Oracle® Oracle Fusion Middlewareパフォーマンスおよびチューニング・ガイド 11g リリース2(11.1.2.1.0) B71702-02 |
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ここでは章の要約を示します。
この章では、WebCenter Portalアプリケーションをインストールしたオペレーティング・システム、WebCenter Portalアプリケーション、およびバックエンド・コンポーネントの構成プロパティをチューニングする方法について概説します。
Oracle WebCenter Portal 11gは、標準ベースのサービス指向アーキテクチャ(SOA)上にソーシャル・アプリケーション、エンタープライズ・ポータル、コミュニティ、コンポジット・アプリケーション、およびインターネットまたはイントラネットのWebサイトを構築するために使用する統合製品スイートです。Oracle WebCenter Portalは、リッチ・インターネット・アプリケーションの開発、マルチチャネルのポータル・フレームワーク、および水平型のEnterprise 2.0アプリケーション・スイートを一体化し、非常にインタラクティブなユーザー体験を生み出すコンテンツ機能、プレゼンス機能、およびソーシャル・ネットワーキング機能を備えています。ポータルまたはアプリケーションのコンテキスト内で、インスタント・メッセージ、ブログ、Wiki、RSS、タグ、ディスカッション・フォーラム、アクティビティ、ソーシャル・ネットワークなどのサービスと直接やり取りすることで、ユーザーやグループの生産性が向上し、IT投資回収率も高まります。
Oracle WebCenter Portal: Spacesは、ソーシャル・ネットワーキング、通信、コラボレーション、個人の生産性に関して、最新テクノロジを提供する、すぐに使用可能なWebCenter Portalアプリケーションで、開発作業は必要ありません。Spacesアプリケーションでは、Oracle WebCenter Portalのフレームワーク、コンポーザおよびリソース・カタログによって提供される、強力な統合型のサービスおよびアプリケーションのセットを通じて、インスタント・コミュニティ・ポータル、チーム・サイト、その他の共同作業型アプリケーションをデプロイできます。
Oracle WebCenter Portalの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』および『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』を参照してください。
この項のチューニングの考慮事項は、ほとんどのWebCenterポータルおよびWebCenterポータル: スペースのデプロイメントおよび使用状況に当てはまります。各構成を検討し、各自のユースケース・シナリオに適したものを実装することを強くお薦めします。
WebCenter Portalアプリケーションを適度な負荷で実行するには、open-files-limit
を4096
に設定します。ファイル・ディスクリプタの不足などのエラーが発生した場合は、システム制限を増やします。
たとえば、Linuxでは次のコマンドを使用します。
ulimit -n 8192
このシステム制限を変更する方法については、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
次のデータ・ソース設定は、mds-SpacesDS
およびWebCenterDS
のデフォルトです。これらの設定は、アプリケーションの使用パターンおよび負荷に応じて調整可能です。
<jdbc-connection-pool-params> <initial-capacity>10</initial-capacity> <max-capacity>50</max-capacity> <capacity-increment>1</capacity-increment> <shrink-frequency-seconds>0</shrink-frequency-seconds> <highest-num-waiters>2147483647</highest-num-waiters> <connection-creation-retry-frequency-seconds>0</connection-creation-retry-frequency-seconds> <connection-reserve-timeout-seconds>60</connection-reserve-timeout-seconds> <test-frequency-seconds>0</test-frequency-seconds> <test-connections-on-reserve>true</test-connections-on-reserve> <ignore-in-use-connections-enabled>true</ignore-in-use-connections-enabled> <inactive-connection-timeout-seconds>0</inactive-connection-timeout-seconds> <test-table-name>SQL SELECT 1 FROM DUAL</test-table-name> <login-delay-seconds>0</login-delay-seconds> <statement-cache-size>5</statement-cache-size> <statement-cache-type>LRU</statement-cache-type> <remove-infected-connections>true</remove-infected-connections> <seconds-to-trust-an-idle-pool-connection>60</seconds-to-trust-an-idle-pool-connection> <statement-timeout>-1</statement-timeout> <pinned-to-thread>false</pinned-to-thread> </jdbc-connection-pool-params>
JDBCデータ・ソースの設定を編集するには、次の手順に従います。
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
「ホーム」ページから「JDBCデータ・ソースのサマリー」→「mds-SpacesDSの設定」を選択し、「接続プール」タブを選択します。
必要に応じてプロパティを編集します。
WebCenterポータル・データ・ソースの設定を編集するには、次の手順に従います。
WebLogic Server管理コンソールにログインします。
「ホーム」ページから「JDBCデータ・ソースのサマリー」を選択し、「接続プール」タブに移動します。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』の「データ・ソース接続プールのチューニング」も参照してください。
JVM引数は、UNIXオペレーティング・システムのsetDomainEnv.sh
ファイルおよびWindowsオペレーティング・システムのsetDomainEnv.cmd
に設定されます。setDomainEnv
ファイルは、<domain_dir>/binディレクトリにあります。
WebLogic Server本番モード: WebCenterを本番デプロイメント用にインストールすると、WebLogic Serverは本番モードに設定されます。しかし、デプロイメント用にインストールした後に、パフォーマンスを向上させるために本番モードに切り替える場合は、次のパラメータを起動コマンドに含める必要があります。
