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相互運用性および互換性ガイド
12c (12.1.2)
E47988-02(原本部品番号:E29570-02)
2013年9月
Oracle Fusion Middleware相互運用性および互換性ガイド, 12c (12.1.2)
E47988-02
Copyright © 2013, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
原本著者: Peter LaQuerre
原本協力著者: Lisa Jamen
原本協力者: Mike Blevins、Renga Rengarajan、Ken Vincent、Michael Zanchelli
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この章では、相互運用性と互換性の概要を紹介し、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのアップグレード時、パッチ・セット適用時、またはOracle Fusion Middlewareの新規コンポーネントのインストール時に、互換性や相互運用性について考慮が必要となる領域を特定する方法について説明します。
この章の構成は、次のとおりです。
このガイドでは、互換性とは、バージョン(またはリリース)が異なる2つのOracle Fusion Middlewareコンポーネントの相互運用性として定義されています。Oracle Fusion Middlewareのアップグレード時またはOracle Fusion Middlewareパッチの適用時に、互換性について考慮が必要となる場合があります。
たとえば、アップグレード時には、更新が必要となるコンポーネントを把握し、既存の統合ポイントが引き続き機能するようにする必要があります。パッチの適用時には、新しい製品が同一リリースの他の製品と機能するかどうか、あるいは以前のバージョンで引き続き機能するかどうかを把握する必要があります。
互換性は次のように細かく分類できます。
Oracle Fusion Middleware 11g環境をOracle Fusion Middleware 12cにアップグレードする場合には、環境内の領域を一度に1つずつ更新する可能性が高いと考えられます。
たとえば、新機能をサポートするために、1つの部門の中間層をOracle Fusion Middleware 12cにアップグレードすることがあります。同時に、会社全体のOracle Identity Managementコンポーネントについては、Oracle Fusion Middleware 11gのままにしておく場合もあります。
Oracle Fusion Middleware 12cにアップグレードする場合には、特定のソフトウェア・スイート内で発生する可能性のある互換性の問題についても検討する必要があります。
ほとんどの場合、これらの問題は一時的なものであり、アップグレード・プロセス中にのみ発生します。 通常は、ソフトウェア・スイートをアップグレードする手順を完了すると、問題は解決されます。ただし、アップグレード計画に影響する可能性があるため、依然としてこれらの問題には注意する必要があります。
このガイドでは、相互運用性とは、サポートされるOracle Fusion Middleware構成で、同一バージョン(またはリリース)の2つのOracle Fusion Middleware製品またはコンポーネントが連携できる(相互運用できる)可能性として定義されています。具体的に言うと、相互運用性は、リリース番号またはバージョン番号の最初の4桁が同じ場合に該当します。たとえば、Oracle Fusion Middleware 11g (11.1.1.6.0)コンポーネントは、通常、他の11g (11.1.1.6.0)コンポーネントと相互運用性があります。
場合によっては、Oracle Fusion Middlewareソフトウェア・スイート間で相互運用性の問題が生じることがあります。たとえば、Oracle Fusion Middleware 11g製品間(SOAとWebCenterなど)でドメインが共存する場合に問題が生じます。
Oracle Fusion Middlewareの各リリースは、特定のデータベース・バージョンに対して動作が保証されています。具体的には、Oracle Fusion Middlewareコンポーネント・スキーマをホストする際に、これらの動作が保証されているデータベースを使用できます。
場合によっては、特定のOracle Fusion Middlewareリリースにアップグレードするには、まずデータベースをサポートされるバージョンにアップグレードする必要があります。Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』を参照してください。
Oracle Fusion Middlewareの各リリースでサポートされるデータベースの最新情報は、Oracle Technology NetworkでOracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成を参照してください。
サポートされる構成のページで、ご使用のOracle Fusion Middlewareの特定のリリース、およびアップグレード対象のOracle Fusion Middlewareのリリースを確認できます。Oracle Fusion Middlewareの各リリースには、対応するスプレッドシートが用意されており、動作が保証されている構成(サポートされているデータベースなど)がリストされています。
次の項では、このガイド、Oracle Technology Network (OTN)およびその他のOracleドキュメントに記載されている情報を使用して、互換性および相互運用性に関する一般的な問題を特定し、解決する方法を説明します。
