成、管理および配信するための、単一のレポート環境を提供します。Microsoft Word、Microsoft Excel、Adobe Acrobatなどの使い慣れた一連のデスクトップ・ツールを利用して、様々なソースのデータに基づいてレポート・レイアウトを作成および管理できます。

Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherスタート・ガイドでは、Oracle BI Publisherを使用してレポートを作成する方法について説明します。このガイドにアクセスするには、Oracle Technology Network Webサイトで検索します。

Oracle Technology Network Webサイトでは、Oracle Business Intelligence Publisherドキュメント・ライブラリが提供されています。Oracle Technology NetworkのWebサイトには、次でアクセスできます:

http://www.oracle.com/technology/index.html

24.1.2 OAAMレポートおよびFusion Middleware監査用のOracle BI Publisher設定

データがデータベースに存在する場合、事前定義済のOracle Business Intelligence Publisher (Oracle BI Publisher)レポートを実行したり、データに関する独自のレポートを作成できます。この項では、OAAMレポート用のOracle BI Publisherの構成に関する次のトピックについて説明します。

パフォーマンス上の理由で、本番データをレポート・データベースにレプリケートしたり、Oracle BI Publisher専用のレポート環境を提供することをお薦めします。

監査レポートを構成したり、表示する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』の監査分析の使用方法とレポートの作成に関する項を参照してください。

24.1.2.1 Oracle BI Publisherの入手およびインストール

OAAMはOracle BI Publisherを使用してOAAMレポートを生成します。

Oracle BI Publisherを入手してインストールするには、次の手順を実行します。

  1. http://www.oracle.com/technetwork/index.htmlにあるOracle Technology NetworkのWebサイトにアクセスします。

  2. Oracle BI PublisherまたはOracle BI Publisher Downloadというキーワードを使用して、Oracle BI Publisher Downloadページを検索します。

  3. Oracle BI Publisher Downloadページに表示されるOracle Technology Network License Agreementを確認します。Oracle BI Publisherをダウンロードするには、Oracle Technology Network License Agreementに同意する必要があります。

  4. 該当するリンクをクリックして、使用するオペレーティング・システムに適したOracle BI Publisherのバージョンをダウンロードします。

  5. Oracle Business Intelligence Publisherインストレーション・ガイドを参照してOracle BI Publisherをインストールします。Oracle Business Intelligence Publisherインストレーション・ガイドにアクセスする方法の詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

  6. OAAMレポートをインストールおよび構成する前に、Oracle BI Publisherが使用できることを確認します。

24.1.2.2 レポート・データベースへのOAAMレポートのコピー

この項では、Oracle BI Publisher OAAMレポートをインストールする方法について説明します。OAAMレポートをインストールする前に、Oracle BI Publisherをインストールして正しく動作することを確認する必要があります。詳細は、『Oracle Identity Management Business Intelligence Publisher Reports管理者ガイド』を参照してください。

レポートをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle BI Publisherサーバーを停止します。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

  2. OAAMホストで、/IAM_HOME/oaam/reportsディレクトリからOAAM製品のレポート・パッケージを見つけて、その内容をOracle BI Publisherサーバーがあるロケーションに抽出します。例:

    /ORACLE_BI_PUBLISHER_HOME/xmlp/XMLP/reports

  3. properties.xmlファイルをOracle BI Publisherサーバーのファイル・システム上の任意のディレクトリにコピーします。

  4. Oracle BI Publisherサーバーを起動します。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

24.1.2.3 OAAMレポート用のデータソースの設定

レポート用のデータソースを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 次の手順を実行して、レポート用のJDBCデータソースを構成します。

    1. Webブラウザから管理者としてOracle BI Publisherにログインします。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

    2. 「管理」タブをクリックし、「データソース」の下の「JDBC」をクリックして、「データソースの追加」ボタンをクリックします。「データソースの追加」画面が表示されます。

    3. 「データソースの追加」画面のフィールドに次の情報を入力します。次の例の変数値をOracle Adaptive Access Managerデータベースの実際の値に置き換えます。

      フィールド 入力するデータ

      データソース名

      ARM

      Oracle Adaptive Access Managerレポートを標準にするには、JDBCデータソースの名前を「ARM」にする必要があります。別の名前を指定する場合は、すべてのレポートでデータソース・プロパティを変更する必要があります。

      接続文字列

      jdbc:oracle:thin:@host:port:sid

      ユーザー名

      Oracle Adaptive Access Managerへのアクセス権を持つデータベース・スキーマ・ユーザーのユーザー名です。

      パスワード

      「ユーザー名」フィールドで指定したユーザーのパスワードです。

      データベース・ドライバ・クラス

      oracle.jdbc.driver.OracleDriver


    4. 「接続のテスト」ボタンをクリックして、JDBCデータソースへの接続をテストします。接続に成功すると、「接続は正常に確立されました。」というメッセージが表示されます。

      「接続は正常に確立されました。」というメッセージが表示されない場合、入力したデータが正しいか検証し、OAAMデータベースが稼働しているかどうか確認してください。

    5. 「接続は正常に確立されました。」というメッセージが表示されたら、「データソースの追加」画面の「適用」ボタンをクリックします。

  2. AdminPropertiesデータソースを構成します。AdminPropertiesには、Oracle BI Publisherでレポートを生成するときに必ず読み込まれる構成情報が含まれます。

    1. 「管理」タブをクリックし、「データソース」の下の「ファイル」をクリックして、「データソースの追加」ボタンをクリックします。「データソースの追加」画面が表示されます。

    2. 「データソースの追加」画面のフィールドに次の情報を入力します。

      フィールド 入力するデータ

      データソース名

      AdminProperties

      このデータソースには、「AdminProperties」という名前を付ける必要があります。

      最上位レベル・ディレクトリのフルパス

      パスにはproperties.xmlをコピーしたディレクトリを指定する必要があります。


    データソースの構成は完了です。Oracle Adaptive Access Managerレポートの生成方法は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Management Business Intelligence Publisher Reports管理者ガイドを参照してください。

  3. 「レポート」「共有フォルダ」「oaam」の順にクリックします。

    レポートは、「共通」、「KBA」、「OTP」、「セキュリティ」、「ユーザー」、「デバイス」、「ロケーション」、「パフォーマンス」および「サマリー」で分類されています。

  4. これらのグループから任意のレポートを選択します。

  5. 任意の出力タイプを選択し、「表示」をクリックします。

24.1.3 レポートの表示/実行

この項では、レポートを表示/実行する方法について説明します。

レポートを表示/実行するには、次の手順を実行します。

  1. 次の形式のURLを使用して、Oracle BI Publisherにログインします。

    http://host.domain.com:port/xmlpserver/

  2. 「共有フォルダ」「OAAM」「oradb」の順にクリックします。

  3. 生成するレポートについて「表示」をクリックします。

  4. レポートの出力フォーマットを選択して「表示」をクリックします。

    レポートが生成されます。Oracle BI Publisherの詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

24.1.4 プリファレンスの設定

Oracle BI Publisherの「レポート・ロケール」、「ユーザー・インタフェース言語」、「タイム・ゾーン」および「アクセシビリティ・モード」を設定できます。

  • レポート・ロケール - ロケールは、言語と地域の組合せ(英語(米国)、フランス語(カナダ)など)です。Oracle BI Publisherでは、選択したレポート・ロケールに基づいて、適用されるテンプレート翻訳、およびレポート・データの数値フォーマットや日付フォーマットが決定されます。