-Dweblogic.ProductionModeEnabled=true
管理コンソールを使用した本番モードのドメインの設定の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのオンライン・ヘルプの本番モードへの変更に関する項を参照してください。
ヒープ・サイズ: ガベージが収集されたり、メモリー不足のエラーが頻繁に発生したりしてサーバーがオーバーロードしている場合、サーバーの使用できる物理メモリーに応じてヒープ・サイズを増やします。
詳細は、第2.4.1.1項「ヒープ・サイズ値の指定」と、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのオンライン・ヘルプのノード・マネージャで起動したサーバーのJavaオプションの設定に関する項を参照してください。
サーバーの起動コマンドまたは管理コンソールで次のパラメータを変更して、ヒープ・サイズを増やすことができます。
jrockit vm: -Xms2048M -Xmx2048M -Xns512M hotspot vm: -Xms2048M -Xmx2048M -XX:MaxPermSize512M
クライアントがリモートの場所からモデムやVPNを利用して比較的遅い接続を使用するサーバーに接続する場合、クライアントにダウンロードする前にコンテンツを圧縮することを検討してください。コンテンツの圧縮でサーバーの負荷が高まりますが、クライアントのダウンロード体験が大幅に改善されます。
いくつかのコンテンツの圧縮方法を使用できます。次の手順は、Apacheのmod_deflate
モジュールの使用方法を示しています。
Apacheのmod_deflate
モジュールを有効にします。
これを実行するには、次の内容をhttpd.conf ($OH/instances/$INSTANCE_NAME/config/OHS/$OHS_NAME)
に追加します。
LoadModule deflate_module "${ORACLE_HOME}/ohs/modules/mod_deflate.so"
出力フィルタを設定して、圧縮のルールを指定します。
次に示すのは、httpd.conf
(上記の場所と同じ)に追加できるサンプル・スニペットです。コンテンツおよび圧縮要件に基づいて、コンテンツを変更します。
<IfModule mod_deflate.c> SetOutputFilter DEFLATE AddOutputFilterByType DEFLATE text/plain AddOutputFilterByType DEFLATE text/xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/xhtml+xml AddOutputFilterByType DEFLATE text/css AddOutputFilterByType DEFLATE application/xml AddOutputFilterByType DEFLATE image/svg+xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/rss+xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/atom+xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-javascript AddOutputFilterByType DEFLATE text/html SetEnvIfNoCase Request_URI \.(?:gif|jpe?g|png)$ no-gzip dont-vary SetEnvIfNoCase Request_URI \.(?:exe|t?gz|zip|bz2|sit|rar)$ no-gzip dont-vary SetEnvIfNoCase Request_URI \.(?:pdf|doc?x|ppt?x|xls?x)$ no-gzip dont-vary SetEnvIfNoCase Request_URI \.avi$ no-gzip dont-vary SetEnvIfNoCase Request_URI \.mov$ no-gzip dont-vary SetEnvIfNoCase Request_URI \.mp3$ no-gzip dont-vary SetEnvIfNoCase Request_URI \.mp4$ no-gzip dont-vary </IfModule>
mod_deflate
の詳細は、http://httpd.apache.org/docs/2.0/mod/mod_deflate.html
を参照してください。
この項では、管理者がWebCenter Portalアプリケーションのパフォーマンスをチューニングするためのパラメータについて説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Spacesアプリケーションのデフォルトのセッション・タイムアウトは、web.xmlに指定されたHTTPセッション・タイムアウトから導出されます。初期状態のweb.xmlの<session-timeout>
設定は、45分です。「HTTPセッション・タイムアウトの設定」を参照してください。
管理者は、必要に応じてwebcenter-config.xmlでwcSessionTimeoutPeriod
属性を使用して、セッション・タイムアウトを増減できます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のwebcenter-config.xmlに関する項も参照してください。
全体のリソースの使用を管理するには、web.xml
ファイルでアプリケーションのHTTPセッション・タイムアウト値を分単位で調整します。一般に、短いセッション・タイムアウト値は、サーバー上のメモリーおよびCPUの使用が少なくなります。
デプロイメント後にこのプロパティを変更する必要がある場合、web.xml
を手動で編集してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のweb.xmlプロパティの編集に関する項を参照してください。
次に示すのは、web.xml
のサンプル・スニペットです。
<session-config> <session-timeout> 45 </session-timeout> </session-config>
web.xml
ファイルでリクエストされていないJSPページがメモリーからすべて削除されるまでの時間(秒)を表す整数値を指定できます。こうすると、頻繁にコールされないページがある場合にリソースが解放されます。
値を大きくするとユーザー・レスポンス時間が短縮され、値を小さくするとアプリケーションのメモリー・フットプリントが減少します。デフォルト値は600秒(10分)です。jsp_timeoutが指定されていないと、タイムアウトがないことになります。
このプロパティをデプロイメント後に変更するには、web.xml
を手動で編集する必要があります。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のweb.xmlプロパティの編集に関する項を参照してください。
次に示すのは、web.xml
のサンプル・スニペットです。
<servlet> <servlet-name> oraclejsp <init-param> <param-name> jsp_timeout </param-name> <param-value> 600 </param-value> </init-param>
