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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data IntegratorのためのSAP ABAP BWアダプタ・スタート・ガイド
12c (12.1.2)
E49821-02
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2 環境の設定

この章では、SAP BW環境をOracle Data Integratorとともに使用するようにセットアップする方法を説明します。

この章には次の項が含まれます:

始める前に

始める前に、次のことに注意してください。

システム要件と動作要件

インストールを実行する前に、システム要件と動作保証のドキュメントをよく読み、これからインストールを行う製品の最小インストール要件を現在の環境が満たしていることを確認する必要があります。

Oracle Data Integratorの要件は、『Oracle Data Integratorのインストールと構成』に記載されています。

Oracle Data Integrator SAP ABAP - BWアダプタ固有の要件は次のとおりです。

  • Oracle Data Integrator 11.1.1.7.0以上。

  • アダプタに対応するバージョンのJava Connector (JCo)を使用する必要があります。サポートされるJCoのバージョンの一覧は、Oracle Technology Network (OTN)にある互換性の表を参照してください。バージョンがJCo 3.0.2以上であることが必要です。

  • Oracle Data IntegratorおよびJCoの両方と互換性があるJVMバージョンを使用する必要があります。JCoの前提条件として、JVM 1.5以上のバージョンが必要です。

  • コネクタが、SAPシステムからODIエージェントへのデータ転送に対して2つの転送モードをサポートしていること。1つは共有ディレクトリを使用する転送、もう1つはFTP経由のデータ転送です。詳細と制約の説明は、『Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド』の第8.7.1項にあるファイル転送の考慮事項を参照してください。ファイル転送モードの選択に応じて、次の要件を満たす必要があります。

    • 共有ディレクトリ経由のデータ転送(推奨される転送方法): LKM SAP BW to Oracle (SQLLDR)を使用するには、SAPシステムとODIエージェントとの間で共有されるフォルダが必要です。SAPアプリケーション・サーバーでは、SAPシステムとODIエージェント・マシンからアクセス可能なフォルダにデータを書き込むことでデータを転送します。これは通常、ODIエージェント・マシンのフォルダをSAPシステムと共有することで行われます。共有フォルダは、必ずしもODIエージェント・マシン上に置く必要はないことに注意してください。共有フォルダがODIエージェント・マシンとSAPシステムの両方からアクセス可能であるかぎりは、サード・マシン上に共有フォルダを置くこともできます。


      注意:

      セキュリティ上の理由から、SAPのフォルダをODIエージェントと共有することは避けてください。SAPシステムと共有するのは、ODIエージェント・マシンのフォルダのみにしてください。


      共有フォルダは、SAPシステムにアクセスできる必要があります。基盤となるオペレーティング・システムのみへのアクセスでは不十分です。つまり、フォルダはSAPトランザクションAL11内で宣言される必要があり、その結果、フォルダはAL11内で正常に開かれます。

    • FTP経由のデータ転送: LKM SAP BW to Oracle (SQLLDR)を使用するには、データをSAP BWシステムからアップロードするためのFTPサーバーが必要です。このデータの読取りは、マッピングを実行するエージェントによって(このエージェントがFTPサーバー・マシン上で実行されている場合)ローカルで実行されるか、またはリモートで(このエージェントがFTPサーバーとは異なるマシン上にある場合)実行されます。このFTPサーバーは、SAP BWマシンとエージェント・マシンの両方からネットワーク経由でアクセスできる必要があります。

  • LKM SAP BW to Oracle (SQLLDR)のみ: エージェントを実行するマシン上にSQLLoaderが必要です。SQLLoaderは、SAP BWシステムから抽出されたデータをOracleステージング領域にロードするために使用されます。

権限の取得

SAPアダプタを使用するには、設定および実行の操作を行うための権限が必要です。付録A「SAP ABAP BWで必要な権限」に記載されている権限の一覧を管理者に渡してください。

