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Oracle® Fusion Middleware WebGate for Oracle Access Managerのインストール
11g リリース2 (11.1.2.1.0)
B72795-02
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4 IHS WebGateのテスト環境から本番環境への移動

この章では、プロビジョニングされたIBM HTTP Server (IHS) 11g WebGate構成をテスト環境から本番環境にコピーする方法を説明します。ここで説明するものと同じ手順は、本番環境をテスト環境にコピーする際にも使用できます。この章では、次の項目について説明します。

4.1 概要

テスト環境から本番環境にIHS 11g WebGate構成をコピーするには、次の手順を実行します。

  1. 次のようにして、WebGateバイナリをコピーします。

    1. copyBinaryコマンドを使用して、テスト・システムにWebGateバイナリをアーカイブします。

    2. このアーカイブを本番システムに転送します。

    3. pasteBinaryコマンドを使用して、このアーカイブを本番環境に解凍します。

  2. 次のようにして、WebGate構成情報をコピーします。

    1. copyConfigコマンドを使用して、テスト・システムにWebGateインスタンスをアーカイブします。

    2. このアーカイブを本番システムに転送します。

    3. (省略可能)次のステップでpasteConfigコマンドによって使用される構成設定を含むファイル(moveplan.xml)を編集します。

    4. pasteConfigコマンドを使用して、このアーカイブを本番環境に解凍します。

4.2 前提条件

この章の手順を続行する前に、次の要件を満たしておいてください。

4.2.1 IBM HTTP Serverの構成

IBM HTTP Server Webサーバーを本番環境にインストールして構成する必要があります。バージョン番号とビルド番号が、テスト環境と本番環境で一致している必要があります。

4.2.2 Oracle Access Management (OAM) Serverのコピー

OAM Server構成をテスト環境から本番環境にコピーする必要があります。詳細は、サード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドの、IBM WebSphereでのAccess Managerのテスト環境から本番環境への移行に関する項を参照してください。

4.2.3 本番ツールへの転送の検証

本番(T2P)ツールへの転送が使用可能であることを検証します。これらのツールは次の場所にあります。

WebGate_Oracle_Home/WebGate/ihs/tools/WebGateT2P

UNIX環境で必要となるコマンド・スクリプトは次のとおりです。

  • copyBinary.sh

  • pasteBinary.sh

  • copyConfig.sh

  • pasteConfig.sh

cloningclientwg.jarファイルがあることを確認します。

4.2.4 JDKバージョンの確認

バージョン1.6以降のJDKまたはJREがインストールされていることを確認します。

JAVA_HOME環境変数を、JDK/JREパスの場所に設定します。たとえば、export JAVA_HOME=/home/software/jdk1.6.0_34のようにします。


注意:

テストから本番への移行コマンドを実行しているときには、システム上にJAVA_HOME環境変数を設定し、-javaHomeコマンド・オプションを使用できます。


4.3 WebGateのバイナリおよび構成のテストから本番へのレプリケート

テスト環境から本番環境にWebGateバイナリ・ファイルおよびWebGate構成ファイルをコピーするには、次の操作を行います。

4.3.1 WebGateバイナリのレプリケート

WebGateバイナリをレプリケートするには:

  1. テスト環境でcopybinary.shコマンドを使用して、バイナリのアーカイブを作成します。使用方法を次に示します。

    ./copyBinary.sh [-javaHome Java_Home_Path ] -archiveLoc Archive_Dir -sourceOHomeLoc Source_WebGate_Oracle_Home

  2. FTPを使用して、前のステップで作成したアーカイブを本番環境に移動します。

    また、次のステップの準備として、WebGateT2Pディレクトリもテスト環境から本番環境にコピーします。

  3. 本番環境でpastebinary.shコマンドを使用して、前のステップでコピーしたアーカイブを解凍します。使用方法を次に示します。

    ./pasteBinary.sh [-javaHome Java_Home_Path ] -archiveLoc Archive_Dir -targetOHomeLoc Target_Oracle_Home_Location

4.3.2 WebGate構成のレプリケート

Webgate構成をレプリケートするには:

  1. テスト環境でcopyConfig.shコマンドを使用して、WebGateインスタンス(config)のアーカイブを作成します。

    アーカイブの場所にMoveplan.xmlというファイルが作成されます。

    copyConfigコマンドの使用方法は次のとおりです。

    ./copyConfig.sh [-javaHome Java_Home_Path ] -archiveLoc Archive_Dir -sourceInstanceHomeLoc Source_WebGate_Instance_Home

  2. FTPを使用して、Moveplan.xmlと、前のステップで作成したアーカイブを本番環境に移動します。

  3. (省略可能) moveplan.xmlを開いて編集し、次のパラメータを更新します。これらのパラメータは、本番環境にWebGateを構成するためにpasteConfig.shコマンドによって使用されます。

    表4-1 構成パラメータおよび予想される値

    パラメータ名 予想される値

    primaryOAMServerHost

    有効なOAMサーバーの名前

    primaryOAMServerPort

    有効なOAMサーバーのプロキシ・ポート

    WGOracleHome

    WebGate Oracleホーム

    WGInstanceDir

    WebGateインスタンス・ディレクトリ

    WebServerConfigFile

    Webサーバーの構成ファイルへのファイル・パス(たとえば、httpd.confobj.conf)。


  4. pasteConfig.shを実行する前に、本番システムで環境変数LD_LIBRARY_PATHおよびLIBPATHを設定します。

  5. 本番環境でpasteConfig.shコマンドを実行して、ステップ2でコピーしたWebGateアーカイブを解凍します。pasteConfig.shコマンドには、2つの使用モードがあります。moveplan.xmlファイルで構成パラメータを定義した場合は、次のモードを使用します。

    ./pasteConfig.sh [-javaHome Java_Home_Path ] -archiveLoc Archive_Location -movePlanLoc Path_to_the_ moveplan.xml_file

    または、コマンドラインで構成パラメータを定義する場合は、次のモードを使用します。

    ./pasteConfig.sh [-javaHome Java_Home_Path ] -archiveLoc Archive_Location -targetOHomeLoc Target_Oracle_home_location -targetInstanceHomeLoc An_empty_directory -webserverConfPath Web_server_configuration_path -oamHost OAM_server_host -oamPort OAM_server_port