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Oracle® Traffic Directorリリース・ノート
11g リリース1 (11.1.1.7)
E47899-01
 

 

Oracle® Traffic Director

リリース・ノート

11g リリース1 (11.1.1.7)

E47899-01(原本部品番号:E21039-02)

2013年6月

このマニュアルには、Oracle Traffic Director 11.1.1.7の既知の問題に関する情報が記載されています。このリリースのOracle Traffic Directorにおける新機能の詳細は、『Oracle Traffic Director管理者ガイド』のこのリリースの新機能に関する項を参照してください。

1 既知の問題

この項には、Oracle Traffic Director 11.1.1.7の既知の問題および考えられる回避策に関する情報が記載されています。

1.1 ホスト名に大文字を使用した場合のエラー・メッセージの表示

管理ノードの構成中に--node-hostオプションを使用し、ホスト名を大文字で指定した場合、Oracle Traffic Directorインスタンスの起動、停止、再構成といったライフサイクル操作を実行したり、Oracle Traffic Director構成の変更を配布すると、その特定のノードで次のエラーが表示されることがあります。

OTD-63763, Configuration <config-name> has not been deployed to node <node-name>.

回避策

管理ノードの構成時には、--node-hostオプションの値を小文字で指定します。

1.2 フェイルオーバー・ノードの不正なトグル・メッセージ

管理コンソールを使用してプライマリおよびバックアップのフェイルオーバー・ノードが切り替えられた後、ノードは切替えのとおりに正しくリストされます。ところが、「コンソール・メッセージ」ペインのメッセージは、ノードが切り替えられていないという誤った内容を示します。

1.3 「スティッキCookie」の不正なデフォルト値

JSESSIONIDは、管理コンソールおよびCLIでルートの「スティッキCookie」プロパティのデフォルト値として表示される値です。この値は不正であり、「スティッキCookie」の正しいデフォルト値はアスタリスク(*)です。

1.4 Oracle Traffic Director管理コンソールにおけるネットワーク・インタフェース別名の非表示

Oracle Traffic Director管理コンソールにおいて、「新規フェイルオーバー・グループ」ウィザードを使用したフェイルオーバー・グループの作成時に、ネットワーク・インタフェース別名に基づいてフェイルオーバー・グループを構成できません。

回避策

次の手順を実行し、ネットワーク・インタフェース別名を使用してフェイルオーバー・グループを構成します。たとえば、bond0:3インタフェース別名でVIPを構成する手順は、次のとおりです。

  1. bond0インタフェースでフェイルオーバー・グループを作成します。フェイルオーバー・グループの作成方法の詳細は、『Oracle Traffic Director管理者ガイド』のフェイルオーバー・グループの作成に関する項を参照してください。

  2. INSTANCE_HOME/net-config_name/configにあるkeepalived.confファイルを編集し、別名をIPアドレスのラベルとして追加します。次の例では、virtual_ipaddressオプションを編集してlabel bond0:3を含めています。

    編集前:

    vrrp_instance otd-vrrp-router-1 {
            priority 225
            interface bond0
            virtual_ipaddress {
                    10.244.64.187/24
            }
            virtual_router_id 253
    

    編集後:

    vrrp_instance otd-vrrp-router-1 {
            priority 225
            interface bond0
            virtual_ipaddress {
                    10.244.64.187/24 label bond0:3
            }
            virtual_router_id 253
    
  3. keepalived.confファイルの編集後、変更を有効にするにはインスタンスを再起動します。


注意:

フェイルオーバー・グループの作成時に、インスタンスが置かれているノードで非rootとして管理ノード・プロセスが実行中である場合、これらのノードでrootユーザーとしてstart-failoverを実行する必要があります。これはフェイルオーバーを手動で起動する操作です。このコマンドを実行しない場合、フェイルオーバーは起動せず、高可用性は得られません。


1.5 ブート時のOracle Traffic Directorサービスの自動起動は回避不可

Oracle Traffic Directorサービスはブート/リブート・サイクル中に自動的に起動し、個々のサービスの起動を回避するオプションはありません。

回避策

ブート/リブート後のサービスの起動を回避するには、chkconfigコマンドを使用します。たとえば、ノードで個々のインスタンスを有効にするには、次のコマンドを実行します。

chkconfig <service-instance-name> on

1.6 インスタンスがない場合はフェイルオーバー・グループの作成不可

管理コンソールまたはCLIを使用してフェイルオーバー・グループを作成する際に、高可用性のために選択した管理ノードで使用可能なOracle Traffic Directorインスタンスがない場合、次のエラー・メッセージが表示されます。

Error occurred in creating the failover group with virtual IP <ip_address>.
java.lang.NoSuchMethodException:
com.sun.web.admin.mbeans.ConfigurationMBean.createInstance(com.sun.web.admin.configlib.Configuration, com.sun.web.admin.configlib.DeployedConfiguration,
java.lang.Boolean, java.lang.Boolean, java.util.List, com.sun.web.admin.exceptions.MultiNodeException)

回避策

フェイルオーバー・グループの作成前に、プライマリ・インスタンスおよびバックアップ・インスタンスが使用可能であることを確認します。インスタンスの作成方法の詳細は、『Oracle Traffic Director管理者ガイド』のOracle Traffic Directorインスタンスの作成に関する項を参照してください。

1.7 Solaris VRRPd実装ではIPoIBまたはIPMPインタフェースのサポートが必要

Solaris 11 vRRP実装では、IPoIBまたはIPMPインタフェースでの高可用性サポートが許可されません。

1.8 Solaris VRRP高可用性実装はゾーン内で機能することが必要

非グローバル・ゾーンでOracle Traffic Directorをインストールし、高可用性を得るために構成することはできません。

2 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


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E47899-01

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