これらの権限は、SAP BWシステムに接続するためにODI SAP BWアダプタが使用するSAP BWユーザーに付与されている必要があります。

このSAPユーザーには開発者キーが必須であることに注意してください。

SAP接続情報の収集

SAP BWシステムに接続するには、SAP管理者に次の情報を要求する必要があります。

  • SAP BWシステムのIPアドレスまたはホスト名: IPアドレス/ホスト名は、SAPが実行されているホストに付与される技術的な名前です。

  • SAPユーザー: SAPユーザーとは、SAP BWシステムにログオンするためにユーザーに付与される、一意のユーザー名です。

  • SAPパスワード: ユーザーがログインするために使用されるパスワード(大文字と小文字が区別されます)。

  • SAP言語: ログイン時に使用される言語のコード。たとえば、英語はEN、ドイツ語はDEです。

  • SAPクライアント番号: SAPでクライアントと呼ばれる、自己完結型の単位に割り当てられた3桁の番号。クライアントは、トレーニング、開発、テスト、本番クライアントなどです。また、大企業の個々の部門を表す場合もあります。

  • SAPシステム番号: SAPインスタンスに割り当てられた2桁の番号。SAPインスタンスは、Web Application Server (WAS)とも呼ばれます。

  • SAPシステムID: 1つのランドスケープ内でのSAPシステムの一意の識別子(3文字)。

  • SAP SNC接続プロパティ(省略可能)/SAPルーター文字列(省略可能): SAPは、SNCおよびSAPルーターを使用してセキュリティを強化しています。これは、これらのセキュリティの実装時に使用されます。

  • SAPトランスポート・レイヤー名: この文字列は、1つのSAPランドスケープ内でトランスポート・レイヤーを一意に識別します。これにより、ODIは、SAPでの後のデプロイメントでトランスポート・リクエストを作成できます。ここにデフォルト値がある場合でも、このトランスポート・レイヤー名は、SAP Basisチームからの提供を受ける必要があります。これを行わない場合、インストールの際、大幅な遅れにつながる可能性があります。

  • SAP BWバージョン: BW 3.5またはBI 7.0。

  • SAP文字セット: この文字セットが必要になるのは、SAPシステムがUNICODEシステムではない場合のみです。すべての文字セットのリストは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』のロケール・データに関する項を参照してください。たとえば、クロアチア語のデータの場合はEE8ISO8859P2です。UNICODEシステムの場合はUTF8を使用します。


注意:

前述の接続データ(SAP SNC接続プロパティおよびSAPルーター文字列を除く)はすべて必須であり、SAP管理者から要求されます。接続設定時には、SAP管理者にサポートを依頼することを検討することもできます。


共有フォルダ・セットアップの検証

共有フォルダ・セットアップの検証は、共有ディレクトリを使用してデータを転送する予定がある場合にのみ実行します。FTP転送を使用する場合は、この項をスキップしてもかまいません。このガイドの以降のステップを実行する前に、共有フォルダ・セットアップの検証を実行する必要があります。この検証は一般的に、SAP Basisチームによって実行されます。

ステップ1: SAPアプリケーション・サーバーからのフォルダ・アクセスの検証

  1. SAPGUIを起動します。

  2. ODI SAPユーザーとパスワードを使用してSAPシステムとクライアントに接続します。

  3. トランザクションAL11に進みます。

  4. 共有フォルダを選択します。

  5. 共有フォルダをダブルクリックしてディレクトリ宣言をテストします。

    この結果は、接続成功となるはずです。そうでない場合は、SAP Basisチームに連絡してください。このテストに合格するまでは、先に進まないでください。


    注意:

    SAPでは、AL11で宣言されたディレクトリに接続するためにOSユーザー<sid>admが使用されます。


  6. 画面のスクリーンショットを撮ります。

ステップ2: ODIエージェント・マシンからのフォルダ・アクセスの検証

  1. ODIエージェントの実行に使用されるWindowsユーザーIDを使用してODIエージェント・マシンにログインします。

  2. 共有ディレクトリのパスをWindowsエクスプローラで開きます。

    共有フォルダの内容が一覧表示されます。資格証明の入力が不要であることを確認してください。このとおりにならない場合や、資格証明の入力が必要であった場合は、共有フォルダが物理的に存在するシステムのWindows管理者またはシステム管理者に連絡してください。このテストに合格するまでは、先に進まないでください。