新しい製品をインストールする、または既存製品を(新しいメジャー・バージョンまたはパッチ・セットへのいずれかに)アップグレードする際に、相互運用性および互換性に関する問題が生じる場合があります。
新しい製品コンポーネントをインストールする段階では、相互運用性に関する考慮事項は、その新しい製品を同一リリースの他のOracle Fusion Middlewareコンポーネントと統合する機能に関連しています。
互換性に関する考慮事項は、インストール済であると想定される以前のバージョンのOracle Fusion Middleware製品と、新しい製品を統合する機能に関連しています。 製品を更新する段階では、たいていは互換性の1つが問題となりますが、他のコンポーネントの考慮が必要になる場合があります。考慮が必要となるのは、既存の統合ポイントが引き続き機能するように更新する必要のあるコンポーネントです。
表1-1に示すタスクのリストは、Oracle Fusion Middlewareのアップグレードおよびインストール戦略の計画に必要な情報を収集する際に役立ちます。
表1-1 相互運用性に関する考慮事項を特定および解決できるようにするためのタスク
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
タスク1: インストール済コンポーネントおよびサポート・インフラストラクチャに関するリリース情報とバージョン情報を収集します。 |
Oracle Fusion Middlewareコンポーネントの相互運用性および互換性について考えられる問題を特定するには、インストール済またはインストールやアップグレードを計画している各コンポーネントあるいは一連のコンポーネントについて、リリース情報とバージョン情報を収集する必要があります。 また、オペレーティング・システム、データベース、JDK、およびサード・パーティ製品のバージョン情報とリリース情報も確認する必要があります。 |
第1.4.4項「コンポーネントおよびインフラストラクチャに関する情報の収集」を参照してください。 |
タスク2: アップグレードを計画する際には、アップグレード戦略を作成して、Oracle Fusion Middleware 12cへのアップグレード時にサポートされる開始点を理解する必要があります。 |
アップグレード開始点とは、アップグレードするために実行している必要があるOracle Fusion Middlewareの特定のバージョンです。サポートされるアップグレード開始点のバージョンを実行していない場合は、以前のリリースのドキュメントを使用して、まずサポートされる開始点にアップグレードする必要があります。 |
『Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』には、Oracle Fusion Middlewareアップグレード計画の作成方法と実装方法の詳細情報が記載されています。 また、各Oracle Fusion Middleware製品には、詳細なアップグレード・プロセスが記述されたアップグレード・ガイドが用意されており、アップグレード後に完了する必要のある構成タスクが明確にされています。 アップグレードに適切なドキュメントを確認する場合の詳細は、第1.4.6項「Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリの使用方法」を参照してください。 |
タスク3: パッチを適用する際には、使用しているコンポーネントおよびサポート・インフラストラクチャのパッチ要件を理解しておく必要があります。 |
パッチの適用では、小さなファイルの集まりを既存のシステムにコピーする処理を行います。通常、パッチはOracle製品の特定のバージョンに関連付けられており、製品の1つのマイナー・バージョンから同じ製品のより新しいバージョンへの(たとえば、バージョン11.1.1.6.0からバージョン11.1.1.7.0などへの)更新が実行されます。 |
『Opatchによるパッチ適用』では、既存のOracle Fusion Middleware環境にパッチを適用する場合に使用可能なツールについて説明しています。 最新のパッチおよびパッチ・セットについては、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のドキュメントに記載されています。 |
タスク4: Oracle Fusion Middlewareの新規コンポーネントをインストールする際には、インストール要件およびサポートされる開始点について理解しておく必要があります。 |
各Fusion Middleware製品には、前提条件、サポートされる開始点、およびインストール後の構成手順が記述されたインストレーション・ガイドが用意されています。相互運用性および互換性に関する問題を回避するには、インストール手順に目を通して、それに従うことが重要です。 |
無料のインストール・ドキュメント、リリース・ノート、ホワイト・ペーパーまたはその他の資料を閲覧およびダウンロードするには、次のURLにアクセスしてください。
|
Oracle Fusion Middleware動作保証マトリクスには、サポートされるシステム構成、データベース・バージョン、およびサードパーティ製品など、互換性および相互運用性に関する重要な情報が記述されています。これらのドキュメントを参照して、現在の環境がアップグレードまたはパッチ・セットをサポートしているかどうかを確認してください。
注意: このガイドの情報は、Oracle Fusion Middleware動作保証マトリクスに記述されている情報を補完するためのものです。このガイドの情報と動作保証マトリクスの情報に相違がある場合は、動作保証マトリクスの情報を適切なバージョンとしてください。動作保証マトリクスのほうが頻繁に更新されています。 |
表1-2 Oracle Fusion Middleware動作保証マトリクス
ドキュメント名 | 説明 |
---|---|
