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Oracle® Fusion Middlewareインフラストラクチャ・セキュリティWLSTコマンド・リファレンス
12c (12.1.2)
E48020-02
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2 インフラストラクチャ・セキュリティ・カスタムWLSTコマンド

この章では、Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ・セキュリティWLSTコマンドについて説明します。この章の内容は次のとおりです。

Oracle Platform Security Services (OPSS)の詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』を参照してください。


注意:

インフラストラクチャ・セキュリティ・カスタムWLSTコマンドを使用するには、Oracle共通ホームからWLSTスクリプトを呼び出す必要があります。『Oracle Fusion Middlewareの管理』のカスタムWLSTコマンドの使用に関する項を参照してください。


2.1 インフラストラクチャ・コマンド

インフラストラクチャWLSTセキュリティ・コマンドは、次のカテゴリに分かれています。

表2-1 WLSTコマンド・カテゴリ

コマンド・カテゴリ 説明

OPSSセキュリティ・ストア・コマンド


ドメインおよび資格ドメイン・ストアを管理し、ドメイン・ポリシー・ストアを移動します。

監査設定コマンド


監査ポリシーおよび監査リポジトリ設定を表示し管理します

OPSSキーストア・サービス・コマンド


OPSSキーストア・サービスを管理します。

アイデンティティ・ディレクトリ・サービス・コマンド


アイデンティティ・ディレクトリ・サービスのエンティティ属性、エンティティ定義、関係およびデフォルトの操作構成を管理します。

Oracle Virtual Directoryライブラリ(LibOVD)コマンド


Oracle Virtual Directoryライブラリ (LibOVD) LDAPおよび結合アダプタ構成を管理します。これらのコマンドは、パラメータとして渡される特定のOPSSコンテキストに関連付けられているOVD構成で機能します。


2.1.1 OPSSセキュリティ・ストア・コマンド

表2-2に示されているWLSTセキュリティ・コマンドを使用して、ドメイン・ポリシーまたは資格証明ストアの操作、ソース・リポジトリからターゲット・リポジトリへのポリシーと資格証明の移行および(資格証明の)暗号化鍵のエクスポートとインポートを行います。

表2-2 WLSTセキュリティ・コマンド

使用するコマンド... 目的... 使用するWLST...

addBootStrapCredential


資格証明をブート・ストラップ資格証明ストアに追加します。

オフライン

addResourceToEntitlement


資格にリソースを追加します。

オンライン

createAppRole


新しいアプリケーション・ロールを作成します。

オンライン

createCred


新しい資格を作成します。

オンライン

createEntitlement


資格を作成します。

オンライン

createResource


リソースを作成します。

オンライン

createResourceType


新しいリソース・タイプを作成します。

オンライン

deleteAppPolicies


アプリケーション内のすべてのポリシーを削除します。

オンライン

deleteAppRole


アプリケーション・ロールを削除します。

オンライン

deleteCred


資格を削除します。

オンライン

deleteEntitlement


資格を削除します。

オンライン

deleteResource


リソースを削除します。

オンライン

deleteResourceType


既存のリソース・タイプを削除します。

オンライン

exportEncryptionKey


ドメイン暗号化鍵をファイルewallet.p12にエクスポートします。

オフライン

getEntitlement


資格を一覧表示します。

オンライン

getResourceType


既存のリソース・タイプをフェッチします。

オンライン

grantAppRole


ロールにプリンシパルを追加します。

オンライン

grantEntitlement


資格を作成します。

オンライン

grantPermission


新しい特権を作成します。

オンライン

importEncryptionKey


ファイルewallet.p12内の暗号化鍵をドメインにインポートします。

オフライン

listAppRoles


アプリケーション内のすべてのロールを表示します。

オンライン

listAppRolesMembers


アプリケーション・ロール内のすべてのメンバーを表示します。

オンライン

listAppStripes


ポリシー・ストア内のアプリケーション・ストライプを一覧表示します。

オンライン

listCodeSourcePermissions


グローバル・ポリシーのソース・コードに割り当てられている権限を一覧表示します。

オンライン

listEntitlement


資格を一覧表示します。

オンライン

listEntitlements


アプリケーション・ストライプ内の資格を一覧表示します。

オンライン

listPermissions


プリンシパルに付与されたすべての特権を表示します。

オンライン

listResourceActions


リソースのアクションを一覧表示します。

オンライン

listResourceTypes


アプリケーション・ストライプ内のリソース・タイプを一覧表示します。

オンライン

listResources


アプリケーション・ストライプ内のリソースを一覧表示します。

オンライン

listSecurityStoreInfo


OPSSセキュリティ・ストアのタイプと場所、およびアクセスを許可されているユーザーを一覧表示します。

オフライン

migrateSecurityStore


ポリシーまたは資格をソース・リポジトリから対象リポジトリに移動します。

オフライン

modifyBootStrapCredential


ブート・ストラップ資格証明ストアを更新します。

オフライン

reassociateSecurityStore


ポリシーおよび資格証明をLDAPリポジトリに再び関連付けます。

オンライン

restoreEncryptionKey


ドメイン暗号化鍵を、直近のインポートの前の状態にリストアします。

オフライン

revokeAppRole


ロールからプリンシパルを削除します。

オンライン

revokeEntitlement


資格を削除します。

オンライン

revokePermission


特権を削除します。

オンライン

revokeResourceFromEntitlement


資格からリソースを削除します。

オンライン

rollOverEncryptionKey


現在のドメイン暗号化鍵を新しい暗号化鍵に置換します。

オフライン

updateCred


資格の属性の値を変更します。

オンライン

updateTrustServiceConfig


トラスト・サービスの構成を更新します。

オンライン


2.1.1.1 addBootStrapCredential

資格証明をブート・ストラップ資格証明ストアに追加するオフライン・コマンド。

2.1.1.1.1 説明

指定されたマップ、キー、ユーザー名およびユーザー・パスワードを持つパスワード資格証明を、JPS構成ファイルのデフォルトのJPSコンテキストで構成されたブートストラップ資格証明に追加します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.1.2 構文
addBootStrapCredential(jpsConfigFile, map, key, username, password)
引数 定義
jpsConfigFile  

コマンドが実行している場所に対してファイルjps-config.xmlの場所を指定します。

map 

追加する資格証明のマップを指定します。

key 

追加する資格証明のキーを指定します。

username 

追加する資格証明のユーザーの名前を指定します。

password

追加する資格証明のユーザーのパスワードを指定します。


2.1.1.1.3

次の呼出しは、資格証明をブート・ストラップ資格証明ストアに追加します。

wls:/mydomain/serverConfig> addBootStrapCredential(jpsConfigFile='./jps-config.xml', map='myMapName', key='myKeyName', username='myUser', password='myPassword')

2.1.1.2 addResourceToEntitlement

指定されたアクションを持つリソースを資格に追加するオンライン・コマンド。

2.1.1.2.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプ内の資格に、指定されたアクションを持つリソースを追加します。渡されるリソース・タイプは、渡されるアプリケーション・ストライプ内に存在している必要があります。

2.1.1.2.2 構文
addResourceToEntitlement(appStripe="appStripeName", name="entName", resourceName="resName",actions="actionList")
引数 定義
appStripe  

資格が存在するアプリケーション・ストライプを指定します。

name  

変更する資格の名前を指定します。

resourceName  

追加するリソースの名前を指定します。

resourceType  

追加するリソースのタイプを指定します。渡されるリソース・タイプは、このスクリプトの呼出し時点でアプリケーション・ストライプ内に存在している必要があります

actions  

追加されるリソースのアクションのカンマ区切りのリストを指定します。


2.1.1.2.3

次の呼出しは、アプリケーション・ストライプmyApplication内の資格myEntitlementにリソースmyResourceを追加します。

wls:/mydomain/serverConfig> addResourceToEntitlement(appStripe="myApplication", 
name="myEntitlement", resourceName="myResource", resourceType="myResType", 
actions="view,edit")

2.1.1.3 createAppRole

新しいアプリケーション・ロールを作成するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.3.1 説明

指定したアプリケーションおよびロール名のアプリケーション・ロールをドメイン・ポリシー・ストアに作成します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.3.2 構文
createAppRole(appStripe, appRoleName)
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。

appRoleName 

ロール名を指定します。


2.1.1.3.3

次の呼出しは、アプリケーション・ストライプmyAppおよびロール名myRoleの新しいアプリケーション・ロールを作成します。

wls:/mydomain/serverConfig> createAppRole(appStripe="myApp", appRoleName="myRole")

2.1.1.4 createCred

ドメイン資格ストアに新しい資格を作成するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.4.1 説明

指定したマップ名、キー名、タイプ、ユーザー名およびパスワード、URLおよびポート番号のドメイン資格ストアに新しい資格を作成します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。このコマンドは、対話型モードでのみ実行します。

2.1.1.4.2 構文

省略可能な引数は、角括弧で囲まれています。

createCred(map, key, user, password, [desc])
引数 定義
map  

マップ名(フォルダ)を指定します。

key 

キー名を指定します。

user 

資格ユーザー名を指定します。

password 

資格のパスワードを指定します。

desc 

資格を説明する文字列を指定します。


2.1.1.4.3

以下の呼出しは、指定したデータで新しいパスワード資格を作成します。

wls:/mydomain/serverConfig> createCred(map="myMap, key="myKey", user="myUsr", 
password="myPassw", desc="updated usr name and passw to connect to app xyz")

2.1.1.5 createEntitlement

新しい資格を作成するオンライン・コマンド。

2.1.1.5.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプに、1つのリソースとアクションのリストを持つ新しい資格を作成します。既存の資格にリソースを追加するにはaddResourceToEntitlementを使用し、既存の資格からリソースを削除するにはrevokeResourceFromEntitlementを使用します。

2.1.1.5.2 構文
createEntitlement(appStripe="appStripeName", name="entitlementName", resourceName="resName", actions="actionList" [,-displayName="dispName"] [,-description="descript"])
引数 定義
appStripe  

資格の作成対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

name  

作成する資格の名前を指定します。

resourceName  

作成する資格の1つのリソース・メンバーの名前を指定します。

actions  

リソースresourceNameのアクションのカンマ区切りのリストを指定します。

displayName  

作成するリソースの表示名を指定します。オプション。

description  

作成する資格の説明を指定します。オプション。


2.1.1.5.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内にリソースmyResourceのみを持つ資格myEntitlementを作成します。

wls:/mydomain/serverConfig> createEntitlement(appStripe="myApplication", name="myEntitlement", resourceName="myResource", actions="read,write")

2.1.1.6 createResource

新しいリソースを作成するオンライン・コマンド。

2.1.1.6.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプ内に、指定されたタイプのリソースを作成します。渡されるリソース・タイプは、渡されるアプリケーション・ストライプ内に存在している必要があります。

2.1.1.6.2 構文
createResource(appStripe="appStripeName", name="resName", type="resTypeName" [,-displayName="dispName"] [,-description="descript"])
引数 定義
appStripe  

リソースの作成対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

name  

作成するリソースの名前を指定します。

type  

作成するリソースのタイプを指定します。渡されるリソース・タイプは、このスクリプトの呼出し時点でアプリケーション・ストライプ内に存在している必要があります

displayName  

作成するリソースの表示名を指定します。オプション。

description  

作成するリソースの説明を指定します。オプション。


2.1.1.6.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内にリソースmyResourceを作成します。

wls:/mydomain/serverConfig> createResource(appStripe="myApplication", name="myResource", type="myResType", displayName="myNewResource")

2.1.1.7 createResourceType

指定されたアプリケーション・ストライプ内のドメイン・ポリシー・ストアに新しいリソース・タイプを作成するオンライン・コマンド。

2.1.1.7.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプ内のドメイン・ポリシー・ストアに、指定された名前、表示名、説明およびアクションを持つ新しいリソース・タイプ要素を作成します。オプションの引数は、角カッコで囲まれています。それ以外のすべての引数は必須です。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.7.2 構文

省略可能な引数は、角括弧で囲まれています。

createResourceType(appStripe, resourceTypeName, displayName, description [, provider] [, matcher], actions [, delimeter])
引数 定義
appStripe  

リソース・タイプの挿入対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

resourceTypeName 

挿入するリソース・タイプの名前を指定します。

displayName 

UIガジェットで使用されるリソース・タイプの名前を指定します。

description 

リソース・タイプの簡単な説明を指定します。

provider 

リソース・タイプのプロバイダを指定します。

matchere 

リソース・タイプのクラスを指定します。指定しない場合、この値はデフォルトのoracle.security.jps.ResourcePermissionに設定されます。

actions 

このリソース・タイプのインスタンスで許可されるアクションを指定します。

delimeter 

アクションのリストでデリミタとして使用する文字を指定します。指定しない場合、この値はデフォルトのカンマ(,)に設定されます。


2.1.1.7.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内に、アクションBWPrintおよびColorPrint(デリミタとしてセミコロンを使用します)を持つリソース・タイプを作成します。

wls:/mydomain/serverConfig> createResourceType(appStripe="myApplication", 
resourceTypeName="resTypeName", displayName="displName", description="A resource
type", provider="Printer", matcher="com.printer.Printer",
actions="BWPrint;ColorPrint" [, delimeter=";"])

2.1.1.8 deleteAppPolicies

指定したアプリケーション・ストライプのすべてのポリシーを削除するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.8.1 説明

指定したアプリケーション・ストライプのすべてのポリシーを削除します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.8.2 構文
deleteAppPolicies(appStripe)
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。指定しない場合、コマンドを使用してシステム・ポリシーが処理されます。


2.1.1.8.3

以下の呼出しは、アプリケーションmyAppのすべてのポリシーを削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> deleteAppPolicies(appStripe="myApp")

2.1.1.9 deleteAppRole

アプリケーション・ロールを削除するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.9.1 説明

指定したアプリケーションおよびロール名のアプリケーション・ロールをドメイン・ポリシー・ストアから削除します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.9.2 構文
createAppRole(appStripe, appRoleName)
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。

appRoleName 

ロール名を指定します。


2.1.1.9.3

次の呼出しは、アプリケーション・ストライプmyAppおよびロール名myRoleのロールを削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> deleteAppRole(appStripe="myApp", appRoleName="myRole")

2.1.1.10 deleteEntitlement

資格を削除するオンライン・コマンド。

2.1.1.10.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプ内の資格を削除します。アプリケーション・ストライプ内の指定された資格へのすべての参照を削除することで、カスケード削除を実行します。