  • ユーザー・インタフェース言語 - ユーザー・インタフェース言語は、ユーザー・インタフェースの表示言語です。ログイン時に選択した言語がデフォルトとして選択されます。ただし、このオプションでは、インストールに使用できる複数の言語の中から選択できます。

  • タイム・ゾーン - レポートに適用するタイム・ゾーンを選択します。該当ユーザーが実行するレポートには、ここで選択するタイム・ゾーン・プリファレンスに従って時間が表示されます。

  • アクセシビリティ・モード - これをオンに設定すると、キーボードでアクセスできるレポート・カタログがツリー構造で表示されます。

プリファレンスの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』の「アカウント・プリファレンスの設定とグループの表示」の章を参照してください。

24.1.5 Oracle BI Publisherカタログおよびレポートの翻訳の追加

リリース11gのOracle BI Publisherでは、次の2種類の翻訳がサポートされています。

  • カタログ翻訳

  • テンプレート(またはレイアウト)翻訳

カタログ翻訳によって、選択したカタログ・フォルダに含まれるすべてのオブジェクトから翻訳可能文字列を単一の翻訳ファイルに抽出できます。その後、このファイルを翻訳してOracle BI Publisherにアップロードし、適切な言語コードを割り当てることができます。

カタログ翻訳では、レポート・レイアウトの翻訳可能文字列のみでなく、ユーザーに表示されるカタログ・オブジェクトの説明、レポート・パラメータ名、およびデータ表示名などのユーザー・インタフェース文字列も抽出されます。

ユーザーがカタログを表示すると、「アカウント」プリファレンスで選択されたユーザー・インタフェース言語に対応するアイテムの翻訳が表示されます。ユーザーがレポートを表示すると、「マイ・アカウント」プリファレンスで選択されたレポート・ロケールに対応するアイテムの翻訳が表示されます。

テンプレート翻訳によって、単一のRTFベースのテンプレート(サブテンプレートとスタイル・テンプレートを含む)または単一のOracle BI Publisherレイアウト・テンプレート(.xptファイル)から翻訳可能な文字列を抽出できます。このオプションは、最終的なレポート・ドキュメントを翻訳する必要があるときに使用します。たとえば、企業が翻訳された請求書をドイツと日本の顧客に送信する必要がある場合などです。

翻訳ファイルのダウンロードやアップロードのプロセスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』のBI Publisherのカタログとレポートの翻訳の追加に関する説明を参照してください。

24.1.6 レポートのローカライズ

レポートをローカライズするには、次の手順を実行します。

  1. oaam_reports_translations.zipを解凍します。oaam_reports_translations.zipは、前にインストールしたレポートと同じディレクトリにあります。24.1.2.2項「レポート・データベースへのOAAMレポートのコピー」を参照してください。

  2. Oracle BI Publisherカタログで「OAAM」フォルダを選択します。

  3. XLIFFをインポートするためのオプションをクリックします。

  4. 使用する言語に対応するCatalog_*.xlfファイルをアップロードします。

24.1.7 レポートのスケジュール

Oracle BI Publisher Enterpriseでは、レポートをスケジュールし、実行した出力を様々な宛先に配信できます。Oracle BI Publisherスケジューラは、Oracle BI Enterprise Editionのインストール・プロセスの一環として構成します。レポートのスケジュールを開始する前に、スケジューラが適切に構成されていることを確認してください。

レポートのスケジュールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポート・ジョブの作成に関する説明を参照してください。

24.1.8 OAAMレポート

OAAMには、Oracle Business Intelligence Publisherからアクセスできる一連の標準レポートが用意されています。

24.1.8.1 共通レポート

これらのレポートには、デバイスのロケーションやログイン情報に基づくデータがまとめられます。

レポート名 説明

最近のログイン

指定された時間範囲内のすべてのログインがリストされます。


24.1.8.2 デバイス・レポート

これらのレポートには、デバイス情報に基づくデータがまとめられます。

レポート名 説明

デバイスIDスコアリング

指定された日付範囲のデバイスIDスコアリング・サマリーが表示されます。

複数の失敗

指定された時間範囲内にログインの失敗が複数発生したすべてのデバイスがリストされます。

複数のユーザー

複数のユーザーを持つすべてのデバイスがリストされます。


24.1.8.3 KBAレポート

これらのレポートには、KBA情報に基づくデータがまとめられます。

レポート名 説明

チャレンジ統計

チャレンジ・レスポンスの統計がリストされます。

例:

失敗カウンタ > 0のユーザー - 1回以上失敗

複数の失敗を持つユーザー - 複数回失敗

質問統計

チャレンジ質問の統計がリストされます。

登録

質問登録の統計がリストされます。



注意:

ユーザーがチャレンジしたり、質問に回答しても、統計はすぐには更新されません。Oracle BI Publisherレポートはデータベースから生成され、データベースが統計のためにリアルタイムで更新されることはありません。


24.1.8.4 ロケーション・レポート

これらのレポートには、ロケーション情報に基づくデータがまとめられます。

レポート名 説明

国集計

指定された日付範囲の国集計サマリーが表示されます。

複数のユーザー

複数のユーザーを持つすべてのロケーションがリストされます。

都道府県集計

指定された日付範囲の都道府県集計サマリーが表示されます。


24.1.8.5 パフォーマンス・レポート

これらのレポートには、パフォーマンス情報に基づくデータがまとめられます。

レポート名 説明

ルールAPIのパフォーマンス

指定された日付範囲のルールAPIコールの平均処理時間および数が表示されます。

ルールのパフォーマンス

指定された日付範囲のルールの平均処理時間、ランタイムおよび数が表示されます。

トラッカAPIのパフォーマンス

指定された日付範囲のトラッカAPIコールの平均処理時間および数が表示されます。


24.1.8.6 セキュリティ・レポート

これらのレポートには、セキュリティ情報に基づくデータがまとめられます。

レポート名 説明

アラート・ブレークダウン

指定された日付範囲のアラート・ブレークダウン・サマリーが表示されます。

認証後スコアリング

指定された日付範囲の認証後スコアリング・サマリーが表示されます。

認証前スコアリング

指定された日付範囲の認証前スコアリング・サマリーが表示されます。

ルール・ブレークダウン

指定された日付範囲のルール・ブレークダウン・サマリーが表示されます。

スコアリングの組合せ

指定された日付範囲のスコア組合せサマリーが表示されます。


24.1.8.7 サマリー・レポート

これらのレポートには、日付範囲に関するサマリーがまとめられます。

レポート名 説明

平均のサマリー

指定された日付範囲の平均サマリーが表示されます。

ログイン・サマリー

指定された日付範囲のログイン集計サマリーが表示されます。


24.1.8.8 ユーザー・レポート

これらのレポートには、ユーザー情報に基づくデータがまとめられます。

レポート名 説明

複数のデバイス

複数のデバイスを使用するすべてのユーザーがリストされます。


24.1.9 カスタムOAAMレポートの作成

24.1.8項「OAAMレポート」に説明されている標準のレポートでは要件を十分に満たせない場合は、カスタム・レポートを作成できます。必要に応じて、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementリファレンス』の「Oracle Adaptive Access Managerデータベース・スキーマ」の章を参照してください。そこでは、カスタム・レポートの作成時に役立つOAAMスキーマについて説明されています。この項では、拡張レポートの作成について説明します。

