ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementアップグレードおよび移行ガイド
11g リリース2 (11.1.2.1.0)
B69539-05
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

8 Oracle Identity Navigator 11gリリース1 (11.1.1.5.0)環境のアップグレード

この章では、既存のOracle Identity Navigator 11gリリース1 (11.1.1.5.0)からOracle Identity Navigator 11gリリース2 (11.1.2.1.0)へのアップグレード方法について説明します。

この章には次の項が含まれます:

アップグレードする前に、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件および仕様に関するドキュメントを参照して、インストールまたはアップグレードする製品の最小要件をご使用の環境が満たしていることを確認してください。

8.1 Oracle Identity Navigatorのアップグレード手順


注意:

次のタスク表に記載されている手順を正確に実行しなかった場合、Oracle Identity Navigatorを正常にアップグレードできない可能性があります。


表8-1は、Oracle Identity Navigatorのアップグレード手順を示しています。

表8-1 アップグレード・フロー

手順番号 タスク 参照先

1

Oracle Identity Navigatorデータをエクスポートします。

「Oracle Identity Navigator 11.1.1.5.0メタデータのエクスポート」を参照してください。

2

すべてのサーバーを停止します。これには、管理サーバーと管理対象サーバーの両方が含まれます。

「管理サーバーおよび管理対象サーバーの停止」を参照してください。

3

オプション。Oracle WebLogic Server 10.3.5からOracle WebLogic Server 10.3.6にアップグレードします。

「オプション: Oracle WebLogic Serverのアップグレード」を参照してください。

4

11.1.1.5.0 Oracle Homeを11.1.2.1.0にアップグレードします。

「Oracle Identity Navigator 11gリリース2 (11.1.2.1.0)のアップグレード」を参照してください。

5

Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、Oracle Identity and Access Management製品のOPSSスキーマを作成およびロードします。

「Oracle Platform Security Servicesスキーマの作成」を参照してください。

6

OPSSテンプレートを使用してOracle Identity Navigator 11.1.1.5.0ドメインを拡張します。

「Oracle Platform Security ServicesテンプレートによるOracle Identity Navigator 11.1.1.5.0コンポーネント・ドメインの拡張」を参照してください。

7

Oracle Platform Security Servicesをアップグレードします。

「Oracle Platform Security Servicesのアップグレード」を参照してください。

8

configuresecuritystore.pyスクリプトを実行してポリシー・ストアを構成します。

「Oracle Platform Security Servicesセキュリティ・ストアの構成」を参照してください。

9

管理サーバーを起動します。

「管理サーバーの起動」を参照してください。

10

デプロイメント・サマリーを確認します。

「デプロイメント・サマリーの確認」を参照してください。

11

Oracle Identity Navigatorをアップグレードします。

「Oracle Identity Navigatorアプリケーションのアップグレード」を参照してください。

12

データをインポートします。

「Oracle Identity Navigator 11.1.2.1.0メタデータのインポート」を参照してください。

13

Oracle Identity Navigatorのアップグレードを確認します。

「アップグレードの確認」を参照してください。


8.2 Oracle Identity Navigator 11.1.1.5.0メタデータのエクスポート

OINAVでは、メタデータ・ストアとしてMDSが使用されます。アップグレード中にアプリケーションを更新すると、メタデータが上書きされます。そのため、これをエクスポートして一時的な場所に保存し、アップグレード後に元のメタデータをインポートするために使用できるようにする必要があります。

Oracle Identity Navigator 11.1.1.5.0がインストールされているコンピュータで、次のようにWLSTを使用してOracle Identity Navigatorメタデータをエクスポート・ディレクトリにエクスポートします。

UNIXの場合:

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<IAM_HOME>/common/binディレクトリに移動します。

    cd<IAM_HOME>/common/bin

  2. 次のコマンドを実行して、WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。

    ./wlst.sh

  3. 次のコマンドを使用して管理サーバーに接続します。

    connect('weblogic-username','weblogic-password','weblogic-url')

  4. WLSTプロンプトで、次のWLST(オンライン)コマンドを実行します。

    exportMetadata(application='oinav',server='AdminServer',toLocation='export_directory')