Oracle Fusion Middlewareの各製品領域は、サポートされるインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサード・パーティ製品について記載された動作保証のドキュメントをメンテナンスしています。 Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成ページで、確認する製品領域を見つけて、適切な動作保証ドキュメントを選択してください。 | |
Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のドキュメントには、ハードウェアとソフトウェアの要件、ディスク領域とメモリーの最小要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。 | |
Oracle JDeveloperおよびOracle Application Development Frameworkの動作保証 |
Oracle JDeveloperおよびOracle Application Development Framework (Oracle ADF)の動作保証を検索して、Oracle JDeveloperおよびOracle ADFで動作するようにサポートされている様々なサード・パーティ製品およびOracle製品を確認します。 Oracle ADFは、Oracle Fusion Middlewareに必要な製品よりも上位の製品でサポートまたは動作保証される場合があります。このドキュメントは、そのような場合の参照先として役立ちます。 |
相互運用性マトリクスおよび互換性マトリクスは、潜在的な問題を特定して追加情報に関連付けるために、このガイド全体を通じて使用します。このガイドの相互運用性マトリクスおよび互換性マトリクスを使用する場合、次のいずれかの方法でサポート・レベルを定義できます。
表1-3 このガイドのマトリクスの使用方法
ステータス | 説明 | |
---|---|---|
互換性または相互運用性がある |
|
関連するコンポーネント間の統合が、適切な構成で機能することが期待できます。ただし、互換性は動作を保証するものではありませんのでご注意ください。動作保証については、表1-2に記載されている動作保証マトリクスで確認できます。 |
互換性または相互運用性がない |
|
関連するコンポーネント間の統合が機能することは期待できません。 |
特定のガイドまたは項への参照 |
この参照は、Oracle Fusion Middleware 12cのアップグレード時、パッチ適用時またはインストール時に確認する必要のある互換性要件や考慮事項について、個々のガイドが詳細情報を提供する場合に提供されます。 | |
該当なし |
適用なし |
Oracle Fusion Middlewareのリリース情報とバージョン情報は、システムにインストールされている各コンポーネントで使用できます。この情報は、相互運用性および互換性に関する問題を効率的に特定し、解決するために必要となります。第1.4.2項に記載されている動作保証マトリクスには、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントの動作保証要件およびシステム要件に関する情報が記述されています。
この項では、次の情報について説明します。
データベース固有のバージョン情報およびリリース情報の確認
Oracle Fusion Middlewareコンポーネントの個別のリリース情報やバージョン情報を確認するには、Oracle Universal Installer (OUI)を使用して、インストールされている製品の情報を表示します。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareの管理』のリリース番号の表示に関する項を参照してください。
注意: バージョン情報およびリリース情報は、Oracleホームの |
Oracle Databaseのリリース情報を確認する手順は次のとおりです。
Oracleホーム・ディレクトリから、次のようにSQL*Plusを起動します。
sqlplus /nolog SQL> CONNECT / AS SYSDBA SQL> select * from v$version;
このコマンドにより、リリース情報が次のように表示されます。
Oracle Database 11g Enterprise Edition Release 11.2.0.4.0 - 64bit Production PL/SQL Release 11.2.0.4.0 - Production CORE 11.2.0.4.0 Production TNS for Linux: Version 11.2.0.4.0 - Production NLSRTL Version 11.2.0.4.0 - Production
Microsoft SQLデータベースのリリース情報を確認する手順は次のとおりです。
コマンドラインから、次のように入力します。
exec xp_msver ProductVersion
このコマンドにより、製品バージョン情報が次のように表示されます。
ProductVersion 589824 9.00.1399.06
DB2のリリース情報を確認する手順は次のとおりです。
Windowsオペレーティング・システムのコマンドラインで、次の場所に移動します。
\Program Files\IBM\SQLLIB\BIN>db2level
このコマンドにより、データベース・バージョンおよび適用可能な修正パック情報が次のように表示されます。
DB21085I Instance "DB2? uses "32? bits and DB2 code release "SQL09011? with level identifier "01020107?. Informational tokens are "DB2 v9.1.100.129?, "s061104?, "WR21374?, and Fix Pack "1?. Product is installed at "D:\PROGRA~1\IBM\SQLLIB" with DB2 Copy Name "DB2COPY1?.