2.1.1.10.2 構文
deleteEntitlement(appStripe="appStripeName", name="entitlementName")
引数 定義
appStripe  

資格の削除対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

name  

削除する資格の名前を指定します。


2.1.1.10.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内の資格myEntitlementを削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> deleteEntitlement(appStripe="myApplication", name="myEntitlement")

2.1.1.11 deleteCred

ドメイン資格ストア内の資格を削除するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.11.1 説明

指定したマップ名およびキー名の資格をドメイン資格ストアから削除します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.11.2 構文
deleteCred(map,key)
引数 定義
map  

マップ名(フォルダ)を指定します。

key 

キー名を指定します。


2.1.1.11.3

以下の呼出しは、マップ名myMapおよびキー名myKeyの資格を削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> deleteCred(map="myApp",key="myKey")

2.1.1.12 deleteResource

リソースを削除するオンライン・コマンド。

2.1.1.12.1 説明

アプリケーション・ストライプ内の資格からリソースおよびそのすべての参照を削除します。このコマンドは、カスケード削除を実行します。資格が1つのリソースのみを参照している場合は、その資格を削除し、それ以外の場合は、渡されたタイプのリソース・アクションを資格から削除します。

2.1.1.12.2 構文
deleteResource(appStripe="appStripeName", name="resName", type="resTypeName")
引数 定義
appStripe  

リソースの削除対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

name  

削除するリソースの名前を指定します。

type  

削除するリソースのタイプを指定します。渡されるリソース・タイプは、このスクリプトの呼出し時点でアプリケーション・ストライプ内に存在している必要があります


2.1.1.12.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内のリソースmyResourceを削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> deleteResource(appStripe="myApplication", name="myResource", type="myResType")

2.1.1.13 deleteResourceType

指定されたアプリケーション・ストライプ内のドメイン・ポリシー・ストアからリソース・タイプを削除するオンライン・コマンド。

2.1.1.13.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプ内のドメイン・ポリシー・ストアの、指定された名前を持つ<resource-type>エントリを削除します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.13.2 構文
deleteResourceType(appStripe, resourceTypeName)
引数 定義
appStripe  

リソース・タイプの削除元となるアプリケーション・ストライプを指定します。

resourceTypeName 

削除するリソース・タイプの名前を指定します。


2.1.1.13.3

次の呼出しは、ストライプmyApplicationからリソース・タイプmyResTypeを削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> deleteResourceType(appStripe="myApplication", resourceTypeName="myResType")

2.1.1.14 exportEncryptionKey

ドメインのブートストラップ・ウォレットからファイルewallet.p12に暗号化鍵を抽出するオフライン・コマンド。

2.1.1.14.1 説明

ドメインの資格証明暗号化鍵をファイルewallet.p12に書き込みます。コマンドimportEncryptionKeyを使用してそのファイルからデータをインポートするには、このコマンドで渡されるパスワードを使用する必要があります。

2.1.1.14.2 構文
exportEncryptionKey(jpsConfigFile, keyFilePath, keyFilePassword)
引数 定義
jpsConfigFile  

コマンドが実行している場所に対してファイルjps-config.xmlの場所を指定します。

keyFilePath 

ファイルewallet.p12の作成先となるディレクトリを指定します。このファイルのコンテンツは暗号化されており、keyFilePasswordに渡される値によって保護されていることに注意してください。

keyFilePassword 

ファイルewallet.p12を保護するためのパスワードを指定します。このファイルをインポートする際は、これと同じパスワードを使用する必要があることに注意してください。


2.1.1.14.3

次の呼出しは、ディレクトリmyDirにファイルewallet.p12を書き込みます。

exportEncryptionKey(jpsConfigFile="pathName", keyFilePath="myDir" ,keyFilePassword="password")

2.1.1.15 getEntitlement

資格を取得するオンライン・コマンド。

2.1.1.15.1 説明

アプリケーション・ストライプ内の資格の名前、表示名およびすべてのリソース(とそれらの資格)を戻します。

2.1.1.15.2 構文
getEntitlement(appStripe="appStripeName", name="entitlementName")
引数 定義
appStripe  

資格が存在するアプリケーション・ストライプを指定します。

name  

アクセスする資格の名前を指定します。


2.1.1.15.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内の資格myEntitlementの情報を戻します。

wls:/mydomain/serverConfig> getEntitlement(appStripe="myApplication", name="myEntitlement")

2.1.1.16 getResourceType

指定されたアプリケーション・ストライプ内のドメイン・ポリシー・ストアからリソース・タイプをフェッチするオンライン・コマンド。

2.1.1.16.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプ内のドメイン・ポリシー・ストアの、指定された名前を持つ<resource-type>エントリの関連パラメータを取得します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.16.2 構文
getResourceType(appStripe, resourceTypeName)
引数 定義
appStripe  

リソース・タイプのフェッチ元となるアプリケーション・ストライプを指定します。

resourceTypeName 

フェッチするリソース・タイプの名前を指定します。


2.1.1.16.3

次の呼出しは、ストライプmyApplicationからリソース・タイプmyResTypeをフェッチします。

wls:/mydomain/serverConfig> getResourceType(appStripe="myApplication", resourceTypeName="myResType")

2.1.1.17 grantAppRole

ロールにプリンシパルを追加するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.17.1 説明

指定したアプリケーション・ストライプおよび名前のロールにプリンシパル(クラスまたは名前)を追加します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.17.2 構文
grantAppRole(appStripe, appRoleName,principalClass, principalName)
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。

appRoleName 

ロール名を指定します。

principalClass 

クラスの完全修飾名を指定します。

principalName 

プリンシパルの名前を指定します。


2.1.1.17.3

以下の呼出しは、アプリケーション・ストライプmyAppおよびロール名myRoleのロールにプリンシパルを追加します。

wls:/mydomain/serverConfig> grantAppRole(appStripe="myApp",  
appRoleName="myRole",principalClass="com.example.xyzPrincipal",
principalName="myPrincipal")

2.1.1.18 grantEntitlement

新しい資格を作成するオンライン・コマンド。

2.1.1.18.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプ内に、指定されたプリンシパルを持つ新しい資格を作成します。

2.1.1.18.2 構文
grantEntitlement(appStripe="appStripeName", principalClass="principalClass", principalName="principalName" ,-permSetName="entName")
引数 定義
appStripe  

資格の作成対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

principalClass  

プリンシパルに関連付けられているクラスを指定します。

principalName  

資格が付与されるプリンシパルの名前を指定します。

permSetName  

作成する資格の名前を指定します。


2.1.1.18.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内に資格myEntitlementを作成します。

wls:/mydomain/serverConfig> grantEntitlement(appStripe="myApplication", 
principalClass="oracle.security.jps.service.policystore.ApplicationRole", 
principalName="myPrincipalName", permSetName="myEntitlement")

2.1.1.19 grantPermission

新しい特権を作成するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.19.1 説明

指定したコード・ベースおよびURLに対して新しい特権を作成します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.19.2 構文

省略可能な引数は、角括弧で囲まれています。

grantPermission([appStripe,] [codeBaseURL,] [principalClass,] [principalName,]permClass, [permTarget,] [permActions])
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。指定しない場合、コマンドを使用してシステム・ポリシーが処理されます。

codeBaseURL 

特権のあるコードのURLを指定します。

principalClass 

クラス(被譲与者)の完全修飾名を指定します。

principalName 

被譲与者のプリンシパル名を指定します。

permClass 

permissionクラスの完全修飾名を指定します。

permTarget 

利用可能であれば、特権対象の名前を指定します。一部の特権には、この属性を含むことができない場合があります。

permActions 

付与されたアクションのカンマ区切りのリストを指定します。一部の特権には、この属性が含まれない可能性があり、利用可能なアクションは、permissionクラスによって異なります。


2.1.1.19.3

以下の呼出しは、指定したデータでアプリケーションの新しい特権(アプリケーション・ストライプmyAppのアプリケーション)を作成します。

wls:/mydomain/serverConfig> grantPermission(appStripe="myApp",  
principalClass="my.custom.Principal",  principalName="manager",
permClass="java.security.AllPermission")

以下の呼出しは、指定したデータでシステムの新しい特権を作成します。

wls:/mydomain/serverConfig> grantPermission(principalClass="my.custom.Principal", principalName="manager",   
permClass="java.io.FilePermission", permTarget="/tmp/fileName.ext", 
permTarget="/tmp/fileName.ext", permActions="read,write")

2.1.1.20 importEncryptionKey

指定されたewallet.p12ファイルからドメインにキーをインポートするオフライン・コマンド。

2.1.1.20.1 説明

次の呼出しは、ファイルewallet.p12からドメインに暗号化鍵をインポートします。渡されるパスワードは、コマンドexportEncryptionKeyを使用してファイルを作成する際に使用されたものと同じである必要があります。

2.1.1.20.2 構文
importEncryptionKey(jpsConfigFile, keyFilePath, keyFilePassword)
引数 定義
jpsConfigFile  

コマンドが実行している場所に対してファイルjps-config.xmlの場所を指定します。

keyFilePath 

ewallet.p12の書込み先となるディレクトリを指定します。

keyFilePassword 

ファイルewallet.p12の生成時に使用されたパスワードを指定します。


2.1.1.20.3
importEncryptionKey(jpsConfigFile="pathName", keyFilePath="dirloc" ,keyFilePassword="password")

2.1.1.21 listAppRoles

アプリケーション内のすべてのロールを表示するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.21.1 説明

指定したアプリケーション・ストライプ内のすべてのロールを表示します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.21.2 構文
listAppRoles(appStripe)
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。


2.1.1.21.3

以下の呼出しは、アプリケーション・ストライプmyAppのすべてのロールを返します。

wls:/mydomain/serverConfig> listAppRoles(appStripe="myApp")

2.1.1.22 listAppRolesMembers

ロール内のすべてのメンバーを表示するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.22.1 説明

指定したアプリケーション・ストライプおよびロール名のロール内のすべてのメンバーを表示します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.22.2 構文
listAppRoleMembers(appStripe, appRoleName)
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。

appRoleName 

ロール名を指定します。


2.1.1.22.3

以下の呼出しは、アプリケーション・ストライプmyAppおよびロール名myRoleのロール内のすべてのメンバーを返します。

wls:/mydomain/serverConfig> listAppRoleMembers(appStripe="myApp", appRoleName="myRole")

2.1.1.23 listAppStripes

ポリシー・ストア内のアプリケーション・ストライプを一覧表示するオンラインまたはオフライン・コマンド。

2.1.1.23.1 説明

このスクリプトは、オフライン・モードまたはオンライン・モードで実行できます。オフライン・モードで実行する場合は、構成ファイルを渡す必要があります。渡された構成ファイルのデフォルト・コンテキストで構成によって参照されるポリシー・ストア内のアプリケーション・ストライプが一覧表示されます。デフォルトの構成には、アイデンティティ・ストアへのサービス・インスタンス参照があってはいけません。オンライン・モードで実行する場合は、構成ファイルを渡さないでください。接続しているドメインのポリシー・ストア内のストライプが一覧表示されます。いずれのモードでも、正規表現が渡されると、その正規表現に一致する名前を持つアプリケーション・ストライプが一覧表示されます。それ以外の場合は、すべてのアプリケーション・ストライプが一覧表示されます。

2.1.1.23.2 構文
listAppStripes([configFile="configFileName"] [, regularExpression="aRegExp"])
引数 定義
configFile  

OPSS構成ファイルへのパスを指定します。オプション。指定した場合、スクリプトはオフラインで実行されます。指定された構成ファイルのデフォルト・コンテキストに、アイデンティティ・ストアへのサービス・インスタンス参照があってはいけません。指定しない場合、スクリプトはオンラインで実行され、ポリシー・ストア内のアプリケーション・ストライプが一覧表示されます。

regularExpression 

正規表現を指定します。この正規表現に一致するストライプ名が戻されます。オプション。指定しない場合、すべての名前が一致します。サブストリングに一致させるには、文字*を使用します。


2.1.1.23.3

次の(オンライン)呼出しは、ポリシー・ストア内のアプリケーション・ストライプのリストを戻します。

wls:/mydomain/serverConfig> listAppStripes

次の(オフライン)呼出しは、指定された構成ファイルのデフォルト・コンテキストで参照されるポリシー・ストア内のアプリケーション・ストライプのリストを戻します。

wls:/mydomain/serverConfig> listAppStripes(configFile=" 
/home/myFile/jps-config.xml")

次の(オンライン)呼出しは、接頭辞Appを含むアプリケーション・ストライプのリストを戻します。

wls:/mydomain/serverConfig> listAppStripes(regularExpression="App*")

2.1.1.24 listCodeSourcePermissions

グローバル・ポリシーのソース・コードに割り当てられている権限を一覧表示するオンライン・コマンド。

2.1.1.24.1 説明

このコマンドによって、グローバル・ポリシーのコードベース権限の一覧表示が可能になります。

2.1.1.24.2 構文
listCodeSourcePermissions([codeBase="codeUrl"])
引数 定義
codeBaseURL

権限受領者のコードベースURL名を指定します。


2.1.1.24.3

次の呼出しは、すべてのグローバル・ポリシーのコード・ソースに割り当てられたリスト権限を戻します。

wls:/mydomain/serverConfig> listCodeSourcePermissions(codeBaseURL="file:/tmp/lib/myJars.jar")

2.1.1.25 listEntitlement

指定されたアプリケーション・ストライプ内の資格を一覧表示するオンライン・コマンド。

2.1.1.25.1 説明

プリンシパル名およびクラスを指定した場合、指定されたプリンシパルに一致する資格が一覧表示されます。それ以外の場合は、すべての資格が一覧表示されます。

2.1.1.25.2 構文
listEntitlement(appStripe="appStripeName" [, principalName="principalName", principalClass="principalClass"])
引数 定義
appStripe  

資格の削除対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

principalName  

一致させるプリンシパルの名前を指定します。オプション。

principalClass  

一致させるプリンシパルのクラスを指定します。オプション。


2.1.1.25.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内のすべての資格を一覧表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listEntitlement(appStripe="myApplication")

