この付録では、Oracle Fusion Middlewareのアクセシビリティ・オプションの使用方法について説明します。次が含まれます。
Windowsコンピュータの場合、Java Access Bridgeをインストールおよび構成して第508条のアクセシビリティを使用できます。
Java Access Bridgeを次のURLからダウンロードします。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/index-jsp-136191.html
Java Access Bridgeをインストールします。
access-bridge.jarファイルおよびjaccess-1_4.jarファイルをインストール場所からjre/lib/extディレクトリにコピーします。
WindowsAccessBridge.dllファイル、JavaAccessBridge.dllファイルおよびJAWTAccessBridge.dllファイルをインストール場所からjre/binディレクトリにコピーします。
accessibility.propertiesファイルをjre/libディレクトリにコピーします。
次の各項では、Fusion Middleware Controlをアクセシビリティ・モードで実行する利点およびアクセシビリティ・モードを有効化する手順について説明します。
Fusion Middleware Controlでは、スクリーン・リーダーのサポートを有効にすることができます。スクリーン・リーダーのサポートによりスクリーン・リーダーの動作が向上します。これは、アクセシビリティ固有の構成をHTMLに追加し、ページ上のナビゲーション要素の一部を変更することにより実現します。
Fusion Middleware Controlでスクリーン・リーダー・モードを有効化するには:
「設定」→「プリファレンス」→「アクセシビリティ」を選択します。
「アクセシビリティ・プリファレンス」ページが表示されます。
次のオプションのいずれかまたは両方を選択します。
スクリーン・リーダーを使用する: アクセシビリティ固有の構成が追加されて、スクリーン・リーダーの動作が向上します。
ログイン時に「アクセシビリティ・プリファレンス」ダイアログを表示: ログイン時に「アクセシビリティ・プリファレンス」ダイアログが次のオプションとともに表示されます。
スクリーン・リーダーを使用する
これらのオプションを再度表示しない
スクリーン・リーダーのサポートを選択すると、Fusion Middleware Controlは、スクリーン・リーダーで読むことができるようにWebページをレンダリングします。たとえば、ナビゲーション・ツリーの各ノードに「選択」ボタンが含まれるようになります。
次の図は、スクリーン・リーダーのサポートを有効化した後のナビゲーション・ペインおよび管理サーバーのパフォーマンス・サマリーを示します。

Fusion Middleware Control全体で、パフォーマンス・データの表示にはグラフが使用されます。ほとんどのユーザーにとって、これらのグラフは、トレンドを理解し、パフォーマンス・メトリックの最小値および最大値の特定に役立つ、データのグラフィック表示となります。
ただし、グラフでは、スクリーン・リーダーで読めるような方法で情報を表示することはできません。この問題を改善するために、各パフォーマンス・グラフの完全なテキスト表現を提供するようにFusion Middleware Controlを構成できます。スクリーン・リーダー・モードを有効にすると、Fusion Middleware Controlは、情報をグラフではなく表で表示します。
スクリーン・リーダー・モードを有効にせずに、データをグラフではなく表で表現するには、グラフの下の「表ビュー」をクリックします。
この項では、Fusion Middleware Controlのキーボード・ナビゲーションについて説明します。
キーボード・ナビゲーションの多くは、スクリーン・リーダー・モードを使用していても使用していなくても同じです。
一般的に、次のキーを使用してナビゲートします。
[Tab]キー: ページ内で次のコントロール(動的ターゲット・メニュー、ナビゲーション・ツリー、コンテンツ・ペイン、タブなど)に移動します。[Tab]キーを押すと、ページの左から右、上から下へと移動します。前のコントロールに移動するには、[Shift]+[Tab]キーを押します。
上矢印キーおよび下矢印キー: ナビゲーション・ツリー、メニューまたは表内で前の項目または次の項目に移動します。下矢印キーを押してメニューを開くこともできます。
左矢印キーおよび右矢印キー: ナビゲーション・ツリーまたはサブメニューで項目を閉じたり開いたりします。