カスタムOAAMレポートを作成するには、次のタスクを実行する必要があります。

参考用に例が紹介されています。

コード・リストでは、OAAM表とフィールドの名前は太字および斜体になっています。

24.1.9.1 データ・モデルの作成

『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』の新規レポートの作成に関する説明を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E12844_01/doc/bip.1013/e12187/T518230T518233.htm

24.1.9.2 ユーザー定義列挙の数値型コードと読取り可能な名前のマッピング

多くの表のいくつかのフィールドは、OAAMユーザー定義列挙に対応する数値型コードです。OAAMユーザー定義列挙の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Adaptive Access Manager開発者ガイド』を参照してください。この項では、これらの型コードと読取り可能な名前をマップする方法について説明します。

これらの名前を解決する方法は2つあり、どちらを使用するかは、英語のみで表示するか、国際化した文字列で表示するかによります。

24.1.9.2.1 結果表示

レポート出力に型コード値ではなく読取り可能な文字列を表示するには、ユーザー定義列挙を保持する表に結合を追加し、select句にフィールドを追加する必要があります。

24.1.9.2.2 英語のみのユーザー定義列挙の結果表示

次のSQLコードは、問合せに結合基準を追加する方法を示しています。

SELECT …
FROM …
LEFT OUTER JOIN (
      SELECT enumElement.num_value, enumElement.label
      FROM v_b_enum enum
             INNER JOIN v_b_enum_elmnt enumElement ON on enum.enum_id = enum_element.enum_id
      WHERE enum.prop_name = 'enum name') alias
      ON table.type_field = alias.num_value
…

このコード中のtable.type_fieldは、文字列に置き換える型コード値を格納するフィールドです。aliasは、内部select句に渡す名前です。最後に、enum_nameは、ユーザー定義列挙のプロパティ名です。

レポートに表示するには、select句にalias.labelを追加する必要があります。

24.1.9.2.3 国際化したユーザー定義列挙の結果表示

次のSQLコードは、問合せに結合基準を追加する方法を示しています。

SELECT …
FROM …
LEFT OUTER JOIN (
      SELECT t0.config_value, element.num_value
      FROM v_b_config_rb t0
      INNER JOIN (
             SELECT enum_element.num_value, enum_element.str_value, enum.prop_name
             FROM v_b_enum enum
                   INNER JOIN v_b_enum_elmnt enum_element ON enum.enum_id = enum_element.enum_id
             WHERE enum.prop_name = 'enum name') element
             ON t0.config_name=element.prop_name || '.' || element.str_value || '.name'
      WHERE t0.locale_id = (
             SELECT locale_id FROM v_b_locale
             WHERE language = substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2)
                   AND country = substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2)
                   AND (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) in ('de', 'en', 'es', 'fr', 'it', 'ja', 'ko')
                         OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'pt' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) = 'BR')
                         OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'zh' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) IN ('CN', 'TW')))
             UNION SELECT locale_id FROM v_b_locale
             WHERE language = substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2)
                   AND NOT EXISTS(SELECT locale_id FROM v_b_locale
                   WHERE language = substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2)
                         AND country = substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2))
                         AND country IS NULL
                         AND (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) in ('de', 'en', 'es', 'fr', 'it', 'ja', 'ko')
                               OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'pt' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) = 'BR')
                               OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'zh' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) IN ('CN', 'TW'))) 
             UNION SELECT locale_id FROM v_b_locale
             WHERE language = 'en'
                   AND NOT (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) in ('de', 'en', 'es', 'fr', 'it', 'ja', 'ko')
                         OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'pt' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) = 'BR')
                         OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'zh' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) IN ('CN', 'TW'))))
      ORDER BY t0.config_name) alias
      ON table.type_field = alias.num_value
…

このコード中のtable.type_fieldは、文字列に置き換える型コード値を格納するフィールドです。aliasは、内部select句に渡す名前です。最後に、enum_nameは、ユーザー定義列挙のプロパティ名です。

レポートに表示するには、select句にalias.config_valueを追加する必要があります。

24.1.9.3 値リストの追加

ユーザーがレポートと対話して目的のデータをデータ・セットから指定できるよう、レポート定義にパラメータを追加します。

型コードを表す読取り可能な文字列のリストから選択できるようにするには、ユーザー定義列挙の表に対する問合せによって値リスト(LOV)を作成し、列挙名でフィルタ処理する必要があります。

24.1.9.3.1 値リストとしてユーザー定義列挙を使用したフィルタ処理 - 英語のみ

次のリストは、値リストにデータを移入するための問合せを作成する方法を示しています。

SELECT enumElement.label, enumElement.num_value
FROM v_b_enum enum
      INNER JOIN v_b_enum_elmnt enumElement ON on enum.enum_id = enumElement.enum_id
WHERE enum.prop_name = 'enum name'
ORDER BY enumElement.label

次のリストは、このLOVに基づいてレポートをフィルタ処理する方法を示しています。

WHERE …
AND (:parameter IS NULL OR :parameter = table.type_field)

これらのリスト中のenum_name、table.type_fieldおよびparameterは、それぞれユーザー定義列挙のプロパティ名、文字列に置き換える型コード値を格納するフィールド、および名前付きパラメータです。レポート・パラメータの作成と設定の詳細は、Oracle BI Publisherユーザーズ・ガイドを参照してください。

24.1.9.3.2 値リストとしてユーザー定義列挙を使用したフィルタ処理 - 国際化

次のリストは、値リストにデータを移入するための問合せを作成する方法を示しています。

SELECT t0.config_value, element.num_value
FROM v_b_config_rb t0
INNER JOIN (
      SELECT enum_element.num_value, enum_element.str_value, enum.prop_name
      FROM v_b_enum enum
             INNER JOIN v_b_enum_elmnt enum_element ON enum.enum_id = enum_element.enum_id
      WHERE enum.prop_name = 'enum name') element
      ON t0.config_name=element.prop_name || '.' || element.str_value || '.name'
WHERE t0.locale_id = (
      SELECT locale_id FROM v_b_locale
      WHERE language = substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2)
             AND country = substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2)
             AND (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) in ('de', 'en', 'es', 'fr', 'it', 'ja', 'ko')
                   OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'pt' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) = 'BR')
                   OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'zh' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) IN ('CN', 'TW')))
      UNION SELECT locale_id FROM v_b_locale
      WHERE language = substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2)
             AND NOT EXISTS(SELECT locale_id FROM v_b_locale
             WHERE language = substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2)
                   AND country = substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2))
                   AND country IS NULL
                   AND (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) in ('de', 'en', 'es', 'fr', 'it', 'ja', 'ko')
                         OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'pt' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) = 'BR')
                         OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'zh' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) IN ('CN', 'TW'))) 
      UNION SELECT locale_id FROM v_b_locale
      WHERE language = 'en'
             AND NOT (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) in ('de', 'en', 'es', 'fr', 'it', 'ja', 'ko')
                   OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'pt' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) = 'BR')
                   OR (substr(:xdo_user_ui_locale, 1, 2) = 'zh' AND substr(:xdo_user_ui_locale, 4, 2) IN ('CN', 'TW'))))
ORDER BY t0.config_name