2.1.1.26 listEntitlements

アプリケーション・ストライプ内の資格を一覧表示するオンライン・コマンド。

2.1.1.26.1 説明

アプリケーション・ストライプ内のすべての資格を一覧表示します。リソース名およびリソース・タイプを指定した場合、指定されたリソース名に一致する、指定されたタイプのリソースを持つ資格が一覧表示されます。それ以外の場合は、アプリケーション・ストライプ内のすべての資格が一覧表示されます。

2.1.1.26.2 構文
listEntitlements(appStripe="appStripeName" [,resourceTypeName="resTypeName", resourceName="resName"])
引数 定義
appStripe  

資格の一覧表示対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

resourceTypeName  

一覧表示するリソースのタイプの名前を指定します。オプション。

resourceName  

一致させるリソースの名前を指定します。オプション。


2.1.1.26.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内のすべての資格を一覧表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listEntitlements(appStripe="myApplication")

次の呼出しは、リソース・タイプmyResType、およびリソース名がmyResNameに一致するリソースを含む、ストライプmyApplication内のすべての資格を一覧表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listEntitlements(appStripe="myApplication", resourceTypeName="myResType", resourceName="myResName") 

2.1.1.27 listPermissions

指定したプリンシパルに付与したすべての特権を表示するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.27.1 説明

指定したプリンシパルに付与されたすべての特権を表示します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.27.2 構文

省略可能な引数は、角括弧で囲まれています。

listPermissions([appStripe,] principalClass, principalName)
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。指定しない場合、コマンドを使用してシステム・ポリシーが処理されます。

principalClass 

クラス(被譲与者)の完全修飾名を指定します。

principalName 

被譲与者のプリンシパル名を指定します。


2.1.1.27.3

以下の呼出しは、アプリケーションmyAppのポリシーによってプリンシパルに付与したすべての特権を表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listPermissions(appStripe="myApp", principalClass="my.custom.Principal",principalName="manager")
                

以下の呼出しは、システム・ポリシーによってプリンシパルに付与したすべての特権を表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listPermissions(principalClass="my.custom.Principal", principalName="manager")

2.1.1.28 listResourceActions

資格のリソースとアクションを一覧表示するオンライン・コマンド。

2.1.1.28.1 説明

アプリケーション・ストライプ内の資格のリソースとアクションを一覧表示します。

2.1.1.28.2 構文
listResourceActions(appStripe="appStripeName", permSetName="entitlementName")
引数 定義
appStripe  

資格が存在するアプリケーション・ストライプを指定します。

permSetName  

リソースとアクションを一覧表示する資格の名前を指定します。


2.1.1.28.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内の資格myEntitlementのリソースとアクションを一覧表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listResourceActions(appStripe="myApplication", permSetName="myEntitlement")

2.1.1.29 listResources

指定されたアプリケーション・ストライプ内のリソースを一覧表示するオンライン・コマンド。

2.1.1.29.1 説明

リソース・タイプを指定した場合、指定されたリソース・タイプのすべてのリソースが一覧表示されます。それ以外の場合は、すべてのタイプのすべてのリソースが一覧表示されます。

2.1.1.29.2 構文
listResources(appStripe="appStripeName" [,type="resTypeName"])
引数 定義
appStripe  

リソースの一覧表示対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

type  

一覧表示するリソースのタイプを指定します。渡されるリソース・タイプは、このスクリプトの呼出し時点でアプリケーション・ストライプ内に存在している必要があります


2.1.1.29.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内のタイプmyResTypeのリソースをすべて一覧表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listResources(appStripe="myApplication", type="myResType")

2.1.1.30 listResourceTypes

リソース・タイプを一覧表示するオンライン・コマンド。

2.1.1.30.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプ内のすべてのリソース・タイプを一覧表示します。

2.1.1.30.2 構文
listResourceTypes(appStripe="appStripeName")
引数 定義
appStripe  

リソース・タイプが存在するアプリケーション・ストライプを指定します。


2.1.1.30.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内のすべてのリソース・タイプを一覧表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listResourceTypes(appStripe="myApplication")

2.1.1.31 listSecurityStoreInfo

ドメイン・セキュリティ・ストアのタイプ、場所および管理ユーザーを一覧表示するオフライン・コマンド。

2.1.1.31.1 説明

スクリプトはオフライン・モードで実行され、OPSSセキュリティ・ストアのタイプ(ファイル、OIDまたはDB)、場所、およびアクセスを許可されているユーザー(通常はセキュリティ管理者)を出力します。

2.1.1.31.2 構文
listSecurityStoreInfo(domainConfig="configFilePath")
引数 定義
domainConfig  

OPSS構成ファイルjps-config.xmlへの完全絶対パスを指定します。渡されるディレクトリには、ファイルjps-config-jse.xmlも含まれている必要があります。


2.1.1.31.3

次の呼出しは、OPSSポリシー・ストアのタイプ、場所および管理ユーザーを戻します。

wls:/mydomain/serverConfig> listSecurityStoreInfo(domainConfig="/home/myConfigPathDirectory/config/fmwconfig")

2.1.1.32 migrateSecurityStore

ID、アプリケーション特定ポリシー、システム・ポリシー、特定資格フォルダまたはすべての資格を移動するオフライン・コマンドを示します。

2.1.1.32.1 説明

セキュリティ・アーティファクトをソース・リポジトリからターゲット・リポジトリに移行します。全詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のスクリプトmigrateSecurityStoreを使用した移行に関する項を参照してください。

2.1.1.33 modifyBootStrapCredential

ブート・ストラップ資格ストアを更新するオフライン・コマンドを示します。

2.1.1.33.1 説明

指定したユーザー名およびパスワードでブート・ストラップ資格を更新します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

一般的に、次のシナリオの場合に使用されます: ドメイン・ポリシーおよび資格証明ストアはLDAPベースで、(LDAPサーバーに格納された)LDAPストアにアクセスする資格証明が変更されたとします。その後、このコマンドを使用して、ブート・ストラップ資格ストアにこれらの変更を設定できます。

2.1.1.33.2 構文
modifyBootStrapCredential(jpsConfigFile, username, password)
引数 定義
jpsConfigFile  

コマンドが実行している場所に対してファイルjps-config.xmlの場所を指定します。

username

LDAPストア内のユーザーの識別名を指定します。

password

ユーザーのパスワードを指定します。


2.1.1.33.3

LDAPストアでは、識別された名cn=orcladminのユーザーのパスワードをwelcome1に変更しており、設定ファイルjps-config.xmlを現在のディレクトリに存在している場合、以下の呼出しは、ブート・ストラップ資格ストア内のパスワードをwelcome1に変更します。

wls:/mydomain/serverConfig> modifyBootStrapCredential(jpsConfigFile='./jps-config.xml', username='cn=orcladmin', password='welcome1')

監査サービスに対する任意の出力を無視できます。

2.1.1.34 reassociateSecurityStore

ポリシー、資格証明、監査メタデータおよび鍵を、既存のOPSSセキュリティ・ストアからターゲットのOPSSセキュリティ・ストアに移行するオンライン・コマンド。

2.1.1.34.1 説明

スクリプトreassociateSecurityStoreは、OPSSセキュリティ・ストアをソースからLDAPベースまたはDBベースのターゲット・ストアに移行して、jps-config.xmlファイルおよびjps-config-jse.xmlファイル内のサービスをターゲット・リポジトリにリセットします。また、別のドメイン内のOPSSセキュリティ・ストアを指定して共有することもできます(後述のオプション引数joinを参照)。OPSSのバイナリとターゲットのポリシー・ストアには、バージョンの互換性が必要です。

詳細および例は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』を参照してください。

2.1.1.35 restoreEncryptionKey

ドメイン資格証明暗号化鍵をリストアするオフライン・コマンド。

2.1.1.35.1 説明

ドメイン・ブートストラップ・キーの状態を、importEncryptionKeyの実行前の状態にリストアします。

2.1.1.35.2 構文
restoreEncryptionKey(jpsConfigFile)
引数 定義
jpsConfigFile  

コマンドが実行している場所に対してファイルjps-config.xmlの場所を指定します。


2.1.1.35.3
restoreEncryptionKey(jpsConfigFile="pathName")

2.1.1.36 revokeAppRole

ロールからプリンシパルを削除するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.36.1 説明

指定したアプリケーション・ストライプおよび名前のロールからプリンシパル(クラスまたは名前)を削除します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.36.2 構文
revokeAppRole(appStripe, appRoleName, principalClass, principalName)
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。

appRoleName 

ロール名を指定します。

principalClass 

クラスの完全修飾名を指定します。

principalName 

プリンシパルの名前を指定します。


2.1.1.36.3

以下の呼出しは、アプリケーション・ストライプmyAppおよびロール名myRoleのロールからプリンシパルを削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> revokeAppRole(appStripe="myApp", 
appRoleName="myRole",principalClass="com.example.xyzPrincipal", 
principalName="myPrincipal")

2.1.1.37 revokeEntitlement

資格を削除するオンライン・コマンド。

2.1.1.37.1 説明

資格を削除し、指定されたアプリケーション・ストライプ内のプリンシパルからその資格を取り消します。

2.1.1.37.2 構文
revokeEntitlement(appStripe="appStripeName", principalClass="principalClass", principalName="principalName" ,-permSetName="entName")
引数 定義
appStripe  

資格の削除対象のアプリケーション・ストライプを指定します。

principalClass  

プリンシパルに関連付けられているクラスを指定します。

principalName  

資格が取り消されるプリンシパルの名前を指定します。

permSetName  

削除する資格の名前を指定します。


2.1.1.37.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内の資格myEntitlementを削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> revokeEntitlement(appStripe="myApplication", 
principalClass="oracle.security.jps.service.policystore.ApplicationRole", 
principalName="myPrincipalName", permSetName="myEntitlement")

2.1.1.38 revokePermission

特権を削除するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.38.1 説明

指定したコード・ベースおよびURLの特権を削除します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.38.2 構文

省略可能な引数は、角括弧で囲まれています。

revokePermission([appStripe,] [codeBaseURL,] [principalClass,] [principalName,]permClass, [permTarget,] [permActions])
引数 定義
appStripe 

アプリケーション・ストライプを指定します。指定しない場合、コマンドを使用してシステム・ポリシーが処理されます。

codeBaseURL 

特権のあるコードのURLを指定します。

principalClass 

クラス(被譲与者)の完全修飾名を指定します。

principalName 

被譲与者のプリンシパル名を指定します。

permClass 

permissionクラスの完全修飾名を指定します。

permTarget 

利用可能であれば、特権対象の名前を指定します。一部の特権には、この属性を含むことができない場合があります。

permActions 

付与されたアクションのカンマ区切りのリストを指定します。一部の特権には、この属性が含まれない可能性があり、利用可能なアクションは、permissionクラスによって異なります。


2.1.1.38.3

以下の呼出しは、指定したデータのアプリケーション特権(アプリケーション・ストライプmyAppのアプリケーション)を削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> revokePermission(appStripe="myApp",  
principalClass="my.custom.Principal", principalName="manager", 
permClass="java.security.AllPermission")

以下の呼出しは、システムの指定したデータの特権を削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> revokePermission(principalClass="my.custom.Principal", principalName="manager",  
permClass="java.io.FilePermission", permTarget="/tmp/fileName.ext", 
permActions="read,write")

2.1.1.39 revokeResourceFromEntitlement

資格からリソースを削除するオンライン・コマンド。

2.1.1.39.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプ内の資格からリソースを削除します。

2.1.1.39.2 構文
revokeResourceFromEntitlement(appStripe="appStripeName", name="entName", resourceName="resName", resourceType="resTypeName", actions="actionList")
引数 定義
appStripe  

資格が存在するアプリケーション・ストライプを指定します。

name  

変更する資格の名前を指定します。

resourceName  

削除するリソースの名前を指定します。

resourceType  

削除するリソースのタイプを指定します。

actions  

削除するアクションのカンマ区切りのリストを指定します。


2.1.1.39.3

次の呼出しは、ストライプmyApplication内の資格myEntitlementからリソースmyResourceを削除します。

wls:/mydomain/serverConfig> revokeResourceFromEntitlement(appStripe="myApplication", name="myEntitlement", 
resourceName="myResource", resourceType="myResType", actions="view,edit")

2.1.1.40 rollOverEncryptionKey

ドメイン暗号化鍵を変更するオフライン・コマンド。

2.1.1.40.1 説明

このオフライン・スクリプトは、現在のドメインOPSS暗号化鍵を新しい暗号化鍵に置換します。現在の鍵は削除されずにアーカイブされ、その鍵を使用して暗号化したデータの復号化に使用されます。

次の重要な点に注意してください。

  • このコマンドは、ドメイン内の管理サーバーから実行する必要があります。

  • ドメインがセキュリティ・ストアにアクセスしている唯一のドメインである場合は、他に必要な操作はありません。

  • ただし、2つ以上のドメインがセキュリティ・ストアを共有している場合は、exportEncryptionKeyおよびimportEncryptionKeyスクリプトを使用して、スクリプトが実行されたドメインから新しく生成された鍵をエクスポートし、セキュリティ・ストアを共有しているその他のドメインそれぞれにインポートする必要があります。

2.1.1.40.2 構文
rollOVerEncryptionKey(jpsConfigFile="pathName")
引数 定義

jpsConfigFile

jps-config.xmlファイルの場所を指定します。このスクリプトを実行する場所への相対パスまたはフルパスを指定します。


2.1.1.40.3

次の起動は暗号化鍵をロール・オーバーします。

wls:/mydomain/serverConfig> rollOverEncryptionKey(jpsConfigFile="myConfig")

2.1.1.41 updateCred

資格のタイプ、ユーザー名およびパスワードを変更するオンライン・コマンドを示します。

2.1.1.41.1 説明

パスワード資格証明のみ、つまりパスワード・タイプの資格証明にカプセル化されたデータのみを更新します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。このコマンドは、対話型モードでのみ実行します。

2.1.1.41.2 構文

省略可能な引数は、角括弧で囲まれています。

updateCred(map, key, user, password, [desc])
引数 定義
map 

マップ名(フォルダ)を指定します。

key 

キー名を指定します。

user 

資格ユーザー名を指定します。

password 

資格のパスワードを指定します。

desc 

資格を説明する文字列を指定します。


2.1.1.41.3

以下の呼出しは、指定したデータでパスワード資格を更新します。

wls:/mydomain/serverConfig> updateCred(map="myMap", key="myKey", user="myUsr", 
password="myPassw", desc="updated passw cred to connect to app xyz")