UNIXオペレーティング・システムのコマンドラインで、次のように入力します。
db2ls
このコマンドにより、インストールされているDB2製品のインストール・パス、バージョン・レベル、修正パック情報およびインストール日付が表示されます。このコマンドの出力は、デフォルトでコンソールに出力されます。
Install Path Level Fix Pack Install Number Install Date -------------------------------------------------------------------------- /opt/ibm/db2/V9.1 9.1.0.0 0 1 Fri Sep 3 10:26:33 2010 EDT
多くのFusion Middlewareコンポーネントは、サポートされるJDKがインストールされ、構成されているかどうかに依存します。現在サポートされているJDKのバージョン情報は、第1.4.2項で説明されているように、Oracle Fusion Middlewareのサポートされるシステム構成のマトリクスに記載されていPます。
現在のJDKバージョンを確認するには、java -version
コマンドを実行して現在使用しているJavaのバージョンを表示します。次に例を示します。
> java -version java version "1.7.0_17" Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.7.0_17-b02) Java HotSpot(TM) Client VM (build 23.7-b01, mixed mode, sharing)
複数のJavaがシステムにインストールされている場合、このJavaコマンドは、JAVA_HOMEシステム変数に指定されたインストールを使用することに注意してください。
UNIXシステムでは、多くの場合はwhichコマンドを使用してJavaソフトウェアのデフォルトの場所を確認できます。次に例を示します。
> which java /usr/bin/java
相互運用性および互換性に関する特定の問題を解決する際に必要なパッチ・セットの具体的な情報については、Oracle Fusion Middlewareのリリース・ノートを参照してください。これらの特定の問題は、アップグレード・プロセスまたはパッチ適用プロセス中に生じる可能性があります。各リリースのリリース・ノートは、Oracle Technology Network (OTN)で入手できます。
http://docs.oracle.com/
Oracle Fusion Middlewareドキュメント・ライブラリを使用すると、Oracle環境のアップグレード時やパッチ適用時に役立つ情報にアクセスできます。Oracle Fusion Middleware 12cドキュメントのコンポーネント固有の管理、インストレーションおよびアップグレードの各ガイドは、次の場所で参照できます。
http://www.oracle.com/technology/documentation/middleware.html
次の各ガイドには、Oracle Fusion Middleware環境でのインストール、パッチの適用およびアップグレードに関する情報が記載されています。
『Opatchによるパッチ適用』
『Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』
『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』
このガイドでは、Oracle Fusion Middleware 11gをインストール、アップグレードまたはパッチ適用する際に確認する必要のある、相互運用性および互換性の考慮事項について説明します。
内容は次のとおりです。
このドキュメントは、インストール、アップグレード計画およびパッチ・セット適用の作業を担当するシステム管理者を対象としています。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
)を参照してください。
Oracle Supportへのアクセス
Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
)を参照してください。
詳細は、Oracle Fusion Middleware 11gのドキュメント・ライブラリにある次の関連ドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』
『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』
『Oracle Fusion Middlewareパッチ・ガイド』
このマニュアルでは次の表記規則を使用します。
規則 | 意味 |
---|---|
太字 |
太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。 |
イタリック体 |
イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。 |
|
固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。 |
この章では、Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)リリースの相互運用性と互換性に関する特定の考慮事項および問題の概要を示します。
この章の構成は、次のとおりです。
次の項では、Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)と他のOracle Fusion Middleware製品との互換性および相互運用性に関する一般的な情報を示します。
Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)は、Oracle Fusion Middleware 12cの最初のリリースです。このリリースには、Oracle Fusion Middleware 12cアプリケーションの開発と計画の開始点として機能する、Oracle Fusion Middleware製品および機能の限定されたセットが含まれています。
Oracle Fusion Middlewareには次のような製品があります。
Oracle JDeveloper
Oracle WebLogic ServerおよびOracle Coherence