この設定では、ユーザーがページ状態を失わずにブラウザの「戻る」ボタンで移動可能なページの数を制御できます。CPUおよびメモリーの使用率を下げるには、web.xml
ファイルで値を小さくします。
デプロイメント後にこのプロパティを変更する必要がある場合、web.xml
を手動で編集してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のweb.xmlプロパティの編集に関する項を参照してください。
次に示すのは、web.xml
のサンプル・コード・スニペットです。
<context-param> <param-name> org.apache.myfaces.trinidad.CLIENT_STATE_MAX_TOKENS </param-name> <param-value> 3 </param-value> </context-param>
この設定を通じて、ADF表示状態圧縮を制御できます。デフォルトで、この設定は有効(パラメータ値は'True')で、すべての非カレント・ビュー状態はメモリーに保存される前に圧縮され、それによりヒープの使用量は減少します。
WebCenterポータルでは推奨しませんが、web.xmlを手動で編集することで、このプロパティを無効にできます。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のweb.xmlプロパティの編集に関する項を参照してください。
次に示すのは、web.xml
のサンプル・コード・スニペットです。
<context-param> <param-name> org.apache.myfaces.trinidad.COMPRESS_VIEW_STATE </param-name> <param-value> false </param-value> </context-param>
デフォルトのMDSキャッシュ・サイズは100MBです。JOCリージョンが満杯であるというエラー・メッセージが表示された場合は、adf-config.xml
ファイルでMDSキャッシュ・サイズを大きくすることができます。
デプロイ後は、システムMBeanブラウザを使用してこれらのプロパティを変更します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のデプロイ済アプリケーションのMDS構成属性の変更に関する項を参照してください。
次に示すのは、adf-config.xml
のサンプル・スニペットです。
<cache-config> <max-size-kb>150000</max-size-kb> </cache-config>
MDSのauto-purge seconds-to-live
パラメータを(次の例に示すように)設定し、毎時、古いバージョンのメタデータを自動的に削除することを検討してください。デフォルトでは、auto-purge seconds-to-live="-1"
で、パージは行われません。しかし、領域やページの作成および編集時など、WebCenterポータル・サイトが頻繁に変更される場合、最適なパフォーマンスのために、auto-purgeを適切な値に設定して、古いバージョンのメタデータを削除する必要があります。
メタデータが大量にたまってしまい、毎回のパージに高いコストがかかる場合は、adf-config.xml
ファイルでこの間隔を短くします。
次に示すのは、adf-config.xml
のサンプル・スニペットです。
<auto-purge seconds-to-live="3600"/>
最初のパージが現在のユーザー・アクティビティに影響しないことを確認するには、ほとんどのユーザー・ロードがシステムにヒットする前に次のWLSTコマンドを使用してすぐにMDSパージを実行することを検討してください。
次の例は、バージョンが10秒よりも古いアプリケーション・リポジトリのすべてのドキュメントをパージする方法を示しています。
wls:/weblogic/serverConfig>purgeMetadata(application='[AppName]',server='[ServerName]',olderThan=10)
同時実行性の管理には、WebCenter Portal全体に影響を与えるグローバル設定、ならびに特定のサービスのみに影響を与えるサービス固有の設定およびリソース固有の設定を使用します。
デプロイメント固有の変更や追加の構成は、adf-config.xml
ファイルで定義します。たとえば、特定のデプロイメントに適したリソース固有(プロデューサ)の値を指定できます。
次の例は、adf-config.xml
のglobalエントリ、serviceエントリおよびresourceエントリの形式を示しています。
<concurrent:adf-service-config xmlns="http://xmlns.oracle.com/webcenterportal/concurrent/config"> <global queueSize="SIZE" poolCoreSize="SIZE" poolMaxSize="SIZE" poolKeepAlivePeriod="TIMEPERIOD" timeoutMinPeriod="TIMEPERIOD" timeoutMaxPeriod="TIMEPERIOD" timeoutDefaultPeriod="TIMEPERIOD" timeoutMonitorFrequency="TIMEPERIOD" hangMonitorFrequeny="TIMEPERIOD" hangAcceptableStopPeriod="TIMEPERIOD" /> <service service="SERVICENAME" timeoutMinPeriod="TIMEPERIOD" timeoutMaxPeriod="TIMEPERIOD" timeoutDefaultPeriod="TIMEPERIOD" /> <resource service="SERVICENAME" resource="RESOURCENAME" timeoutMinPeriod="TIMEPERIOD" timeoutMaxPeriod="TIMEPERIOD" timeoutDefaultPeriod="TIMEPERIOD" /> </concurrent:adf-service-config>
説明:
SIZE
: 正の整数。たとえば20などです。
TIMEPERIOD
: 正の整数と時間単位を示す接尾辞の組合せ。時間単位は、ms
(ミリ秒)、s
(秒)、m
(分)、h
(時間)のいずれかです。たとえば、50ms
、10s
、3m
、1h
のようになります。様々なサービスのデフォルト設定の例を次に示します。これらの設定は、connections.xml
ファイルまたはadf-config.xml
ファイルのサービス固有の構成で上書きされます。