2.1.1.42 updateTrustServiceConfig

ドメイン・トラスト・サービスの構成を、プロパティ・ファイルで渡された値で更新するオフライン・コマンド。

2.1.1.42.1 説明

ドメイン・トラスト・サービスの構成を更新します。エラーが発生した場合は、WLSTExceptionが返されます。

2.1.1.42.2 構文
updateTrustServiceConfig([providerName="<the provider name>",] 
                          propsFile="<path of properties file>")
引数 定義
providerName 

(オプション)トラスト・サービス・プロバイダの名前を指定します。指定を省略すると、デフォルトでtrust.provider.embeddedが設定されます。

propsFile

プロパティ値が設定されているファイルへのパスを指定します。


プロパティ・ファイルの例を示します。

trust.keystoreType=KSS
trust.keyStoreName=kss://<stripeName>/<keystoreName>
trust.trustStoreName=kss://<stripeName>/<truststoreName>
trust.aliasName=<aliasName>
trust.issuerName=<aliasName>

指定されるプロパティのリストは、プロパティtrust.keystoreTypeの値によって異なる点に注意してください。可能なタイプはKSSまたはJKSです。プロパティが空の文字列に設定されている場合、そのプロパティはトラスト・サービス構成から削除されます。使用可能なプロパティのリストは、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のトラスト・サービスのプロパティに関する項を参照してください。

2.1.1.42.3

次の呼出しは、ファイルmyPropsで指定された値でトラスト・ストア・サービスを更新します。

wls:/mydomain/serverConfig> updateTrustServiceConfig(providerName="myProvider", propsFile="myProps")

2.1.2 監査構成コマンド

表2-3に表示されているWLSTコマンドを使用して、監査ポリシーおよび監査リポジトリ設定を表示し管理します。

表2-3 WLST監査コマンド

使用するコマンド... 目的... 使用するWLST...

getNonJavaEEAuditMBeanName


Java EE以外のコンポーネントのmBean名を表示します。

オンライン

getAuditPolicy


監査ポリシー設定を表示します。

オンライン

setAuditPolicy


監査ポリシー設定を更新します。

オンライン

getAuditRepository


監査リポジトリ設定を表示します。

オンライン

setAuditRepository


監査リポジトリ設定を更新します。

オンライン

listAuditEvents


1つ またはすべてのコンポーネントの監査イベントを表示します。

オンライン

exportAuditConfig


コンポーネントの監査設定をエクスポートします。

オンライン

importAuditConfig


コンポーネントの監査設定をインポートします。

オンライン

createAuditDBView


データベースに監査定義ビューを作成します。

オンライン

listAuditComponents


監査可能なコンポーネントを一覧表示します。

オンライン

registerAudit


指定したコンポーネントの監査定義を監査ストアに登録します。

オンライン

deregisterAudit


指定したコンポーネントの監査定義を監査ストアから削除します。

オンライン


詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』を参照してください。

2.1.2.1 getNonJavaEEAuditMBeanName

Java EE以外のコンポーネントのmbean名を表示するオンライン・コマンドを示します。

2.1.2.1.1 説明

このコマンドは、インスタンス名、コンポーネント名、コンポーネントのタイプおよびコンポーネントの監査mbeanが実行しているOracle WebLogic Serverを指定したJava EE以外のコンポーネントのmbean名を表示します。mbeanは、Java EE以外のコンポーネントを管理するときに別の監査WLSTコマンドに対して必要なパラメータです。

2.1.2.1.2 構文
getNonJavaEEAuditMBeanName(instName, compName, compType, svrName)
引数 定義

instName

アプリケーション・サーバー・インスタンスの名前を指定します。

compName

コンポーネント・インスタンスの名前を指定します。

compType

コンポーネントのタイプを指定します。有効な値は、ohs、oid、ovdおよびWebCache。

svrName

Oracle WebLogic Serverの名前を指定します。


2.1.2.1.3

以下の対話型コマンドは、Oracleインターネット・ディレクトリのmBean名を表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> getNonJavaEEAuditMBeanName(instName='inst1', compName='oid1', compType='oid', svrName='AdminServer')

2.1.2.2 getAuditPolicy

監査ポリシー設定を表示するオンライン・コマンドを示します。

2.1.2.2.1 説明

このコマンドは、フィルタの事前設定、特定ユーザー、カスタム・イベントおよびログ・ファイルの最大サイズなどの監査ポリシー設定を表示します。mbeanコンポーネントは、Oracleインターネット・ディレクトリおよびOracle仮想ディレクトリなどJava EE以外のコンポーネントに必要です。


注意:

getNonJavaEEAuditMBeanNameコマンドを使用して、Java EE以外のコンポーネントのMBean名を取得できます。


2.1.2.2.2 構文
getAuditPolicy([mbeanName, componentType])
引数 定義

mbeanName

Java EE以外のコンポーネントに対してコンポーネント監査MBeanの名前を指定します。

componentType

監査ストアに登録されている特定のコンポーネントの監査ポリシーを要求します。指定しない場合、jps-config.xml内の監査ポリシーが戻されます。


2.1.2.2.3

以下のコマンドは、Java EEコンポーネントの監査設定を表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> getAuditPolicy()
Location changed to domainRuntime tree. This is a read-only tree with DomainMBean as the root.
For more help, use help(domainRuntime)
 
FilterPreset:All
Max Log File Size:104857600

以下のコマンドは、MBean CSAuditProxyMBeanの監査設定を表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> getAuditPolicy(on='oracle.security.audit.test:type=CSAuditMBean,
name=CSAuditProxyMBean')

2.1.2.3 setAuditPolicy

監査ポリシーを更新するオンライン・コマンドを示します。

2.1.2.3.1 説明

監査ポリシー設定を行うオンライン・コマンドを示します。フィルタの事前設定、ユーザーの追加/削除およびカスタム・イベントの追加/削除を行うことができます。mbeanコンポーネントは、Oracleインターネット・ディレクトリおよびOracle仮想ディレクトリなどJava EE以外のコンポーネントに必要です。


注意:

getNonJavaEEAuditMBeanNameコマンドを使用して、Java EE以外のコンポーネントのMBean名を取得できます。


2.1.2.3.2 構文
setAuditPolicy([mbeanName],[filterPreset],[addSpecialUsers],
[removeSpecialUsers],[addCustomEvents],[removeCustomEvents], [componentType], [maxDirSize], [maxFileSize], [andCriteria], [orCriteria], [componentEventsFile])
引数 定義

mbeanName

Java EE以外のコンポーネントに対してコンポーネント監査MBeanの名前を指定します。

filterPreset

フィルタの変更する事前設定を指定します。

addSpecialUsers

追加する特定ユーザーを指定します。

removeSpecialUsers

削除する特定ユーザーを指定します。

addCustomEvents

追加するカスタム・イベントを指定します。

removeCustomEvents

削除するカスタム・イベントを指定します。

componentType

更新するコンポーネント定義タイプを指定します。指定しない場合、jps-config.xmlに定義されている監査設定が変更されます。

maxDirSize

この引数は使用しません。

maxFileSize

ログ・ファイルの最大サイズを指定します。

andCriteria

事前定義済のカスタム・フィルタ定義においてand条件を指定します。

orCriteria

事前定義済のカスタム・フィルタ定義においてor条件を指定します。

componentEventsFile

11gリリース1 (11.1.1.6)のメタデータ・モデルのコンポーネント定義ファイルを指定します。11gリリース1 (11.1.1.6)メタデータ・モデル・コンポーネントの監査ストア内の監査ポリシーを作成/更新する場合、フィルタの事前定義済レベルがCustomに設定されているときは、このパラメータが必要です。


2.1.2.3.3

以下の対話型コマンドは、監査ポリシーをNoneレベルに設定し、ポリシーからuser1を削除するときに、user2およびuser3を追加します。

wls:/mydomain/serverConfig> setAuditPolicy (filterPreset=
'None',addSpecialUsers='user2,user3',removeSpecialUsers='user1')

wls:/mydomain/serverConfig> getAuditPolicy();
Already in Domain Runtime Tree

FilterPreset:None
Special Users:user2,user3
Max Log File Size:104857600
Max Log Dir Size:0

以下の対話型コマンドは、ポリシーからログアウト・イベントを削除するときに、ログイン・イベントを追加します。

wls:/mydomain/serverConfig> setAuditPolicy(filterPreset=
'Custom',addCustomEvents='UserLogin',removeCustomEvents='UserLogout')
 

以下の対話型コマンドは、監査ポリシーをLowレベルに設定します。

wls:/IDMDomain/domainRuntime> setAuditPolicy(filterPreset='Low');
Already in Domain Runtime Tree
Audit Policy Information updated successfully

wls:/IDMDomain/domainRuntime> getAuditPolicy();
Already in Domain Runtime Tree
FilterPreset:Low
Max Log File Size:104857600
Max Log Dir Size:0

以下のコマンドは、カスタム・フィルタを設定して、CheckAuthorizationイベントを監査します。

wls:/IDMDomain/domainRuntime> setAuditPolicy(filterPreset='Custom', addCustomEvents='JPS:CheckAuthorization');
Already in Domain Runtime Tree
 
Audit Policy Information updated successfully
wls:/IDMDomain/domainRuntime> getAuditPolicy();
Already in Domain Runtime Tree
 
FilterPreset:Custom
Special Users:user1
Max Log File Size:104857600
Max Log Dir Size:0
Custom Events:JPS:CheckAuthorization

2.1.2.4 getAuditRepository

監査リポジトリ設定を表示するオンライン・コマンドを示します。

2.1.2.4.1 説明

このコマンドは、Java EEコンポーネントおよびアプリケーション(Oracleインターネット・ディレクトリなどその他のコンポーネントの場合は、リポジトリ設定は、opmn.xmlに存在しています)の監査リポジトリ設定を表示します。また、リポジトリはデータベース型の場合、データベース設定を表示します。

2.1.2.4.2 構文
getAuditRepository 
2.1.2.4.3

以下のコマンドは、監査リポジトリ設定を表示します。

wls:/IDMDomain/domainRuntime> getAuditRepository()
Already in Domain Runtime Tree
 
Repository Type:File

2.1.2.5 setAuditRepository

監査リポジトリ設定を更新するオンライン・コマンドを示します。

2.1.2.5.1 説明

このコマンドは、Java EEコンポーネントおよびアプリケーション(Oracleインターネット・ディレクトリなどその他のコンポーネントの場合は、リポジトリが、opmn.xmlを編集して設定されます)の監査リポジトリ設定を設定します。

2.1.2.5.2 構文
setAuditRepository([switchToDB],[dataSourceName],[interval], [timezone])
引数 定義

switchToDB

trueの場合、リポジトリをファイルからデータベースに切り替えます。

dataSourceName

データ・ソースの名前を指定します。

interval

監査ローダーのキックオフ間隔を指定します。

timezone

監査ローダーによって監査イベントのタイムスタンプが記録されるタイムゾーンを指定します。有効な値は、「utc」および「local」です。


2.1.2.5.3

以下のコマンドは、ファイル・リポジトリからデータベース・リポジトリに切り替えます。

wls:/IDMDomain/domainRuntime> setAuditRepository(switchToDB='true', dataSourceName='jdbc/AuditAppendDataSource');
Already in Domain Runtime Tree
 
Audit Repository Information updated
 
wls:/IDMDomain/domainRuntime> getAuditRepository();
Already in Domain Runtime Tree
 
JNDI Name:jdbc/AuditDB
Interval:15
Repository Type:DB

以下の対話型のコマンドは、監査リポジトリを特定のデータベースに変更し、監査ローダー間隔を14秒に設定します。

wls:/mydomain/serverConfig> setAuditRepository(switchToDB='true',dataSourceName='jdbc/AuditAppendDataSource',
interval='14', timezone="utc")

2.1.2.6 listAuditEvents

コマンドの監査イベントを表示するオンライン・コマンドを示します。

2.1.2.6.1 説明

このコマンドは、コンポーネントの監査イベントおよび属性を表示します。Java EE以外のコンポーネントの場合は、コンポーネントmbean名をパラメータとして渡します。Oracle Platform Security Services (OPSS)などJava EEアプリケーションおよびサービスでは、mbeanパラメータは不要です。コンポーネントのタイプを除いて、すべてのコンポーネントに対して適用するすべての一般的な属性が表示されます。


注意:

getNonJavaEEAuditMBeanNameコマンドを使用して、Java EE以外のコンポーネントのMBean名を取得できます。


2.1.2.6.2 構文
listAuditEvents([mbeanName],[componentType])
引数 定義

mbeanName

コンポーネントMBeanの名前を指定します。

componentType

コンポーネント・タイプを指定します。リストに表示される情報は、そのコンポーネント・タイプのすべてのイベントに限定されます。


2.1.2.6.3

以下のコマンドは、Oracle Platform Security Servicesコンポーネントの監査イベントを表示します。

wls:/IDMDomain/domainRuntime> listAuditEvents(componentType='JPS');
Already in Domain Runtime Tree
 
Common Attributes
ComponentType
Type of the component. For MAS integrated SystemComponents this is the componentType
InstanceId
Name of the MAS Instance, that this component belongs to
HostId
DNS hostname of originating host
HostNwaddr
IP or other network address of originating host
ModuleId
ID of the module that originated the message. Interpretation is unique within Component ID.
ProcessId
ID of the process that originated the message

以下のコマンドは、Oracle HTTP Serverの監査イベントを表示します。

wls:/mydomain/serverConfig> listAuditEvents(componentType='ohs')

以下のコマンドは、すべての監査イベントを表示します。

wls:/IDMDomain/domainRuntime> listAuditEvents();
Already in Domain Runtime Tree
 
Components:
DIP
JPS
OIF
OWSM-AGENT
OWSM-PM-EJB
ReportsServer
WS-PolicyAttachment
WebCache
WebServices
Attributes applicable to all components:
ComponentType
InstanceId
HostId
HostNwaddr
ModuleId
ProcessId
OracleHome
HomeInstance
ECID
RID
...

