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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.1.2.1.0)
B69541-05
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H Web Serviceセキュリティ・モジュールのPDPプロキシ・クライアントの構成

この付録では、Web Serviceセキュリティ・モジュールのPDPプロキシ・クライアントを構成する手順の例を示します。

Web Serviceセキュリティ・モジュール向けのPDPプロキシ・クライアントを構成する前に、WebLogic ServerドメインにWeb Serviceセキュリティ・モジュールを展開済であることを確認してください。「アプリケーション・クライアントの起動」ページを使用し、デプロイ済のアプリケーション・クライアントを起動します。このクライアント・アプリケーションは、認可決定にPDP (Web Service)セキュリティ・モジュールへの接続を必要とします。PDP (Web Serviceセキュリティ・モジュール)にWebサービス・コールを経由して接続するには、PDPプロキシ・クライアントを使用する必要があります。このシナリオでは、Webサービス・プロキシのセキュリティ・モジュールとして構成されている別のWebLogic Serverドメインを作成します。このセキュリティ・モジュールのプロキシ・インスタンスを使用しているWebLogic ServerがOES PEP APIコールを実行すると、そのプロキシ・コードは認可決定のためにWebサービス・ドメインへの関連付けられたWebサービス・コールを実行します。

次の手順に従ってWeb Serviceセキュリティ・モジュールのPDPプロキシ・クライアントを構成してください。

  1. 次の手順を実行して、smconfig.prpファイルにプロパティを構成します。

    1. SMConfigToolフォルダに移動します。

      $ cd $MW_HOME/oes_client/oessm/SMConfigTool

      最初にバックアップしたsmconfig.prp.bakファイルを新しいファイル(たとえばwls-wsproxy-smconfig.prp)にコピーします。

      $ cp smconfig.prp.bak wls-wsproxy-smconfig.prp

    2. 好みのエディタでwls-wsproxy-smconfig.prpファイルを開き、表H-1で示されたプロパティを設定します。その他のプロパティはすべてその既存の値のままにします。

      表H-1 smconfigファイルのプロパティ

      プロパティ

      oracle.security.jps.runtime.pd.client.policyDistributionMode

      非制御

      oracle.security.jps.pdp.isProxy

      True

      oracle.security.jps.pdp.PDPTransport

      WS

      oracle.security.jps.pdp.proxy.PDPAddress

      http://hostname:port

      注意: ポート番号はWebLogic Serverのリスニング・ポートです。


      wls-wsproxy-smconfig.prpファイルを保存します。

  2. $OES_CLIENT_HOME/oessm/binフォルダに移動します。

    $ cd OES_CLIENT_HOME/oessm/bin

  3. 次の手順を実行して、WLS WSプロキシのSMドメインを作成するOES構成ウィザードを実行します。

    1. 次のコマンドを使用してSM構成ツールを実行します。

      $ ./config.sh -smConfigId yourSMConfigID -smType wls -serverLocation $MW_HOME/wlserver_10.3 -prpFileName ../SMConfigTool/wls-wsproxy-smconfig.prp

    2. セキュリティ・モジュール構成ツールを起動すると、「Fusion Middleware構成ウィザード」が表示されます。

    3. 「ようこそ」画面で「新しいWebLogicドメインの作成」オプションを選択します。「次へ」をクリックします。

      「ドメイン・ソースの選択」画面が表示されます。

    4. 「ドメイン・ソースの選択」画面で、「次の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」オプションが選択されていることを確認します。

      Oracle Entitlements Server WebLogic Security Module - 11.1.1.0 [oesclient]オプションを選択します。「次へ」をクリックします。


      注意:

      Oracle Entitlements Server管理サーバーに関連するドメインのテンプレートOracle Entitlements Server for Admin Server - 11.1.1.0 [IAM_HOME]を選択していないことを確認します。


      「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。

    5. 作成するドメインの名前と場所を入力して「次へ」をクリックします。

      「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面が表示されます。

    6. 管理者のユーザー名とパスワードを入力します。デフォルトのユーザー名はweblogicです。「次へ」をクリックします。

      「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面が表示されます。


      注意:

      管理者のユーザー名とパスワードを入力する際には、それを必ず覚えておいてください。


    7. 「使用可能なJDK」から「JDK」を選択し、「WebLogicドメインの起動モード」を選択します。「次へ」をクリックします。


      注意:

      選択しているJDKバージョンがJava SE 6 Update 24以上であることを確認してください。


      「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

    8. 「オプションの構成を選択」画面で、「管理サーバー」を選択します。「次へ」をクリックします。

    9. 次の管理サーバー・パラメータを構成します。

      名前: 有効なサーバー名は、文字列(英数字)です。この名前はドメイン内で一意にする必要があります。たとえば、AdminServerです。

      リスニング・アドレス: ドロップダウン・リストからリスニング・アドレスの値を選択します。使用可能な値の情報は、「リスニング・アドレス」の指定に関する項を参照してください。

      Listen port: 通常の非セキュア・リクエスト(HTTPやT3などのプロトコル経由)で使用するリスニング・ポートの有効な値を入力します。デフォルト値は、次に使用できるリスニング・ポートです。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。たとえば、7001です。


      注意:

      リスニング・ポートの値が、その他のOracle Identity and Access Managementコンポーネントのリスニング・ポートと異なっていることを確認します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のポートの管理に関する項を参照してください。


      SSL有効: このチェック・ボックスを選択し、SSLリスニング・ポートを有効にします。デフォルトでは、SSLはすべての新規サーバーで無効になっています。

      SSLリスニング・ポート: セキュアなリクエスト(HTTPSやT3Sなどのプロトコル経由)に使用する有効な値を入力します。デフォルト値は、次に使用できるリスニング・ポートです。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。たとえば、7002です。


      注意:

      SSLリスニング・ポート値を指定したら、smconfig.wls.controlled.prpファイルまたはsmconfig.prpファイル内のoracle.security.jps.pd.clientPortプロパティをSSLリスニング・ポート値で更新する必要があります。次に、Oracle WebLogic Serverセキュリティ・モジュール向けのsmconfigツールを実行し、管理サーバーのSSLポートをoracle.security.jps.pd.clientPortで指定したポートに設定する必要があります。


    10. 「構成のサマリー」画面で、ドメイン構成を確認して、「作成」をクリックしてWebLogic ServerのWebサービス・プロキシSM有効ドメインを作成します。

    11. ドメインが正常に作成されたら、Oracle WebLogic ServerでWeb Serviceセキュリティ・モジュール・インスタンスのフォルダ構造とファイルを確認できます。Oracle WebLogic ServerのWebLogic Serverセキュリティ・モジュール・インスタンス構成のjps-config.xml構成ファイルは、$DOMAIN_HOME/config/oeswlssmconfig/AdminServerにあります。

      jps-config.xmlファイルは、その他のWebLogicドメインに展開されたWebサービス・セキュリティ・モジュールに対するリクエストに基づいてPEP API Webサービスをプロキシするために使用される構成を含みます。