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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイド
11gリリース2 (11.1.2.1.0)
B72797-01
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7 Oracle Access Manager IDアサーションとIBM WebSphereポータルの統合

ポータルは、統合およびパーソナライズされた企業情報を従業員、顧客、ビジネス・パートナに提示することにより、エンタープライズ・データに対する単一のアクセス・ポイントとして機能します。

この章では、IBM WebSphereポータルv7を統合したOracle Access Manager IDアサーションの使用方法について説明します。含まれる内容は、次のとおりです。


関連資料:

『Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイド』第6章「IBM WebSphereでのOracle Access Manager IDアサーションの管理」には、IBM WebSphereの設定に必要な詳細情報が記載されています。


7.1 IBM WebSphereポータルとOracle Access Managerの統合

IBM WebSphereポータル・サーバーはIBM WebSphere Application Server (WAS)の上で実行し、WASセキュリティ・インフラストラクチャを使用してアクセス制御を施行します。IBM WebSphereポータルを統合することにより、ポータルに関してOracle Access Managerの次の機能が使用可能になります。

7.2 バージョンおよびプラットフォームのサポート

Oracle Access ManagerとIBM WebSphere Application Serverに対してサポートされているプラットフォームおよびバージョンと同じものが、IBM WebSphereポータルでもサポートされています。


注意:

この章では、IBM WebSphereポータル・サーバーをIBM WebSphereポータルと略称しています。


IBM WebSphereポータルv7.0は、次の両方との統合が可能です。

最新のサポート情報については、次を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

7.3 IBM WebSphereポータルv7.0とOracle Access Managerの統合

IBM WebSphereポータルv7.0と統合しているOracle Access Manageのリリースにかかわらず、ここに概要説明するインストールおよび構成の手順を実行する必要があります。

IBM WebSphereポータルとOracle Access Managerの統合

  1. 『Oracle Fusion Middlewareサード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ガイド』の第9.2項「Oracle Access Manager IAP for IBM WebSphereのコンポーネントのインストール」で説明するように、IBM WebSphereアプリケーション・サーバーとポータル・サーバーをインストールします。


    関連資料:

    インストールの詳細は、IBM WebSphereポータル・インフォセンターのドキュメントを参照してください。


  2. Webgateのプロビジョニング: 次の説明に従って、手順を実行します。

    • Oracle Access Manager 11g: 第9.5項「IAPおよびIBM WebSphereに対するOAM 11gのプロビジョニングと構成」。

    • Oracle Access Manager 10g: 第9.4項「WebGateのプロビジョニング、IBM WebSphereに対するOAM 10g (10.1.4.3)およびIAPの構成」。

  3. Webgateのインストール: 第9.6項「IHS Webサーバーに対する必須WebGateのインストール」の説明に従って、WebGateをインストールします。

  4. ログイン・フォームの準備: 第9.8項「WebGate用のログイン・フォームの準備」にある手順を使用します。

  5. 第9.9項「OAM SSOおよびIAPに対するIBM WebSphereの構成」の説明に従って、OAM SSOおよびポータル・サーバーのドメイン・プロファイルに対してIBM WebSphereアプリケーション・サーバーを構成します。

  6. この章の第7.4項「IBM WebSphere内のOAMに対するスタンドアロンLDAPレジストリの構成」の説明に従って、IBM WebSphereポータル・サーバー内にあるOAMに対してスタンドアロンLDAPレジストリを構成します。

7.4 IBM WebSphere内のOAMに対するスタンドアロンLDAPレジストリの構成

この項では、IBM WebSphere内のOracle Access Managerに対するスタンドアロンLDAPレジストリの構成方法について説明します。

IBM WebSphereポータル内のOAMに対してスタンドアロンLDAPレジストリを構成する手順は次のとおりです。

  1. 次のパスでwp_security_<ldaptype>.propertiesファイルを検索します。

    was_portal_profile_dir/ConfigEngine/config/helpers/wp_security_<ldaptype>.properties 
    

    ここでは、<ldaptype>はOracle Access Managerで使用する場合のディレクトリ・サーバー・タイプ(ベンダー)を示しています。たとえば、Sun Oneディレクトリ・サーバーの場合のファイル名はwp_security_sunone.propertiesです。

  2. wp_security_<ldaptype>.propertiesを開いて編集します。

  3. 次のエントリを、使用しているデプロイメントを反映した値で更新します。

    standalone.ldap.id=<ldap server id> 
    
    standalone.ldap.host=host id name
    standalone.ldap.port=host port
    standalone.ldap.bindDN= <LDAP bind DN>
    standalone.ldap.bindPassword= ldappwd
    standalone.ldap.serverId=<full DN of ldap admin user>
    
    standalone.ldap.serverPassword=admin user password
    standalone.ldap.realm=<realm name>
    standalone.ldap.primaryAdminId=<full DN of ldap admin user>
    standalone.ldap.primaryAdminPassword= admin user password
    standalone.ldap.primaryPortalAdminId= admin user password
    standalone.ldap.primaryPortalAdminPassword=oblix
    
    standalone.ldap.primaryPortalAdminGroup=<full DN of admin group>
    standalone.ldap.baseDN= <LDAP base DN>
    
    standalone.ldap.et.group.objectClasses=group object class      
    standalone.ldap.personAccountParent=<ldap base DN>
    standalone.ldap.groupParent=<ldap base DN>
    
  4. 次のコマンドを実行して、プロパティを検証します。

    ConfigEngine.sh validate-standalone-ldap -DWasPassword=<admin user passwd> 
    -DparentProperties =<path to wp_security_<ldaptype>.properties> 
    
  5. 次のコマンドを実行して、ポータル・ファイル・ベースのリポジトリを定義済のLDAPタイプに変更します。

    ConfigEngine.sh wp-modify-ldap-security -DWasPassword=<admin user passwd> 
    -DparentProperties =<path to wp_security_<ldaptype>.properties> 
    
  6. ステップ4および5の正常終了後ただちに、IBM WebSphereポータルおよびアプリケーション・サーバーを起動します。