    説明は次のとおりです。

    export_directoryは、Oracle Identity Navigatorメタデータのエクスポート先ディレクトリです。

Windowsの場合:

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<IAM_HOME>/common/binディレクトリに移動します。

    cd <IAM_HOME>\common\bin

  2. 次のコマンドを実行して、WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。

    wlst.cmd

  3. 次のコマンドを使用して管理サーバーに接続します。

    connect('weblogic-username','weblogic-password','weblogic-url')

  4. WLSTプロンプトで、次のWLST(オンライン)コマンドを実行します。

    exportMetadata(application='oinav',server='AdminServer',toLocation='export_directory')

    説明は次のとおりです。

    export_directoryは、Oracle Identity Navigatorメタデータのエクスポート先ディレクトリです。

8.3 管理サーバーと管理対象サーバーの停止

このアップグレード・プロセスには、バイナリおよびスキーマへの変更が含まれます。このため、アップグレード・プロセスを開始する前に、管理サーバーと管理対象サーバーを停止する必要があります。

サーバーを停止するには、次を実行します。

管理サーバーの停止

管理サーバーを停止するには、次を実行します。

UNIXの場合:

次のコマンドを実行します:

cd <MW_HOME>/user_projects/domains/<domain_name>/bin

./stopWebLogic.sh

Windowsの場合:

次のコマンドを実行します:

cd <MW_HOME>\user_projects\domains\<domain_name>\bin

stopWebLogic.cmd

管理対象サーバーの停止

管理対象サーバーを停止するには、次を実行します。

UNIXの場合:

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<MW_HOME>/user_projects/domains/<domain_name>/binディレクトリに移動します。

    cd <MW_HOME>/user_projects/domains/<domain_name>/bin

  2. 次のコマンドを実行して管理対象サーバーを停止します。

    ./stopManagedWebLogic.sh <server_name> <admin_url> <user_name> <password>

    説明は次のとおりです。

    <server_name>は、管理対象サーバーの名前です。

    <admin_url>は、WebLogic管理コンソールのURLです。http://<host>:<port>/consoleという形式で指定します。WebLogic管理サーバーが異なるコンピュータ上にある場合にのみ指定します。

    <user_name>は、WebLogic管理サーバーのユーザー名です。

    <password>は、WebLogic管理サーバーのパスワードです。

Windowsの場合:

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<MW_HOME>\user_projects\domains\<domain_name>\binディレクトリに移動します。

    cd <MW_HOME>\user_projects\domains\<domain_name>\bin

  2. 次のコマンドを実行して管理対象サーバーを停止します。

    stopManagedWebLogic.cmd <server_name> <admin_url> <username> <password>

    説明は次のとおりです。

    <server_name>は、管理対象サーバーの名前です。

    <admin_url>は、WebLogic管理コンソールのURLです。http://<host>:<port>/consoleという形式で指定します。WebLogic管理サーバーが異なるコンピュータ上にある場合にのみ指定します。

    <user_name>は、WebLogic管理サーバーのユーザー名です。

    <password>は、WebLogic管理サーバーのパスワードです。

8.4 オプション: Oracle WebLogic Serverのアップグレード


注意:

Oracle WebLogic Serverのアップグレードは必須ではありません。しかし、Oracle WebLogic Serverを10.3.6にアップグレードすることをお薦めします。


WebLogic 10.3.6アップグレード・インストーラを使用して、Oracle WebLogic Server 10.3.5からOracle WebLogic Server 10.3.6にアップグレードできます。手順は次のとおりです。

  1. Oracle Technology Networkから、WebLogic 10.3.6アップグレード・インストーラをダウンロードします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のOracle Technology Networkからのインストーラのダウンロードに関する項を参照してください。

  2. グラフィック・モードでアップグレード・インストーラを実行して、WebLogic Serverをアップグレードします。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』のグラフィック・モードでのアップグレード・インストーラの実行に関する項を参照してください。