<concurrent:adf-service-config xmlns="http://xmlns.oracle.com/webcenter/concurrent/config"> <service service="oracle.webcenter.community" timeoutMinPeriod="2s" timeoutMaxPeriod="50s" timeoutDefaultPeriod="30s"/> <resource service="oracle.webcenter.community" resource="oracle.webcenter.doclib" timeoutMinPeriod="2s" timeoutMaxPeriod="10s" timeoutDefaultPeriod="5s"/> <resource service="oracle.webcenter.community" resource="oracle.webcenter.collab.calendar.community" timeoutMinPeriod="2s" timeoutMaxPeriod="10s" timeoutDefaultPeriod="5s"/> <resource service="oracle.webcenter.community" resource="oracle.webcenter.collab.rtc" timeoutMinPeriod="2s" timeoutMaxPeriod="10s" timeoutDefaultPeriod="5s"/> <resource service="oracle.webcenter.community" resource="oracle.webcenter.list" timeoutMinPeriod="2s" timeoutMaxPeriod="10s" timeoutDefaultPeriod="5s"/> <resource service="oracle.webcenter.community" resource="oracle.webcenter.collab.tasks" timeoutMinPeriod="2s" timeoutMaxPeriod="10s" timeoutDefaultPeriod="5s"/> </concurrent:adf-service-config>
注意:
<global queueSize="20"/> <resource service="foo" resource="bar" timeoutMaxPeriod="5s"/> |
Enterprise ManagerのシステムMBeanブラウザを使用して、使用パターンに基づく同時実行性構成を表示、追加、変更および削除できます。WebCenter PortalアプリケーションのMBeanブラウザにアクセスするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のシステムMBeanブラウザのアクセスに関する項を参照してください。
システムMBeanブラウザで、次の場所に移動します。
「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.adf.share.config」→「サーバー: (サーバー名)」→「アプリケーション: (アプリケーション名)」→「ADFConfig」→「ADFConfig (bean)」→「ADFConfig」→「WebCenterConcurrentConfiguration」→「操作」→「listResource」
現在の同時実行性設定を表示するには、「listResource」を選択して、「起動」(図30-2)をクリックします。
設定を変更するには、「setResource」を選択して、リソースの詳細を入力し、「起動」をクリックします(図30-3)。
サービス、リソース、名前および値に正しい値を注意して入力してください。
注意: 変更しようとしているリソース・パラメータに、すでに[value]設定がある場合、最初に[removeResource]操作を起動してその設定を削除する必要があります(図30-4)。
変更を保存するには、「アプリケーション定義のMBeans: ADFConfig:ADFConfig」 -> 「保存」に移動し、「起動」をクリックします。
この項では、WebCenter Portalアプリケーションが使用するバックエンド・サービスのパフォーマンス構成について説明します。BPELサーバーやOracle WebCenter Contentサーバーなどのバックエンドのパフォーマンスは、各バックエンドのガイドラインでの説明に従ってチューニングしてください。
この項の内容は次のとおりです。
アナウンスメント・サービスの全体的なリソース使用状況を管理するには、「接続タイムアウト」プロパティを次のようにチューニングします。
デフォルト: 10秒
最小: 0秒
最大: 45秒
デプロイメント後は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して「接続タイムアウト」プロパティを変更します。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のFusion Middleware Controlを使用したディスカッション・サーバー接続詳細の変更に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したディスカッション・サーバー接続詳細の変更に関する項
次に示すのは、デフォルトのタイムアウト値を5秒に変更するconnections.xmlのサンプル・コード・スニペットです。
<Reference name="Jive-7777" className="oracle.adf.mbean.share.connection.webcenter.Announcement. AnnouncementConnection"> <Factory className="oracle.adf.mbean.share.connection.webcenter.forum.ForumConnectionFactory"/> <StringRefAddr addrType="connection.time.out"> <Contents>5</Contents> </StringRefAddr> </RefAddresses> </Reference>
ディスカッション・サービスの全体的なリソース使用状況を管理するには、「接続タイムアウト」プロパティを次のようにチューニングします。
デフォルト: 10秒
最小: 0秒
最大: 45秒
デプロイメント後は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して「接続タイムアウト」プロパティを変更します。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のFusion Middleware Controlを使用したディスカッション・サーバー接続詳細の変更に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したディスカッション・サーバー接続詳細の変更に関する項
次に示すのは、connections.xml
のサンプル・スニペットです。
<Reference name="Jive-7777" className="oracle.adf.mbean.share.connection.webcenter.forum.ForumConnection"> <Factory className="oracle.adf.mbean.share.connection.webcenter.forum.ForumConnectionFactory"/> <RefAddresses> <StringRefAddr addrType="forum.url"> <Contents>http://[machine]:[port]/owc_discussions_5520</Contents> <StringRefAddr addrType="connection.time.out"> <Contents>5</Contents> </StringRefAddr> </RefAddresses> </Reference>
IMPサービスの全体的なリソース使用状況を管理するには、「接続タイムアウト」プロパティを次のようにチューニングします。
デフォルト: 10秒
最小: 0秒
最大: 45秒
