Oracle® Oracle Fusion Middlewareパフォーマンスおよびチューニング・ガイド 11g リリース2(11.1.2.1.0) B71702-02 |
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この章では、User Messaging Serviceのチューニングのヒントを示します。内容は次のとおりです。
Oracle User Messaging Serviceを使用すると、Oracle JDeveloperを使用して開発し、Oracle WebLogic ServerにデプロイしたSOAアプリケーションから、通知を受信できます。
アプリケーション・レベルでは、特定の配信チャネル(SMSや電子メールなど)に対応した通知アクティビティが存在します。たとえば、電子メール通知を送信するSOAアプリケーションを構築する際には、Emailアクティビティ・コンポーネントをJDeveloperコンポーネント・パレットからワークフロー内の適切な場所にドラッグ・アンド・ドロップします。このアプリケーションは、接続して通知を送信します。
Oracle User Messaging Serviceの詳細は、Oracle WebLogic Communication Servicesの管理者ガイド、Oracle WebLogic Communication Servicesの開発者ガイドおよび『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド』を参照してください。
ユーザー・メッセージングの使用状況およびパフォーマンスの問題に応じて、次の点をチューニングすることを検討してください。
Short Messaging Peer-Peer Protocol(SMPP)メッセージング・ドライバは、Enterprise Managerを使用して構成できます。SMPPのパフォーマンスを最適化するうえで重要なパラメータの1つにWindowSize
があります。これは、SMPPドライバがリモートSMSCに接続され、2つの要素の間のネットワーク待機時間が長い場合に、特に重要です。WindowSize
パラメータを構成すると、SMPPドライバが確認応答を待たずにショート・メッセージ・サービス・センター(SMSC)へ複数のリクエストを送信できるようになります。ウィンドウ機能を使用しない場合(WindowSizeが1)、ドライバはSMSCからの同期確認応答を待った後、次のメッセージを送信します。ウィンドウ機能を使用すると、1回のネットワーク・ラウンドトリップで送信できるメッセージが増えるため、全体的なスループットが向上します。
WindowSize
を増やしたことによる利点を十分に生かすには、ドライバのMDBスレッドの数も同じだけ増やす必要があります。ドライバ・スレッドがリクエストの確認応答を待たずにメッセージを処理して送信できるように、2つの値を一致させてください。2つの値を増やすことで、パフォーマンスが向上する場合もありますが、送信速度がネットワーク待機時間の影響を受けなくなった時点で、向上は止まります。また、WindowSize
に指定できる最大値は、通常SMSCのオペレータがサービス・ポリシーとして定義します。
詳細は、Oracle WebLogic Communication Servicesの管理者ガイドのOracle User Messaging Serviceの構成に関する項を参照してください。
電子メール・ドライバのCheckMailFreq
構成パラメータでは、ドライバが受信電子メールをチェックする頻度を定義します。たとえば、値が30の場合、ドライバは構成済の受信ボックスを30秒おきにチェックします。このパラメータはパフォーマンスに影響を与えることがあります。チェックの頻度を上げれば、ドライバが対応可能な受信電子メールの負荷も大きくなりますが、IMAP操作またはPOP3操作が頻繁に行われるため、パフォーマンスに影響が出る可能性があります。デフォルト値は30秒です。
User Messaging Serviceは、送信済メッセージや受信済メッセージなどのメッセージング状態、および配信ステータス情報をデータベースに格納します。したがって、データベースおよびデータ・ソースをチューニングすると、メッセージングのスループットにその効果が表れることがあります。データ・ソースの接続プール・サイズをチューニングして、対応可能な負荷レベルを上げることもできますが、ほとんどの場合はデフォルト値で十分です。
データベース・チューニングに関する一般的な考慮事項は、第2.6項「データベース・パラメータのチューニング」を参照してください。