8.5 Oracle Identity Navigator 11gリリース2 (11.1.2.1.0)のアップグレード

Oracle Identity Navigatorをアップグレードするには、Oracle Identity and Access Management 11.1.2.1.0インストーラを使用する必要があります。この手順では、ミドルウェア・ホームが既存の11.1.1.5.0 Oracle Identity Navigatorミドルウェア・ホームを指すようにします。Oracleホームは11.1.1.5.0から11.1.2.1.0にアップグレードされます。

この項には次のトピックが含まれます:

8.5.1 ソフトウェアの入手

Oracle Fusion Middleware 11gソフトウェアの入手に関する詳細は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeを参照してください。

8.5.2 Oracle Identity and Access Managementインストーラの起動

このトピックでは、Oracle Identity and Access Managementインストーラの起動方法について説明します。


注意:

  • IBM AIXオペレーティング・システムにインストールする場合は、インストーラを起動する前に、Disk1ディレクトリからrootpre.shスクリプトを実行する必要があります。

  • rootユーザーとしてのインストーラの起動は、サポートされていません。


次を実行してインストーラを起動します。

UNIXの場合:

  1. 現在の作業ディレクトリから、インストーラのコンテンツを抽出したディレクトリに移動します。

  2. 次の場所に移動します。

    cd Disk1

  3. 次のコマンドを実行します:

    ./runInstaller -jreLoc <complete path to the JRE directory>

    次に例を示します。

    ./runInstaller -jreLoc <MW_HOME>/jdk160_29/jre

Windowsの場合:

  1. 現在の作業ディレクトリから、インストーラのコンテンツを抽出したディレクトリに移動します。

  2. 次の場所に移動します。

    cd Disk1

  3. 次のコマンドを実行します:

    setup.exe -jreLoc <complete path to the JRE directory>

    次に例を示します。

    setup.exe -jreLoc <MW_HOME>\jdk160_29\jre


注意:

Oracle JRockit JDKの使用時にコマンドラインで-jreLocオプションを指定しないと、次の警告メッセージが表示されます。

-XX:MaxPermSize=512mは有効なVMオプションではありません。無視します。

この警告メッセージは、インストールには影響しません。インストールを続行できます。

64ビットのプラットフォームでは、汎用jarファイルを使用してOracle WebLogic Serverをインストールすると、ミドルウェア・ホームにjrockit_1.6.0_29ディレクトリが作成されません。JDKがある場所からJREフォルダへの絶対パスを入力する必要があります。


8.5.3 Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.1.0)のインストール

Oracle Identity and Access Management 11.1.2.1.0インストーラを使用して、Oracle Identity Navigator 11.1.1.5.0からOracle Identity Navigator 11.1.2.1.0にアップグレードします。

  1. インストーラを起動すると、「ようこそ」画面が表示されます。

  2. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。ソフトウェア更新のインストール画面が表示されます。更新を検索するかどうかを選択します。「次へ」をクリックします。「前提条件のチェック」画面が表示されます。すべての前提条件の確認が完了したら、「次へ」をクリックします。「インストール場所の指定」画面が表示されます。

  3. 「インストール場所の指定」画面で、システムにインストールされている既存の11.1.1.5.0ミドルウェア・ホームをミドルウェア・ホームが指すようにします。

  4. 「Oracleホーム・ディレクトリ」フィールドで、既存のOracle Identity and Access Managementホームのパスを指定します。このドキュメントでは、このディレクトリを<IAM_HOME>とも呼びます。

    「次へ」をクリックします。「インストール・サマリー」画面が表示されます。

  5. 「インストール・サマリー」画面には、選択内容の概要が表示されます。その概要を確認して、このインストールを進めるかどうかを決定します。この段階でいずれかの構成設定を変更する場合は、左のナビゲーション・ページでトピックを選択し、選択内容を変更します。Oracle Identity and Access Managementのインストールを続行するには、「インストール」をクリックします。「インストールの進行状況」画面が表示されます。「次へ」をクリックします。


    注意:

    インストールの進行中にインストールを取り消した場合または中断した場合は、Oracle Identity and Access Managementソフトウェアの再インストールが可能になる前に、<IAM_HOME>ディレクトリを手動で削除する必要があります。