  3. 画面のスクリーンショットを撮ります。

FTPセットアップの検証

FTPセットアップの検証が当てはまるのは、FTPを使用してデータを転送する予定がある場合のみです。データ転送に共有ディレクトリを使用する場合は、この項をスキップしてもかまいません。このガイドの以降のステップを実行する前に、FTPセットアップの検証を実行する必要があります。この検証は一般的に、SAP Basisチームによって実行されます。

ステップ1: SAPFTPA宛先の検証

  1. SAPGUIを起動します。

  2. ODI SAPユーザーとパスワードを使用してSAPシステムとクライアントに接続します。

  3. トランザクションSM59に進みます。

  4. 「TCP/IP connections」を開きます。

  5. 「SAPFTPA」宛先を開きます。

  6. 「Test connection」をクリックします。

    この結果は、接続成功となるはずです。そうでない場合は、SAP Basisチームに連絡してください。このテストに合格するまでは、先に進まないでください。

  7. 画面のスクリーンショットを撮ります。

ステップ2: FTP接続のテスト

  1. トランザクションSE38に進みます。

  2. 機能モジュールRSFTP002を表示します。

  3. [F8]を押してABAPプログラムを実行します。

  4. FTPユーザーIDとパスワードを入力します。

  5. FTPサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。

  6. 「cd /」または「cd <ODIターゲット・ディレクトリ>」と入力します。

  7. 「RFC_DESTINATION」フィールドに「SAPFTPA」と入力します。

  8. [F8]を押してテストを実行します。

    この結果は、接続成功となるはずです。次に示すようなメッセージが表示されます。

    250 CWD successful.

    このテストに成功しない場合は、SAP Basisチームに連絡してください。このテストに合格するまでは、先に進まないでください。

  9. 画面のスクリーンショットを撮ります。

SAP権限の検証

この項では、SAPの主な権限をテストする方法を説明します。このガイドのこれ以降のステップに進むには、このテストの検証結果が合格であることが必要です。この検証は一般的に、SAP Basisチームによって実行されます。

次の手順を実行して、SAPユーザーに適切な開発者権限が付与されていることと、開発者ライセンス・キーを保持していることを検証します。

  1. SAPGUIを起動します。

  2. ODI SAPユーザーとパスワードを使用してSAPシステムとクライアントに接続します。

  3. トランザクションSE38に進みます。

  4. 任意のサンプル・プログラム名(例: ZSAP_TEST)をプログラム名フィールドに入力します。

  5. 「Create」をクリックします。

  6. 同様のテストを、トランザクションSE37およびSE11に対して実行します。

トランザクションでプログラムを作成するときに、キーが要求されず、その他の認可メッセージも表示されなかった場合は、そのSAPユーザーには適切な開発者権限とライセンス・キーがあることが検証済です。そうでない場合、SAP Basisチームは、ライセンス・キーを取得するためにそのSAPユーザーをservice.sap.comで登録する必要があります(Basisチームのメンバーは、そのユーザーの開発者権限取得を支援できます)。

SAPトランスポート・レイヤー名の検証

SAPコネクタによってSAPオブジェクト(たとえば機能モジュール)がSAP開発システム内で作成されるので、このような変更を開発完了後に、QAおよび本番のシステムにトランスポートする必要があります。SAPの変更およびトランスポート・システムでは、SAPトランスポート・レイヤー名を使用して変更の伝達経路が指定されます。トランスポート・レイヤーは各開発クラスに割り当てられるので、そのクラスのすべてのオブジェクトに割り当てられることになります。トランスポート・レイヤーによって次が決定されます:

トランスポート・レイヤーZ<SID>を通過する、開発システムから品質保証システムへのコンソリデーション・ルートが作成されます。これが、カスタマ開発とカスタマイズのための標準トランスポート・レイヤーとなります。

トランスポート・レイヤーSAPを通過する、開発システムから品質保証システムへのコンソリデーション・ルートが作成されます。これは、SAP標準オブジェクトのトランスポートに使用されます。