[Esc]キー: メニューを閉じます。
[Space]キー: コントロールをアクティブ化します。たとえば、チェック・ボックスで[Space]キーを押すと、状態が切り替わります(ボックスの選択または選択解除)。リンクで[Space]キーを押すと、リンクのターゲットにナビゲートします。
[Enter]キー: ボタンをアクティブ化します。
表E-1は、共通タスクの一部と、それに使用されるキーボード・ナビゲーションを示します。
表E-1 共通タスクのキーボード・ナビゲーション
| タスク | ナビゲーション | 
|---|---|
| 次のコントロール(ナビゲーション・ツリー、メニューなど)に移動する | [Tab]キー | 
| 前のコントロール(ナビゲーション・ツリー、メニューなど)に移動する | [Shift]+[Tab]キー | 
| ナビゲーション・ペインに移動する | [Tab]キー(ナビゲーション・ツリーに入力フォーカスが移動するまで) | 
| ナビゲーション・ツリーを下に移動する | 下矢印キー | 
| ナビゲーション・ツリーを上に移動する | 上矢印キー | 
| フォルダを開く | 右矢印キー | 
| フォルダを閉じる | 左矢印キー | 
| メニューを開く | 下矢印キー | 
| メニュー内の次の項目に移動する | 下矢印キー | 
| メニュー内の前の項目に移動する | 上矢印キー | 
| メニュー項目を選択する | [Enter]キー | 
| サブメニューを開く | 右矢印キー | 
| サブメニューを閉じる | 左矢印キー | 
| メニューの外に移動する | [Esc]キー | 
| ボタンをアクティブ化する | [Enter]キー | 
| コンテンツ・ペインのタブを開く | コンテンツ・ペインで[Tab]キーを押し、入力フォーカスを取得するタブで[Tab]キーを押してから、[Enter]キーを押してそのタブを選択する | 
| 項目(「ログ・メッセージ」画面におけるメッセージ・タイプなど)を選択する | [Space]キー | 
| 表内の行を選択する | 表のヘッダーで[Tab]キーを押し、下矢印を押して行に移動する | 
| 表内のセルを選択する | 表のヘッダーで[Tab]キーを押し、選択するセルに到達するまで[Tab]キーを押してから、[Enter]キーを押す | 
表E-2は、トポロジ・ビューアのキーボード・ナビゲーションを示します。ノード間のナビゲーションは、トポロジのジオメトリに基づきます。
表E-2 トポロジ・ビューアのキーボード・ナビゲーション
| タスク | ナビゲーション | 
|---|---|
| トポロジにナビゲートする。 | [Tab]キー(ノードに到達するまで) | 
| ジオメトリに基づいてノードをナビゲートする。 | 矢印キー | 
| 上から下に向かって、宛先リンクにナビゲートする。 | [Ctrl]+[Shift]+下矢印キー | 
| 上から下に向かって、ソース・リンクにナビゲートする。 | [Ctrl]+[Shift]+上矢印キー | 
| 左から右に向かって、宛先リンクにナビゲートする。 | [Ctrl]+[Shift]+右矢印キー | 
| 左から右に向かって、ソース・リンクにナビゲートする。 | [Ctrl]+[Shift]+左矢印キー | 
| 上から下に向かって、あるリンクから別のリンクにナビゲートする。フォーカスは、ジオメトリに基づいて別のリンクに移動します。 | 右矢印キーまたは左矢印キー | 
| 左から右に向かって、あるリンクから別のリンクにナビゲートする。フォーカスは、ジオメトリに基づいて別のリンクに移動します。 | [↑]または[↓] | 
| グループ・ノードに移動する、またはグループ・ノードから移動する。 | [Shift]+矢印キー | 
| ノードでクリックをシミュレートする。ポップアップを表示したり別のページにナビゲートできます。 | [Enter]キー | 
| マウスを合せる操作をシミュレートする。通常、ポップアップが表示されます。 | [Shift]+[Enter]キー | 
| 右クリックをシミュレートする。通常、コンテキスト・メニューが表示されます。 | [m]キー | 
| ノードのサブツリーを開くか、または閉じる。 | [e]キー | 
| グループを開くか、または閉じる。[Shift]+矢印キーを使用してグループに移動すると、グループが自動的に開きます。 | [g]キー | 
| 上下または左右にパンする。 | [Ctrl]+矢印キー | 
| ズームインする。 | [Ctrl]+[Alt]+[+]キー | 
| ズームアウトする。 | [Ctrl]+[Alt]+[-]キー | 
| メニューの外に移動する。 | [Esc]キー |