ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Entitlements Server管理者ガイド
11g リリース2 (11.1.2.1)
B71695-03
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

8 セキュリティ・モジュールの構成の管理

セキュリティ・モジュール構成ユーザー・インタフェース(SMConfig UI)は、OESクライアントが正常にインストールされ、セキュリティ・モジュール・タイプがインスタンス化された後に、セキュリティ・モジュールを構成するために使用します。基本構成はインストール・プロセスおよびインスタンス化プロセスで実行されますが、SMConfig UIでは詳細な構成を実行したり、セキュリティ・モジュール・プロファイルを変更したりできます。この章の内容は次のとおりです。

8.1 始める前に

SMConfig UIでは、次のOracle Entitlements Serverインストール手順が完了済であることを前提としています。

OESクライアントにより、セキュリティ・モジュール・ビットとSMConfigツールがインストールされます。SMConfigツールでは、セキュリティ・モジュール・タイプを定義し、セキュリティ・モジュール・インスタンスごとのディレクトリ構造を作成します。インスタンスのホーム・ディレクトリが$OES_CLIENT_HOME/oes_sm_instances/SM_Name/に作成されます。ここには、該当するセキュリティ・モジュールSMConfig UIスクリプトを実行するために使用する構成ファイルがあります。oessmconfig.shoessmconfig.batはセキュリティ・モジュール・インスタンスのホーム・ディレクトリの/binディレクトリにあります。


注意:

Oracle Entitlements Server 11gR2以降は、セキュリティ・モジュールをFusion Middlewareドメインのバージョン11gR1 PS5 (11.1.1.6.0)以降にインストールできます。また、Oracle Entitlements Serverセキュリティ・モジュールがJRFドメインにインストールされている場合は、非制御モードのみがサポートされます。


8.2 SMConfig UIの起動

SMConfig UIは、OESクライアント・インストール・パッケージで配布されるJavaベースのスタンドアロン・ツールです。このツールでは、各種のデータの中でも特に、ポリシー決定ポイント(PDP)、ポリシー情報ポイント(PIP)およびポリシー・ストアを構成します。SMConfig UIスクリプトは、セキュリティ・モジュールをインスタンス化する際に作成されるディレクトリ($OES_CLIENT_HOME/oes_sm_instances/SM_Name/bin/など)にあります。


注意:

SMConfig UIスクリプトは、SMConfigツールを終了した後にのみ実行されます。詳細は、8.1項「始める前に」を参照してください。


SMConfig UIスクリプトの名前は、Linux環境ではoessmconfig.sh、Windows環境ではoessmconfig.batです。SMConfig UIを起動するには、適切なセキュリティ・モジュール・インスタンスのディレクトリのbinディレクトリに変更して、コマンドラインから次のスクリプトを実行します。

cd $OES_CLIENT_HOME/oes_sm_instances/SM_Name/bin/
./oessmconfig.sh

SMConfig UIは、セキュリティ・モジュールと同じホストで実行されます。このスクリプトにより、セキュリティ・モジュールのjps-config.xmlファイルが変更されます。jps-config.xmlの場所は、最初にセキュリティ・モジュールを作成するときに、入力パラメータとして指定できます。このパラメータが指定されない場合、(セキュリティ・モジュールのホーム・ディレクトリ$OES_CLIENT_HOME/oes_sm_instances/SM_Name/configにある)デフォルト・ファイルが使用されます。


注意:

WebLogic Serverセキュリティ・モジュールの場合は、oessmconfig.shの使用時に、user_projects/domains/domain_name/config/oeswlssmconfig/AdminServerの下にあるjps-config.xmlファイルを指定します。ファイルの場所は、-jpsconfigパラメータを使用して、ツールに渡します。詳細は、次のコマンドを入力してください。