2.1.2.7 exportAuditConfig

コンポーネントの監査設定をエクスポートするオンライン・コマンドを示します。

2.1.2.7.1 説明

このコマンドは、監査設定をファイルにエクスポートします。Java EE以外のコンポーネントの場合は、コンポーネントmbean名をパラメータとして渡します。Oracle Platform Security Services (OPSS)などJava EEアプリケーションおよびサービスでは、mbeanパラメータは不要です。


注意:

getNonJavaEEAuditMBeanNameコマンドを使用して、Java EE以外のコンポーネントのMBean名を取得できます。


2.1.2.7.2 構文
exportAuditConfig([mbeanName],fileName, [componentType])
引数 定義

mbeanName

Java EE以外のコンポーネントのMBeanの名前を指定します。

fileName

監査設定をエクスポートする必要があるパスおよびファイル名を指定します。

componentType

特定のコンポーネントのイベントのみをファイルにエクスポートすることを指定します。指定しない場合、jps-config.xml内の監査設定がエクスポートされます。


2.1.2.7.3

以下の対話型のコマンドは、コンポーネントの監査設定をエクスポートします。

wls:/mydomain/serverConfig> exportAuditConfig(on='oracle.security.audit.test:type=CSAuditMBean,
name=CSAuditProxyMBean',fileName='/tmp/auditconfig')

以下の対話型のコマンドは、Java EEコンポーネントの監査設定をエクスポートします。mBeanは指定されていません。

wls:/mydomain/serverConfig> exportAuditConfig(fileName='/tmp/auditconfig')

2.1.2.8 importAuditConfig

コンポーネントの監査設定をインポートするオンライン・コマンドを示します。

2.1.2.8.1 説明

このコマンドは、外部ファイルから監査設定をインポートします。Java EE以外のコンポーネントの場合は、コンポーネントmbean名をパラメータとして渡します。Oracle Platform Security Services (OPSS)などJava EEアプリケーションおよびサービスでは、mbeanパラメータは不要です。


注意:

getNonJavaEEAuditMBeanNameコマンドを使用して、Java EE以外のコンポーネントのMBean名を取得できます。


2.1.2.8.2 構文
importAuditConfig([mbeanName],fileName, [componentType])
引数 定義

mbeanName

Java EE以外のコンポーネントのMBeanの名前を指定します。

fileName

監査設定をインポートする必要があるパスおよびファイル名を指定します。

componentType

特定のコンポーネントのイベントのみをファイルからインポートすることを指定します。指定しない場合、jps-config.xml内の監査設定がインポートされます。


2.1.2.8.3

以下の対話型のコマンドは、コンポーネントの監査設定をインポートします。

wls:/mydomain/serverConfig> importAuditConfig(on='oracle.security.audit.test:type=CSAuditMBean,
name='CSAuditProxyMBean',fileName='/tmp/auditconfig')

次の対話型のコマンドは、ファイルから監査設定をインポートします。mBeanは指定されていません。

wls:/mydomain/serverConfig> importAuditConfig(fileName='/tmp/auditconfig')

2.1.2.9 createAuditDBView

このコマンドは、データベース・ビューを作成し、指定されたコンポーネントの監査ログ・レコードをデータベースから問い合せるために使用できるSQLスクリプトを生成します。

2.1.2.9.1 説明

このコマンドは、指定したコンポーネントの監査定義のデータベース・ビューを作成するために使用するSQLスクリプトを生成します。スクリプトは指定したファイルに書き込まれるとともに、コンソールに出力されます。

SQLスクリプトを実行すると、サイトの監査モデルに応じて次のように結果になります。

  • 11.1.1.6.0モデルを使用していて、コンポーネントが監査ストアに登録されている場合、スクリプトは、指定したコンポーネントのシステム・コンポーネント表(IAU_COMMON、IAU_USERSESSION、IAU_AUDITSERVICEおよびIAU_CUSTOM)を使用してビューを作成します。

  • 11.1.1.6.0より前のモデルを使用していて、コンポーネントは監査ストアに登録されていないが、イベント定義はcomponent_events.xmlファイル(oracle_common/modules/oracle.iau_11.1.1/components/componentTypeディレクトリ内)にある場合、IAU_BASEおよびコンポーネント表を使用してビューが作成されます。

2.1.2.9.2 構文
createAuditDBView(fileName, componentType)
引数 定義

fileName

SQLスクリプトが書き込まれるパスとファイル名を指定します。

componentType

定義がビューの基礎となるコンポーネントです。


2.1.2.9.3
wls:/mydomain/serverConfig> 
createAuditDBView(fileName="/tmp/JPSAuditView.sql", componentType="JPS")

2.1.2.10 listAuditComponents

監査可能なコンポーネントを一覧表示します。

2.1.2.10.1 説明

このコマンドは、監査可能なコンポーネントのリストを作成します。11.1.1.6.0モデルおよび11.1.1.6.0より前のモデルを使用する監査ストアに登録されたコンポーネントを一覧表示します。

2.1.2.10.2 構文
listAuditComponents(fileName)
引数 定義

fileName

出力が書き込まれるパスとファイル名を指定します。


2.1.2.10.3
listAuditComponents(fileName = "/tmp/complist.txt")

2.1.2.11 registerAudit

指定したコンポーネントを監査ストアに登録します。

2.1.2.11.1 説明

指定したコンポーネントのイベント定義および変換コンテンツを監査ストアに追加します。11.1.1.6.0より前の監査XMLスキーマ定義を使用して登録しようとすると、11.1.1.6.0 XMLスキーマ定義にアップグレードされてから監査ストアに登録されます。

2.1.2.11.2 構文
registerAudit(xmlFile, [xlfFile], componentType, [mode=OVERWRITE|UPGRADE])
引数 定義

xmlFile

コンポーネント・イベント定義ファイルを指定します。

xlfFile

component xlf jarファイルを指定します。オプション。

componentType

登録するコンポーネントを指定します。

mode

OVERWRITEまたはUPGRADE。デフォルトはUPGRADEです。


2.1.2.11.3
wls:/mydomain/serverConfig>registerAudit(xmlFile="/tmp/comp.xml", 
xmlFile="/tmp/comp_xlf.jar", componentType="AuditApp", mode="UPGRADE")

2.1.2.12 deregisterAudit

指定したコンポーネントのイベント定義および変換コンテンツを監査ストアから削除します。

2.1.2.12.1 説明

指定したコンポーネントの既存のイベント定義および変換コンテンツまたはアプリケーションを監査ストアから削除します。

2.1.2.12.2 構文
deregisterAudit(componentType)
引数 定義

componentType

定義を削除するコンポーネントを指定します。


2.1.2.12.3
deregisterAudit(componentType="AuditApp")

2.1.3 OPSSキーストア・サービス・コマンド

この項では、OPSSキーストア・サービスで使用されるコマンドについて説明します。


注意:

キーストア・サービスのコマンドを使用するには、OPSSハンドルを取得する必要があります。以降の説明では、このハンドルをsvcと表記します。詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』のキーストア・サービスを使用した鍵および証明書の管理に関する項を参照してください。


表2-4では、キーストア・サービスを管理するために使用されるWLSTコマンドを示します。

表2-4 OPSSキーストア・サービス・コマンド

使用するコマンド... 目的...

changeKeyPassword


キーのパスワードを変更します。

changeKeyStorePassword


キーストアのパスワードを変更します。

createKeyStore


キーストアを作成します。

deleteKeyStore


キーストアを削除します。

deleteKeyStoreEntry


キーストア内のエントリを削除します。

exportKeyStore


キーストアをファイルにエクスポートします。

exportKeyStoreCertificate


証明書をファイルにエクスポートします。

exportKeyStoreCertificateRequest


証明書リクエストをファイルにエクスポートします。

generateKeyPair


鍵ペアを生成します。

generateSecretKey


秘密鍵を生成します。

getKeyStoreCertificates


証明書または信頼できる証明書に関する情報を取得します。

getKeyStoreSecretKeyProperties


秘密鍵プロパティを取得します。

importKeyStore


ファイルからキーストアをインポートします。

importKeyStoreCertificate


証明書または他のオブジェクトをインポートします。

listExpiringCertificates


指定された期間内に期限切れとなる証明書を一覧表示します。

listKeyStoreAliases


キーストア内の別名を一覧表示します。

listKeyStores


ストライプ内のすべてのキーストアを一覧表示します。

syncKeyStores


管理サーバーのキーストアをセキュリティ・ストアのキーストアと同期します。


2.1.3.1 changeKeyPassword

キーのパスワードを変更します。

2.1.3.1.1 説明

キーのパスワードを変更します。

2.1.3.1.2 構文
changeKeyPassword(appStripe='stripe', name='keystore', password='password', 
alias='alias', currentkeypassword='currentkeypassword', 
newkeypassword='newkeypassword')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアを含むストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

alias

パスワードを変更するキー・エントリの別名を指定します。

currentkeypassword

キーの現在のパスワードを指定します。

newkeypassword

キーの新しいパスワードを指定します


2.1.3.1.3

この例では、キー・エントリorakeyのパスワードを変更します。

changeKeyPassword(appStripe='system', name='keystore', password='password', 
alias='orakey', currentkeypassword='currentkeypassword', 
newkeypassword='newkeypassword')

2.1.3.2 changeKeyStorePassword

キーストアのパスワードを変更します。

2.1.3.2.1 説明

指定されたキーストアのパスワードを変更します。

2.1.3.2.2 構文
changeKeyStorePassword(appStripe='stripe', name='keystore', currentpassword='currentpassword', newpassword='newpassword')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアを含むストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

currentpassword

キー・ストアの現在のパスワードを指定します。

newpassword

キー・ストアの新しいパスワードを指定します。


2.1.3.2.3

この例では、keystore2のパスワードを変更します。

changeKeyStorePassword(appStripe='system', name='keystore2', 
currentpassword='currentpassword', newpassword='newpassword')

2.1.3.3 createKeyStore

このキーストア・サービス・コマンドは、新しいキーストアを作成します。

2.1.3.3.1 説明

指定されたアプリケーション・ストライプに新しいキーストアを作成します。

2.1.3.3.2 構文
createKeyStore(appStripe='stripe', name='keystore', password='password',permission=true|false)
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが作成されるストライプの名前を指定します。

name

新しいキーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

permission

キーストアがパーミッションによってのみ保護される場合、このパラメータはtrueです。パーミッションとパスワードの両方によって保護される場合はfalseです。


2.1.3.3.3

この例では、keystore1という名前のキーストアを作成します。

createKeyStore(appStripe='system', name='keystore1', password='password', permission=true)

2.1.3.4 deleteKeyStore

指定されたキーストアを削除します。

2.1.3.4.1 説明

このキーストア・サービス・コマンドは、指定されたキーストアを削除します。

2.1.3.4.2 構文
deleteKeyStore(appStripe='stripe', name='keystore', password='password')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

削除するキーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。


2.1.3.4.3

この例では、keystore1という名前のキーストアを削除します。

deleteKeyStore(appStripe='system', name='keystore1', password='password')

2.1.3.5 deleteKeyStoreEntry

キーストア・エントリを削除します。

2.1.3.5.1 説明

このコマンドは、キーストア内の指定されたエントリを削除します。

2.1.3.5.2 構文
deleteKeyStoreEntry(appStripe='stripe', name='keystore', 
password='password', alias='alias', keypassword='keypassword')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

alias

削除するエントリの別名を指定します。

keypassword

削除するエントリのキー・パスワードを指定します。


2.1.3.5.3

この例では、別名orakeyで表されるキーストア・エントリを削除します。

deleteKeyStoreEntry(appStripe='system', name='keystore2', password='password', alias='orakey', keypassword='keypassword')

2.1.3.6 exportKeyStore

キーストアをファイルにエクスポートします。

2.1.3.6.1 説明

指定されたファイルにキーストアをエクスポートします。

2.1.3.6.2 構文
exportKeyStore(appStripe='stripe', name='keystore', password='password', 

aliases='comma-separated-aliases', keypasswords='comma-separated-keypasswords', type='keystore-type', filepath='absolute_file_path')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

aliases

エクスポートする別名のカンマ区切りのリスト。

keypasswords

別名に対応するキー・パスワードのカンマ区切りのリスト。

type

エクスポートされるキーストアのタイプ。有効な値は、JKSまたはJCEKSです。

filepath

キーストアのエクスポート先となるファイルの絶対パス。


2.1.3.6.3

この例では、指定されたキーストアから2つの別名をエクスポートします。

exportKeyStore(appStripe='system', name='keystore2', 
password='password',aliases='orakey,seckey', 
keypasswords='keypassword1,keypassword2', 
type='JKS',filepath='/tmp/file.jks')

2.1.3.7 exportKeyStoreCertificate

証明書をエクスポートします。

2.1.3.7.1 説明

証明書、信頼できる証明書または証明書チェーンをエクスポートします。

2.1.3.7.2 構文
exportKeyStoreCertificate(appStripe='stripe', name='keystore', 
password='password', alias='alias', keypassword='keypassword', 
type='entrytype',filepath='absolute_file_path')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

alias

エクスポートするエントリの別名を指定します。

keypassword

キー・パスワードを指定します。

type

エクスポートするキーストア・エントリのタイプを指定します。有効な値は、Certificate、TrustedCertificateまたはCertificateChainです。

filepath

証明書、信頼できる証明書または証明書チェーンのエクスポート先となるファイルの絶対パスを指定します。


2.1.3.7.3

この例では、別名orakeyに対応する証明書をエクスポートします。

exportKeyStoreCertificate(appStripe='system', name='keystore2', 
password='password', alias='orakey', keypassword='keypassword', 
type='Certificate', filepath='/tmp/cert.txt')

2.1.3.8 exportKeyStoreCertificateRequest

証明書リクエストをエクスポートします。

2.1.3.8.1 説明

証明書リクエストを生成し、キーストアからエクスポートします。

2.1.3.8.2 構文
exportKeyStoreCertificateRequest(appStripe='stripe', name='keystore', 
password='password', alias='alias', keypassword='keypassword', 
filepath='absolute_file_path')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

alias

エントリの別名を指定します。

keypassword

キー・パスワードを指定します。

filepath

証明書リクエストのエクスポート先となるファイルの絶対パスを指定します。


2.1.3.8.3

この例では、別名orakeyに対応する証明書リクエストをエクスポートします。

exportKeyStoreCertificateRequest(appStripe='system', name='keystore2', 
password='password', alias='orakey', keypassword='keypassword', 
filepath='/tmp/certreq.txt')

