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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド
12c (12.1.2)
E49827-03
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Oracle Data Integratorの新機能

このドキュメントでは、Oracle Data Integrator 12c (12.1.2)で導入された新機能および拡張機能について説明します。

Oracle Data Integrator 12c (12.1.2)の新機能

Oracle Data Integrator 12c (12.1.2)では、次の機能が強化されています。

宣言的なフローベースのユーザー・インタフェース

新しい宣言的なフローベースのユーザー・インタフェースは、宣言的アプローチの単純さおよび使いやすさと、構成可能なフローの柔軟性および拡張性をあわせ持っています。マッピング(Oracle Data Integrator 11gの概念であるインタフェースの後継概念)により、結合、フィルタ、集計、設定、分割などのコンポーネントのフロー全体で、ソースがターゲットに関連付けられます。

再使用可能マッピング

再使用可能マッピングを使用して、複数のマッピングで再使用できるフロー・セクションをカプセル化できます。再使用可能マッピングには、包含フローに接続する入力および出力シグネチャを設定でき、再使用可能マッピング内にカプセル化されるソースとターゲットを含めることもできます。

複数ターゲットのサポート

マッピングにより、単一フローの一部として複数のターゲットをロードできます。ターゲットのロード順を指定でき、オプションで分割コンポーネントを使用して行を1つ以上の条件に基づいて異なるターゲットにルーティングできます。

段階的なデバッガ

マッピング、パッケージ、プロシージャおよびシナリオを段階的なデバッガでデバッグできます。ユーザーはこれらのオブジェクト内のタスク実行を手動で横断し、事前に定義された位置で実行を中断するようにブレークポイントを設定できます。デバッグ・セッション中に変数の値をイントロスペクトおよび変更でき、コミットされていないトランザクションのコンテンツなど、基礎となるソースおよびターゲットのデータを問合せできます。

ランタイム・パフォーマンスの向上

パフォーマンスを向上させるためにランタイム実行が改善されました。セッションのキャッシュされた実行計画であるブループリントの導入など、セッション実行のオーバーヘッドを削減するために様々な変更が行われました。ソースをステージング領域に並列してロードすることで、パフォーマンスが向上します。ロードの並列化は、マップの物理ビューでカスタマイズできます。一時データベース・オブジェクトに一意の名前を使用して、同じマッピングを並列して実行することもできます。

Oracle GoldenGateの統合の改善

チェンジ・データ・キャプチャ(CDC)フレームワークのソースとしてのOracle GoldenGateの統合が次の領域で改善されました。

WebLogic Management Frameworkを使用したスタンドアロン・エージェント管理

Oracle Data Integratorのスタンドアロン・エージェントがWebLogic Management Frameworkから管理されるようになりました。これには、次のような利点があります。

OPSSエンタープライズ・ロールとの統合

Oracle Data IntegratorでOracle Platform Security Services (OPSS)を使用してリソースへのアクセスを制御できるようになりました。エンタープライズ・ロールをOracle Data Integratorロールにマッピングして、様々なツールにわたってエンタープライズ・ユーザーに権限を与えることができます。

XMLの改善

次のXMLスキーマ構造がサポートされるようになりました。

Oracle Warehouse Builderとの統合

Oracle Warehouse Builder (OWB)ジョブは、OdiStartOwbJobツールを使用してOracle Data Integratorで実行できるようになりました。OWBリポジトリは、トポロジのデータ・サーバーとして構成されます。OWBジョブ実行のすべての詳細がオペレータ・ツリーにセッションとして表示されます。この機能の詳細は、「OdiStartOwbJob」を参照してください。

一意のリポジトリID

マスター・リポジトリおよび作業リポジトリでは、GUIDの規則に従って一意のIDが使用されるようになりました。これにより、アーティファクトのインポート時の衝突が回避され、組織内の複数のリポジトリを容易に管理および統合できます。

Oracle Warehouse BuilderからOracle Data Integratorへの移行ユーティリティ

ODI 12cは、Oracle Warehouse Builder 11gR2 (11.2.0.4)の概念および対象と、ODI 12c (12.1.2)の同等のものとの、より簡単なマッピングをサポートします。多くのOWBオブジェクトおよびマッピングを、それと等価のODI対象に自動的に変換する移行ユーティリティが提供されています。

この移行ユーティリティには、ODIパッチ17053768およびODI 12.1.2.0.1バンドル・パッチ(パッチ番号17836908)と、OWBパッチ17830453が必要です。移行ユーティリティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Warehouse BuilderからOracle Data Integratorへの移行』を参照してください。