./oessmconfig.sh -help


図8-1は、Javaセキュリティ・モジュールのSMConfig UIのスクリーンショットです。

図8-1 Javaセキュリティ・モジュールのSMConfig UI

図8-1の説明が続きます
「図8-1 Javaセキュリティ・モジュールのSMConfig UI」の説明

セキュリティ・モジュール・タイプに応じて、次の一部またはすべてを構成する可能性があります。

8.3 セキュリティ・モジュールの構成の変更

管理者は、SMConfig UIを使用して、特定のセキュリティ・モジュール・インスタンス化のパラメータ値を細かく調整できます。これには、次のパラメータ・グループが含まれます。


注意:

SMConfig UIでは、セキュリティ・モードのタイプを変更できません。別のセキュリティ・モジュール・タイプを作成するには、SMConfigツールを実行して新しいセキュリティ・モジュール・インスタンスを作成します。


8.4 セキュリティ・モジュールのインスタンス化後の構成

次の各項では、セキュリティ・モジュール・タイプに固有で、インスタンス化後に変更可能なパラメータについて説明します。詳細は、付録A「インストール・パラメータおよび構成パラメータ」を参照してください。

8.4.1 Javaセキュリティ・モジュールの構成

表8-1では、Javaセキュリティ・モジュールの制御プッシュ・クライアントの構成プロパティについて説明します。

表8-1 Javaセキュリティ・モジュールの制御プッシュ・クライアントの構成

プロパティ名 jps-config.xmlのプロパティ

* SM名

oracle.security.jps.runtime.pd.client.sm_name

* ポリシー配布モード

oracle.security.jps.runtime.pd.client.policyDistributionMode

クライアント構成

  • ローカル・ポリシー作業フォルダ: oracle.security.jps.runtime.pd.client.localpolicy.work_folder

  • 増分配布: oracle.security.jps.runtime.pd.client.incrementalDistribution

  • 登録再試行間隔: oracle.security.jps.runtime.pd.client.registrationRetryInterval

  • 配布待機時間: oracle.security.jps.runtime.policyDistributionWaitTime

  • * 登録サーバーURL: oracle.security.jps.runtime.pd.client.RegistrationServerURL

  • バックアップ登録サーバーURL: oracle.security.jps.runtime.pd.client.backupRegistrationServerURL

  • * 配布サービス・ポート: oracle.security.jps.runtime.pd.client.DistributionServicePort

  • * SSLモード: oracle.security.jps.pd.client.sslMode

  • * SSLアイデンティティ・キー・ストア・ファイル名: oracle.security.jps.pd.client.ssl.identityKeyStoreFileName

  • * SSL信頼キー・ストア・ファイル名: oracle.security.jps.pd.client.ssl.trustKeyStoreFileName

  • SSLアイデンティティ・キー・ストア・キー別名: oracle.security.jps.pd.client.ssl.identityKeyStoreKeyAlias


表8-2では、Javaセキュリティ・モジュールの制御プル・クライアントの構成プロパティについて説明します。構成プロパティは「クライアント構成」タブと「ポリシー・ストア」タブに編成されています。

表8-2 Javaセキュリティ・モジュールの制御プル・クライアントとストアの構成

プロパティ名 jps-config.xmlのプロパティ

* SM名

oracle.security.jps.runtime.pd.client.sm_name

* ポリシー配布モード

oracle.security.jps.runtime.pd.client.policyDistributionMode

クライアント構成

  • ローカル・ポリシー作業フォルダ: oracle.security.jps.runtime.pd.client.localpolicy.work_folder

  • 増分配布: oracle.security.jps.runtime.pd.client.incrementalDistribution

  • 登録再試行間隔: oracle.security.jps.runtime.pd.client.registrationRetryInterval

  • 配布待機時間: oracle.security.jps.runtime.policyDistributionWaitTime

  • ポーリング・タイマー: oracle.security.jps.pd.client.PollingTimerEnabled

  • ポーリング・タイマー間隔: oracle.security.jps.pd.client.PollingTimerInterval

ポリシー・ストア

  • ポリシー・ストア・タイプ: 制御された配布はデータベースを使用する場合のみ動作するので、policystore.typeの値にはDB_ORACLEのみを使用します。

