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Oracle® Fusion Middleware Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理
12c (12.1.2)
B70746-02
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B キャパシティ・プランニング

この付録は、アプリケーションで必要とされるキャッシュ・サーバーの台数の見積りを支援します。記載されている式は、合理的な見積もりの算出にのみ役立つものであり、キャッシュ索引、キャッシュ・サーバー・ヒープに存在する可能性のある非アプリケーション・オブジェクト、フェイルオーバー・ヘッドルームなどの影響は考慮されていません。

必要となるキャッシュ・サーバーの台数を算出するには、最初にアプリケーションのヒープ要件とキャッシュ・サーバーの使用可能な確保領域を計算する必要があります。

  1. アプリケーションの合計ヒープ要件を計算します。

    アプリケーションに必要なキャッシュ・サーバーの台数を決定する場合、最初にアプリケーションの合計ヒープ要件を決定します。合計ヒープ要件は、実行予定のセッションの数に、セッションごとにキャッシュされるオブジェクトの平均数を乗算してから、キャッシュされるオブジェクトごとの平均バイト数を乗算して計算できます。通常、キャッシュ・エントリごとにバックアップ・コピーを1つ作成するため、合計を2倍します。式として表すと、次のようになります。

    Total_Heap_Requirement = 2 * (Number_of_Sessions) * (Average_Number_of_Cached_Objects per Session) * (Average_Number_of_Bytes per Cached_Object)
    

    Total_Heap_Requirementの単位はバイトです。Average_Number_of_Bytes per Cached_Objectは、プライマリ・コピーのシリアライズしたバイト・ストリームのバイト数を意味します。この式は、シリアライズされていないオブジェクト・サイズには対応していません。バックアップ・コピーに必要な領域は別に計算されます。

  2. キャッシュ・サーバーJVMで使用可能な確保領域を計算します。

    使用可能な確保領域は、最大ヒープ・サイズ割当てと他のユーザー指定のJVMヒープ・サイズ設定パラメータによって変わります。使用可能な確保領域のもう1つの係数は、記憶域に使用可能なヒープの比率です。通常、記憶域に使用可能なヒープの最大比率として66%が使用されますが、システムによってはこの数値が低すぎる場合もあります。これを変数にします。

    Percent_of_Heap_Available_for_Storage = 0.66
    
    Available_Tenured_Generation = (Maximum_Heap_Size) * (Percent_of_Heap_Available_for_Storage)
    
  3. 必要なキャッシュ・サーバーの台数を計算します。

    必要なキャッシュ・サーバーの台数を計算するには、使用可能な確保領域で合計ヒープ要件を除算します。

    Number_of_Cache_Servers = (Total_Heap_Requirement / Available_Tenured_Generation)