    インストール・プロセスのいずれかの段階でオンライン・ヘルプを起動するには、インストール・ウィザード画面の「ヘルプ」をクリックします。


  6. 「インストール 完了」画面が表示されます。「インストール 完了」画面で「終了」をクリックします。

    このインストール・プロセスで、システムに11.1.2.1.0 Oracle Identity and Access Managementソフトウェアがコピーされます。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity and Access Management (11.1.2.1.0)のインストールと構成に関する項を参照してください。

8.6 Oracle Platform Security Servicesスキーマの作成

Oracle Identity Navigatorのアップグレード・プロセスにはOracle Platform Security Services (OPSS)スキーマのポリシー・ストアの変更が含まれるため、OPSSスキーマを作成する必要があります。キー、ロール、権限、およびアプリケーションによって使用されるその他のアーティファクトをポリシー・ストアに移行する必要があります。

OPSSスキーマを作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』のスキーマの作成に関する項を参照してください。


注意:

「コンポーネントの選択」画面で、「AS共通スキーマ」を開いて、Oracle Platform Security Servicesを選択します。「メタデータ・サービス」スキーマが自動的に選択されます。


8.7 Oracle Platform Security ServicesテンプレートによるOracle Identity Navigator 11.1.1.5.0コンポーネント・ドメインの拡張

Oracle Identity Navigator 11.1.2.1.0では、データベースを使用してポリシーを格納します。このため、OPSSデータ・ソースを含むように11.1.1.5.0 Oracle Identity Navigatorドメインを拡張する必要があります。

これを行うには、次の手順を完了します。

  1. 次のコマンドを実行して、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを起動します。

    UNIXの場合:

    ./config.sh

    これは、<MW_HOME>/Oracle_IDM1/common/binディレクトリにあります。

    Windowsの場合:

    config.cmd

    これは、<MW_HOME>\Oracle_IDM1\common\binディレクトリにあります。

  2. 「ようこそ」画面で、「既存のWebLogicドメインの拡張」オプションを選択します。「次へ」をクリックします。

  3. 「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面で、コンポーネントを構成したWebLogicドメインが含まれるディレクトリを参照します。「次へ」をクリックします。「拡張ソースの選択」画面が表示されます。

  4. 「拡張ソースの選択」画面で、Oracle Platform Security Service - 11.1.1.0 [Oracle_IDM1]オプションを選択します。ドメイン構成オプションを選択後、「次へ」をクリックします。

  5. 「JDBCデータ・ソースの構成」画面が表示されます。必要に応じて、opss-DBDSデータ・ソースを構成します。テストが成功すると、「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。

  6. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、「Oracle Platform Security Services」スキーマを選択します。

    スキーマ所有者、スキーマ・パスワード、データベースとサービス、ホスト名およびポートの値を設定できます。「次へ」をクリックします。

    「JDBCコンポーネント・スキーマのテスト」画面が表示されます。テストが成功すると、「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  7. 「オプションの構成を選択」画面で、「管理対象サーバー」、「クラスタ」および「マシン」と「デプロイメントとサービス」を構成できます。Oracle Identity Navigator 11.1.1.5.0環境をすでに構成している場合は、何も選択しないでください。「次へ」をクリックします。

  8. 「構成のサマリー」画面で、ドメインの構成を確認し、「拡張」をクリックしてドメインの拡張を開始します。

Oracle Platform Security Services (OPSS)をサポートするように既存のOracle Identity Navigatorドメインが拡張されます。

8.8 Oracle Platform Security Servicesのアップグレード

Oracle Platform Security Services (OPSS)スキーマをアップグレードするには、次を実行します。

UNIXの場合:

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<MW_HOME>/oracle_common/common/bin/ディレクトリに移動します。

    cd <MW_HOME>/oracle_common/common/bin

  2. 次のコマンドを実行して、WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。

    ./wlst.sh

  3. WLSTプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    upgradeOpss(jpsConfig="existing_jps_config_file", jaznData="system_jazn_data_file")

    次に例を示します。

    upgradeOpss(jpsConfig="<MW_HOME>/user_projects/domains/base_domain/config/fmwconfig/jps-config.xml",jaznData="<MW_HOME>/oracle_common/modules/oracle.jps_11.1.1/domain_config/system-jazn-data.xml")