RKM SAP BWの初回実行前に正しいトランスポート・レイヤー名を指定することが重要です。次の手順を実行して、SAPランドスケープ内で定義されているトランスポート・レイヤーのリストを特定します。

  1. トランザクションSTMSを介してトランスポート・ドメイン・コントローラの役割を果たすSAPシステムのクライアント000にログオンします。

  2. 「Overview」「Transport Routes」を選択します。「Display Transport Routes」ダイアログが表示されます。

  3. 「Goto」「Graphical Editor」を選択します。

  4. モードを切り替えるために、「Configuration」「Display <-> Change」を選択します。

  5. カーソルをSAPシステム上に置きます。

  6. 「Edit」「System」「Change」を選択します。「Change System Attriburtes」ダイアログが表示されます。

  7. 「StandardTransport Layer」タブを選択します。

  8. SAPシステムのトランスポート・レイヤーを変更します。

  9. 結果は、様々なトランスポート・レイヤーのリストです。

デフォルトでは、RKMのSAP_TRANSPORT_LAYER_NAMEオプションはSAPに設定されています。どのトランスポート・レイヤーを使用するかは、SAP Basis管理者に確認してください。このトランスポート・レイヤー名がRKMのSAP_TRANSPORT_LAYER_NAMEオプションで設定されている必要があります。不正なまたは無効なトランスポート・レイヤー名を使用すると、インストール・プロセス時に重大な遅れが生じます。

Oracle Data Integratorのインストール

このプロジェクトを開始する前に、Oracle Data Integratorをインストールおよび構成する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorスタート・ガイド』および『Oracle Data Integratorのインストールと構成』を参照してください。

Oracle DBターゲットのインストールと構成

このプロジェクトでは、マッピングのターゲットおよびステージング領域としてOracleデータベース・エンジンを使用します。例として、Oracle XEデータベースをOracle Technology Network (OTN)からダウンロードできます。このデータベースをインストールして構成します。

このプロジェクトのターゲットとなるOracle表は、次のスクリプトを使用して作成できます。

-- Create demo target schema

CREATE USER ODI_SAP_DEMO IDENTIFIED BY ODI_SAP_DEMO DEFAULT TABLESPACE USERS TEMPORARY TABLESPACE TEMP;
GRANT CONNECT, RESOURCE TO ODI_SAP_DEMO;


-- Create demo target tables
-- For ODS/DSO

CREATE TABLE ODI_SAP_DEMO.W_PURCH_DS (
PO_GUID VARCHAR2(100),
ORDER_ITEM_GUID VARCHAR2(100),
ACC_ASS_GUID VARCHAR2(100),
GUIDE_CONTRCT VARCHAR2(100),
ORDER_QUANT NUMBER,
NET_PRICE NUMBER,
PRICE_UNIT CHAR(5),
NO_OF_PURCH_ODR NUMBER);
ALTER TABLE ODI_SAP_DEMO.W_PURCH_DS ADD CONSTRAINT PK_W_PURCH_DS PRIMARY KEY (PO_GUID);


-- For INFO OBJECT

CREATE TABLE ODI_SAP_DEMO.W_ACCNT_VENDR_DS (
VENDOR CHAR(10),
PCOMPANY CHAR(10),
PHONE CHAR(20),
PLANT CHAR(10),
STREET VARCHAR(50),
MED_DESC VARCHAR(100));
ALTER TABLE ODI_SAP_DEMO.W_ACCNT_VENDR_DS ADD CONSTRAINT PK_W_ACCNT_VENDR_DS PRIMARY KEY (VENDOR);


-- For INFO OBJECT HIERARCHY

CREATE TABLE ODI_SAP_DEMO.W_GL_ACCOUNT_HIER_DS (
HIER_NAME CHAR(50),
NODEID NUMBER(20),
INFOOBJECT_NAME CHAR(80),
NODENAME CHAR(80),
TLEVEL NUMBER(5),
PARENTID NUMBER(20),
CHILDID NUMBER(20),NEXTID NUMBER(20));

