Oracle Fusion Middlewareは、アプリケーション開発ツールや統合ソリューションから、ID管理、コラボレーションおよびビジネス・インテリジェンス・レポートに至るまでの幅広い製品群を含む包括的なファミリです。この章では、Oracle Fusion Middlewareの概要について説明します。
次の項目について説明します。
Oracle Fusion Middlewareは、標準ベースのソフトウェア製品の集合であり、その範囲は、Java EEや開発者向けツールから、統合サービス、アイデンティティ管理、ビジネス・インテリジェンスおよびコラボレーションといったツールやサービスにまで及びます。Oracle Fusion Middlewareは、開発、デプロイおよび管理において完全なサポートを提供します。
Oracle Fusion Middlewareの概念の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの理解』を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareには、次のようなコンポーネントが用意されています。
Oracle WebLogic Serverは、エンタープライズ対応のJavaアプリケーション・サーバーです。堅牢、セキュア、高可用でスケーラブルな環境におけるミッション・クリティカルなアプリケーションのデプロイメントをサポートします。
関連項目: Oracle WebLogic Serverの理解 |
Oracle HTTP Serverは、Java EEアプリケーション用Webリスナー、またWeb上の静的および動的なページやアプリケーションをホスティングするフレームワークを提供します。Apache HTTP Serverの実績あるテクノロジに基づき、Oracle HTTPサーバーには、ロード・バランシング、管理および構成を容易にする重要な拡張が含まれます。
関連項目: Oracle HTTP Serverの管理 |
Oracle Web Services Managerは、アクセス制御(認証と認可)、信頼できるメッセージング、メッセージ送信の最適化メカニズム(MTOM)、WSアドレス、Webサービス管理など、Webサービスの各操作を管理するポリシーを集中的に定義および管理する方法を提供します。ポリシーは、複数のWebサービスに添付できるため、既存のWebサービスへの変更が不要になります。
関連項目: Webサービスの管理 |
Oracle Platform Securityは、エンタープライズ製品開発チーム、システム・インテグレータおよび独立ソフトウェア・ベンダー(ISV)に、Java Standard Edition (Java SE)およびJava Enterprise Edition (Java EE)アプリケーションに対して、標準ベースでポータブルなエンタープライズ級統合セキュリティ・フレームワークを提供します。
Oracle Platform Securityは、セキュリティおよびID管理の実装の煩雑さから開発者を解放する、標準ベースのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)形式の抽象化レイヤーを提供します。Oracle Platform Securityにより、開発者は暗号化鍵管理、ユーザー・リポジトリのインタフェース、またはその他のID管理インフラストラクチャの詳細を認識する必要はなくなります。Oracle Platform Securityを使用する場合、社内開発アプリケーション、サード・パーティのアプリケーションおよび統合されたアプリケーションは、エンタープライズ間で同じ均一セキュリティ、ID管理および監査サービスから恩恵を受けます。
関連項目: Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護 |