  4. exit()コマンドを使用してWLSTコンソールを終了します。

Windowsの場合:

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<MW_HOME>\oracle_common\common\binディレクトリに移動します。

    cd <MW_HOME>\oracle_common\common\bin

  2. 次のコマンドを実行して、WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。

    wlst.cmd

  3. WLSTプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    upgradeOpss(jpsConfig="existing_jps_config_file", jaznData="system_jazn_data_file")

    次に例を示します。

    upgradeOpss(jpsConfig="<MW_HOME>\\user_projects\\domains\\base_domain\\config\\fmwconfig\\jps-config.xml",jaznData="<MW_HOME>\\oracle_common\\modules\\oracle.jps_11.1.1\\domain_config\\system-jazn-data.xml")

  4. exit()コマンドを使用してWLSTコンソールを終了します。

表8-2は、コマンドラインで指定する必要のあるパラメータを示しています。

表8-2 OPSSをアップグレードするためのパラメータ

パラメータ 説明

jpsConfig

11.1.2.1.0インストールのjps-config.xmlファイルへのパスを指定します。次の例では、完全パスが示されています。

UNIXの場合は、<MW_HOME>/user_projects/domains/base_domain/config/fmwconfig/jps-config.xmlディレクトリになります。

Windowsの場合は、<MW_HOME>\user_projects\domains\base_domain\config\fmwconfig\jps-config.xmlディレクトリになります。

jaznData

11.1.2.1.0インストールのsystem-jazn-data.xmlファイルへのパスを指定します。次の例では、完全パスが示されています。

UNIXの場合は、<MW_HOME>/oracle_common/modules/oracle.jps_11.1.1/domain_config/system-jazn-data.xmlディレクトリになります。

Windowsの場合は、<MW_HOME>\oracle_common\modules\oracle.jps_11.1.1\domain_config\system-jazn-data.xmlディレクトリになります。


8.9 Oracle Platform Security Servicesセキュリティ・ストアの構成

データベース・セキュリティ・ストアの構成は、それがOracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2.1.0)によってサポートされる唯一のセキュリティ・ストア・タイプである場合に必要となります。

Oracle Platform Security Servicesの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド』のOracle Identity and Access Managementドメインのデータベース・セキュリティ・ストアの構成に関する項を参照してください。

8.10 管理サーバーの起動

アップグレードが完了したら、コマンドラインで次のコマンドを実行して、Oracle Identity Navigatorコンソールを含む管理サーバーであるWebLogic管理サーバーを起動します。

UNIXの場合:

cd <MW_HOME>/user_projects/domains/<domain_name>/bin

./startWebLogic.sh

Windowsの場合:

cd <MW_HOME>\user_projects\domains\<domain_name>\bin

startWebLogic.cmd

8.11 デプロイメント・サマリーの確認

デプロイメント・サマリーを確認する手順は次のとおりです。

  1. WebLogic管理コンソールにログインします。

    http://<管理サーバー・ホスト>:<管理サーバー・ポート>/console

  2. 「ドメイン構造」の下で、「デプロイメント」をクリックします。「デプロイメントの概要」ページが表示されます。

  3. サマリー詳細をチェックし、「名前」表にoinav (11.1.1.3.0)が存在することを確認します。

8.12 Oracle Identity Navigatorアプリケーションのアップグレード


注意:

Oracle Identity Navigatorのバージョン番号は11.1.2.1.0ですが、OINAVのバージョン番号は11.1.1.3.0です。

これはエラーではありません。この不一致は、OINAVリリースとIdentity Access Managementリリースの内部的な追跡方法の違いによるものです。


Oracle Identity Navigatorのアップグレードでは、Oracle Identity Navigator 11.1.2.1.0リリースのoinav.earを使用してOracle Identity Navigatorを再デプロイします。oinav.earの再デプロイには、2つの方法があります。