デプロイメント後は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して「接続タイムアウト」プロパティを変更します。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のFusion Middleware Controlを使用したインスタント・メッセージおよびプレゼンス接続詳細の変更に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したインスタント・メッセージおよびプレゼンス接続詳細の変更に関する項
次に示すのは、デフォルトのタイムアウト値を5秒に変更するconnections.xmlのサンプル・コード・スニペットです。
<Reference name="IMPService-LCS" className="oracle.adf.mbean.share.connection.webcenter.rtc.RtcConnection"> <Factory className="oracle.adf.mbean.share.connection.webcenter.rtc.RtcConnectionFactory"/> <RefAddresses> <StringRefAddr addrType="connection.time.out"> <Contents>5</Contents> </StringRefAddr> </RefAddresses> </Reference>
メール・サービスの全体的なリソース使用状況を管理するには、「接続タイムアウト」プロパティを次のようにチューニングします。
デフォルト: 10秒
最小: 0秒
最大: 45秒
デプロイメント後は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して「接続タイムアウト」プロパティを変更します。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のFusion Middleware Controlを使用したメール・サーバー接続詳細の変更に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したメール・サーバー接続詳細の変更に関する項
次に示すのは、デフォルトのタイムアウト値を5秒に変更するconnections.xmlのサンプル・コード・スニペットです。
<Reference name="MailConnection" className="oracle.adf.mbean.share.connection.webcenter.mail.MailConnection"> <StringRefAddr addrType="connection.time.out"> <Contents>5</Contents> </StringRefAddr> </Reference>
個人イベント・サービスの全体的なリソース使用状況を管理するには、「接続タイムアウト」プロパティを次のようにチューニングします。
デフォルト: 10秒
最小: 0秒
最大: 45秒
キャッシュ有効期限も設定できます。
デフォルト: 10秒
最小: 0秒
最大: 45秒
デプロイメント後に、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して、「接続タイムアウト」および「キャッシュの期限」プロパティを変更します。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のFusion Middleware Controlを使用したイベント・サーバー接続詳細の変更に関する項
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したイベント・サーバー接続詳細の変更に関する項
次に示すのは、デフォルトのタイムアウト値を5秒に変更するconnections.xmlのサンプル・コード・スニペットです。
<Reference name="MSExchange-my-pc"className="oracle.adf.mbean.share.connection.webcenter.calendar.PersonalEventConnection"> <Factory className="oracle.adf.mbean.share.connection.webcenter.calendar.PersonalEventConnectionFactory"/> <StringRefAddr addrType="eventservice.connection.timeout"> <Contents>5</Contents> </StringRefAddr> <StringRefAddr addrType="eventservice.cache.expiration.time"> <Contents>5</Contents> </StringRefAddr> </RefAddresses> </Reference>
RSSニュース・フィード・サービスの全体的なリソース使用状況を管理するには、adf-config.xml
ファイルでリフレッシュ間隔およびタイムアウトを調整します。
これらのプロパティをデプロイメント後に変更する必要がある場合は、システムMBeanブラウザを使用してください。
次に示すのは、adf-config.xml
のサンプル・スニペットです。
<rssC:adf-rss-config> <rssC:RefreshSecs>3600</rssC:RefreshSecs> <rssC:TimeoutSecs>3</rssC:TimeoutSecs> <rssC:Configured>true</rssC:Configured> </rssC:adf-rss-config>
検索の全体的なリソース使用状況およびユーザー・レスポンス時間を管理するには、表示される保存済の検索の数、表示される結果の数、および次のタイムアウト値を調整します。
prepareTimeoutMs
: サービスが検索の初期化にかけられる最大時間(ミリ秒)。
timeoutMs
: サービスが検索の実行にかけられる最大時間(ミリ秒)。
showAllTimeoutMs
: サービスがすべての検索結果の表示にかけられる最大時間(ミリ秒)。
デプロイメント後は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用してタイムアウト・プロパティを変更します。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のFusion Middleware Controlを使用したOracle SES接続詳細の変更に関する項。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したOracle SES接続詳細の変更に関する項。
次に示すのは、adf-config.xml
のサンプル・スニペットです。
<searchC:adf-search-config xmlns="http://xmlns.oracle.com/webcenter/search/config"> <display-properties> <common numSavedSearches="25"/> <region-specific> <usage id="simpleSearchResultUIMetadata" numServiceRows="5"/> <usage id="searchResultUIMetadata" numServiceRows="5"/> <usage id="localToolbarRegion" numServiceRows="5"/> </region-specific> </display-properties> <execution-properties prepareTimeoutMs="1000" timeoutMs="3000" showAllTimeoutMs="20000" /> </execution-properties> </searchC:adf-search-config>
