この付録では、インストーラおよび構成ウィザードによって作成されるログ・ファイルについて説明します。
ログ・ファイルには、インストールや構成に関する問題のトラブルシューティングに役立つ情報が記載されています。
この付録の内容は、次のとおりです。
デフォルトでは、インストーラによって、Oracle_Inventory_Location
/log
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location
\logs
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。UNIXオペレーティング・システムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルトの場所)に格納されているoraInst.loc
ファイルでその場所を検索できます。
Linuxの場合: /etc/oraInst.loc
HP-UXおよびSolarisの場合: /var/opt/oracle/oraInst.loc
Windowsオペレーティング・システムの場合、インベントリ・ディレクトリの場所は%SystemDrive%\Program Files\Oracle\Inventory\logs
です。64ビットWindowsマシンで32ビットのインストーラを使用する場合、インベントリ・ディレクトリの場所は%SystemDrive%\Program Files (x86)\Oracle\Inventory\logs
です。
次のインストール・ログ・ファイルは、ログ・ディレクトリに書き込まれます。
install
date-time-stamp
.log
これはメインのログ・ファイルです。
install
date-time-stamp
.out
このログ・ファイルには、インストール時の出力ストリームやエラー・ストリームが記載されます。
installActions
date-time-stamp
.log
このファイルは、インストーラGUIによって内部情報の追跡に使用されます。
installProfile
date-time-stamp
.log
このログ・ファイルには、インストールおよび構成を完了するまでにかかった時間やメモリーおよびCPUの詳細事項など、全体的な統計が記載されます。
oraInstall
date-time-stamp
.log
このログ・ファイルには、コピー・セッションの出力ストリームが記載されます。
oraInstall
date-time-stamp
.err
このログ・ファイルには、コピー・セッションのエラー・ストリームが記載されます。
ログ・ファイルの名前を変更するには、次のようにします。
インストーラの起動時にコマンドラインから-logFile
パラメータを指定します。次に例を示します。
java -jar fmw_infra_121200.jar -logFile C:\home\logs\my_custom_log_file.log
ロギング・レベルを変更してロギングの詳細情報を増減するには、次のようにします。
インストーラの起動時にコマンドラインから-logLevel
パラメータを指定します。次に例を示します。
java -jar fmw_infra_121200.jar -logLevel info
時間の使用状況に関する情報をログに記録するには、次のようにします。
インストーラの起動時にコマンドラインから-printtime
パラメータを指定します。-printtime
パラメータを指定すると、同じディレクトリに、timeTaken
date-time-stamp
.log
ファイルとtime
date-time-stamp
.log
ファイルが作成されます。次に例を示します。
java -jar fmw_infra_121200.jar -printtime
timeTaken
date-time-stamp
.log
ファイルおよびtime
date-time-stamp
.log
ファイルについて、簡単に説明します。
timeTaken
date-time-stamp
.log
このファイルには、画面間の移動にかかる時間に関する情報が含まれます(GUIインストールにのみ該当)。
time
date-time-stamp
.log
このファイルには、コピー・セッションの時間に関する情報が記載されます。
メモリーの使用状況に関する情報をログに記録するには、次のようにします。
インストーラの起動時にコマンドラインから-printmemory
パラメータを指定します。次に例を示します。
java -jar fmw_infra_121200.jar -printmemory
-printmemory
パラメータを指定すると、memory
date-time-stamp
.log
が作成されます。このファイルには、コピー・セッションのメモリー使用量に関する情報が記載されます。
構成セッションのログ・ファイルを作成するには、次に示すとおり、-log
オプションを指定して構成ウィザードを起動します。
UNIXオペレーティング・システムの場合:
./config.sh -log=log_filename -log_priority=log_level
Windowsオペレーティング・システムの場合:
config.cmd -log=log_filename -log_priority=log_level
-log
および-log_priority
オプションの詳細は、表E-1を参照してください。
表E-1 構成ウィザードのログ・ファイルのオプション
パラメータ | 説明 |
---|---|
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ログ・ファイルの場所を指定します。
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ログに書き込む詳細レベルを指定します。 指定できる値は次のとおりです(詳細度の高い順)。
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