WebLogic Server管理コンソールの使用

WebLogic管理コンソールを使用してOracle Identity Navigatorをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. WebLogic管理コンソールにログインします。

    http://<管理サーバー・ホスト>:<管理サーバー・ポート>/console

  2. 「ドメイン構造」の下で、「デプロイメント」をクリックします。

  3. 「名前」表からoinav (11.1.1.3.0)を選択します。

  4. 「アプリケーション更新アシスタント」画面でソース・パスを確認した後、「更新」をクリックし、「終了」をクリックします。


    注意:

    WebLogicを本番モードで実行している場合は、「更新」をクリックする前に「ロックして編集」をクリックします。


WebLogic Scripting Tool (WLST)の使用

WLSTコンソールを使用してOracle Identity Navigatorをアップグレードするには、次の手順を実行します。

UNIXの場合

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<MW_HOME>/wlserver_10.3/common/binディレクトリに移動します。

    cd <MW_HOME>/wlserver_10.3/common/bin

  2. 次のコマンドを実行して、WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。

    ./wlst.sh

  3. 次のコマンドを使用して管理サーバーに接続します。

    connect('weblogic-username','weblogic-password','weblogic-url')

  4. WLSTプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    redeploy('oinav#11.1.1.3.0')

  5. exit()コマンドを使用してWLSTコンソールを終了します。

Windowsの場合

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行し、現在の作業ディレクトリから<MW_HOME>\wlserver_10.3\common\binディレクトリに移動します。

    cd <MW_HOME>\wlserver_10.3\common\bin

  2. 次のコマンドを実行して、WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。

    wlst.cmd

  3. 次のコマンドを使用して管理サーバーに接続します。

    connect('weblogic-username','weblogic-password','weblogic-url')

  4. WLSTプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    redeploy('oinav#11.1.1.3.0')

  5. exit()コマンドを使用してWLSTコンソールを終了します。

8.13 Oracle Identity Navigator 11.1.2.1.0メタデータのインポート

事前にエクスポートしたメタデータをインポートして、Oracle Identity Navigatorにアップグレード前のメタデータを戻す必要があります。次のWLSTコマンドを実行して、Oracle Identity Navigator 11.1.2.1.0メタデータをインポートします。

UNIXの場合:

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<IAM_HOME>/common/binディレクトリに移動します。

    cd<IAM_HOME>/common/bin

  2. 次のコマンドを実行して、WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。

    ./wlst.sh

  3. 次のコマンドを使用して管理サーバーに接続します。

    connect('weblogic-username','weblogic-password','weblogic-url')

  4. WLSTプロンプトで、次のWLST(オンライン)コマンドを実行します。

    importMetadata(application='oinav',server='AdminServer',fromLocation='export_directory')

    説明は次のとおりです。

    export_directoryは、Oracle Identity Navigatorメタデータのエクスポート先ディレクトリです。

Windowsの場合:

  1. コマンドラインで次のコマンドを実行して、現在の作業ディレクトリから<IAM_HOME>/common/binディレクトリに移動します。

    cd <IAM_HOME>\common\bin

  2. 次のコマンドを実行して、WebLogic Scripting Tool (WLST)を起動します。

    wlst.cmd

  3. 次のコマンドを使用して管理サーバーに接続します。

    connect('weblogic-username','weblogic-password','weblogic-url')

  4. WLSTプロンプトで、次のWLST(オンライン)コマンドを実行します。

    importMetadata(application='oinav',server='AdminServer',fromLocation='export_directory')

    説明は次のとおりです。

    export_directoryは、Oracle Identity Navigatorメタデータのエクスポート先ディレクトリです。


注意:

Oracle Identity Navigator 11.1.2.1.0リリースでは、Oracle Business Intelligence Publisher 10gのレポート書式はサポートされていません。必須ではありませんが、それらのレポートを削除する場合は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Navigator管理者ガイドのOracle Business Intelligence Publisherの構成に関する項を参照してください。


8.14 アップグレードの確認

Oracle Identity Navigatorのアップグレードを確認するには、次の手順を実行します。

  1. OINAVコンソールにログインします。

    http://<管理サーバー・ホスト>:<管理サーバー・ポート>/oinav

  2. 「ダッシュボード」ページで、右下隅にあるバージョン番号を確認します。

    バージョン番号が11.1.2.1.0になっている必要があります。