この章では、この開発者ガイドとともに使用できるADF Facesデモ・アプリケーションについて説明します。
この章には次の項が含まれます:
ADF Facesには、コンポーネントとアーキテクチャ機能のサンプルを試したり、ソース・コードを表示できるデモ・アプリケーションが含まれています。
デモ・アプリケーションには、次のものが含まれています。
タグ・ガイド: ADF Facesコンポーネント、バリデータ、コンバータと多様なタグのデモ、および属性値の変更のコンポーネントへの影響を確認できるプロパティ・エディタ。図2-1に、selectManyCheckbox
コンポーネントのデモを示します。各デモには、関連するタグ・ドキュメントへのリンクが用意されています。
スキニング: 様々なコンポーネントのスキニングのデモ。たとえば、スタイル・セレクタの変更がコンポーネントの表示に与える影響を確認できます。図2-2に、スタイル・セレクタの設定によって影響を受けるinputNumberSpinbox
コンポーネントを示します。
機能のデモ: ADFコンポーネントの様々な使用方法を示す各種ページ。たとえば、File Explorerは、ディレクトリ構造を表示し、ディレクトリとファイルの作成、保存、移動を行えるライブ・データ・モデルを使用したアプリケーションです。このアプリケーションは、図2-3に示すように、実際に動かすことのできるアプリケーションでADF Facesのコンポーネントと機能を紹介するためのものです。
その他のページは、レイアウト・コンポーネント、AJAXポストバック機能、ドラッグ・アンド・ドロップなどのADF Facesの主なアーキテクチャ上の機能を示します。図2-4に、AutoSubmit
属性と部分ページ・レンダリングを使用するデモを示します。
ビジュアル・デザイン: コンポーネント・タイプを様々に使用して異なるUIデザインを実現するデモ。図2-5に、ツールバーの異なる外観を得る様子を示します。
Styles: インライン・スタイルとコンテンツ・スタイルの設定によってコンポーネントがいかに影響されるかのデモ。図2-6に、panelBox
コンポーネントに適用される異なるスタイルを示します。
混同されやすいコンポーネント: 同様の機能を提供するコンポーネントの比較。図2-7に、選択リストを表示する各種コンポーネントの違いを示します。
File Explorerは完全に機能するアプリケーションのため、このガイドの多くの項で、重要な点を説明したり、コード・サンプルを示すためにこのアプリケーションが使用されます。File Explorerアプリケーションのソースは、fileExplorer
ディレクトリにあります。
File Explorerアプリケーションでは、fileExplorerTemplate
ページ・テンプレートが使用されます。このテンプレートには、アプリケーションの基本的なルック・アンド・フィールを提供する多くのレイアウト・コンポーネントが含まれます。レイアウト・コンポーネントの詳細は、第9章「Webページ上のコンテンツの編成」を参照してください。テンプレートの使用の詳細は、第10章「フラグメント、ページ・テンプレート、コンポーネントの作成および再利用」を参照してください。
アプリケーションの左側には、図2-8に示すディレクトリ構造と結果表付きの検索フィールドの2つの領域を持つpanelAccordion
コンポーネントが含まれます。
両方の領域とも、展開および縮小できます。ディレクトリ構造は、tree
コンポーネントを使用して作成されています。検索領域は、入力コンポーネント、ボタンおよびtable
コンポーネントを使用して作成されています。panelAccordion
コンポーネントの使用の詳細は、9.10項「パネルにおけるコンテンツの表示または非表示」を参照してください。入力コンポーネントの使用の詳細は、第11章「入力コンポーネントの使用およびフォームの定義」を参照してください。コマンド・ボタンの使用の詳細は、第20章「ナビゲーション・コンポーネントの使用」を参照してください。表とツリーの使用の詳細は、第12章「表、ツリー、およびその他のコレクションベースのコンポーネントの使用」を参照してください。
File Explorerアプリケーションの右側では、図2-9に示すようにタブ付きペインを使用して表、ツリー表またはリストのいずれかでディレクトリの内容を表示します。
表およびツリー表にはツールバーが組み込まれ、内容の表示方法を操作できます。表とリストでは、ファイルまたはサブディレクトリをディレクトリからドラッグし、別のディレクトリにドロップできます。すべてのタブで、ファイルを右クリックし、ポップアップ・メニューからファイルのプロパティをポップアップ・ウィンドウに表示できます。タブ付きのペインの使用の詳細は、9.10項「パネルにおけるコンテンツの表示または非表示」を参照してください。表およびツリー表のツールバーの詳細は、12.9項「表メニュー、ツールバーおよびステータス・バーの表示」を参照してください。ドラッグ・アンド・ドロップの有効化の詳細は、第36章「コンポーネントのドラッグ・アンド・ドロップ機能の追加」を参照してください。ポップアップ・メニューおよびポップアップ・ウィンドウの使用の詳細は、第15章「ポップアップ・ダイアログ、メニューおよびウィンドウの使用方法」を参照してください。
File Explorerアプリケーションの上部には、図2-10に示すメニューとツールバーが含まれます。
メニュー・オプションでは、ファイルやディレクトリの作成と削除、コンテンツの表示方法の変更を行えます。「ヘルプ」メニューでは、図2-11に示す、ユーザーがダイアログにフィードバックを入力できるヘルプ・システムが開きます。
ヘルプ・システムは、リッチ・テキスト・エディタを含む様々な入力コンポーネントを使用して作成された多くのフォームで構成されています。メニューの詳細は、16.2項「メニュー・バーでのメニューの使用方法」を参照してください。ヘルプ・システムの作成の詳細は、19.5項「コンポーネントへのヘルプの表示」を参照してください。入力コンポーネントの詳細は、第11章「入力コンポーネントの使用およびフォームの定義」を参照してください。
File Explorerのツールバー内には、ディレクトリ構造内を移動できるコントロールと、スキンを変更してアプリケーションのルック・アンド・フィールを変更できるコントロールがあります。図2-12に、簡単なスキンを使用したFile Explorerアプリケーションを示します。
ツールバーの詳細は、16.3項「ツールバーの使用方法」を参照してください。スキンの使用の詳細は、第31章「スタイルおよびスキンを使用した外観のカスタマイズ」を参照してください。
デモ・アプリケーション(コードおよび実行)を表示するには、JDeveloperをインストールし、アプリケーションをダウンロードしてJDeveloper内で開きます。
ADF Facesデモ・アプリケーションは、Oracle Technology Network (OTN) Webサイトからダウンロードできます。
に移動し、ページの「Download」セクションの「ADF Faces Rich Client Components Demo」リンクをクリックします。表示されたページでは、アプリケーションが含まれているWARファイルをダウンロードする方法の詳細、およびアプリケーションをスタンドアロン・サーバーにデプロイする方法またはJDeveloperに含まれている統合WebLogicサーバーを使用してアプリケーションを実行する方法が説明されています。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/adf/overview/index-092391.html
アプリケーションをインストールしない場合には、「ADF Faces Rich Client Components Hosted Demo」リンクをクリックして、OTNから直接アプリケーションを実行できます。