ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Coherenceリモート・クライアントの開発
12c (12.1.2)
B70742-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

2 クライアント・ディストリビューションのインストール

この章では、Coherence C++および.NETのクライアント・ディストリビューションのインストール手順について説明します。Javaクライアント用の別個のディストリビューションはありません。Java Extendクライアントは、Coherence for Javaを使用して作成されます。

この章には次の項が含まれます:

2.1 Coherence for Javaのインストール

Coherence for Javaディストリビューションは、JavaベースのExtendクライアントの構築および使用の際に使用します。Coherence for Javaをインストールするには、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』のOracle Coherence for Javaのインストールに関する項を参照してください。

2.1 C++クライアント・ディストリビューションのインストール

Oracle Coherence for C++ディストリビューションは、C++ Extendクライアントの開発および実行の際に使用します。ディストリビューションの最新バージョンは、Oracle Technology NetworkのCoherence製品に関するページからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/coherence.html

この項は次のトピックで構成されています。

2.2.1 サポートされている環境

表2-1は、Coherence for C++がサポートされているプラットフォームおよびオペレーティング・システムのリストです。

表2-1 Coherence for C++がサポートされているプラットフォームとオペレーティング・システム

オペレーティング・システム コンパイラ アーキテクチャ

Microsoft Windows Server 2003以降

MSVC 2010、MSVC 2012

x86、x64

Sun Solaris 10+

SunPro 5.9以降脚注 1 ,脚注 2 

SPARC、x86、x64

Linux

GCC 4.1.2以降、GNU libc 2.5以降

x86、x64

Apple OS X 10.7以降脚注 3

GCC 3.4以降

x64


脚注 1 具体的には、Sun C++ 5.9 SPARCパッチ124863-14以降がサポートされています。

脚注 2 具体的には、Sun C++ 5.9 x86/x64パッチ124864-14以降がサポートされています。

脚注 3 OS X Lion (10.7)とMountain Lion (10.8)が含まれます。

2.2.2 Microsoft固有の要件

Microsoft Windowsにデプロイする場合は、MSVCベースのアプリケーションの場合と同様に、対応するMSVCランタイム・ライブラリをデプロイメント・コンピュータにインストールする必要があります。

2.2.3 Coherence for C++ディストリビューションの抽出

Coherence for C++はZIPファイルとして配布されます。ZIPユーティリティまたはunzipコマンドライン・ユーティリティを使用して、ターゲット・コンピュータの任意の場所にZIPファイルを解凍します。抽出されたファイルは、coherence-cppという単一のディレクトリ内にまとめられています。

次の例では、unzipユーティリティを使用して、/optディレクトリ(UNIXベースのオペレーティング・システムで推奨されるインストール・ディレクトリ)にディストリビューションを抽出します。unzipユーティリティが使用できない場合は、ターゲットのオペレーティング・システムで提供されているZIPユーティリティを使用します。

unzip /path_to_zip/coherence-cpp-version_number-platform-architecture-compiler.zip -d /opt

次の例では、unzipユーティリティを使用して、Windowsオペレーティング・システムのC:\ディレクトリにディストリビューションを抽出します。

unzip C:\path_to_zip\coherence-cpp-version_number-platform-architecture-compiler.zip -d C:\

インストール・ディレクトリに含まれているディレクトリの説明は、次のとおりです。

  • bin – このディレクトリに含まれるsanka.exeは、共有ライブラリ内に埋め込まれている実行可能クラスを起動するアプリケーション・ランチャです。

  • doc – このディレクトリには、Coherence for C++に関するドキュメント(APIドキュメントを含む)が含まれています。

  • include - このディレクトリには、Coherence APIを使用し、アプリケーションとともにコンパイルする必要があるヘッダー・ファイルが含まれています。

  • lib – このディレクトリにはCoherence for C++ライブラリが含まれています。coherence.dllファイルは、開発およびランタイム用のメイン・ライブラリです。これについては、このドキュメント全体で詳細に説明します。

2.3 .NETクライアント・ディストリビューションのインストール

Oracle Coherence for .NETディストリビューションは、.NET Extendクライアントの開発および使用の際に使用します。ディストリビューションの最新バージョンは、Oracle Technology NetworkのCoherence製品に関するページからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/coherence.html

この項は次のトピックで構成されています。

2.3.1 前提条件

Coherence for .NETを使用するには、次のものが必要です。

  • Microsoft .NET 2.0以上のランタイムとSDK:

    http://www.microsoft.com/download/en/default.aspx

  • サポートされているMicrosoft Windowsオペレーティング・システム(前述の該当する.NETランタイムのシステム要件を参照)