フィルタ処理の方法は、英語のみの場合と同じです。

24.1.9.4 地理的位置データの追加

OAAMスキーマには、IPアドレス範囲と位置データ(市町村、都道府県、国など)をマップする表が含まれています。関連する表は、VCRYPT_IP_LOCATION_MAP、VCRYPT_CITY、VCRYPT_STATEおよびVCRYPT_COUNTRYです。多くの表にIPアドレスが含まれており、VCRYPT_IP_LOCATION_MAPには、VCRYPT_CITY、VCRYPT_STATEおよびVCRYPT_COUNTRYのそれぞれに対応する外部キーが含まれています。

OAAMでは、IPアドレスは長い数値として格納されます。次のリストは、IPアドレスを含む表をVCRYPT_IP_LOCATION_MAPに結合する方法を示しています。

SELECT ...
FROM vcrypt_tracker_usernode_logs logs
      INNER JOIN vcrypt_ip_location_map loc ON (
             logs.remote_ip_addr >= loc.from_ip_addr AND logs.remote_ip_addr <= loc.from_ip_addr
      )

ユーザー入力や表示目的では、一般に4つの要素で構成される標準IPアドレスを使用します。次のリストは、数値IPアドレスを標準IPとして表示する方法を示しています。ipFieldは、表示する数値IPアドレスを含むフィールドまたはパラメータです。

…
to_char(to_number(substr(to_char(ipField, 'XXXXXXXX'), 1, 3), 'XX')) || '.' ||
      to_char(to_number(substr(to_char(ipField, 'XXXXXXXX'), 4, 2), 'XX')) || '.' ||
      to_char(to_number(substr(to_char(ipField, 'XXXXXXXX'), 6, 2), 'XX')) || '.' ||
      to_char(to_number(substr(to_char(ipField, 'XXXXXXXX'), 8, 2), 'XX'))
...

次のリストは、標準IPアドレスを長い数値フォーマットに変換する方法を示しています。

…
to_number(substr(ipField, 1, instr(ipField, '.')-1))*16777216 +
      to_number(substr(ipField, instr(ipField, '.', 1, 1)+1, instr(ipField, '.', 1, 2)-instr(ipField, '.', 1, 1)-1))*65536 +
      to_number(substr(ipField, instr(ipField, '.', 1, 2)+1, instr(ipField, '.', 1, 3)-instr(ipField, '.', 1, 2)-1))*256 +
      to_number(substr(ipField, instr(ipField, '.', 1, 3)+1))

24.1.9.5 セッションおよびアラートの追加

セッションおよびアラートは、それぞれVCRYPT_TRACKER_USERNODE_LOGS表およびVCRYPT_ALERT表に存在します。これらはREQUEST_IDフィールドを介して相互に結合され、それぞれVCRYPT_IP_LOCATION_MAP表を使用してBASE_IP_ADDRフィールドを介して地理的位置データに結合されます。

24.1.9.5.1 型コードの参照

セッション表とアラート表には、ユーザー定義列挙を名前で参照して読取り可能なテキストに変換できる型コード・フィールドがいくつか含まれています。次の表に、型コード・フィールドとユーザー定義列挙の名前を示します。

表24-1 VCRYPT_TRACKER_USERNODE_LOGS

フィールド名 ユーザー定義列挙の名前

AUTH_STATUS

auth.status.enum

AUTH_CLIENT_TYPE_CODE

auth.client.type.enum


表24-2 VCRYPT_ALERT

フィールド名 ユーザー定義列挙の名前

ALERT_LEVEL

alert.level.enum

ALERT_TYPE

alert.type.enum

ALERT_STATUS

alert.status.enum

RUNTIME_TYPE

profile.type.enum


24.1.9.6

このレポートには、ユーザーID、ログインID、認証ステータスおよび位置で構成されるセッション・リストが表示されます。最初に、fromDateとtoDateの2つの日付パラメータを作成する必要があります。問合せは次のようになります。

SELECT s.request_id, s.user_id, s.user_login_id, auth.label, country.country_name, state.state_name,
city.city_name
FROM vcrypt_tracker_usernode_logs s
      INNER JOIN vcrypt_ip_location_map loc ON s.base_ip_addr = loc.base_ip_addr
      INNER JOIN vcrypt_country country ON loc.country_id = country.country_id
      INNER JOIN vcrypt_state loc ON loc.state_id = country.state_id
      INNER JOIN vcrypt_city city ON loc.city_id = city.city_id
      LEFT OUTER JOIN (
             SELECT enumElement.num_value, enumElement.label
             FROM v_b_enum enum
                   INNER JOIN v_b_enum_elmnt enumElement ON on enum.enum_id = enum_element.enum_id
             WHERE enum.prop_name = 'auth.status.enum') auth
             ON s.auth_status = auth.num_value
WHERE (:fromDate IS NULL OR s.create_time >= :fromDate)
      AND (:toDate IS NULL OR s.create_time <= :toDate)
ORDER BY s.create_time DESC

24.1.9.7 レポート定義へのレイアウトの追加

Oracle BI Publisherには、レポート用のテンプレートを設計するための各種オプションが用意されています。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』を参照してください。

24.1.10 OAAMトランザクション・レポートの作成

この項では、トランザクション・レポートを作成する方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

24.1.10.1 エンティティおよびトランザクション情報の取得

トランザクション定義キーとエンティティ定義キーを取得するには、次の手順を実行します。

  1. OAAM管理コンソールにログインし、「トランザクション」メニューに移動して、目的のトランザクション定義を検索します。

  2. 「一般」タブに移動し、トランザクションの「定義キー」を書き留めます。これがトランザクションのトランザクション定義キーです。

  3. トランザクションの「エンティティ」タブに移動し、各リストの「エンティティ名」を書き留めます。

  4. 「エンティティ」メニュー・オプションを選択してエンティティを検索し、各エンティティの「キー」を書き留めます。これがエンティティのエンティティ定義キーです。

24.1.10.2 エンティティ・データのマッピング情報の取得

レポートの作成時に必要になるエンティティ・データのマッピング情報を取得するには、この項の手順に従ってください。

24.1.10.2.1 データ型に関する情報

参考までに、次の表に数値データ型を示します。

表24-3 データ型に関する情報

データ型 説明

1

文字列データを表します。

2

数値データを表します。格納されるデータは(元の値 * 1000)と等しくなります。

3

日付型のデータです。データは'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS TZH:TZMフォーマットで格納および取得されます。

4

ブール型のデータです。文字列として格納されます。「True」はTRUEを表し、「False」はFALSEを表します。


24.1.10.2.2 エンティティ・データの詳細(データ型、行および列のマッピングなど)の取得

レポートの作成時に必要になるエンティティ・データの詳細を取得するには、次の手順を実行します。

  1. OAAM管理コンソールでエンティティ定義を確認して、エンティティ定義キーを取得します。

  2. SQL問合せを使用して、エンティティ・データのマッピングの詳細を取得します。

    SELECT label,
      data_row,
      data_col,
      data_type
    FROM vt_data_def_elem
    WHERE status =1
    AND data_def_id =
      (SELECT data_def_id
      FROM vt_data_def_map
      WHERE relation_type   ='data'
      AND parent_obj_type   =3
      AND parent_object_id IN
        (SELECT entity_def_id
        FROM vt_entity_def
        WHERE entity_def_key=<Entity Definition Key>
        AND status =1
        )
      )
    ORDER BY data_row ASC,
      data_col ASC;
    
24.1.10.2.3 エンティティ・データのSQL問合せおよびビューの作成

前述のSQL問合せを使用すると、エンティティのデータ・フィールドとしてデータ型、行位置および列位置が一覧表示されます。その情報からエンティティを指定し、そのエンティティの次のデータに基づくSQL問合せを作成します。指定したエンティティのデータを表すビューを作成する場合も、このSQL問合せを基準にすることをお薦めします。