Oracle Fusion Middleware Infrastructure
Oracle HTTP Server
これは、Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)でリリースされている製品の完全なリストではありません。Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)のすべての製品については、Oracle Fusion Middlewareの理解を参照してください。
JDeveloperは、Java、XML、WebサービスおよびSQLの最新の標準を使用してアプリケーションを構築するための統合開発環境(IDE)です。詳細は、『Oracle JDeveloperによるアプリケーションの開発』のOracle JDeveloperの概要に関する項を参照してください。
Oracle WebLogic Serverは、エンタープライズ対応のスケーラブルなEnterprise Edition (Java EE)アプリケーション・サーバーです。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』の概要に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware Infrastructureは、Oracle WebLogic Server、Oracle CoherenceおよびOracle JRFの次のようなインフラストラクチャ・サービスを提供する、Oracle Fusion Middlewareディストリビューションです。
Oracle Application Development Framework (Oracle ADF)
Oracle Metadata Service (MDS)
Oracle Platform Security Servers (OPSS)
Oracle Web Services Manager (OWSM)
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control
これらのサービスは、Infrastructureのインストーラによって、Oracle Fusion Middleware 12cのOracleホーム内にある、Oracle共通ディレクトリにインストールされます。
Oracle Fusion Middleware 11gから12cで変更されたディレクトリ構造およびその他の概念についての詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解を参照してください。
Oracle Fusion Middleware 11gの同等のインストーラはApplication Developer 11gインストーラで、これにはOracle WebLogic Serverの既存のインストールが必要であることに注意してください。12cでは、Oracle Fusion Middleware InfrastructureディストリビューションはOracle WebLogic ServerとOracle JRFの両方で構成されていて、単一のインストーラが対応します。
Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)には、Oracle Fusion Middleware 11gで利用可能だった多くのOracle Fusion Middleware製品が含まれていません。かわりに、Oracle Fusion Middleware 12cの最初のリリースとして、Oracle Fusion Middleware 12cアプリケーションの開発と計画の開始点として機能する、Oracle Fusion Middleware製品および機能の限定されたセットを提供します。
そのため、既存のOracle Fusion Middleware 11g環境にOracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)をインストールして構成する場合には、固有の考慮事項があります。
詳細は、第2.3項を参照してください。
Oracle WebLogic Server 11g製品が現在稼働している場合は、次の点に注意してください。
Oracle WebLogic Server 12c (12.1.2)を、以前のOracle Fusion Middleware 11gまたはOracle WebLogic Server 11g製品と同じMiddlewareホームまたはOracleホームにインストールしないでください。これにはOracle WebLogic Server 10.3も含まれます。
Oracle Fusion Middleware 11g製品を、Oracle WebLogic Server 12c (12.1.2)と同じOracleホームにインストールしないでください。
同様に、既存のOracle Fusion Middleware 11gまたはOracle WebLogic Server 11gドメインを、Oracle WebLogic Server 12c (12.1.2)によって拡張することもできません。
Oracle Fusion Middleware 11g製品が現在稼働している場合は、次の点に注意してください。
Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2) Infrastructureを、以前のOracle Fusion Middleware 11g製品と同じMiddlewareホームまたはOracleホームにインストールしないでください。
Oracle Fusion Middleware 11g製品を、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.1.2)と同じOracleホームにインストールしないでください。
同様に、既存のOracle Fusion Middleware 11gまたはOracle WebLogic Server 11gドメインを、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.1.2)によって拡張することもできません。