  • MSHelp 2.xランタイム。これは、Visual Studio 200x、および次のリストにあるMicrosoft製品に含まれています。

    http://www.helpware.net/mshelp2/h20.htm#MS_H2_Runtime

  • Coherence for Javaディストリビューションの一部として提供されているexample.zipファイル内の例を構築および実行するには、Microsoft Visual Studio 2008以上が必要です。

2.3.2 インストーラの実行

Coherence for .NETは、インストーラを含むZIPファイルとして配布されています。ZIPユーティリティまたはunzipコマンドライン・ユーティリティを使用して、ターゲット・コンピュータの任意の場所にインストーラを抽出します。次の例では、unzipユーティリティを使用して、C:\ディレクトリにインストーラを抽出します。

unzip C:\path_to_zip\coherence-net-version_number.zip -d C:\

インストーラを実行する手順は、次のとおりです。

  1. ZIPファイルの抽出先のディレクトリで、coherence-net-version.msiファイルをダブルクリックします。

  2. インストーラの指示に従ってインストールを完了します。


注意:

インストーラの実行中に、インストールをロールバックすると表示された場合は、実行モードのレベルを上げてインストーラを実行します。たとえば、管理者の権限でコマンド・プロンプトからMSIファイルを実行すれば、インストール・プロセスを完了できます。Windows 7の場合は、コマンド・プロンプトを右クリックして「管理者として実行」を選択します。


インストール・ディレクトリに含まれているディレクトリの説明は、次のとおりです。

  • bin – このディレクトリにはCoherence for .NETライブラリが含まれています。Coherence.dllファイルは、開発およびランタイム用のメイン・ライブラリです。これについては、このドキュメント全体で詳細に説明します。

  • config – このディレクトリには、Coherenceクライアント構成ファイル用のXMLスキーマと、Coherenceで定義したユーザー定義型に対するPOF構成ファイルが含まれています。

  • doc – このディレクトリには、Coherence for .NETに関するAPIドキュメントが含まれています。APIドキュメントは、HTMLヘルプ(Coherence.chm)、MSHelp 2.0およびMS Help Viewerです。

2.3.3 Coherence .NETバージョン番号マッピング

Coherenceアセンブリは、カスタム・バージョン番号マッピングを使用します。Oracleバージョン番号は5桁 (N.N.N.N.N)を使用しますが、.NETバージョン番号は4桁(N.N.N.N)までしか使用できません。.NETのバージョン規則をサポートするために、.NETのバージョンの4桁目にOracleの4桁目および5桁目を組み合せます。

.NETのバージョンの4桁目の作成には次の計算が使用されます:

.NET4桁目= Oracle4桁目 * 1000 + Oracle5桁目

.NETのバージョンの4桁目をOracleのバージョンの5桁目に変換するには次の計算が使用されます:

Oracle4桁目= int(.NET4桁目 / 1000)

Oracle5桁目= .NET4桁目 - (Oracle4桁目 * 1000)

例:

.NETバージョン番号 Oracleバージョン番号

12.1.2.0

12.1.2.0.0

12.1.2.1

12.1.2.0.1

12.1.2.1000

12.1.2.1.0

12.1.2.1001

12.1.2.1.1

12.1.2.2010

12.1.2.2.10

12.1.2.10010

12.1.2.10.10



注意:

ロギングでは.NETの4桁目がOracleの4桁目および5桁目に変換されるため、JavaおよびC++のログ・メッセージと同じようにロギング・メッセージが表示されます。


2.3.4 Coherence for .NETのデプロイ

Coherence for .NETには、専用のデプロイメント構成は必要ありません。bin\フォルダにあるCoherence.dllへの参照を、Microsoft.NETアプリケーションに追加するのみです。

2.4 Coherence*Extendのバージョン間の互換性

ExtendプロトコルとPOFの互換性はポイント・リリース間では維持されますが(3.5、3.6など)、メジャー・リリース間では維持されません(2.0、3.0など)。さらに、ポイント・リリース間でもExtendクライアントからクラスタ・プロキシへの前方互換のみが維持されます。つまり、Extendクライアントは、同じバージョン番号以上のクラスタ・プロキシと接続可能です。Extendクライアントから、以前のバージョンのクラスタ・プロキシに接続を試行しないでください。


注意:

POFでは、下位互換のシリアライズ変更がサポート可能なため、POFを使用する場合は互換性が要求されます。


Coherence 12.1.2の後方互換性の例外

Coherence 12.1.2.*クラスタ・プロキシは、Extendクライアント・バージョン3.*と後方互換性があります。つまり、3.*クライアントは、12.1.2.*のクラスタ・プロキシと接続可能です。12.1.2.*の後方互換性は、前述のCoherence*Extendのバージョン互換性原則における例外の1つです。クラスタ・プロキシの12.1.2より後のバージョンには、現在の例外が含まれず、後方互換性が維持されません。