注意:

EntityRowNは、エンティティ・データの行を表します。前述の問合せによりエンティティの3つの異なるdata_row値が取得された場合は、3つのEntityRowを扱い、別名をEntityRow1、EntityRow2のようにし、同様に、次に示すように、対応する結合を処理します。


SELECT ent.ENTITY_ID,
    ent.EXT_ENTITY_ID,
    ent.ENTITYNAME,
    ent.ENTITY_KEY,
    ent.ENTITY_TYPE,
    EntityRowN<row>.DATA<col> <column_name>,
    (EntityRowN<row>.NUM_DATA<col>/ 1000.0) <numeric_column_name>,
    to_timestamp_tz(EntityRowN<row>.DATA<col>, 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS TZH:TZM') <date_column_name>,
    ent.CREATE_TIME,
    ent.UPDATE_TIME,
    ent.EXPIRY_TIME,
    ent.RENEW_TIME
  FROM 
    VT_ENTITY_DEF entDef,
    VT_ENTITY_ONE ent
    LEFT OUTER JOIN VT_ENTITY_ONE_PROFILE EntityRowN
          ON (EntityRowN.ENTITY_ID    = ent.ENTITY_ID
          AND EntityRowN.ROW_ORDER    = <row>
          AND EntityRowN.EXPIRE_TIME IS NULL)
    LEFT OUTER JOIN VT_ENTITY_ONE_PROFILE EntityRowN+1
        ON (EntityRowN+1.ENTITY_ID    = ent.ENTITY_ID
          AND EntityRowN+1.ROW_ORDER    = <row+1>
        AND row1.EXPIRE_TIME IS NULL)
  WHERE 
        ent.ENTITY_DEF_ID      = entDef.ENTITY_DEF_ID and 
        entDef.ENTITY_DEF_KEY=<Entity Definition Key>

24.1.10.3 トランザクション・データのマッピング情報の取得

レポートの作成時に必要になるトランザクション・データのマッピング情報を取得するには、この項の手順に従ってください。

24.1.10.3.1 トランザクション・データの詳細(データ型、行および列のマッピングなど)の取得

次の手順を実行して、レポートの作成時に必要になるエンティティ・データの詳細を取得します。

  1. 次のSQLを使用して、エンティティ定義のマッピングIDに対するトランザクションのリストを取得します。

    SELECT map_id
    FROM 
    vt_trx_ent_defs_map,
            vt_trx_def
    WHERE 
    vt_trx_ent_defs_map.trx_def_id = vt_trx_def.trx_def_id
    AND vt_trx_def.trx_def_key  =<Transaction Definition Key>
    
  2. 次のSQL問合せを使用して、すべてのトランザクション・データ・フィールド、データ型、行および列のマッピングの詳細を取得します。

    SELECT label,
      data_row,
      data_col,
      data_type
    FROM vt_data_def_elem
    WHERE status    =1
    AND data_def_id =
      (SELECT data_def_id
      FROM vt_data_def_map
      WHERE relation_type   ='data'
      AND parent_obj_type   =1
      AND parent_object_id IN
        (SELECT trx_def_id
        FROM vt_trx_def
        WHERE trx_def_key='mayo_pat_rec_acc'
        AND status       =1
        )
      )
    ORDER BY data_row ASC,
      data_col ASC;
    
24.1.10.3.2 トランザクション・データのSQL問合せおよびビューの作成

前の項の情報を使用して、次のトランザクション・データを表すSQL問合せを作成します。

注意: レポートの作成が容易になるよう、この問合せを基準にしてビューを作成することをお薦めします。

SELECT trx.LOG_ID,
    trx.USER_ID,
    trx.REQUEST_ID,
    trx.EXT_TRX_ID,
    trx.TRX_TYPE,
    trx.STATUS,
    trx.SCORE,
    trx.RULE_ACTION,
    trx.TRX_FLAG,
    trx.POST_PROCESS_STATUS,
    trx.POST_PROCESS_RESULT,
    TxnDataRowN<row>.DATA<col> <data_column_name>,
   (TxnDataRowN<row>.NUM_DATA<col>/ 1000.0) <numeric_column_name>,
    to_timestamp_tz(TxnDataRowN<row>.DATA<col>, 'YYYY-MM-DD HH24:MI:SS TZH:TZM') <date_column_name>,
    (SELECT entTrxMap.MAP_OBJ_ID
    FROM VT_ENT_TRX_MAP entTrxMap
    WHERE entTrxMap.DEF_MAP_ID = <Transaction to Entity Mapping Id of Entity1_Name>
    AND entTrxMap.TRX_ID       = trx.LOG_ID
    ) <EntityN_Name>,
    (SELECT entTrxMap.MAP_OBJ_ID
    FROM VT_ENT_TRX_MAP entTrxMap
    WHERE entTrxMap.DEF_MAP_ID = <Transaction to Entity Mapping Id of Entity2_Name>
    AND entTrxMap.TRX_ID       = trx.LOG_ID
    ) <EntityN+1_Name>,
    trx.CREATE_TIME,
    trx.UPDATE_TIME,
    TRUNC(trx.create_time, 'HH24') created_hour,
    TRUNC(trx.create_time, 'DDD') created_day,
    TRUNC(trx.create_time, 'DAY') created_week,
    TRUNC(trx.create_time, 'MM') created_month,
    TRUNC(trx.create_time, 'YYYY') created_year
  FROM VT_TRX_DEF trxDef,
    VT_TRX_LOGS trx
  LEFT OUTER JOIN VT_TRX_DATA TransactionDataRowN
  ON (TransactionDataRowN.TRX_ID         = trx.LOG_ID
  AND TransactionDataRowN.ROW_ORDER      = <rowN>)
LEFT OUTER JOIN VT_TRX_DATA TransactionDataRowN+1
  ON (TransactionDataRowN+1.TRX_ID         = trx.LOG_ID
  AND TransactionDataRowN+1.ROW_ORDER      = <rowN+1>)
  WHERE trx.TRX_DEF_ID      = trxDef.TRX_DEF_ID  and
trxDef.TRX_DEF_KEY=<Transaction Definition Key>

24.1.10.4 トランザクション・レポートの作成

エンティティおよびトランザクションのレポートを作成するには、この項の手順に従ってください。

24.1.10.4.1 エンティティ・データ・レポートの作成

24.1.10.2.3項「エンティティ・データのSQL問合せおよびビューの作成」の説明に従って作成したSQL問合せまたはビューを使用してください。

24.1.10.4.2 トランザクション・データ・レポートの作成

24.1.10.3.2項「トランザクション・データのSQL問合せおよびビューの作成」の説明に従って作成したSQL問合せまたはビューを使用してください。

24.1.10.4.3 エンティティ・データ表およびトランザクション・データ表の結合

疑似列EntityN_Nameによって指定するVT_ENT_TRX_ MAP.MAP_OBJ_IDを使用すると、作成したトランザクション・データ・ビューとエンティティ・データ・ビューを結合できます。

24.2 OAAMイベントの監査

Fusion Middleware監査フレームワークでは、Oracle BI Publisherを利用して、監査データベースに記録されたデータを監査します。Oracle BI Publisherを使用すると、柔軟なレポート表示、フィルタ処理、スケジュール、カスタム・レポートといった強力なレポート機能を利用できます。