  • URLによるデータベース構成。

    • JDBC URL: jdbc.url

    • * JDBCドライバ: jdbc.driver

    • ユーザー名: security.principal

    • パスワード: security.credential

  • JNDI名によるデータベース構成。

    • * データソースJNDI名: datasource.jndi.name

  • * 最大検索フィルタ長: max.search.filter.lengthは検索フィルタの最大長を定義します。値として整数(1024など)を使用します。

  • * ファーム名: oracle.security.jps.farm.name。

  • リソース・タイプ強制モード: oracle.security.jps.policystore.resourcetypeenforcementmode。


表8-3では、Javaセキュリティ・モジュールの制御されない配布のプロパティについて説明します。

表8-3 Javaセキュリティ・モジュールの非制御ポリシー・ストアの構成

プロパティ名 jps-config.xmlのプロパティ

* SM名

oracle.security.jps.runtime.pd.client.sm_name

* ポリシー配布モード

oracle.security.jps.runtime.pd.client.policyDistributionMode

ポリシー・ストア

ポリシー・ストア・タイプ: policystore.typeの値にはOIDまたはDB_ORACLEを使用します。

DB

  • URLによるデータベース構成。

    • JDBC URL: jdbc.url

    • * JDBCドライバ: jdbc.driver

    • ユーザー名: security.principal

    • パスワード: security.credential

  • JNDI名によるデータベース構成。

    • * データソースJNDI名: datasource.jndi.name

  • * 最大検索フィルタ長: max.search.filter.lengthは検索フィルタの最大長を定義します。値として最大長を定義する整数(1024など)を使用します。