ALTER TABLE ODI_SAP_DEMO.W_GL_ACCOUNT_HIER_DS ADD CONSTRAINT PK_W_GL_ACCOUNT_HIER_DS PRIMARY KEY (HIER_NAME, NODEID);

-- For INFO OBJECT INTERVAL HIERARCHY

CREATE TABLE TARGET_INTERVAL_HIERARCHY
(
RSHIENM VARCHAR2(30 BYTE),
NODEID NUMBER(8),
PARENTID NUMBER(8)
INTERVL VARCHAR2(1 BYTE)
LEAFFROM VARCHAR2(60 BYTE),
LEAFTO VARCHAR2(60 BYTE),
VERSION VARCHAR2(3 BYTE),
CHRT_ACCTS VARCHAR2(4 BYTE),
GL_ACCOUNT VARCHAR2(10 BYTE),
BAL_FLAG VARCHAR2(1 BYTE),
GLACCEXT VARCHAR2(18 BYTE),
INCST_FLAG VARCHAR2(2 BYTE)
)


-- For INFO CUBE

CREATE TABLE ODI_SAP_DEMO.W_VENDR_BAL_DS (
OCOMP_CODE CHAR(6),
OCREDITOR CHAR(10),
ORC_ACCOUNT CHAR(10),
TOT_DEBT_POST NUMBER,
TOT_CR_POST NUMBER,
CUMULATIVE_BAL NUMBER);

ALTER TABLE ODI_SAP_DEMO.W_VENDR_BAL_DS ADD CONSTRAINT PK_W_VENDR_BAL_DS PRIMARY KEY (OCOMP_CODE);


-- For INFO CUBE & INFO OBJECT Join

CREATE TABLE ODI_SAP_DEMO.W_VENDER_CUBE_OBJ_DS (
COMP_CODE CHAR(10),
VENDOR CHAR(10),
GL_ACCOUNT CHAR(10),
SALES_FOR_PERIOD NUMBER,
CUM_BALANCE NUMBER,
PLANT CHAR(10),
MEDIUM_DESC VARCHAR2(100));

ALTER TABLE ODI_SAP_DEMO.W_VENDER_CUBE_OBJ_DS ADD CONSTRAINT PK_W_VENDER_CUBE_OBJ_DS PRIMARY KEY (COMP_CODE);

CREATE TABLE "TARGET_NAVIGATIONAL_ATTRIBUTES"
(
IOPK_CUSTOMER VARCHAR2(10 BYTE),
IOPKCUST_GROUPVARCHAR2(2 BYTE),
IOPKPK_CUSTOMERVARCHAR2(10 BYTE),
IOPK_PK_PLANT VARCHAR2(4 BYTE),
IOPKCALMONTH NUMBER(6),
IOPK_CALWEEK NUMBER(6),
IOPKTHIP_POINTVARCHAR2(4 BYTE),
REQUIDVARCHAR2(30 BYTE),
KF_ODEL_VOL NUMBER(17,3),
KF_OSHIPDATE NUMBER(17),
KF_OLOADDATEK NUMBER(17),
KF_OACT_GI_DTKNUMBER(17),
KF_OMATAV_DATKNUMBER(17),
KF_OLATE_QTY NUMBER(17,3),
CUSTOMERVARCHAR2(10 BYTE),
PLANT VARCHAR2(4 BYTE),
PHONE VARCHAR2(16 BYTE),
PCOMPANYVARCHAR2(6 BYTE),
OUTL_TYPEVARCHAR2(4 BYTE),
NIELSEN_ID VARCHAR2(2 BYTE),
LOGSYSVARCHAR2(10 BYTE),
VISIT_RYTVARCHAR2(4 BYTE),
USAGE_INDVARCHAR2(3 BYTE),
SRCID VARCHAR2(4 BYTE),
PRECISIDNUMBER(4),
POSTCD_BOX VARCHAR2(10 BYTE),
CUS_F_CONS VARCHAR2(1 BYTE),
COUNTRYVARCHAR2(3 BYTE),
BPARTNERVARCHAR2(10 BYTE),
ACCNT_GRPVARCHAR2(4 BYTE),
LANGU VARCHAR2(1 BYTE),
KEYACCOUNT VARCHAR2(1 BYTE)
)