ただし、既存のOracle Fusion Middleware 11g製品とOracle Fusion Middleware Infrastructureが別のOracle Fusion Middleware 11g Middlewareホームにインストールされていれば、これらを使用できます。たとえば、既存のOracle Identity Management 11gインストールを、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.1.2)アプリケーションをサポートするLDAPディレクトリ・サービスに使用できます。
表2-1では、Oracle HTTP Serverと他のOracle Fusion Middlewareコンポーネントとの、最も一般的な相互運用性シナリオについて説明します。この表の情報は、このドキュメントの発行時点のものです。
Oracle HTTP Serverの相互運用性の詳細は、Oracle Technology Network (OTN)で入手できる動作保証情報を参照してください。詳細は、第1.4.2項「Oracle動作保証マトリクスの使用方法」を参照してください。
この表を確認するときは、以下の点を考慮してください。
バージョン間の相互運用性(Oracle HTTP Server 11gとOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性など)は、製品が個別のOracleホームにインストールされている場合にのみサポートされます。一般的に、Oracleでは、バージョンが異なる製品の同じOracleホームへのインストールはサポートされていません。詳細は、第2.8項を参照してください。
Oracle HTTP Server 12c (12.1.2)にはWebGate 12c (12.1.2)が含まれています。この製品は、Oracle WebLogic ServerまたはOracle Fusion Middleware Infrastructureを、Oracle Access Managerに統合するために使用できます。詳細は、第2.6.1項を参照してください。
表2-1 Oracle HTTP ServerのOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性
Oracle HTTP Server 11g (11.1.1.6.0)より前のバージョン | Oracle HTTP Server 11g (11.1.1.6.0)以降 | Oracle HTTP Server 12c (12.1.2) | |
---|---|---|---|
Oracle WebLogic ServerおよびOracle Coherence 12c (12.1.2) | |||
Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.1.2) | |||
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.6.0) |
|
|
|
Oracle Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.7.0) |
|
|
|
Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)は、必要なOracle Fusion Middleware製品およびコンポーネントのスキーマをホストするため、またその他の特定の製品機能のために、特定のデータベース・バージョンをサポートします。
Oracle Technology Network (OTN)の動作保証情報は、Oracle Fusion Middlewareでサポートされる特定のデータベース・バージョンについての情報を提供します。動作保証情報の使用方法の詳細は、第1.4.2項「Oracle動作保証マトリクスの使用方法」を参照してください。
ただし、場合によっては、Oracle Fusion Middlewareの機能またはコンポーネントが、さらに具体的なデータベース・バージョンや、特定のデータベース・リリースで使用可能な固有のデータベース機能を必要とすることがあります。
次の項では、このような特定の機能およびデータベース要件のいくつかについて説明します。
Oracle Technology Network (OTN)の動作保証情報で参照できる情報に加えて、表2-2では、特定のOracle Database機能を使用する場合の追加の考慮事項を示します。
表2-2 選択した製品および機能のデータベース・バージョン要件
製品または機能 | データベース要件 | 制限事項 | 詳細の参照先 |
---|---|---|---|
GridLinkデータ・ソースでのSCANアドレスの使用 |
Oracle Database 11.2以降で、Single Client Access Name (SCAN)を有効化 |
なし |
『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のSCANアドレスに関する項 |
JDBC複数データ・ソース |
Oracle Fusion MiddlewareでサポートされるすべてのOracle Databaseバージョン |
なし |
『Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理』のJDBCマルチ・データ・ソースの構成に関する項 |
Oracle Databaseでスキーマを作成するときのエディションベースの再定義(EBR)の使用 |
Oracle Database 11.2以上 |
特に明記されていないかぎり、EBRはすべてのOracle Fusion Middlewareスキーマでサポートされます。 |
|
プラガブル・データベース(PDB)のサポート |
Oracle Database 12.1以上 |
PDBはOracle Fusion Middlewareスキーマでサポートされます。 リポジトリ作成ユーティリティからマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)への接続は、サポートされません。 |
『Oracle Database管理者ガイド』のプラガブル・データベースの管理に関する項 |
動作保証情報に記載されているように、Oracleでは、Oracle WebLogic Serverドメイン構成の限定されたセットで、必要なOracle Fusion MiddlewareスキーマのリポジトリとしてJava DBの使用をサポートしています。
具体的には、評価または開発のためにのみ、Java DBを使用してOracle Fusion Middleware Infrastructureドメインの必要なスキーマをホストできます。