  • * ファーム名: oracle.security.jps.farm.name。

  • リソース・タイプ強制モード: oracle.security.jps.policystore.resourcetypeenforcementmode。

LDAP

  • LDAP URL: ldap.urlはLDAPポリシー・ストアの場所を定義します。

  • * 最大検索フィルタ長: max.search.filter.lengthは検索フィルタの最大長を定義します。値として整数(1024など)を使用します。

  • * LDAPルート名: oracle.security.jps.ldap.root.name。

  • * ファーム名: oracle.security.jps.farm.name。

  • リソース・タイプ強制モード: oracle.security.jps.policystore.resourcetypeenforcementmode。

  • ユーザー名: security.principal

  • パスワード: security.credential

FILE

  • * ポリシー・ストア・ファイル: ポリシー・ストアとして使用されるファイルの場所


表8-4では、Javaセキュリティ・モジュールの拡張構成プロパティについて説明します。

表8-4 Javaセキュリティ・モジュールの拡張プロパティ

プロパティ名 jps-config.xmlのプロパティ

ロールメンバー・キャッシュ・タイプ

oracle.security.jps.policystore.rolemember.cache.type

ロールメンバー・キャッシュ方式

oracle.security.jps.policystore.rolemember.cache.strategy

ロールメンバー・キャッシュ・サイズ

oracle.security.jps.policystore.rolemember.cache.size

ロールメンバー・キャッシュ・ウォームアップ有効

oracle.security.jps.policystore.rolemember.cache.warmup.enable

ポリシー遅延ロード有効

oracle.security.jps.policystore.policy.lazy.load.enable

ポリシー・キャッシュ方式

oracle.security.jps.policystore.policy.cache.strategy

ポリシー・キャッシュ・サイズ

oracle.security.jps.policystore.policy.cache.size

ポリシー・キャッシュ更新可能

oracle.security.jps.policystore.cache.updateable

リフレッシュ有効

oracle.security.jps.policystore.refresh.enable

リフレッシュ・パージ・タイムアウト

oracle.security.jps.policystore.refresh.purge.timeout

リフレッシュ・パージ間隔

oracle.security.jps.ldap.policystore.refresh.interval

アプリケーション・ポリシー問合せTTLなし

oracle.security.jps.pdp.missingAppPolicyQueryTTL

デシジョン・キャッシュ有効

oracle.security.jps.pdp.AuthorizationDecisionCacheEnabled

デシジョン・キャッシュ追出し容量

oracle.security.jps.pdp.AuthorizationDecisionCacheEvictionCapacity

デシジョン・キャッシュ追出しパーセンテージ

oracle.security.jps.pdp.AuthorizationDecisionCacheEvictionPercentage

デシジョン・キャッシュTTL

oracle.security.jps.pdp.AuthorizationDecisionCacheTTL

匿名ロール有効

oracle.security.jps.pdp.anonymousrole.enable

認証済ロール有効

oracle.security.jps.pdp.authenticatedrole.enable


表8-5では、ポリシー情報ポイント(PIP)として属性リトリーバを定義するためのパラメータについて説明します。「新規」をクリックすると、各属性リトリーバ・タイプのパラメータが表示されます。

表8-5 Javaセキュリティ・モジュールのPIPパラメータ(属性リトリーバ)

名前 定義

属性リトリーバ

属性リトリーバのタイプをドロップダウン・メニューから選択します。オプションには「LDAP」、「DB」および「カスタム」が含まれます。

LDAP

  • 名前: serviceInstanceタグで定義される属性リトリーバの名前。

    <serviceInstance name="dbname" 
      provider="pip.service.provider">
    
  • 説明: serviceInstanceタグで定義される説明(オプション)。

    <serviceInstance name="description"
      value="dbdescription">
    
  • LDAP URL: ldap.urlはLDAPポリシー・ストアの場所を定義します。JEEアプリケーションおよびJSEアプリケーションで有効で、LDAPストアにのみ適用します。値としてldap://host:portという形式のURIを使用します。

  • 失敗したサーバーの再試行間隔: failed.server.retry.intervalプロパティに定義されている、失敗したサーバーへの接続を再試行する時間間隔。

  • ユーザー名: security.principal

  • パスワード: security.credential

DB

  • 名前: 事前定義済属性リトリーバの名前。

  • 説明: 説明(オプション)。

  • URLによるデータベース構成。

    • JDBC URL: jdbc.urlはデータベース・ポリシー・ストアの場所を定義します。Java Database Connectivity (JDBC) APIを使用してデータベースに接続する場合は定義される必要があります。値としてカンマ区切りのURLのリストを使用し、先頭はプライマリとして使用されます。たとえば、jdbc:oracle:thin:@scl58116.domainexample.com:1521:orclと定義します。

    • * JDBCドライバ: jdbc.driverではJDBC APIを使用してデータベースに接続する場合のドライバの場所を定義します。値として、たとえばoracle.jdbc.driver.OracleDriverを使用します。

    • ユーザー名: security.principal

    • パスワード: security.credential

  • JNDI名によるデータベース構成。

    • * データソースJNDI名: JDBCから直接ではなく、データソース経由でPIPインスタンスを動作させる場合のデータソースJNDI名。データ・ソース・シナリオは、WebLogic ServerおよびWebSphere Application Serverのみでサポートされます。値として事前定義済データソース・オブジェクトのJNDI名を使用します。

  • 失敗したサーバーの再試行間隔: この属性は、プライマリ・リポジトリとの通信が失敗した後、プライマリ・リポジトリにスイッチ・バックする前にバックアップ・リポジトリが使用される時間間隔を定義します。値として秒数を使用します。デフォルト値は15です。

カスタム

  • 名前: カスタム属性リトリーバの名前

  • 説明: 説明(オプション)。

  • * クラス名: 1つ以上のクラス名


表8-6では、適切なポリシー情報ポイント(PIP)から取得する必要がある属性を定義するパラメータについて説明します。これには、LDAPとデータベースの両方のストアのパラメータが含まれます。

表8-6 Javaセキュリティ・モジュールのPIPパラメータ(属性)

名前 jps-config.xmlのプロパティ

属性リトリーバ

ドロップダウン・メニューから定義済属性リトリーバを選択します。

名前

ポリシー・ストアで定義される属性の名前。事前定義済LDAP属性リトリーバを使用している場合、Oracle Entitlements Serverに定義される属性名は、LDAPストアで定義される属性名と同じである必要があります。現在、名前マッピング機能はありません。