-- For OPEN HUB DESTINATION

CREATE TABLE ODI_SAP_DEMO.W_OPENHUB_SALES_DS (
OHREQUID NUMBER,
DATA_PACKAGE NUMBER,
DATA_RECORD NUMBER,
CUSTOMER CHAR(1),
MATERIAL CHAR(1),
MATERIAL_PRICE NUMBER,
CURRENCY NUMBER,
QUANTITY NUMBER,
TOTAL_REVENUE NUMBER);

ALTER TABLE ODI_SAP_DEMO.W_OPENHUB_SALES_DS ADD CONSTRAINT PK_W_OPENHUB_SALES_DS PRIMARY KEY (OHREQUID);

JCoのインストールと構成

SAPアダプタは、Java Connector (JCo)を使用してSAPシステムに接続します。プロジェクトを続行する前にJCoを構成する必要があります。

JCoをインストールおよび構成する手順は次のとおりです。

  1. 実際の構成に対してサポートされるバージョンのJCoを、http://service.sap.com/connectorsからダウンロードします。サポートされるJCoのバージョンを調べるには、Oracle Technology Networkにある認定マトリクスを参照してください。バージョンがJCo 3.0.2以上であることが必要です。


    注意:

    • 実際のオペレーティング・システムとシステム・アーキテクチャ(32/64ビット)に対して適切なSAP JCoパッケージを選択してください。たとえば、ODIを32ビットJVMの中で実行する場合は、32ビットSAP JCoをダウンロードする必要があります(CPUおよびOSが64ビットであっても)。SAP JCoに必要なネイティブ・ライブラリが原因で、32ビットと64ビットのアーキテクチャを混在させることはできません。混在させると、接続に失敗します。

    • odi.confには、ODI Studioに使用されるJDKパスが含まれています。


  2. 適切な配布パッケージの圧縮を解除して、任意のディレクトリ<sapjco-install-path>に保存します。

  3. <sapjco-install-path>/javadoc/installation.htmlに記載されている、プラットフォームごとの手順に従ってインストールを行います。

  4. sapjco3.jarsapjco3.dllをコピーします。

    ODI 10gの場合: sapjco3.jarsapjco3.dll (またはそれぞれのバイナリ、たとえばlibsapjco3.so)をoracledi/driversディレクトリにコピーします。

    ODI 11gの場合: sapjco3.jarsapjco3.dll (またはそれぞれのバイナリ、たとえばlibsapjco3.so)を<ODI_HOME>/odi_miscディレクトリ(ODI Studio)と<ODI_HOME>/oracledi/agent/driversディレクトリ(スタンドアロン・エージェント)にコピーします。

    ODI 12cの場合: sapjco3.jarおよびsapjco3.dll(またはそれぞれのバイナリ、たとえばlibsapjco3.so)を<ODI_HOME>/odi/sdk/libディレクトリにコピーします。

  5. ODI Studioとエージェント(ある場合)を再起動します。

  6. JCoインストールをチェックします。これは、このガイドで後述する部分でもチェックします。

FTPサーバーのセットアップ

SAPアダプタによって、SAPデータが抽出されてFTPサーバーにアップロードされます。FTPサーバーを構成するか、既存のFTPサーバーを使用します。このFTPサーバー内にユーザーを作成する必要があります。また、このユーザーによるファイルのアップロード先となるディレクトリも作成する必要があります。

Oracle Data Integratorの構成

次の手順を実行してOracle Data Integratorを構成します。

  1. トポロジのセットアップ

  2. オープン・ツールの追加

トポロジのセットアップ

次の操作を、Oracle Data Integratorのインストールまたはアップグレードの後に実行します。

  1. トポロジ・マネージャに接続します。

  2. SAP ABAPテクノロジがマスター・リポジトリに存在しない場合は、SAP ABAPテクノロジを「シノニム挿入更新」モードで/impexpフォルダからインポートします。

  3. マスター・リポジトリのアップグレードを実行します。マスター・リポジトリのアップグレード・プロセスの詳細は、『Oracle Data Integratorのインストールと構成』を参照してください。