2.1.3.9 generateKeyPair

キーストアに鍵ペアを生成します。

2.1.3.9.1 説明

キーストアに鍵ペアを生成し、デモCA署名証明書にラップします。

2.1.3.9.2 構文
generateKeyPair(appStripe='stripe', name='keystore', password='password', 
dn='distinguishedname', keysize='keysize', alias='alias', 
keypassword='keypassword')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

dn

鍵ペアをラップする証明書の識別名を指定します。

keysize

キー・サイズを指定します。

alias

鍵ペア・エントリの別名を指定します。

keypassword

キー・パスワードを指定します。


2.1.3.9.3

この例では、keystore2に鍵ペアを生成します。

generateKeyPair(appStripe='system', name='keystore2', password='password', dn='cn=www.oracle.com', keysize='1024', alias='orakey', keypassword='keypassword')

2.1.3.10 generateSecretKey

秘密鍵を生成します。

2.1.3.10.1 説明

キーストアに対称鍵を生成します。

2.1.3.10.2 構文
generateSecretKey(appStripe='stripe', name='keystore', password='password', 
algorithm='algorithm', keysize='keysize', alias='alias', 
keypassword='keypassword')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

algorithm

対称鍵のアルゴリズムを指定します。

keysize

キー・サイズを指定します。

alias

キー・エントリの別名を指定します。

keypassword

キー・パスワードを指定します。


2.1.3.10.3

この例では、keystore2にキー・サイズ128の鍵ペアを生成します。

generateSecretKey(appStripe='system', name='keystore2', password='password', 
algorithm='AES', keysize='128', alias='seckey', keypassword='keypassword')

2.1.3.11 getKeyStoreCertificates

キーストアから証明書を取得します。

2.1.3.11.1 説明

証明書または信頼できる証明書に関する情報を取得します。

2.1.3.11.2 構文
getKeyStoreCertificates(appStripe='stripe', name='keystore', 
password='password', alias='alias', keypassword='keypassword')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

alias

表示する証明書、信頼できる証明書または証明書チェーンの別名を指定します。

keypassword

キー・パスワードを指定します。


2.1.3.11.3

この例では、keystore3に関連付けられている証明書を取得します。

getKeyStoreCertificates(appStripe='system', name='keystore3', password='password', alias='orakey', keypassword='keypassword')

2.1.3.12 getKeyStoreSecretKeyProperties

秘密鍵のプロパティを取得します。

2.1.3.12.1 説明

アルゴリズムなどの秘密鍵のプロパティを取得します。

2.1.3.12.2 構文
getKeyStoreSecretKeyProperties(appStripe='stripe', name='keystore', 
password='password', alias='alias', keypassword='keypassword')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

alias

プロパティを表示する秘密鍵の別名を指定します。

keypassword

秘密鍵のパスワードを指定します。


2.1.3.12.3

この例では、秘密鍵seckeyのプロパティを取得します。

getKeyStoreSecretKeyProperties(appStripe='system', name='keystore3', 
password='password', alias='seckey', keypassword='keypassword')

2.1.3.13 importKeyStore

ファイルからキーストアをインポートします。

2.1.3.13.1 説明

システム・ファイルからキーストアをインポートします。

2.1.3.13.2 構文
importKeyStore(appStripe='stripe', name='keystore', password='password', 
aliases='comma-separated-aliases', keypasswords='comma-separated-keypasswords', 
type='keystore-type', permission=true|false, filepath='absolute_file_path')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

aliases  

ファイルからインポートするエントリのカンマ区切りの別名を指定します。

keypasswords  

ファイル内のキーのカンマ区切りのパスワードを指定します。

type  

インポートされるキーストアのタイプを指定します。有効な値は、JKSまたはJCEKSです。

filepath 

インポートするキーストア・ファイルの絶対パスを指定します。

permission 

キーストアがパーミッションによってのみ保護される場合はtrue、パーミッションとパスワードの両方によって保護される場合はfalseを指定します。


2.1.3.13.3

この例では、keystore2にファイルをインポートします。

importKeyStore(appStripe='system', name='keystore2', 
password='password',aliases='orakey,seckey', keypasswords='keypassword1, 
keypassword2', type='JKS', permission=true, filepath='/tmp/file.jks')

2.1.3.14 importKeyStoreCertificate

証明書または指定された他のオブジェクトをインポートします。

2.1.3.14.1 説明

証明書、信頼できる証明書または証明書チェーンをインポートします。

2.1.3.14.2 構文
importKeyStoreCertificate(appStripe='stripe', name='keystore', 
password='password', alias='alias', keypassword='keypassword', 
type='entrytype',filepath='absolute_file_path')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

alias  

インポートするエントリの別名を指定します。

keypassword  

新たにインポートされるエントリのキー・パスワードを指定します。

type  

インポートするキーストア・エントリのタイプを指定します。有効な値は、Certificate、TrustedCertificateまたはCertificateChainです。

filepath  

証明書、信頼できる証明書または証明書チェーンのインポート元となるファイルの絶対パスを指定します。


2.1.3.14.3

この例では、keystore2に証明書をインポートします。

importKeyStoreCertificate(appStripe='system', name='keystore2', 
password='password', alias='orakey', keypassword='keypassword', 
type='Certificate', filepath='/tmp/cert.txt')

2.1.3.15 listExpiringCertificates

期限切れになる証明書を一覧表示します。

2.1.3.15.1 説明

期限切れになる証明書を一覧表示し、オプションでそれらの期限を更新します。

2.1.3.15.2 構文
listExpiringCertificates(days='days', autorenew=true|false)
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

days  

日数を指定します。リストには、指定された日数内に期限切れとなる証明書のみが含まれます。

autorenew  

期限切れとなる証明書を自動的に更新する場合はtrue、それらを一覧表示するのみの場合はfalseを指定します。


2.1.3.15.3

この例では、1年以内に期限切れとなる証明書を一覧表示し、それらの更新を要求します。

listExpiringCertificates(days='365', autorenew=true)

2.1.3.16 listKeyStoreAliases

キーストア内の別名を一覧表示します。

2.1.3.16.1 説明

キーストア内の、指定されたエントリ・タイプの別名を一覧表示します。

2.1.3.16.2 構文

構文は次のとおりです:

listKeyStoreAliases(appStripe='stripe', name='keystore', 
password='password', type='entrytype')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアが存在するストライプの名前を指定します。

name

キーストアの名前を指定します。

password

キーストアのパスワードを指定します。

type

別名を一覧表示するエントリのタイプを指定します。有効な値は、Certificate、TrustedCertificate、SecretKeyまたは*です。


2.1.3.16.3

この例では、keystore2内の秘密鍵を一覧表示します。

listKeyStoreAliases(appStripe='system', name='keystore2', 
password='password', type='SecretKey')

2.1.3.17 listKeyStores

ストライプ内のすべてのキーストアを一覧表示します。

2.1.3.17.1 説明

指定されたストライプ内のすべてのキーストアを一覧表示します。

2.1.3.17.2 構文
listKeyStores(appStripe='stripe')
引数 定義
svc

getOpssService()のコールによって取得されるサービス・コマンド・オブジェクトを指定します。

appStripe

キーストアを一覧表示するストライプの名前を指定します。


2.1.3.17.3

この例では、すべてのストライプ上のすべてのキーストアを一覧表示します。

listKeyStores(appStripe='*')

2.1.3.18 syncKeyStores

中央リポジトリにあるOracle WebLogic Serverのキーストアおよびシステムのキーストアを、管理サーバーのドメイン構成ディレクトリと同期します。

2.1.3.18.1 説明

中央のセキュリティ・ストアにあるキーストアを、ドメイン・ディレクトリ内のキーストアと同期します。

2.1.3.18.2 構文
syncKeyStores() 

注意:

svc引数はこのコマンドには適用されません。


2.1.3.18.3

次のコマンドは、中央リポジトリでsystemストライプを検索して、その内容をDOMAIN_HOME/config/fmwconfigディレクトリのkeystores.xmlファイルにダウンロードします。同じファイルにドメイン・トラスト・ストアのコンテンツもダウンロードします。

syncKeyStores() 

2.1.4 アイデンティティ・ディレクトリ・サービス・コマンド

表2-5に示されているWLSTコマンドを使用して、アイデンティティ・ディレクトリ・サービス・エンティティ属性、エンティティ定義、関係およびデフォルトの操作構成を管理します。

表2-5 WLSTアイデンティティ・ディレクトリ・サービス・コマンド

使用するコマンド... 目的... 使用するWLST...

activateIDSConfigChanges


アイデンティティ・ディレクトリ・サービス構成を再ロードします。

オンライン

addAttributeInEntityConfig


エンティティ構成に新しい属性を追加します。

オンライン

addAttributeRefForEntity


指定されたエンティティに新しい属性を追加します。

オンライン

addEntity


エンティティ構成に新しいエンティティを追加します。

オンライン

addEntityRelation


エンティティ構成に新しいエンティティ関係を追加します。

オンライン

addIdentityDirectoryService


構成に新しいアイデンティティ・ディレクトリ・サービスを追加します。

オンライン

addOperationConfig


エンティティ構成に新しい操作構成を追加します。

オンライン

addPropertyForOperationConfig


指定された操作構成に新しいプロパティを追加します。

オンライン

deleteAttributeInEntityConfig


エンティティ構成から属性を削除します。

オンライン

deleteEntity


エンティティ構成からエンティティを削除します。

オンライン

deleteEntityRelation


指定されたエンティティ関係を削除します。

オンライン

deleteIdentityDirectoryService


構成内の指定されたアイデンティティ・ディレクトリ・サービスを削除します。

オンライン

deleteOperationConfig


エンティティ構成内の操作構成を削除します。

オンライン

listAllAttributeInEntityConfig


エンティティ構成内のすべての属性を一覧表示します。

オンライン

listAllEntityInEntityConfig


指定されたエンティティ構成内に定義されているすべてのエンティティを一覧表示します。

オンライン

listAllIdentityDirectoryService


構成内のすべてのアイデンティティ・ディレクトリ・サービスを一覧表示します。

オンライン

removeAttributeRefForEntity


指定されたエンティティから属性を削除します。

オンライン

removePropertyForOperationConfig


指定された操作構成のプロパティを削除します。

オンライン


2.1.4.1 activateIDSConfigChanges

activateIDSConfigChanges

2.1.4.1.1 説明

アイデンティティ・ディレクトリ・サービス構成を再ロードします。

2.1.4.1.2 構文

activateIDSConfigChanges()

このコマンドには、引数はありません。

2.1.4.1.3

activateIDSConfigChanges()

2.1.4.2 addAttributeInEntityConfig

addAttributeInEntityConfig

2.1.4.2.1 説明

エンティティ構成に新しい属性を追加します

2.1.4.2.2 構文

addAttributeInEntityConfig(name, datatype, description, readOnly, pwdAttr, appName)

表2-6 addAttributeInEntityConfigの引数

引数 定義

name

追加する属性の名前。

datatype

属性のタイプは、次のいずれかとして定義されます。

  • binary

  • boolean

  • datetime

  • double

  • integer

  • rfc822name

  • string

  • x500name

description

追加する属性の説明。

readOnly

属性が読取り専用であるか、変更可能であるかを指定するフラグ。

pwdAttr

属性でパスワードが定義されるかどうかを指定するフラグ。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.2.3

addAttributeInEntityConfig('commonname','string','common name',false,false,'userrole')

2.1.4.3 addAttributeRefForEntity

addAttributeRefForEntity

2.1.4.3.1 説明

指定されたエンティティに新しい属性を追加します。

2.1.4.3.2 構文

addAttributeRefForEntity(name, attrRefName, attrRefFilter, attrRefDefaultFetch, appName)

表2-7 addAttributeRefForEntityの引数

引数 定義

name

属性の追加先となるエンティティの名前。

attrRefName

エンティティに追加する属性の名前。

attrRefFilter

属性で使用されるフィルタのタイプは、次のいずれかとして定義されます。

  • beginswith

  • contains

  • doesnotcontain

  • dynamic

  • endswith

  • equals

  • greaterequal

  • greaterthan

  • lessequal

  • lessthan

  • none

  • notequals

attrRefDefaultFetch

属性がデフォルトでフェッチされるかどうかを指定するフラグ。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.3.3

addAttributeRefForEntity('User','givenname','none','true','userrole')

2.1.4.4 addEntity

addEntity

2.1.4.4.1 説明

エンティティ構成に新しいエンティティを追加します。

2.1.4.4.2 構文

addEntity(name, type, idAttr, create, modify, delete, search, attrRefNames, attrRefFilters, attrRefDefaultFetches, appName)

表2-8 addEntityの引数

引数 定義

name

属性の追加先となるエンティティの名前。

type

エンティティに追加する属性の名前。

idAttr

追加するエンティティのアイデンティティ属性。

create

作成が許可されていることを指定するフラグ。

modify

変更が許可されていることを指定するフラグ。

delete

削除が許可されていることを指定するフラグ。

search

検索が許可されていることを指定するフラグ。

attrRefNames

属性名の配列。

attrRefFilters

フィルタ・タイプ値の配列は、次のいずれかとして定義されます。

  • beginswith

  • contains

  • doesnotcontain

  • dynamic

  • endswith

  • equals

  • greaterequal

  • greaterthan

  • lessequal

  • lessthan

  • none

  • notequals

attrRefDefaultFetches

ブール文字列の配列(true、false)。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.4.3

addEntity('Group','group','commonname',true,true,true,true,'name|commonname','none|none','true|false','userrole')

2.1.4.5 addEntityRelation

addEntityRelation

2.1.4.5.1 説明

エンティティ構成に新しいエンティティ関係を追加します。

2.1.4.5.2 構文

addEntityRelation(name, type, fromEntity, fromAttr, toEntity, toAttr, recursive, appName)

表2-9 addEntityRelationの引数

引数 定義

name

指定された属性のエンティティ間の関係の名前。

type

エンティティ関係のタイプ(ManyToMany、ManyToOne、OneToMany、OneToOne)。

fromEntity

関係元となるエンティティの名前。

fromAttr

関係元となる属性の名前。

toEntity

関係先となるエンティティの名前。

toAttr

関係先となる属性の名前。

recursive

エンティティ関係を再帰的として設定するフラグ。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.5.3

addEntityRelation('manager', 'ManyToOne', 'User', 'manager', 'User', 'principal', false, 'userrole')