ログイン後にパフォーマンスの問題が発生している場合(特に権限のチェックの分野)、ポリシー・ストア・パラメータが、第29.3.5項「OPSS PDPサービス・チューニング・パラメータ」の説明に従ってチューニングされている必要がある場合があります。ユース・ケース・シナリオによっては、WebCenterポータルおよびWebCenterポータル: スペースのパフォーマンスは、特に次のパラメータを変更することにより、向上させることができます。
oracle.security.jps.policystore.rolemember.cache.warmup.enable
をTrueに設定
oracle.security.jps.policystore.rolemember.cache.size
をWebCenterポータル: スペース環境で予想されるアクティブ・グループの数に応じて変更
注意: このパラメータはWebCenterポータル: スペース環境に3000を超えるアクティブ・スペースがあると予想される場合にのみ変更する必要があります。
oracle.security.jps.policystore.policy.cache.size
をグループ・スペースの数の5倍に設定
注意: ポリシー・ストア・パラメータを変更する前に、必ず自身のユース・ケース・シナリオを参照してください。セキュリティ・パラメータをチューニングする前に、『Oracle Fusion Middleware Web Servicesセキュリティおよび管理者ガイド』を参照し、詳細を確認してください。 |
次の項では、特定の環境で必要になる可能性がある、パフォーマンス関連の構成について説明します。
この項は、次のトピックで構成されています。
WebCenter Portalで(WebLogic Serverプロバイダを使用して)アイデンティティ・ストアを構成する場合、SSLポートと非SSLポートのどちらを構成するかを選択できます。デフォルトでは、SSLポートを選択した場合、JNDI接続はプールされないため、ユーザー、グループまたはその他のアイデンティティ・ストア・エンティティの検索時にレスポンス時間が長くなり、パフォーマンスが低下します。これを解決するには次の手順を実行します。
domain_home/config/fmwconfig/jps-config.xml
の下にあるjps-config.xml
ファイルを開き、idstore.ldap
サービス・インスタンスを見つけて、次の強調表示されている行を追加します。
<!-- JPS WLS LDAP Identity Store Service Instance --> <serviceInstance name="idstore.ldap" provider="idstore.ldap.provider"> <property name="idstore.config.provider" value="oracle.security.jps.wls.internal.idstore.WlsLdapIdStoreConfigProvider"/> <property name="CONNECTION_POOL_CLASS" value="oracle.security.idm.providers.stdldap.JNDIPool"/> <property name="java.naming.ldap.factory.socket" value="javax.net.ssl.SSLSocketFactory"/> </serviceInstance>
次のJVMパラメータを使用して、SSLポート上のアイデンティティ・ストアに接続される、ドメイン内のすべてのサーバーを再起動します。
-Dcom.sun.jndi.ldap.connect.pool.protocol=ssl
この指定はsetDomainEnv.sh
を変更することによって行うか、コンソールから直接行うことができます。
このJVMパラメータを指定した状態でサーバーが実行されていることを確認した後、(*nixシステムに対して)次のgrepコマンドを実行します。
ps -aef | grep WC_Spaces
そして、プロセスの状態としてcom.sun.jndi.ldap.connect.pool.protocol=ssl
が指定されていることを確認します。
OVDの場合、属性が検索対象となる唯一のオブジェクト・クラスはinetOrgPerson
(およびその親オブジェクト・クラス)です。プロファイル・ギャラリでは、inetOrgPerson
で定義されていない属性を表示できるため、inetOrgPerson
で定義されていない追加属性はすべて、アイデンティティ・ストアへの追加のラウンドトリップを必要とします。本番環境でOVDを使用するときのパフォーマンスを最適化するために、次の構成エントリ(太字部分)をドメイン・レベルのjps-config.xml
ファイルに追加することをお薦めします。
<!-- JPS WLS LDAP Identity Store Service Instance -->
<serviceInstance name="idstore.ldap"
provider="idstore.ldap.provider">
<property name="idstore.config.provider"
value="oracle.security.jps.wls.internal.idstore.WlsLdapIdStoreConfigProvider"/>
<property name="CONNECTION_POOL_CLASS"
value="oracle.security.idm.providers.stdldap.JNDIPool"/>
<extendedProperty>
<name>user.object.classes</name>
<values>
<value>top</value>
<value>person</value>
<value>inetorgperson</value>
<value>organizationalperson</value>
<value>orcluser</value>
<value>orcluserv2</value>
<value>ctCalUser</value>
</values>
</extendedProperty>
</serviceInstance>
本番環境でActive Directoryを使用するときのパフォーマンスを最適化するために、次の構成エントリ(太字部分)をドメイン・レベルのjps-config.xml
ファイルに追加することをお薦めします。
<serviceInstance provider="idstore.ldap.provider"
name="idstore.ldap"> <property value="oracle.security.jps.wls.internal.idstore.WlsLdapIdStoreConfigProvider"
name="idstore.config.provider"/> <property value="oracle.security.idm.providers.stdldap.JNDIPool"
name="CONNECTION_POOL_CLASS"/> <property name="PROPERTY_ATTRIBUTE_MAPPING" value="WIRELESS_ACCT_NUMBER=mobile:MIDDLE_NAME=middlename:MAIDEN_NAME=sn:DATE_OF_HIRE=pwdLastSet:NAME_SUFFIX=generationqualifier:DATE_OF_BIRTH=pwdLastSet:DEFAULT_GROUP=primaryGroupID" /> <property value="sAMAccountName" name="username.attr"/> <property value="sAMAccountName" name="user.login.attr"/> </serviceInstance>