問合せ

次にLDAP問合せの例を示します。

<property name="query" value="(cn=xUSERATTR)"/>

次にデータベース問合せの例を示します。

<property name="query" value="select description from bookstore where author='jimmy'"/>

* 検索ベース

LDAPストアの検索ベース。データベースの場合は表示されません。

存続時間

cachedが有効化されている場合、cached属性値の存続時間(秒)。

キャッシュされた属性

属性値のキャッシュを有効にします。


8.4.2 RMIセキュリティ・モジュールの構成

RMIセキュリティ・モジュールをインスタンス化後に構成する場合のパラメータは、次のリンク先で説明します。

プロパティの詳細は、付録A「インストール・パラメータおよび構成パラメータ」を参照してください。


ヒント:

プロキシ・モードのJBOSSセキュリティ・モジュールをPEPとして使用し、RMIセキュリティ・モジュールをPDPとして使用する場合、RMIセキュリティ・モジュールのCLASSPATHにjbossx.jarを追加する必要があります。


8.4.3 Webサービス・セキュリティ・モジュールの構成

Webサービス・セキュリティ・モジュールをインスタンス化後に構成する場合のパラメータは、次のリンク先で説明します。

プロパティの詳細は、付録A「インストール・パラメータおよび構成パラメータ」を参照してください。WebLogic Server上でWebサービス・セキュリティ・モジュールを使用する場合、8.4.4項「WebLogic Serverセキュリティ・モジュールの構成」を参照してください。


ヒント:

プロキシ・モードのJBOSSセキュリティ・モジュールをPEPとして使用し、Webサービス・セキュリティ・モジュールをPDPとして使用する場合、Webサービス・セキュリティ・モジュールのCLASSPATHにjbossx.jarを追加する必要があります。


8.4.4 WebLogic Serverセキュリティ・モジュールの構成

WebLogic Serverセキュリティ・モジュールをインスタンス化後に構成する場合のパラメータは、次のリンク先で説明します。これらのパラメータは、WebLogic Server上でWebサービス・セキュリティ・モジュールを使用する場合も有効です。


注意:

WebLogic Server上にインストールされている場合、Webサービス・エントリ・ポイントを構成する必要はありません。


プロパティの詳細は、付録A「インストール・パラメータおよび構成パラメータ」を参照してください。

8.4.5 SharePoint Server (MOSS)セキュリティ・モジュールの構成

SMConfig UIでは、MOSSセキュリティ・モジュール自体のパラメータは構成されません。SharePointセキュリティ・モジュールのリモートPDPとして機能するWebサービス・セキュリティ・モジュールが構成されます。詳細は、8.4.3項「Webサービス・セキュリティ・モジュールの構成」を参照してください。MOSSセキュリティ・モジュールの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。

8.4.6 .NETセキュリティ・モジュールの構成

SMConfig UIでは、.NETセキュリティ・モジュール自体のパラメータは構成されません。.NETセキュリティ・モジュールのリモートPDPとして機能するWebサービス・セキュリティ・モジュールが構成されます。詳細は、8.4.3項「Webサービス・セキュリティ・モジュールの構成」を参照してください。MOSSセキュリティ・モジュールの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。

8.4.7 WebSphere、TomcatおよびJBossのセキュリティ・モジュールの構成

WebSphere、TomcatおよびJBossのセキュリティ・モジュールをインスタンス化後に構成する場合のパラメータは、次のリンク先で説明します。


ヒント:

セキュリティ・モジュールでJBOSSプリンシパルを認識するために、org.jboss.security.SimplePrincipalが含まれるJBOSS_HOME/common/lib/jbosssx.jarをRMI/WSサーバーのCLASSPATHに追加します。


プロパティの詳細は、付録A「インストール・パラメータおよび構成パラメータ」を参照してください。

8.4.8 Oracle Service Busセキュリティ・モジュールの構成

Oracle Service Bus (OSB)セキュリティ・モジュールは、WebLogic Serverコンソールを使用してOracle Entitlements Server認可プロバイダが有効化されている場合(9.4.1項「WebLogic Serverとの統合」で定義)にのみ機能します。OSBセキュリティ・モジュールのパラメータをインスタンス化後に構成する場合の詳細は、表8-6「WebLogic Serverセキュリティ・モジュールの構成」を参照してください。