たとえば、必要なOracle Fusion MiddlewareスキーマをJava DBデータベースにインストールして、このJava DBデータ・ソースをOracle Fusion Middleware Infrastructureドメインの構成中に参照できます。
Java DBについての詳細は、次のURLでJava DBのドキュメントを参照してください。
http://docs.oracle.com/javadb
動作保証されたデータベースの詳細は、第1.4.2項「Oracle動作保証マトリクスの使用方法」を参照してください。
この項では、Oracle Identity ManagementのOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性に関する情報を示します。
表2-3は、Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)とOracle Identity and Access Managementの使用可能なバージョンとの相互運用性を示しています。
Oracle Identity and Access ManagementとOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性を確認するときは、次の点を考慮してください。
多くの場合、Oracle Identity and Access Managementの現在使用できるバージョンは、Oracle Fusion Middleware 12cとともに使用できます。Oracle Identity and Access Management製品は別のOracleホームにインストールされ、別のOracle WebLogic Serverドメインに構成されるためです。
詳細は、第2.8項「Oracleホームとドメイン拡張時の相互運用性」を参照してください。
表2-3の情報は、このドキュメントの発行時点のものです。必ずOracle Technology Network (OTN)の動作保証情報を参照して、最新の動作保証について確認してください。
Oracle HTTP Server 12c (12.1.2)にはWebGate 12c (12.1.2)が含まれています。この製品は、Oracle WebLogic ServerまたはOracle Fusion Middleware Infrastructureを、Oracle Access Manager 11g (11.1.1.5.0)以降に統合するために使用できます。詳細は、第2.4項を参照してください。
表2-3 Oracle Identity and Access ManagementのOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性
Oracle Identity and Access Management 11.1.1.5.0より前のバージョン | Oracle Identity and Access Management 11.1.1.5以降 | Oracle Identity and Access Management 11gリリース2 (11.1.2) | |
---|---|---|---|
Oracle WebLogic ServerおよびOracle Coherence 12c (12.1.2) | |||
Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.1.2) |
表2-3は、Oracle Fusion Middleware 12c (12.1.2)とOracle Identity Managementディレクトリ・サービスの使用可能なバージョンとの相互運用性を示しています。
Oracle Identity ManagementとOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性を確認するときは、次の点を考慮してください。
多くの場合、Oracle Identity and Access Managementの現在使用できるバージョンは、Oracle Fusion Middleware 12cとともに使用できます。Oracle Identity and Access Management製品は別のOracleホームにインストールされ、別のOracle WebLogic Serverドメインに構成されるためです。
詳細は、第2.8項「Oracleホームとドメイン拡張時の相互運用性」を参照してください。
表2-4の情報は、このドキュメントの発行時点のものです。必ずOracle Technology Network (OTN)の動作保証情報を参照して、最新の動作保証について確認してください。
表2-4 Oracle Identity Managementディレクトリ・サービスのOracle Fusion Middleware 12cとの相互運用性
Oracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directory 11.1.1.5.0より前のバージョン | Oracle Internet DirectoryおよびOracle Virtual Directory 11.1.1.5以降 | Oracle Unified Directory 11g (11.1.2) | |
---|---|---|---|
Oracle WebLogic ServerおよびOracle Coherence 12c (12.1.2) | |||
Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.1.2) |
Webサービスは、オープンなXMLベースの標準規格およびトランスポート・プロトコルを使用して、クライアントとデータを交換するWebベースのアプリケーションです。Webサービスは、統合されたWebサービス・カテゴリによって提供されるJava Technology APIとツールを使用して開発します。
Oracleは、いくつかのWebサービス・カテゴリをサポートします。これらのWebサービス・カテゴリは、特定のOracle Fusion Middleware製品やコンポーネントに関連付けられています。詳細は、『Webサービスの理解』を参照してください。