People Profile Serviceは、これらすべての属性に対して問合せを実行します。また、Active Directoryプロバイダ内には、これらの属性のデフォルトのマッピングはありません。通常のActive Directoryインストールには、DATE_OF_HIRE
およびDATE_OF_BIRTH
に対応したマッピングは含まれません。
2つの属性は、不要なLDAPサーバー・コールを減らすことを目的とした、正しいデータ型を持つなんらかの属性へのマッピングです。Active Directoryには、同じセマンティクス上の意味を持つ対応属性は含まれません。
この項では、ポートレットのパフォーマンス関連の構成を説明します。この項の内容は次のとおりです。
全体的なリソース使用状況およびユーザー・レスポンス時間を管理するには、adf-config.xml
ファイルで不要なロケール・サポートを削除し、ポートレットのタイムアウトおよびキャッシュ・サイズを変更します。
ポートレット・サービスに対しては、デフォルトで28のサポート・ロケールが定義されています。アプリケーションに必要のないロケールは削除できます。
デプロイメント後にこれらのプロパティを変更する必要がある場合、adf-config.xml
を手動で編集してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のadf-config.xmlの編集に関する項を参照してください。
次に示すのは、adf-config.xml
のサンプル・スニペットです。
<portletC:adf-portlet-config xmlns="http://xmlns.oracle.com/adf/portlet/config"> <supportedLocales> <value>es</value> <value>ko</value> <value>ru</value> <value>ar</value> <value>fi</value> <value>nl</value> <value>sk</value> <value>cs</value> <value>fr</value> <value>no</value> <value>sv</value> <value>da</value> <value>hu</value> <value>pl</value> <value>th</value> <value>de</value> <value>it</value> <value>pt</value> <value>tr</value> <value>el</value> <value>iw</value> <value>pt_BR</value> <value>zh_CN</value> <value>en</value> <value>ja</value> <value>ro</value> <value>zh_TW</value> </supportedLocales> <defaultTimeout>20</defaultTimeout> <minimumTimeout>1</minimumTimeout> <maximumTimeout>300</maximumTimeout> <parallelPoolSize>10</parallelPoolSize> <parallelQueueSize>20</parallelQueueSize> <cacheSettings enabled="true"> <maxSize>10000000</maxSize> </cacheSettings> </portletC:adf-portlet-config>
adf-config.xml
ファイルでポートレット・キャッシュ・サイズを変更できます。デフォルトのポートレット・キャッシュ・サイズは10MBに設定されています。
デプロイメント後にこれらのプロパティを変更する必要がある場合、adf-config.xml
を手動で編集してください。
次に示すのは、adf-config.xml
のサンプル・スニペットです。
<adf-portlet-config> .... <supportedLocales> <cacheSettings enabled="true"> <maxSize>10000000</maxSize> </cacheSettings> </adf-portlet-config>
永続ストアに書き込まれるオブジェクトをキャッシュするため、WSRPプロデューサのJavaオブジェクト・キャッシュ(JOC)を有効にすることをお薦めします。
次に示すのは、web.xml
のサンプル・スニペットです。
<env-entry>
<env-entry-name>oracle/portal/wsrp/server/enableJavaObjectCache
</env-entry-name>
<env-entry-type>java.lang.String
</env-entry-type>
<env-entry-value>false
</env-entry-value>
</env-entry>
WSRP PerformBlockingInteraction
またはHandleEvents
呼出しの後にWSRPポートレットのオプティミスティック・レンダリングを抑制するには、portlet.xmlに指定されるポートレット・コンテナ・ランタイム・オプションのcom.oracle.portlet.suppressWsrpOptimisticRender=true
を設定します。
true
- オプティミスティック・レンダリングが常に抑制されます。
false
- オプティミスティック・レンダリングが実行される場合があります。
通常、WSRPポートレットがWSRP PerformBlockingInteraction
リクエスト(JSR168/JSR286ポートレットのprocessAction
)を受け取り、その結果ポートレットがイベントを送信しない場合、WSRPプロデューサはポートレットをレンダリングし、PerformBlockingInteraction
SOAPメッセージに応答してポートレットのマークアップを戻します。このマークアップは、コンシューマのページがレンダリングされるまでコンシューマによってキャッシュされる場合があります。また、少なくともポートレットの状態に影響する場合(イベントを受信するポートレットなど)、コンシューマがキャッシュされたマークアップを使用できるので、GetMarkup
への2番目のSOAPコールが必要なくなります。
これには、ポートレットのレンダリング・フェーズが常にベスト・プラクティスの多重呼出し不変であると仮定します。ただし、ポートレットがイベントを受け取る可能性がある場合またはポートレットのレンダリングがGetMarkup
の2番目のSOAPメッセージよりもコストがかかる場合、開発者はこのコンテナ・オプションを使用して、processAction
またはhandleEvent
呼出し後のポートレットのオプティミスティック・レンダリングを抑制できます。プロデューサがWSRP GetMarkup
リクエストを受け取ると、ポートレットが通常レンダリングされます。
Webプロデューサの全体的なリソース使用状況を管理するには、「接続タイムアウト」プロパティを次のようにチューニングします。
デフォルト: 30000ミリ秒
最小: 5000ミリ秒
最大: 60000ミリ秒