注意:

Oracle Entitlements Serverセキュリティ・モジュールがJRFドメインにインストールされている場合、非制御モードのみがサポートされます。


OSBセキュリティ・モジュールを構成するには、次の手順を使用します。

  1. OSBサーバーとOracle Entitlements Serverをインストールして起動した後、OESClientをインストールします。

    『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。

  2. インストールしたOESClientとoracle_commonディレクトリにOpatchを適用します。

    oracle_commonディレクトリはOSBのインストール中に作成されます。

  3. smconfig.prpファイルを変更します。

    smconfig.prpOES_CLIENT_HOME/oessm/SMConfigToolディレクトリにあります。『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。

  4. SMConfigツールを使用して、OSBセキュリティ・モジュールを作成します。

    Oracle Entitlements Serverが稼働中であることを確認します。『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』を参照してください。

    1. binディレクトリに変更します。

      cd OES_CLIENT_HOME/oessm/bin

    2. SMConfigツールを実行します。

      ./config.sh -smType wls -smConfigId osbSM -serverLocation ../wlserver_10.3/

    3. コマンド・ウィンドウで、Oracle Entitlements Serverポリシー・ストアにアクセスする権限を持つユーザーの名前とパスワードを入力します。

    4. Fusion Middleware構成ウィザードの拡張ソースの選択で、Oracle Entitlements Server Security Module On Service Bus -11.1.2.0[oesclient]を選択し、「次へ」を選択します。

  5. OSBドメインでjps-config.xmlファイルのポリシー・ストア構成を変更します。

  6. WebLogic Serverコンソールを使用して、Oracle Entitlements Serverの認可プロバイダとロール・マッピング・プロバイダを有効にします。

    9.4.1項「WebLogic Serverとの統合」を参照してください。

  7. OSBサーバーを再起動します。

8.5 RMIまたはWebサービスのPDPプロキシ・クライアントの構成

Oracle Entitlements Serverでは、クライアントが認可サービスをリモートで起動できるプロキシ・モードがサポートされます。アプリケーションでOracle Entitlements Server PEP APIによって認可コールが実行されると、アプリケーションのホスト上に、(別のマシン上の)リモート・セキュリティ・モジュールと通信してアクセス決定を要求するPDPプロキシ・クライアントを設定できます。PDPプロキシ・クライアントでは、キャッシュ、ロギングおよびフェイルオーバーのサポートを含むローカル・セキュリティ・サービスが提供されます。PDPプロキシ・クライアントとリモート・セキュリティ・モジュールの間の通信には、Remote Method Invocation (RMI)コールまたはWebサービス・コールを使用できます。セキュリティ・サービスをリモート起動できるのは、RMIおよびWebサービスのセキュリティ・モジュールのみです。


注意:

XACMLの用語では、プロキシおよびリモート・セキュリティ・モジュールは、それぞれPDPプロキシおよびPDPに似ています。


アプリケーションからのOracle Entitlements Server PEP APIコールは、コール対象が埋込みPDPまたはリモートPDPのどちらであるかに関係なく、実行できます。プロキシ・モードは、セキュリティ・サービス(認可キャッシュ、ロギングおよびフェイルオーバーを含む)をローカルに提供するように構成でき、RMIまたはSOAPを使用してPDPと通信できます。

ローカルPDPプロキシ・クライアントおよびリモート・セキュリティ・モジュールの両方に関連する構成があります。プロキシ側では、クライアント構成はjps-config.xml構成ファイル内でPDPサービス・インスタンスに統合されています。サーバー側では、RMIとWebサービスの両方のセキュリティ・サービスの構成パラメータも、jps-config.xml構成ファイル内でPDPサービス・インスタンスに統合されています。構成パラメータの詳細は、付録A「インストール・パラメータおよび構成パラメータ」を参照してください。