2.1.4.6 addIdentityDirectoryService

addIdentityDirectoryService

2.1.4.6.1 説明

アイデンティティ・ディレクトリ・サービス構成に新しいIdentityStoreServiceを追加します。

2.1.4.6.2 構文

addIdentityDirectoryService(name, description, propNames, propValues)

表2-10 addIdentityDirectoryServiceの引数

引数 定義

name

追加するIdentityStoreServiceの名前。

description

IdentityStoreServiceの説明。

propNames

IdentityStoreService構成に追加するプロパティ名の配列。

propValues

IdentityStoreService構成に追加するプロパティ名に対して定義される値の配列。


2.1.4.6.3

addIdentityDirectoryService('userrole', 'user role', 'ovd.context|entity.config', 'default|userrole')

2.1.4.7 addOperationConfig

addOperationConfig

2.1.4.7.1 説明

エンティティ構成に新しい操作構成を追加します。

2.1.4.7.2 構文

addOperationConfig(entityName, propNames, propValues, appName)

表2-11 addOperationConfigの引数

引数 定義

entityName

操作構成の追加先となるエンティティの名前。

propNames

操作構成に追加するプロパティ名の配列。

propValues

操作構成に追加するプロパティのプロパティ値の配列。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.7.3

addOperationConfig('User', 'entity.searchbase', 'cn=users,dc=oracle,dc=com', 'userrole')

2.1.4.8 addPropertyForOperationConfig

addPropertyForOperationConfig

2.1.4.8.1 説明

指定された操作構成に新しいプロパティを追加します。

2.1.4.8.2 構文

addPropertyForOperationConfig(entityName, propName, propValue, appName)

表2-12 addPropertyForOperationConfigの引数

引数 定義

entityName

操作構成の追加先となるエンティティの名前。

propName

操作構成に追加するプロパティ名。

propValue

操作構成に追加するプロパティの値。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.8.3

addPropertyForOperationConfig('User','entity.searchbase', 'cn=users,dc=oracle,dc=com', 'userrole')

2.1.4.9 deleteAttributeInEntityConfig

deleteAttributeInEntityConfig

2.1.4.9.1 説明

エンティティ構成から属性を削除します。

2.1.4.9.2 構文

deleteAttributeInEntityConfig(name, appName)

表2-13 addPropertyForOperationConfigの引数

引数 定義

name

削除する属性の名前。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.9.3

deleteAttributeInEntityConfig('commonname', 'userrole')

2.1.4.10 deleteEntity

deleteEntity

2.1.4.10.1 説明

エンティティ構成からエンティティを削除します。

2.1.4.10.2 構文

deleteEntity(name, appName)

表2-14 deleteEntityの引数

引数 定義

name

削除するエンティティの名前。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.10.3

deleteEntity('User', 'userrole')

2.1.4.11 deleteEntityRelation

deleteEntityRelation

2.1.4.11.1 説明

指定されたエンティティ関係を削除します。

2.1.4.11.2 構文

deleteEntityRelation(name, appName)

表2-15 deleteEntityRelationの引数

引数 定義

name

指定された属性のエンティティ間の関係の名前。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.11.3

deleteEntityRelation('manager', 'userrole')

2.1.4.12 deleteIdentityDirectoryService

deleteIdentityDirectoryService'

2.1.4.12.1 説明

アイデンティティ・ディレクトリ・サービス構成内の指定されたIdentityStoreServiceを削除します。

2.1.4.12.2 構文

deleteIdentityDirectoryService(name)

ここで、nameは、削除するIdentityStoreService構成の名前です。

2.1.4.12.3

deleteIdentityDirectoryService('ids1')

2.1.4.13 deleteOperationConfig

deleteOperationConfig

2.1.4.13.1 説明

エンティティ構成内の操作構成を削除します。

2.1.4.13.2 構文

deleteOperationConfig(entityName, appName)

表2-16 deleteOperationConfigの引数

引数 定義

entityName

操作構成の削除元となるエンティティの名前。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.13.3

deleteOperationConfig('User','userrole')

2.1.4.14 listAllAttributeInEntityConfig

listAllAttributeInEntityConfig

2.1.4.14.1 説明

エンティティ構成内のすべての属性を一覧表示します。

2.1.4.14.2 構文

listAllAttributeInEntityConfig(appName)

ここで、appNameは、属性のリストの取得元となるエンティティ構成を含むアイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前です。

2.1.4.14.3

listAllAttributeInEntityConfig('userrole')

2.1.4.15 listAllEntityInEntityConfig

listAllEntityInEntityConfig

2.1.4.15.1 説明

指定されたエンティティ構成内に定義されているすべてのエンティティを一覧表示します。

2.1.4.15.2 構文

listAllEntityInEntityConfig(appName)

ここで、appNameは、エンティティのリストの取得元となるエンティティ構成を含むアイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前です。

2.1.4.15.3

listAllEntityInEntityConfig('userrole')

2.1.4.16 listAllIdentityDirectoryService

listAllIdentityDirectoryService

2.1.4.16.1 説明

アイデンティティ・ディレクトリ・サービス構成内のすべてのIdentityStoreServiceを一覧表示します。

2.1.4.16.2 構文

listAllIdentityDirectoryService()

このコマンドには、引数はありません。

2.1.4.16.3

listAllIdentityDirectoryService()

2.1.4.17 removeAttributeRefForEntity

removeAttributeRefForEntity

2.1.4.17.1 説明

指定されたエンティティから属性を削除します。

2.1.4.17.2 構文

removeAttributeRefForEntity(name, attrRefName, appName)

表2-17 removeAttributeRefForEntityの引数

引数 定義

name

属性の削除元となるエンティティの名前。

attrRefName

削除する属性の名前。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.17.3

removeAttributeRefForEntity('User','givenname','userrole')

2.1.4.18 removePropertyForOperationConfig

removePropertyForOperationConfig

2.1.4.18.1 説明

指定された操作構成のプロパティを削除します。

2.1.4.18.2 構文

removePropertyForOperationConfig(entityName, propName, appName)

表2-18 removePropertyForOperationConfigの引数

引数 定義

entityName

操作構成の追加先となるエンティティの名前。

propName

操作構成に追加するプロパティ名。

appName

アイデンティティ・ディレクトリ・サービスの名前。


2.1.4.18.3

removePropertyForOperationConfig('User','entity.searchbase','userrole')

2.1.5 Oracle Virtual Directoryライブラリ(LibOVD)コマンド

表2-19に示されているWLSTコマンドを使用して、Oracle Virtual Directoryライブラリ(LibOVD) LDAPおよび結合アダプタ構成を管理します。これらのコマンドは、パラメータとして渡される特定のOPSSコンテキストに関連付けられているOVD構成で機能します。

表2-19 WLST LibOVDコマンド

使用するコマンド... 目的... 使用するWLST...

activateLibOVDConfigChanges


LibOVD構成を再ロードします。

オンライン

addAttributeExclusionRule


属性除外ルールを追加します。

オンライン

addAttributeRule


新しい属性マッピング・ルールを追加します。

オンライン

addDomainExclusionRule


ドメイン除外ルールを追加します。

オンライン

addDomainRule


新しいドメイン・マッピング・ルールを追加します。

オンライン

addJoinRule


指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOVDの既存の結合アダプタに結合ルールを追加します。

オンライン

addLDAPHost


既存のLDAPアダプタに新しいリモート・ホストを追加します。

オンライン

addMappingContext


新しいマッピング・コンテキストを作成します。

オンライン

addPlugin


既存のアダプタにプラグインを追加するか、グローバル・レベルでプラグインを追加します。

オンライン

addPluginParam


既存のアダプタ・レベル・プラグインまたはグローバル・プラグインに新しいパラメータ値を追加します。

オンライン

createJoinAdapter


指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOVDの新しい結合アダプタを作成します。

オンライン

createLDAPAdapter


指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOVDの新しいLDAPアダプタを作成します。

オンライン

deleteAdapter


指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOVDの既存のアダプタを削除します。

オンライン

deleteAttributeExclusionRule


属性除外ルールを削除します。

オンライン

deleteAttributeRule


属性マッピング・ルールを削除します。

オンライン

deleteDomainExclusionRule


ドメイン除外ルールを削除します。

オンライン

deleteDomainRule


ドメイン・マッピング・ルールを削除します。

オンライン

deleteMappingContext


指定されたマッピング・コンテキストを削除します。

オンライン

getAdapterDetails


指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOVDに対して構成されている既存のアダプタの詳細を表示します。

オンライン

listAdapters


指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているこのOVDに対して構成されているすべてのアダプタの名前とタイプを一覧表示します。

オンライン

listAllMappingContextIds


すべてのマッピング・コンテキストを一覧表示します。

オンライン

listAttributeRules


すべての属性ルールを一覧表示します。

オンライン

listDomainRules


すべてのドメイン・ルールを一覧表示します。

オンライン

modifyLDAPAdapter


既存のLDAPアダプタ構成を変更します。

オンライン

removeJoinRule


指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているこのOVDに対して構成されている結合アダプタから結合ルールを削除します。

オンライン

removeLDAPHost


既存のLDAPアダプタ構成からリモート・ホストを削除します。

オンライン

removePlugin


既存のアダプタからプラグインを削除するか、グローバル・レベルでプラグインを削除します。

オンライン

removePluginParam


構成済のアダプタ・レベル・プラグインまたはグローバル・プラグインから既存のパラメータを削除します。

オンライン


2.1.5.1 activateLibOVDConfigChanges

activateLibOVDConfigChanges

2.1.5.1.1 説明

LibOVD構成を再ロードします。

2.1.5.1.2 構文

activateLibOVDConfigChanges(contextName)

ここで、contextNameは、OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前です。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。

2.1.5.1.3

activateLibOVDConfigChanges('default')

2.1.5.2 addAttributeExclusionRule

addAttributeExclusionRule

2.1.5.2.1 説明

属性除外ルールを追加します。

2.1.5.2.2 構文

addAttributeExclusionRule(attribute, mappingContextId, contextName)

表2-20 addAttributeExclusionRuleの引数

引数 定義

attribute

除外リストに追加する属性の名前。

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.2.3

addAttributeExclusionRule('orgunit', 'IdsProfile1', 'ids')

2.1.5.3 addAttributeRule

addAttributeRule

2.1.5.3.1 説明

新しい属性マッピング・ルールを追加します。

2.1.5.3.2 構文

addAttributeRule(srcAttrs, srcObjectClass, srcAttrType, dstAttr, dstObjectClass, dstAttrType, mappingExpression, direction, mappingContextId, contextName)

表2-21 addAttributeRuleの引数

引数 定義

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.3.3

addAttributeRule('lastname','','','sn','','','','Inbound','IdsProfile1','default')

2.1.5.4 addDomainExclusionRule

addDomainExclusionRule

2.1.5.4.1 説明

ドメイン除外ルールを追加します。

2.1.5.4.2 構文

addDomainExclusionRule(domain, mappingContextId, contextName)

表2-22 addDomainExclusionRuleの引数

引数 定義

domain

除外リストに追加する属性の識別名(DN)。

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.4.3

addDomainExclusionRule('cn=group,dc=oracle,dc=com','mappingContextId')

2.1.5.5 addDomainRule

addDomainRule

2.1.5.5.1 説明

新しいドメイン・マッピング・ルールを追加します。

2.1.5.5.2 構文

addDomainRule(srcDomain, destDomain, domainConstructRule, mappingContextId, contextName)

表2-23 addDomainRuleの引数

引数 定義

srcDomain

ソースのコンテナDN。

destDomain

宛先のコンテナDN。

domainConstructRule

ドメイン・マッピング・ルール。

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.5.3

addDomainRule('dc=oracle,dc=com', 'dc=oracle,dc=com', '', 'defaultContext', 'default')

2.1.5.6 addJoinRule

addJoinRule

2.1.5.6.1 説明

指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOVDの既存の結合アダプタに結合ルールを追加します。

2.1.5.6.2 構文

addJoinRule(adapterName=<adapterName>, secondary=<secondary>, condition=<condition>, joinerType=<joinerType>, contextName=<contextName>)

表2-24 addJoinRuleの引数

引数 定義

adapterName

変更する結合アダプタの名前。

secondary

結合先のアダプタの名前。

condition

結合する属性。

joinerType

結合のタイプを定義するオプションのパラメータ。許容される値は、Simple(デフォルト)、Conditional、OneToManyまたはShadowです。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.6.3

addJoinRule('join1','secondaryldap','cn=cn', 'Simple', 'default')

addJoinRule('join1','secondaryldap','cn=cn', 'Conditional', 'default')

addJoinRule(adapterName='join1', secondary='LDAP3', condition='uid=cn', JoinerType='OneToMany')

addJoinRule(adapterName='join1', secondary='LDAP2',condition='uid=cn', contextName='myContext')

2.1.5.7 addLDAPHost

addLDAPHost

2.1.5.7.1 説明

既存のLDAPアダプタに新しいリモート・ホスト(host:portペア)を追加します。デフォルトでは、新しいホストは、読取り-書込みモード(パーセンテージは100に設定されます)で構成されます。

2.1.5.7.2 構文

addLDAPHost(adapterName=<adapterName>, host=<host>, port=<port>, contextName=<contextName>)

表2-25 addLDAPHostの引数

引数 定義

adapterName

変更する結合アダプタの名前。

host

LDAPアダプタの通信先となるリモートLDAPホスト。

port

リモートLDAPホストのポート。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.7.3

addLDAPHost(adapterName='ldap1', host='myhost.example.com', port=389)

addLDAPHost('ldap1', 'myhost.example.com','389', 'myContext')

2.1.5.8 addMappingContext

addMappingContext

2.1.5.8.1 説明

新しいマッピング・コンテキストを作成します。

2.1.5.8.2 構文

addMappingContext(mappingContextId, contextName)

表2-26 addMappingContextの引数

引数 定義

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.8.3

addMappingContext('defaultContext','context)

2.1.5.9 addPlugin

addPlugin

2.1.5.9.1 説明

既存のアダプタにプラグインを追加するか、グローバル・レベルでプラグインを追加します。i番目のキーはi番目の値に対応しています。プラグインは、デフォルト・チェーンに追加されます。

2.1.5.9.2 構文

addPlugin(pluginName=<pluginName>, pluginClass=<pluginClass>, paramKeys=<paramKeys>, paramValues=<paramValues>, adapterName=<adapterName>, contextName=<contextName>)