24.2.1 監査の概要

Oracle Adaptive Access Managerでは、Oracle Fusion Middleware共通監査フレームワークを使用して、多数のイベントを監査できます。Oracle Fusion Middleware共通監査フレームワークでは、一貫したロギングが可能です。

監査機能は有効または無効のどちらに設定しておくことも可能ですが、本番環境では有効にしておくのが普通です。監査によるパフォーマンスへの影響は最小限に抑えられており、監査によって得られた情報は有用です(業務に不可欠な場合もあります)。

監査データは、集中管理された1つのOracle Databaseインスタンスに書き込むか、バグストップと呼ばれるフラット・ファイルに書き込むことができます。監査記録の保存場所にかかわらず、記録には、特定の要件に合わせて構成することのできる一連の項目が含まれています。監査ログ・ファイルは、監査フレームワークが正常に機能しない場合に監査管理者がエラーを追跡したり問題を診断したりする助けとなります。

24.2.2 監査レコードの格納について

データベース・ロギング: 一連のOracle Fusion Middleware製品全体で共通監査フレームワークを実装します。その利点は、プラットフォーム・レベルで監査機能が共通化されることです。

データベース監査ストア: 本番環境においては、共通監査フレームワークのスケーラビリティと高可用性を実現するために、データベース監査ストアを使用することをお薦めします。監査データは累積的なもので、その量は時間とともに増大します。これは監査データ専用のデータベースとして、他のアプリケーションは使用しないようにするのが理想です。

Oracle Fusion Middleware監査フレームワークの監査ログ表用スキーマはOracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)によって提供されます。このユーティリティは、データベースに情報をログする前に起動している必要があります。

24.2.3 監査可能なOracle Adaptive Access Managerイベント

OAAMイベントとは、Oracle Adaptive Access Managerコンソール使用時に生成されるイベントです。

この項では、監査可能なOAAMイベントとそれによって取得される詳細を示します。これらのイベントの定義と構成は、Oracle Platform Security Servicesの監査サービスの一部として実装されます。

24.2.3.1 カスタマ・ケア・イベント

表24-4に、カスタマ・ケア・イベントを示します。

表24-4 カスタマ・ケア・イベント

イベント イベント・データ

CSRケースの作成

CaseId、UserGroupName、UserId、CaseSeverity、Description

ケースの更新

CaseId、CaseSeverity、CaseStatus、CaseDisposition、CaseExpirationDurationInHrs、ActionNotes、CaseActionResult