  4. トポロジ・マネージャで、JavaBeanShellテクノロジを開き、「言語」タブの一覧にJYTHON言語が表示されていることを確認します。そうでない場合は、追加します。

  5. ファイル・データ・サーバーを作成し、既存のFTPサーバーを指すように設定します。このFTPサーバーに抽出ファイルがSAPからプッシュされて、SQL*Loader用に取り出されます。このデータ・サーバーのパラメータを次のように設定します。

    • ホスト(データ・サーバー): FTPサーバーのIPホスト名またはIPアドレス。

    • ユーザー: FTPサーバーにログインするためのユーザー名。

    • パスワード: ユーザーのパスワード。

  6. 「LKM SAP BW to SQL」とともに使用する場合は、これらの追加パラメータも構成する必要があります。

    • JDBCドライバ・クラス: com.sunopsis.jdbc.driver.file.FileDriver

    • JDBC URL: jdbc:snps:dbfile?ENCODING=UTF8

      前述のURLは、SAP UNICODEシステムのためのものです。非UNICODEシステムの場合のENCODINGパラメータの詳細は、『Oracle Data Integrator接続およびナレッジ・モジュール・ガイド』の第3.3.1項「ファイル・データ・サーバーの作成」を参照してください。このURLに対して選択されたエンコーディングは、SAPアプリケーション・サーバーで使用されるコード・ページと一致している必要があります。

  7. このファイル・データ・サーバーの中に、物理スキーマを作成します。これは、抽出ファイルのプッシュ先となるFTPホスト内のフォルダを表すものです。データおよび作業スキーマを次のように指定します。

    • データ・スキーマ: リモートの場所から抽出ファイルのアップロードやダウンロードを行うための、FTPサーバー上のパス。このパスは、SAP BWシステムからFTPサーバーに抽出ファイルをアップロードする際に使用されます。また、抽出ファイルをダウンロードするリモート・エージェントによって使用されます。このパスにはスラッシュを使用する必要があり、スラッシュ文字で終了する必要があります。

    • 作業スキーマ: FTPサーバーのマシン上のローカル・パス。このパスは、このマシンにインストールされているエージェントが、FTPサーバーを経由せずに抽出ファイルにアクセスするために使用されます。このアクセス方法が使用されるのは、LKM SAP BW to Oracle (SQLLDR)/LKM SAP BW to SQLのFTP_TRANSFER_METHODパラメータがNONEに設定されている場合です。作業スキーマは1つのOSファイル名であるため、スラッシュやバックスラッシュはOSに合せて使用してください。

      データ・スキーマと作業スキーマに対して指定されるパス名は、同一でなくてもかまいません。FTPサービスによって/sapfilesというFTPディレクトリにアクセスできるようにすると同時に、ファイルをローカルに、c:\inetpub\ftproot\sapfilesに格納することができます。

    『Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド』の第7.7.1項にあるファイル転送の考慮事項を参照してください。

  8. 対応する「File Server for SAP ABAP」という論理スキーマが存在しない場合は、作成します。この論理スキーマ名は固定であり、前のステップで作成した物理スキーマにマッピングする必要があります。

オープン・ツールの追加

オープン・ツールをインストールしてODIに追加する手順の詳細は、『Oracle Data Integrator開発者ガイド』の付録A「Oracle Data Integrator Toolsリファレンス」を参照してください。この項では、SAP ABAP固有の手順の詳細のみを説明します。

  1. デザイナに接続します。

  2. 「ファイル」「オープン・ツールの追加/削除」を選択します。

  3. 「オープン・ツールの追加/削除」ウィンドウで、「オープン・ツール・クラス名」フィールドに次の名前を入力します: oracle.odi.sap.km._OdiSapAbapExecuteStoppable.

  4. 「オープン・ツールの追加」をクリックします。

  5. オープン・ツールが次のように表示されます。

    image002.jpgの説明が続きます
    図image002.jpgの説明

  6. 「OK」をクリックします。