デプロイメント後は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して「接続タイムアウト」プロパティを変更します。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のFusion Middleware Controlを使用したプロデューサ登録詳細の編集に関する項。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したプロデューサ登録詳細の編集に関する項。
次に示すのは、connections.xml
のサンプル・スニペットです。
<webproducerconnection producerName="wc-WebClipping" urlConnection="wc-WebClipping-urlconn" timeout="10000" establishSession="true" mapUser="false"/>
WebCenterポータル特有のexcludedActionScopeRequestAttributes
コンテナ・ランタイム・オプションを使用して、新しいアクションが発生するまでポートレットが使用できるように、アクション・スコープ指定リクエスト属性を保存する方法を指定できます。
com.oracle.portlet.externalScopeRequestAttributesコンテナ・ランタイム・オプションに定義された正規表現と一致する値を含むリクエスト・パラメータに加えて、正規表現と一致するリクエスト属性は、javax.portlet.actionScopedRequestAttributes
コンテナ・ランタイム・オプションが使用されている場合、アクション・スコープ指定リクエスト属性としては保存されません。
trueに設定した場合、numberOfCachedScopes
の2番目の値と、ポートレット・コンテナによりキャッシュされるスコープの数を示す3番目の値を指定できます。
ポートレットによって提供されたリソースのリソースURLを生成する場合に使用するデフォルトのWSRP requiresRewrite
フラグを指定するには、portlet.xmlに指定されるポートレット・コンテナ・ランタイム・オプションのcom.oracle.portlet.defaultServedResourceRequiresWsrpRewrite
を設定します。
ResourceURLメソッドのwrite()
またはtoString()
の呼出し時にoracle.portlet.server.resourceRequiresRewriting
リクエスト属性で上書きしないかぎり、この設定はポートレットで作成されたすべてのResourceURLに使用されます。この設定は提供されたリソース・レスポンスのWSRP requiresRewriting
フラグの指定にも使用されますが、ポートレットのserveResource()
メソッドが戻されるときのoracle.portlet.server.resourceRequiresRewriting
リクエスト属性で上書きできます。
有効な値
unspecified
- (デフォルト) requiresRewrite
URLフラグに値は提供されず、serveResource
操作のrequiresRewriting
レスポンス・フラグがレスポンスのMIMEタイプに基づいています。
true
- requiresRewrite
URLフラグおよびrequiresRewriting
レスポンス・フラグがtrue
に設定され、コンシューマがリソースを書き換える必要があることを示します。
false
- requiresRewrite
URLフラグおよびrequiresRewriting
レスポンス・フラグがfalse
に設定され、コンシューマはリソースの書換えを選択できますがリソースを必ずしも書き換える必要はありません。
ポートレットによって提供されないリソースのURLを暗号化する場合に使用するデフォルトのWSRP requiresRewrite
フラグを指定するには、portlet.xmlに指定されるポートレット・コンテナ・ランタイム・オプションのcom.oracle.portlet.defaultProxiedResourceRequiresWsrpRewrite
を設定します。
PortletResponse.encodeURL()
メソッドの呼出し時にoracle.portlet.server.resourceRequiresRewriting
リクエスト属性で上書きしないかぎり、この設定はPortletResponse.encodeURL()
メソッドで戻されたすべてのURLに使用されます。
有効な値
true
- (デフォルト) requiresRewrite
URLフラグがtrueに設定され、コンシューマがリソースを書き換える必要があることを示します。
false
- requiresRewrite
URLフラグがfalseに設定され、コンシューマがリソースを必ずしも書き換える必要がないことを示します。
CSSファイルがIFramedポートレットにインポートされることをポートレット・コンシューマに指定するには、portlet.xmlに指定されるポートレット・コンテナ・ランタイム・オプションのcom.oracle.portlet.importCssToIFrame
を設定します。
有効な値
true
- コンシューマからのCSSファイルがIFramedポートレットに適用されます。
false
- (デフォルト) 何も実行されません。
adf-config.xml
ファイルのadf-portlet-config
要素でポートレット・タイムアウトの値を変更できます。デフォルト値は10秒、最小値は0.1秒、最大値は60秒です。
デプロイメント後にこれらのプロパティを変更する必要がある場合、adf-config.xml
を手動で編集してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のadf-config.xmlの編集に関する項を参照してください。
次に示すのは、adf-config.xml
のサンプル・スニペットです。
<adf-portlet-config> .... <defaultTimeout>5</defaultTimeout> <minimumTimeout>2</minimumTimeout> <maximumTimeout>300</maximumTimeout> </adf-portlet-config>
OmniPortletの全体的なリソース使用状況を管理するには、「接続タイムアウト」プロパティを次のようにチューニングします。
デフォルト: 30000ミリ秒
最小: 5000ミリ秒
最大: 60000ミリ秒
デプロイメント後は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して「接続タイムアウト」プロパティを変更します。詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のFusion Middleware Controlを使用したプロデューサ登録詳細の編集に関する項。
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド』のWLSTを使用したプロデューサ登録詳細の編集に関する項。
次に示すのは、connections.xml
のサンプル・スニペットです。
<webproducerconnection producerName="wc-OmniPortlet" urlConnection="wc-OmniPortlet-urlconn" timeout="10000" establishSession="false" mapUser="false"/>