ステータスの変更

CaseId、CaseStatus、CaseDisposition、ActionNotes、CaseActionResult

ケース・アクションの実行

CaseId、CaseActionEnum、CaseSubActionEnum、ActionNotes、CaseActionResult

チャレンジ質問の取得

CaseId、ActionNotes、CaseChallengeQuestion

チャレンジ質問レスポンスの確認

CaseId、ActionNotes、CaseChallengeQuestion、CaseChallengeQuestionResult


24.2.3.2 KBA質問イベント

表24-5に、KBA質問イベントを示します。

表24-5 KBA質問イベント

イベント イベント・データ

KBAカテゴリの作成

KBACategoryId、KBACategoryName、KBACategoryDetails

KBAカテゴリの更新

KBACategoryId、KBACategoryName、KBACategoryDetails

KBAカテゴリの削除

KBACategoryIds

KBA質問の作成

KBAQuestionId、KBAQuestion、KBAQuestionDetails

KBA質問の更新

KBAQuestionId、KBAQuestion、KBAQuestionDetails

KBA質問の削除

KBAQuestionIds

KBA検証の作成

KBAValidationId、KBAValidationName、KBAValidationDetails

KBA検証の更新

KBAValidationId、KBAValidationName、KBAValidationDetails

KBA検証の削除

KBAValidationIds

グローバルへのKBA検証の追加

KBAValidationId

グローバルからのKBA検証の削除

KBAValidationId

KBA回答ロジックの更新

KBAAnswerLogicDetails

KBA登録ロジックの更新

KBARegistrationLogicDetails


24.2.3.3 ポリシー管理イベント

表24-6に、ポリシー管理イベントを示します。

表24-6 ポリシー管理イベント

イベント イベント・データ

ポリシーの作成

PolicyId、PolicyName、PolicyDetails

ポリシーのコピー

SourcePolicyId、PolicyName、PolicyDetails

ポリシーの更新

PolicyId、PolicyName、PolicyDetails

ポリシーの削除

PolicyIds

オーバーライドの追加

PolicyId、PolicyOverrideRowId、PolicyOverrideDetails

オーバーライドの更新

PolicyId、PolicyOverrideIds、PolicyOverrideDetails

オーバーライドの削除

PolicyId、PolicyOverrideIds

ポリシーをグループにリンク

PolicyId、GroupId、ActionNotes

グループからポリシーのリンク解除

PolicyId、GroupIds

ルールの作成

PolicyId、RuleId、RuleName、RuleDetails

ルールへの条件の追加

PolicyRuleMapId、RuleConditionIds

ポリシーのルールの更新

PolicyId、RuleId、RuleName、RuleDetails

ポリシーへのルールのコピー

PolicyId、PolicyRuleMapDetails

ポリシーからのルールの削除

PolicyRuleMapIds

ポリシーのルール順序の更新

PolicyRuleMapId、RuleConditionMapIds

ルール・パラメータ値の更新

PolicyRuleMapId、RuleConditionMapId、RuleParamValueDetails


24.2.3.4 ポリシー・セット管理イベント

表24-7に、ポリシー・セット管理イベントを示します。

表24-7 ポリシー・セット管理イベント

イベント イベント・データ

ポリシー・セット更新

UpdatePolicySet

ポリシー・セット保存スコア

SaveScoreActions

ポリシー・セット保存アクション

SaveActionOverrides

ポリシー・セット削除スコア

DeleteScoreActions

ポリシー・セット削除アクション

削除アクション・オーバーライド


24.2.3.5 グループ/リスト管理イベント

表24-8に、グループ/リスト管理イベントを示します。

表24-8 グループ管理イベント

イベント イベント・データ

グループの追加

GroupId、GroupName、GroupDetails

グループの更新

GroupId、GroupName、GroupDetails

グループの削除

GroupIds

グループ要素の追加

GroupId、GroupElementsDetails

グループ要素の更新

GroupId、GroupElementId、GroupElementValue

グループ要素の削除

GroupId、GroupElementIds

すべてのグループ要素の削除

GroupId


24.2.3.6 パターン管理イベント

表24-9に、パターン管理イベントを示します。

表24-9 パターン管理イベント

イベント イベント・データ

パターン更新ステータス

UpdatePattern

パターン作成

CreatePattern

パターン更新

UpdatePatternStatus

パターン削除

DeletePattern

パターン追加パラメータ

AddParam

パターン更新パラメータ

UpdateParam

パターン削除パラメータ

DeleteParams

パターン更新パラメータの順序

UpdateParamsOrder


24.2.3.7 動的アクション管理イベント

表24-10に、動的アクション管理イベントを示します。

表24-10 動的アクション管理イベント

イベント イベント・データ

動的アクション作成

CreateDynamicAction

動的アクション更新

UpdateDynamicAction

動的アクション削除

DeleteDynamicActions

動的アクション作成インスタンス

CreateDynamicActionInstance

動的アクション更新インスタンス

UpdateDynamicActionInstance

動的アクション更新ステータス

UpdateDynamicActionInstanceStatus

動的アクション削除インスタンス

DeleteDynamicActionInstances


24.2.3.8 エンティティ管理イベント

表24-11に、エンティティ管理イベントを示します。

表24-11 エンティティ管理イベント

イベント イベント・データ

エンティティ作成

CreateEntityDef

エンティティ更新


エンティティ更新ステータス

UpdateEntityDefStatus

エンティティ削除

DeleteEntityDefs

エンティティ保存データ

SaveDataElements

エンティティ削除データ

DeleteDataElements

エンティティ追加ID

AddIDSchemeElements

エンティティ更新ID

UpdateIDSchemeElements

エンティティ削除ID

DeleteIDSchemeElements

エンティティ追加表示

AddDisplayElements

エンティティ更新表示

UpdateDisplayElements

エンティティ削除表示

DeleteDisplayElements

エンティティ作成参照

CreateEntityDefsRelation

エンティティ更新参照

UpdateEntityDef

エンティティ削除参照

DeleteEntityDefsRelations


エンティティ定義の属性/プロパティを更新すると、次の監査イベントがトリガーされます。

  • エンティティ定義の更新

  • IDスキーム要素の更新

  • データ要素の保存

24.2.3.9 トランザクション管理イベント

表24-12に、トランザクション管理イベントを示します。

表24-12 トランザクション管理イベント

イベント イベント・データ

トランザクション作成

CreateTransactionDef

トランザクション更新

UpdateTransactionDef

トランザクション・ステータス更新

UpdateTransactionDefStatus

トランザクション削除

DeleteTransactionDef

トランザクション・エンティティ追加

AddTransactionEntityDefMap

トランザクション・エンティティ更新

UpdateTransactionEntityDefMap

トランザクション・エンティティ削除

DeleteTransactionEntityDefMaps

トランザクション・データ保存

SaveTransactionDataElemDefs

トランザクション・データ削除

DeleteTransactionDataElemDefs

トランザクション・ソース保存

SaveTransactionSourceDataElemDefs

トランザクション・ソース・データ要素定義削除

DeleteTransactionSourceDataElemDefs

トランザクション・データ・マップ設定

SetTransactionDataMapping

トランザクション・データ・マップ削除

DeleteTransactionDataMappings

トランザクション・エンティティ・マップ設定

SetTransactionEntityDataMapping

トランザクション・エンティティ・マップ削除

DeleteTransactionEntityDataMappings


トランザクション定義の属性/プロパティを更新すると、監査イベントに加え、関連するAPIの監査イベントもトリガーされます。たとえば、ソース保存のトランザクションを実行すると、次の監査イベントもトリガーされます。

  • トランザクション・データ要素定義の保存

  • トランザクション定義の更新

24.2.3.10 スナップショット管理イベント

表24-13に、スナップショット管理イベントを示します。

表24-13 スナップショット管理イベント

イベント イベント・データ

スナップショット作成

CreateSnapshotInDB

スナップショット格納

StoreSnapshot

スナップショット差分コミット

CommitDiff

スナップショット削除

DeleteSnapshots


24.2.3.11 OAAMサーバー管理イベント

表24-14に、OAAMサーバー管理イベントを示します。

表24-14 OAAMサーバー管理ユーティリティ・イベント

イベント イベント・データ

プロパティ作成

CreateProperty

プロパティ削除

UpdateProperty

プロパティ更新

DeleteProperties


24.2.3.12 ユーザー詳細イベント

表24-15に、ユーザー・イベントを示します。

表24-15 ユーザー・イベント

イベント イベント・データ

ログインの取得

GetUserRecentLogins

セッション・データの取得

GetSessionData

ユーザー・トランザクションの取得

GetUserTransaction

トランザクション詳細の取得

GetUserTransactionDetails

チェックポイントの取得

GetUserCheckpointDetails


24.2.3.13 インポート・イベント

表24-16に、インポート・イベントを示します。

表24-16 インポート・イベント

イベント イベント・データ

ポリシーのインポート

ImportPolicies

KBAのインポート

ImportKBAQuestions

動的アクションのインポート

ImportDynamicActions

トランザクションのインポート

ImportTransactions

パターンのインポート

ImportPatterns

エンティティのインポート

ImportEntities

条件のインポート

ImportConditions

グループのインポート

ImportGroups

プロパティのインポート

ImportProperties

検証のインポート

ImportValidations


24.2.4 Oracle Adaptive Access Managerの監査の設定

Oracle Adaptive Access Managerは、監査レコードを中央データベースに書き込むように構成できます。本番環境においては、共通監査フレームワークのスケーラビリティと高可用性を実現するために、データベース監査ストアを使用することをお薦めします。監査データは累積的なもので、その量は時間とともに増大します。これは監査データ専用のデータベースとして、他のアプリケーションは使用しないようにするのが理想です。

Oracle Adaptive Access Managerの監査を構成するには、次の手順を実行します。

  1. 『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のRCUを使用した監査スキーマの作成に関する項に従い、データベースに対してOracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行します。

  2. 『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』の監査データ・ソースの設定の項に従って監査ローダーの監査データ・ソースを設定し、それをOAAMサーバーに合わせて構成します。

  3. Fusion Middleware Controlを使用して、監査ポリシーと監査ストアを有効化します。

  4. Oracle Business Intelligence Publisher監査レポートを設定します。

  5. WebLogic Serverを再起動します。

監査のデプロイの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』の監査の構成と管理に関する項を参照してください。

24.2.4.1 リポジトリ作成ユーティリティを使用した監査スキーマの作成

監査レコードの永続的ストアとしてデータベースに切り替えるには、最初にOracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して監査データ用のデータベース・ストアを作成する必要があります。

始める前に、使用するデータベースの詳細情報を収集し、DBA資格証明を入手してください。RCUを使用して監査スキーマを作成します。そのためには、RCUの実行時に監査サービスを選択します。RCUの実行時にOAAMコンポーネントを選択した場合、デフォルトでは監査は選択されません。したがって、デフォルトでは、監査データはデータベースではなくファイル・システム(IAMDomain/servers/AdminServer/logs/auditlogs/JPS/audit.log)に記録されます。本番環境で監査を使用する場合は、RCUの実行時に監査スキーマを構成することをお薦めします。

24.2.4.2 監査データベース用のデータソースの構成

データベースに監査レコードを格納するためのデータベース・スキーマを作成したら、そのスキーマを指すOracle WebLogic Server監査データソースを設定する必要があります。

WebLogic管理コンソールを使用して監査データベース用のJDBCデータソースを定義し、WebLogicサーバーがデータベースにアクセスできるようにしてください。管理サーバー上だけでなく、Oracle Adaptive Access Managerサーバーを実行するすべてのWebLogic管理対象サーバー・インスタンス上でデータソースを構成する必要があります。データソースの構成を実行する個別の手順については、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』を参照してください。

24.2.4.3 監査の有効化

Fusion Middleware Controlを使用して、監査ポリシーと監査ストアを有効化します。

監査ポリシーとは、特定のコンポーネントの監査フレームワークによって取得されるイベントのタイプの宣言です。

  1. 監査ストアをファイルからデータベースに変更します。「WebLogicドメイン」、「IAM_Domain」、「セキュリティ」、「監査ストア」の順にナビゲートします。監査データベース用のデータソースのJNDI名を指定します。

