この章では、Oracle User Messaging Service (UMS)の機能と改良点について説明します。次のトピックでは、Oracle User Messaging Serviceの新機能や変更された機能について、およびこのガイドに記載されているその他の重要な変更について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。
このドキュメントに記載されているOracle User Messaging Service 12c (12.1.2)の新機能と変更された機能は次のとおりです。
ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)の再バンドル: ユーザー・メッセージング・サービス(UMS)は、SOAスイートではなくJRFの一部として使用できるようになりました。そのため、上位スタックと簡単に統合できます。UMSのアーキテクチャとパッケージ化の詳細は、第1.1項「ユーザー・メッセージング・サービスの概要」を参照してください。
Twitterドライバの導入: 11gでサポートしていた他のドライバに加えて、Twitterドライバもサポートするようになりました。Twitterドライバでは双方向のメッセージング・サービスを利用できるので、アプリケーション・ユーザーはTwitterフィードを公開し、これに対する応答を受信できます。Twitterドライバの詳細は、第2.3.1.9項「Twitterドライバの構成」を参照してください。
グループ・メッセージングのサポート: 様々なチャネルによる双方向のマルチ・チャネル・メッセージングのサポートに加えて、グループ・メッセージングもサポートするようになりました。グループ・メッセージングの詳細は、第2.5項「グループ・メッセージングのためのOracle User Messaging Serviceの使用」を参照してください。
ドメイン・レベルおよびクラスタ・レベルの構成のサポート: 11gでは、UMSサーバーやほとんどのタイプのドライバはアプリケーション・レベルの構成のみをサポートしていました。12cでは、ドメイン・レベルで構成を定義しますが、これはクラスタ・レベルでオーバーライドできます。ドメイン・レベルおよびクラスタ・レベルの構成の詳細は、第2.2項「ユーザー・メッセージング・サービスの構成」を参照してください。
自動再試行機能のサポート: この機能により、配信に失敗した場合にメッセージの再送信が自動化されます。この機能の詳細は、第2.6項「メッセージの自動再送信の構成」を参照してください。
ユーザー通信プリファレンス(UCP)サービスの機能拡張: ユーザー・コミュニケーション・プリファレンス(UCP)はユーザー・メッセージング・サービスとパッケージ化されなくなりました。UCPサービスの1つのインスタンスを複数のアプリケーションで使用できます。様々なアプリケーションの各種要件を満たすために、UCPの機能はプロファイルに仮想化されます。これにより、各アプリケーションで特定のプロファイルを指定して、UCP機能のサブセットをカプセル化できます。詳細は、Oracle User Messaging Serviceによるアプリケーションの開発の「ユーザー通信プリファレンス」を参照してください。
アウトバウンドおよびインバウンド・メッセージでのXAトランザクション・サポート: UMSは、アウトバウンドおよびインバウンド・メッセージに対してXA対応トランザクション(分散トランザクション)をサポートしています。XAのサポートにより、UMSではトランザクションがコミットされたときに、トランザクション境界内のメッセージのみを送信できるようになります。トランザクションがロールバックされた場合は、メッセージの送信に失敗します。この機能の詳細は、Oracle User Messaging Serviceによるアプリケーションの開発のXAトランザクションでのUMSクライアントAPIの使用に関する項を参照してください。
このガイドはリリース12c (12.1.2)でいくつかの点が更新されました。
11gでは、このドキュメントは『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド』に含まれていました。今回のリリースでは、『Oracle Fusion Middleware Oracle User Messaging Serviceの管理』というタイトルの単独のドキュメントとして提供されるようになりました。