表2-27 addPluginの引数

引数 定義

pluginName

pluginName - 作成するプラグインの名前。

pluginClass

プラグインのクラス。

paramKeys

|で区切られた初期化パラメータ・キー。

paramValues

|で区切られた初期化パラメータ値。

adapterName

変更するアダプタの名前。指定しない場合、プラグインは、グローバル・レベルで追加されます。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.9.3

addPlugin(adapterName='ldap1', pluginName='VirtualAttr',pluginClass='oracle.ods.virtualization.engine.chain.plugins.virtualattr.VirtualAttributePlugin', paramKeys='AddAttribute | MatchFilter | ContainerDN', paramValues='cn=%uid% | objectclass=person | dc=oracle,dc=com')

addPlugin(pluginName='VirtualAttr',pluginClass='oracle.ods.virtualization.engine.chain.plugins.virtualattr.VirtualAttributePlugin', paramKeys='AddAttribute | MatchFilter | ContainerDN', paramValues='cn=%uid% | objectclass=person | dc=oracle,dc=com')

2.1.5.10 addPluginParam

addPluginParam

2.1.5.10.1 説明

既存のアダプタ・レベル・プラグインまたはグローバル・プラグインに新しいパラメータ値を追加します。パラメータがすでに存在している場合、既存の値のセットに新しい値が追加されます。i番目のキーはi番目の値に対応しています。

2.1.5.10.2 構文

addPluginParam(pluginName=<pluginName>, paramKeys=<paramKeys>, paramValues=<paramValues>, adapterName=<adapterName>, contextName=<contextName>)

表2-28 addPluginParamの引数

引数 定義

pluginName

pluginName - 変更するプラグインの名前。

paramKeys

|で区切られた初期化パラメータ・キー。

paramValues

|で区切られた初期化パラメータ値。

adapterName

変更するアダプタの名前。指定しない場合、グローバル・プラグインが変更されます。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.10.3

addPluginParam(adapterName='ldap1', pluginName='VirtualAttr', paramKeys='ReplaceAttribute | MatchFilter', paramValues='cn=%uid% | objectclass=person')

addPluginParam(pluginName='VirtualAttr', paramKeys='ReplaceAttribute | MatchFilter', par)

2.1.5.11 createJoinAdapter

createJoinAdapter

2.1.5.11.1 説明

指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOVDの新しい結合アダプタを作成します。

2.1.5.11.2 構文

createJoinAdapter(contextName=<contextName>, adapterName=<adapterName>, root=<root>, primaryAdapter=<primaryAdapter>, bindAdapter=<bindAdapter>)

表2-29 createJoinAdapterの引数

引数 定義

adapterName

作成する結合アダプタの名前。

mappingContextId

結合アダプタの仮想ネームスペース。

primaryAdapter

プライマリ・アダプタ(結合操作で最初に検索されるアダプタ)の識別子を指定します。

root


bindAdapter

バインド・アダプタ(LDAP操作でそのプロキシ・アカウントがバインドに使用されるアダプタ)の識別子を指定します。デフォルトでは、primaryAdapterはbindAdapterに設定されます。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.11.3

createJoinAdapter('join1','dc=join','primaryldap','myldap', 'myContext')

createJoinAdapter(adapterName='join1', root='dc=join', primaryAdapter='myldap')

2.1.5.12 createLDAPAdapter

createLDAPAdapter

2.1.5.12.1 説明

指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOVDの新しいLDAPアダプタを作成します。

2.1.5.12.2 構文

createLDAPAdapter(adapterName=<adapterName>, root=<root>, host=<host>, port=<port>, remoteBase=<remoteBase>, isSecure=<true|false>, bindDN=<bindDN>, bindPasswd=<bindPasswd>, passCred=<passCred>, contextName=<contextName>)

表2-30 createLDAPAdapterの引数

引数 定義

adapterName

作成するLDAPアダプタの名前。

root

LDAPアダプタの仮想ネームスペース。

host

LDAPアダプタの通信先となるリモートLDAPホスト。

port

リモートLDAPホストのポート番号。

remoteBase

ルートが対応するリモートDIT内の場所。

isSecure

trueとして定義された場合、リモート・ホストへのセキュアなSSL/TLS接続を可能にするオプションのパラメータ。デフォルト値はfalseです。

bindDN

リモート・ホストとの通信に使用されるプロキシのBindDN。オプションのパラメータ(デフォルト値は"")。

bindPasswd

リモート・ホストとの通信に使用されるプロキシのBindPasswd。オプションのパラメータ(デフォルト値は"")。

passCred

このオプションのパラメータは、OVDがバックエンド(リモート・ホスト)LDAPサーバーにどのような資格証明を渡すかを制御します(資格証明がある場合)。値として、Always(デフォルト)、NoneまたはBindOnlyを指定できます。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.12.3

createLDAPAdapter("testLDAP", "dc=us,dc=oracle,dc=com", "myhost.example.com", 3060, "dc=uk,dc=oid", false, "cn=testuser", "welcome1", "Always", "myContext")

createLDAPAdapter(adapterName='ldap1', root='dc=com', host='myhost.example.com', port=5566, remoteBase='dc=oid')

2.1.5.13 deleteAdapter

deleteAdapter

2.1.5.13.1 説明

指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOVDの既存のアダプタを削除します。

2.1.5.13.2 構文

deleteAdapter(adapterName=<adapterName>, contextName=<contextName>)

表2-31 deleteAdapterの引数

引数 定義

adapterName

削除する結合アダプタの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.13.3

deleteAdapter(adapterName='join1')deleteAdapter('join1', 'default'))

2.1.5.14 deleteAttributeExclusionRule

deleteAttributeExlusionRule

2.1.5.14.1 説明

Delete an attribute exclusion rule.

2.1.5.14.2 構文

deleteAttributeExclusionRule(attribute, mappingContextId, contextName)

表2-32 deleteAttributeExclusionRuleの引数

引数 定義

attribute

除外リストから削除する属性の名前。

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.14.3

deleteAttributeExclusionRule('objectsid','mappingContextId')

2.1.5.15 deleteAttributeRule

deleteAttributeRule

2.1.5.15.1 説明

属性マッピング・ルールを削除します。

2.1.5.15.2 構文

deleteAttributeRule(srcAttrs, dstAttr, mappingContextId, contextName)

表2-33 deleteEntityRelationの引数

引数 定義

srcAttrs


dstAttr


mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.15.3

deleteAttributeRule('lastname','sn',mappingContextId)

2.1.5.16 deleteDomainExclusionRule

deleteDomainExclusionRule

2.1.5.16.1 説明

ドメイン除外ルールを削除します。

2.1.5.16.2 構文

deleteDomainExclusionRule(domain, mappingContextId, contextName)

表2-34 deleteEntityRelationの引数

引数 定義

domain

除外リストから削除するコンテナの識別名。

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.16.3

deleteDomainExclusionRule('cn=group,dc=oracle,dc=com','mappingContextId')

2.1.5.17 deleteDomainRule

deleteDomainRule

2.1.5.17.1 説明

ドメイン・マッピング・ルールを削除します。

2.1.5.17.2 構文

deleteDomainRule(srcDomain, destDomain, mappingContextId, contextName)

表2-35 deleteDomainRuleの引数

引数 定義

srcDomain

ソースのコンテナDN。

destDomain

宛先のコンテナDN。

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.17.3

deleteDomainRule(dc=oracle,dc=com','dc=oracle,dc=com', 'UserProfile1', 'default')

2.1.5.18 deleteMappingContext

deleteMappingContext

2.1.5.18.1 説明

指定されたマッピング・コンテキストを削除します。

2.1.5.18.2 構文

deleteMappingContext(mappingContextId, contextName)

表2-36 deleteMappingContextの引数

引数 定義

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.18.3

deleteMappingContext('defaultContext','context)

2.1.5.19 getAdapterDetails

getAdapterDetails

2.1.5.19.1 説明

指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOracle Virtual Directoryに対して構成されている既存のアダプタの詳細を表示します。

2.1.5.19.2 構文

getAdapterDetails(adapterName=<adapterName>, contextName=<contextName>)

表2-37 getAdapterDetailsの引数

引数 定義

adapterName

表示する詳細を含むアダプタの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.19.3

getAdapterDetails(adapterName='ldap1', contextName='default')

getAdapterDetails(adapterName='join1')

2.1.5.20 listAdapters

listAdapters

2.1.5.20.1 説明

指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOracle Virtual Directoryに対して構成されているすべてのアダプタの名前とタイプを一覧表示します。

2.1.5.20.2 構文

listAdapters(contextName='contextName')

表2-38 listAdaptersの引数

引数 定義

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.20.3

listAdapters()

listAdapters(contextName='myContext')

2.1.5.21 listAllMappingContextIds

listAllMappingContextIds

2.1.5.21.1 説明

指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているマッピング・コンテキストを一覧表示します。

2.1.5.21.2 構文

listAllMappingContextIds(contextName)

表2-39 listAllMappingContextIdsの引数

引数 定義

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.21.3

listAllMappingContextIds('default')

2.1.5.22 listAttributeRules

listAttributeRules

2.1.5.22.1 説明

SOURCE_ATTRIBUTE:DESTINATION_ATTRIBUTE:DIRECTIONという形式のすべての属性ルールを一覧表示します。

2.1.5.22.2 構文

listAttributeRules(mappingContextId, contextName)

表2-40 listAttributeRulesの引数

引数 定義

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.22.3

listAttributeRules('defaultContext','default)

2.1.5.23 listDomainRules

listDomainRules

2.1.5.23.1 説明

SOURCE_DOMAIN:DESTINATION_DOMAINという形式のすべてのドメイン・ルールを一覧表示します。

2.1.5.23.2 構文

listDomainRules(mappingContextId, contextName)

表2-41 listDomainRulesの引数

引数 定義

mappingContextId

マッピング・コンテキストの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.23.3

listDomainRules('defaultContext','default')

2.1.5.24 modifyLDAPAdapter

modifyLDAPAdapter

2.1.5.24.1 説明

このコマンドは、既存のLDAPアダプタで定義されている次のパラメータを変更するために使用されます。

  • リモート・ベース

  • ルート

  • セキュア

  • BindDN

  • BindPassword

  • PassCredentials

  • MaxPoolSize

2.1.5.24.2 構文

modifyLDAPAdapter(adapterName=<adapterName>, attribute=<attribute>, value=<value>, contextName=<contextName>)

表2-42 modifyLDAPAdapterの引数

引数 定義

attribute

変更する属性の名前

value

属性の新しい値。

adapterName

変更するLDAPアダプタの名前。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.24.3

modifyLDAPAdapter(adapterName='ldap1', attribute='Root', value='dc=us, dc=oracle, dc=com', contextName='mydefault')

modifyLDAPAdapter(adapterName='ldap1', attribute='RemoteBase', value='dc=org')

modifyLDAPAdapter(adapterName='ldap1', attribute='PassCredentials', value='BindOnly')

modifyLDAPAdapter('ldap1', 'BindDN', 'cn=proxyuser,dc=com', 'mydefault')

modifyLDAPAdapter(adapterName='ldap1', attribute='BindPassword', value='testwelcome123')

modifyLDAPAdapter(adapterName='ldap1', attribute='Secure', value=true)

modifyLDAPAdapter(adapterName='ldap1', attribute='MaxPoolSize', value=500)

2.1.5.25 removeJoinRule

removeJoinRule

2.1.5.25.1 説明

指定されたOPSSコンテキストに関連付けられているOracle Virtual Directoryに対して構成されている結合アダプタから結合ルールを削除します。

2.1.5.25.2 構文

removeJoinRule(adapterName=<adapterName>, secondary=<secondary>, contextName=<contextName>)

表2-43 removeJoinRuleの引数

引数 定義

adapterName

変更する結合アダプタの名前。

secondary

このセカンダリ・アダプタに対応する結合ルールが結合アダプタから削除されます。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.25.3

removeJoinRule('join1','secondaryldap1', 'default')

removeJoinRule(adapterName='join1', secondary='LDAP3')

2.1.5.26 removeLDAPHost

removeLDAPHost

2.1.5.26.1 説明

既存のLDAPアダプタからリモート・ホスト(host:port)を削除します。

2.1.5.26.2 構文

removeLDAPHost(adapterName=<adapterName>, host=<host>, contextName=<contextName>)

表2-44 removeLDAPHostの引数

引数 定義

adapterName

変更するLDAPアダプタの名前。

host

LDAPアダプタの通信先となるリモートLDAPホストの場所。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.26.3

removeLDAPHost(adapterName='ldap1', host='myhost.example.com')

removeLDAPHost('ldap1', 'myhost.example.com', 'myContext')

2.1.5.27 removePlugin

removePlugin

2.1.5.27.1 説明

既存のアダプタからプラグインを削除するか、グローバル・レベルでプラグインを削除します。

2.1.5.27.2 構文

removePlugin(pluginName=<pluginName>, adapterName=<adapterName>, contextName=<contextName>)

表2-45 removePluginの引数

引数 定義

pluginName

削除するプラグインの名前。

adapterName

変更するアダプタの名前。指定しない場合、グローバル・プラグインが削除されます。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.27.3

removePlugin(adapterName='ldap1', pluginName='VirtualAttr')

removePlugin(pluginName='VirtualAttr')

2.1.5.28 removePluginParam

removePluginParam

2.1.5.28.1 説明

構成済のアダプタ・レベル・プラグインまたはグローバル・プラグインから既存のパラメータを削除します。このコマンドは、プラグインから特定のパラメータのすべての値を削除します。

2.1.5.28.2 構文

removePluginParam(pluginName=<pluginName>, paramKey=<paramKey>, adapterName=<adapterName>, contextName=<contextName>)

表2-46 removePluginParamの引数

引数 定義

pluginName

変更するプラグインの名前。

paramKey

削除するパラメータ。

adapterName

変更するアダプタの名前。指定しない場合、グローバル・プラグインが変更されます。

contextName

OVD構成の関連付け先となるOracle Platform Security Servicesコンテキストの名前。このオプションのパラメータのデフォルト値はdefaultです。


2.1.5.28.3

removePluginParam(adapterName='ldap1', pluginName='VirtualAttr', paramKey='ReplaceAttribute')

removePluginParam(pluginName='VirtualAttr', paramKey='ReplaceAttribute')