  2. 監査ポリシーを有効化します。「WebLogicドメイン」、「IAM_Domain」、「セキュリティ」、「監査ポリシー」の順にナビゲートします。

24.2.4.4 Oracle Business Intelligence Publisher監査レポートの設定

Fusion Middleware監査レポートをインストールする前に、Oracle BI Publisherをインストールして正しく動作することを確認する必要があります。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

標準のOracle BI Publisher監査レポートを標準のデフォルト・フォーマットで設定するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle BI Publisherサーバーを停止します。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

  2. Oracle BI Publisherサーバー上でAuditReportTemplates.jarを解凍します。例:

    /ORACLE_BI_PUBLISHER_HOME/xmlp/XMLP/reports

    AuditReportTemplates.jarは、$MW_ORA_HOME/oracle_common/modules/oracle.iau_version/reports/AuditReportTemplates.jarにあります。

  3. Oracle BI Publisherサーバーを起動します。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

  4. 次の手順を実行して、レポート用のJDBCデータソースを構成します。

    1. Webブラウザから管理者としてOracle BI Publisherにログインします。詳細は、Oracle Business Intelligence Publisherのドキュメントを参照してください。

    2. 「管理」タブをクリックし、「データソース」の下の「JDBC」をクリックして、「データソースの追加」ボタンをクリックします。「データソースの追加」画面が表示されます。

    3. 「データソースの追加」画面のフィールドに次の情報を入力します。次の例の変数値を監査スキーマの実際の値に置き換えます。

      フィールド 入力するデータ

      データソース名

      Audit

      データソースの名前を指定します。

      接続文字列

      jdbc:oracle:thin:@host:port:sid

      ユーザー名

      監査スキーマ・ユーザーのユーザー名です。

      パスワード

      「ユーザー名」フィールドで指定したユーザーのパスワードです。

      データベース・ドライバ・クラス

      oracle.jdbc.driver.OracleDriver


  5. 接続が正常かどうかをテストします。接続が正常でない場合は、入力した値を確認します。

  6. 「適用」をクリックします。

24.2.4.5 WebLogic Serverの再起動

WebLogic Serverインスタンスを再起動します。すべてのWebLogic Serverインスタンス(ドメイン内の管理サーバーとすべての管理対象サーバー・インスタンス)を再起動する必要があります。再起動時に、監査ローダーによって監査ストア構成が再度読み込まれ、監査対象のデータベースの使用が開始されます。

24.2.5 Fusion Middleware監査フレームワーク・レポートの生成

Oracle BI PublisherでFusion Middleware監査フレームワーク・レポートを生成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle BI Publisherにログインします。

  2. 「レポート」タブを選択します。

  3. 「詳細」をクリックして、監査レポートを含む標準レポート・リストを表示します。

  4. 「Oracle_Fusion_Middleware_Audit」をクリックして、実行対象のレポートにナビゲートします。

  5. レポート・ページの上部にあるフィルタ・オプションを使用して、レポート・データを様々な方法でフィルタ処理します。レポート・データは、レポート・ページの下部に表示されます。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』の監査分析の使用方法とレポートの作成に関する項を参照してください。

24.2.6 Fusion Middleware共通ユーザー・アクティビティ・レポートの実行

Oracle BI PublisherでFusion Middleware共通ユーザー・アクティビティ・レポートを実行するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle BI Publisherにログインします。

  2. 「レポート」タブを選択します。

  3. 「詳細」をクリックして、監査レポートを含む標準レポート・リストを表示します。

  4. 「Oracle_Fusion_Middleware_Audit」をクリックして、実行対象のレポートにナビゲートします。

  5. 「すべてのイベント」を選択します。

24.2.7 監査レポート・フィルタの設定

標準の監査レポートをデフォルトの形式で標準として使用できます。ただし、レポートのデータの範囲やその他の関連する側面をカスタマイズする場合は、監査レポート・フィルタを設定します。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』の監査分析の使用方法とレポートの作成に関する項を参照してください。

24.2.8 Oracle Business Intelligence Publisherのスケジューラの構成

レポートの「スケジュール」ボタンをクリックして表示されるページでは、スケジュールを使用してレポートを管理できます。

監査レポートのカスタマイズの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』の監査分析の使用方法とレポートの作成に関する項を参照してください。

24.2.9 カスタム・レポートの設計および作成

データベース監査ストア内のデータは、OAAMレポートを通じて公開されます。OAAM監査レポートは、標準のOracle Adaptive Access Managerでは利用できません。Oracle Fusion Middleware監査フレームワークには、一連の事前定義済レポートが付属しています。これらのレポートは、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントで標準で利用可能になっていますが、Oracle Business Intelligence Publisherは、カスタム・レポートの設計や作成にも完全に対応しています。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・セキュリティ・ガイド』の監査分析の使用方法とレポートの作成に関する項を参照してください。

24.3 ユース・ケース

次の項では、Oracle Adaptive Access Managerレポートの使用シナリオを紹介します。

24.3.1 ユース・ケース: BIPレポート

MartyはAcme Corpのビジネス・アナリストです。Oracle Adaptive Access Managerセキュリティ・システムがカスタマに及ぼす影響について、関連データを集計してまとめる必要があります。

指示: KBAチャレンジ統計レポートとルール集計ブレークダウン・レポートを実行します。また、最近のログイン・レポートを実行し、セッションでフィルタ処理してブロックで表示します。すべてのレポートをXLS出力で実行するため、結果を事業単位と共有できます。

24.3.1.1 説明

このユース・ケースでは、Oracle BI Publisherの使用例を示します。

24.3.1.2 手順

このユース・ケースでは、Oracle BI Publisherレポートの使用例を示します。

  1. Oracle BI Publisherにアナリストとしてログインします。

  2. 「共有フォルダ」で「OAAM」を選択します。

  3. 「oaam」フォルダで「oradb」を選択します。

  4. 実行するレポートを探します。

    1. 「共通」フォルダで、「最近のログイン」をクリックして「最近のログイン」レポートを表示します。

    2. 「KBA」フォルダで、「チャレンジ統計」をクリックして「チャレンジ統計」レポートを表示します。

    3. 「KBA」フォルダで、「質問統計」をクリックして「質問統計」レポートを表示します。

    4. 「セキュリティ」フォルダで、「ルール・ブレークダウン」をクリックして「ルール・ブレークダウン」レポートを表示します。

  5. 「最近のログイン」レポートの場合、「認証ステータス」で検索基準として「ブロック済」を選択します。

  6. 各レポートに対して次の手順を繰り返します。

    1. 「表示」をクリックします。

    2. 「テンプレート」メニューで、「Excel2000」を選択し、「エクスポート」をクリックします。

24.3.2 ユース・ケース: 「ログイン・サマリー」レポート

「ログイン・サマリー」には、指定された日付範囲のログイン集計サマリーが表示されます。

  1. 次の形式のURLを使用して、Oracle BI Publisherにログインします。

    http://host.domain.com:port/xmlpserver/

  2. メイン・ページで、「共有フォルダ」の「OAAM」をクリックし、「oradb」をクリックします。

  3. 「セキュリティ」フォルダで、「ログイン・サマリー」をクリックして「ログイン・サマリー」レポートを表示します。

    デフォルトの期間である1か月を対象として、「ログインのサマリー」レポートが表示されます。

    サマリー・グラフには、次の情報が表示されます。

    • セッション数

    • ユーザー数

    • 登録数

    • ブロック数

  4. 必要に応じてレポートを保存またはエクスポートします。