Oracle® Fusion Middleware Oracle Coherence*WebでのHTTPセッション・マネージメントの管理 12c (12.1.2) B70746-02 |
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この付録では、インストールしたOracleコンポーネントを仮想化し、これらのコンポーネントを変更して、ご使用の環境にデプロイするためのツール、Oracle Virtual Assembly Builder用のCoherence*Web拡張機能について説明します。Oracle Virtual Assembly Builderを使用して、ソフトウェア・アプライアンスと呼ばれるアーティファクト内の既存のソフトウェア・コンポーネントの構成を取得します。その後、アプライアンスをグループ化して、その関係をソフトウェア・アセンブリと呼ばれるアーティファクトに定義できます。アセンブリは、完全な複数層アプリケーション・トポロジを記述するブループリントを提供します。
Coherence*Web用のOracle Coherence*Webイントロスペクション拡張機能は、WebLogic Serverイントロスペクタの機能を拡張します。これは、WebLogicドメインの一部として構成されたCoherenceキャッシュ・クラスタおよびサーバーの構成を調べます。
この付録の内容は、次のとおりです。
このプラグイン拡張機能は、Oracle WebLogic Server 11gR1リリース11.1.1.4.0 (Coherence 3.6を含む)と連携して機能します。
Oracle WebLogic Serverで必要とするもの以外に必要な追加のパラメータはありません。WebLogic Serverに必要なパラメータについては、『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』でOracle Virtual Assembly Builder用のイントロスペクション・プラグインの使用方法に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Serverで定義するもの以外に追加の前提条件はありません。WebLogic Serverに必要な前提条件については、『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』でOracle Virtual Assembly Builder用のイントロスペクション・プラグインの使用方法に関する項を参照してください。
Oracle Coherence*Webには、次の要件があります。
注意: この項で説明するCoherence*Webの要件に加え、WebLogic Serverのすべての要件も満たす必要があります。WebLogic Serverの要件については、『Oracle WebLogic Serverサーバー環境の管理』でOracle Virtual Assembly Builder用のイントロスペクション・プラグインの使用方法に関する項を参照してください。 |
このプラグイン拡張機能では、プロセス外デプロイメント・モデルをOracle Coherence*Webに使用する必要があります。Oracle Coherence*Webでは、ストレージ対応のキャッシュ・サーバーがOracle WebLogic Server内で実行されるのではなく、別個のプロセスとして実行されます。アウトオブプロセス・デプロイメント・モデルの詳細は、「アウトオブプロセス・トポロジ」を参照してください。
プラグイン拡張機能は、WebLogic Server管理コンソールおよびWebLogic Server MBean (WLSTを含む)で定義されたOracle Coherence*Web構成を調査します。tangosol-coherence-override.xml
などのカスタム・クラスタ構成ファイルの調査および変更は実行しません。カスタム・クラスタ構成ファイルはデプロイされる環境に渡されますが、その環境を反映するようにそれらのファイルは構成変更されません。
デプロイ後、必ずカスタム・クラスタ構成ファイルに適切な構成変更を手動で行ってください。
このプラグイン拡張機能は、イントロスペクトされたWebLogicドメインに定義されているCoherenceクラスタごとに、新しいアプライアンスをOracle WebLogic Server原子性アセンブリ内に作成します。
Coherenceクラスタ・アプライアンスに対して接続は実行できません。各クラスタ・アプライアンスには、ドメインの管理サーバーへの固定の事前定義済接続があり、リハイドレーション時にクラスタの構成を変更するために使用されます。
なし。
各Oracle Coherence*Webクラスタ・アプライアンスには、次のシステム・プロパティおよびユーザー・プロパティがあります。
表E-1では、Oracle Coherence*Webクラスタ・アプライアンスのシステム・プロパティについて説明します。
表E-1 Oracle Coherence*Webアプライアンスのシステム・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
cache-servers |
String |
省略可 |
なし |
クラスタに属するキャッシュ・サーバーのリスト。 |
targets |
String |
省略可 |
なし |
クラスタに属するWebLogic Server管理対象サーバーのリスト。 |
<cacheserver>.node-manager-type |
String |
省略可 |
なし |
前述のリストのキャッシュ・サーバーごとに、ノード・マネージャ・タイプを示すプロパティがあります。 |
well-known-addresses |
String |
省略可 |
なし |
クラスタに定義されたwell-known-addressesのリスト。well-known-addressがこのクラスタに定義されていない(つまり、マルチキャストを使用している)場合、このプロパティはありません。 |
<wellknownaddress>.server |
String |
省略可 |
なし |
前述のリストのwell-known-addressesごとに、Well Knownアドレスが(一致するリスニング・アドレスおよびポート情報に基づいて)マップされるキャッシュ・サーバーを示すプロパティがあります。 |
表E-2では、Oracle Coherence*Webクラスタ・アプライアンスのユーザー・プロパティについて説明します。
表E-2 Oracle Coherence*Webアプライアンスのユーザー・プロパティ
名前 | 型 | 必須 | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
<cacheserver>.node-manager-port |
String |
省略可 |
なし |
クラスタ内のキャッシュ・サーバーごとに、ノード・マネージャ・ポートがリストされ、ユーザーはこれを変更できます。 |
<cacheserver>.unicast-listen-port |
String |
省略可 |
なし |
クラスタ内のキャッシュ・サーバーごとに、そのサーバーのユニキャスト・リスニング・ポートがリストされ、ユーザーはこれを変更できます。 |
multicast-listen-address |
String |
省略可 |
なし |
クラスタ全体のマルチキャスト・リスニング・アドレス。1つ以上のwell-known-addressesがリストされる(つまり、クラスタではクラスタの検出にユニキャストを使用している)場合、このマルチキャスト・プロパティはありません。 |
multicast-listen-port |
String |
省略可 |
なし |
クラスタ全体のマルチキャスト・リスニング・ポート。1つ以上のwell-known-addressesがリストされる(つまり、クラスタではクラスタの検出にユニキャストを使用している)場合、このマルチキャスト・プロパティはありません。 |
unicast-listen-port |
String |
省略可 |
なし |
クラスタのデフォルト・ユニキャスト・リスニング・ポート。この値は、ユニキャスト・リスニング・ポートが定義されていないキャッシュ・サーバーと、クラスタに加わるWebLogic Server管理対象サーバーで使用されます。 |
<wellknownaddress>.server |
String |
true |
なし |
定義されたWell Knownアドレスのいずれかをキャッシュ・サーバーと(一致するリスニング・アドレスおよびポート情報に基づいて)相互に関連付けることができない場合、そのアドレスがここにリストされ、ユーザーがWell Knownアドレスとして使用されるキャッシュ・サーバー名を指定します。このプロパティは必須です。つまり、アプライアンスのプロパティとして指定するか、デプロイメント・プランを介して指定する必要があります。 |
サポートされるテンプレート・タイプは、Oracle Enterprise Linux (OEL)です。