これらのOracle Webサービスのカテゴリは、Webサービスの様々なメッセージ形式、メッセージ機能およびセキュリティ機能をサポートします。このサポートはカテゴリによって異なりますが、Oracle Webサービスのすべてのカテゴリは、送受信する通信メッセージで次の標準機能をサポートしています。
標準SOAP
WS-Security、SSLの使用あり
WS-Security、SSLの使用なし
そのため、これらのタイプのWebサービス・メッセージをサポートするWebサービス・アプリケーションを開発すると、作成するサービスはOracle Webサービスのいずれのセキュリティ・カテゴリとも相互運用可能な状態で使用できます。
カテゴリ間でサポートされるWS-Securityシナリオの詳細およびWebサービス・エンドポイントの構成方法については、『Oracle Web Services Manager相互運用性ソリューション・ガイド』を参照してください。
次の項では、Middlewareホームに製品をインストールする際と既存のOracle WebLogic Serverドメインを拡張する際のOracle Fusion Middleware製品の相互運用性について説明します。
Oracle Fusion Middleware製品をインストールする際は、必ず作成する各Oracleホームに、同じバージョンまたはパッチ・セットの製品のみが含まれるようにしてください。各製品にはそれぞれの保守スケジュールがあり、今後相互運用性の問題が起こる可能性があります。
たとえば、特に明記されていないかぎり、Oracle SOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.6.0)を、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12cと同じOracleホームにインストールすることはできません。
このルールは、新しい製品をインストールする場合と、パッチを適用する場合に適用されます。
バージョン番号またはパッチ・セットが同じであれば、別のOracle Fusion Middleware製品をサポートするように既存のOracle Fusion Middleware製品のドメインを拡張できます。
たとえば、既存のSOA Suite 11gリリース1 (11.1.1.5.0)ドメインがある場合は、Oracle Fusion Middleware 12cを使用してそのドメインを拡張したりパッチを適用したりしないでください。想定される相互運用性の問題を回避するには、両方のスイートが同等のバージョンで使用できるようになるまで待ってください。
Oracle Application Server 10gからOracle Fusion Middleware 11gにアップグレードする場合、または既存のOracle Fusion Middleware 11g環境にパッチを適用する場合、次の定義に該当するカスタム・アプリケーションへの影響を考慮する必要があります。
JDeveloperを使用して作成されたアプリケーション
その他のIDEを使用して作成されたアプリケーションで、Oracle Fusion MiddlewareのPublic Java APIのいずれかを使用しているもの
具体的に、この項の内容は次のような場合に該当します。
カスタム・アプリケーションを作成して、Oracle Application Server 10gまたはOracle Fusion Middleware 11gにデプロイしている場合
Oracle Application Server 10gまたはOracle Fusion Middleware 11gにデプロイされているアプリケーションと相互作用するクライアント・アプリケーションを作成した、または保守する場合
Oracleは、Fusion Middlewareの現行バージョンとそのバージョンに適用するパッチ・セット更新との互換性をバイナリレベルおよびソースレベルでサポートしようとしています。パブリック・インタフェースで非互換性の問題が生じる場合については、Oracle Fusion Middleware 12cで利用できるAPIリファレンス・ガイドに記載されています。
新しいバージョンまたはアップグレードを導入しているビジネス・アプリケーションは、必ず通常のリリース・プロセスでテストを行い、リグレッションがないようにすることをお薦めします。
Oracle Fusion Middleware 12cにアップグレードするとき、または既存のOracle Fusion Middlewareにパッチを適用するときは、使用している次のようなカスタム・アプリケーションへの影響を考慮する必要があります。
JDeveloperを使用して作成されたアプリケーション
その他のIDEを使用して作成されたアプリケーションで、Oracle Fusion MiddlewareのPublic Java APIのいずれかを使用しているもの
具体的に、この項の内容は次のような場合に該当します。
カスタム・アプリケーションを作成して、Oracle Application Server 10gまたはOracle Fusion Middleware 11gにデプロイしている場合
Oracle Application Server 10gまたはOracle Fusion Middleware 11gにデプロイされているアプリケーションと相互作用するクライアント・アプリケーションを作成した、または保守する場合
Oracleは、Fusion Middlewareの現行バージョンとそのバージョンに適用するパッチ・セット更新との互換性をバイナリレベルおよびソースレベルでサポートしようとしています。パブリック・インタフェースで非互換性の問題が生じる場合については、Oracle Fusion Middleware 12cのドキュメント・ライブラリにあるAPIリファレンス・ガイドに記載されています。
新しいバージョンまたはアップグレードを導入しているビジネス・アプリケーションは、必ず通常のリリース・プロセスでテストを行い、リグレッションがないようにすることをお薦めします。
通常、Oracle Fusion Middlewareパッチ・セットの適用では、カスタム・アプリケーションまたはクライアント・アプリケーションに追加の変更を加える必要はありません。ただし、アップグレード時には、いくつかの変更を加える必要があります。
WebLogic Serverの互換性の詳細は、『Oracle WebLogic Serverのアップグレード』のWebLogic Server 12.1.2と以前のリリースとの互換性に関する項を参照してください。