この付録では、オラクル社が開発したOHSによってサポートされているモジュールで使用できるディレクティブについて説明します。これらの項目が含まれます。
mod_certheadersには次のディレクティブを使用できます。
CGI環境変数に変換する必要があるヘッダーを指定します。これは、AddCertHeader
ディレクティブを使用して実行できます。このディレクティブは単一の引数を取ります。この引数は、受信リクエストのHTTPヘッダーから移入する必要があるCGI環境変数です。たとえば、SSL_CLIENT_CERT CGI環境変数を移入します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
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デフォルト |
なし |
mod_certheadersを使用すると、特定のリクエストがHTTP経由で受信された場合でも、HTTPS経由で受信されたかのようにそれらのリクエストを扱うように、Oracle HTTP Serverに指示することができます。これは、Oracle HTTP Serverがリバース・プロキシまたはロード・バランサのフロントエンドになっている場合に役立ちます。リバース・プロキシまたはロード・バランサは、SSLリクエストの終端点の機能を果たし、HTTPS経由でOracle HTTP Serverにリクエストを転送します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
Oracle HTTP Serverに対してSSLを構成するには、使用するmod_ossl
のディレクティブをhttpd.conf
ファイルに入力します。
この項で説明するディレクティブは、次のとおりです。
SSLアクセラレータが使用されるかどうかを指定します。現在サポートされているのは、nFastカードのみです。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
SSLAccelerator yes |
デフォルト |
|
注意:
|
証明書を発行したCA(認証局)からの証明書失効リスト(CRL)をまとめるファイルを指定します。このリストは、クライアント認証に使用されます。このファイルは、PEMでエンコードされた様々なCRLファイルを優先順位の順に連結したものです。このディレクティブは、SSLCARevocationPath
の代替または補助用に使用できます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
SSLCARevocationFile ${ORACLE_INSTANCE}/config/fmwconfig/components/${COMPONENT_TYPE}/instances/${COMPONENT_NAME}/keystores/crl/ca_bundle.cr |
デフォルト |
なし |
PEMでエンコードされている証明書失効リスト(CRL)が格納されるディレクトリを指定します。CRLは、証明書の発行元のCA(認証局)から届きます。CRLのいずれかに記載されている証明書を使用してクライアントが自身を認証しようとすると、証明書は取り消され、そのクライアントはサーバーに対して自身を認証できなくなります。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
SSLCARevocationPath ${ORACLE_INSTANCE}/config/fmwconfig/components/${COMPONENT_TYPE}/instances/${COMPONENT_NAME}/keystores/crl |
デフォルト |
なし |
クライアントがSSLハンドシェイク時に使用できるSSL暗号スイートを指定します。このディレクティブでは、コロンで区切られた暗号指定文字列を使用して暗号スイートを識別します。表11-2は、必要な暗号スイートを記述するためにこの文字列で使用できるタグを示しています。SSLCipherSuiteには次の値を使用できます。
none: リストに暗号を追加します。
+: リストに暗号を追加し、リスト内の正しい位置に配置します。
-: リストから暗号を削除します(後で追加できます)。
!: リストから暗号を永続的に削除します。
タグは、暗号指定文字列を構成する接頭辞と結合されます。表G-1に、暗号スイートのタグを示します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
例 |
この例では、MD5強度暗号を除くすべての暗号が指定されています。 |
構文 |
|
デフォルト |
ALL:!ADH:+HIGH:+MEDIUM:+LOW |
機能 | タグ | 意味 |
---|---|---|
鍵の交換 |
|
|
鍵の交換 |
|
RSA鍵を使用したDiffie-Hellman鍵の交換 |
認証 |
|
認証なし |
認証 |
|
|
認証 |
|
Diffie-Hellman認証 |
暗号化 |
|
暗号化なし |
暗号化 |
|
|
暗号化 |
|
Triple |
暗号化 |
|
|
暗号化 |
|
楕円曲線暗号エンコード |
データの整合性 |
|
|
データの整合性 |
|
|
データの整合性 |
|
SHA256ハッシュ関数 |
データの整合性 |
|
SHA384ハッシュ関数 |
別名 |
|
すべてのSSL V3.0暗号 |
別名 |
|
すべてのTLS V1.1暗号 |
別名 |
|
すべてのTLS V1.2暗号 |
別名 |
|
すべての低強度暗号(エクスポートおよびシングル |
別名 |
|
128ビット暗号化を使用したすべての暗号 |
別名 |
|
Triple- |
別名 |
|
AES暗号化を使用したすべての暗号 |
別名 |
|
|
別名 |
|
Diffie-Hellman鍵交換を使用したすべての暗号 |
G-2に、Oracle Advanced Security 12.1.2でサポートされている暗号スイートを示します。
表G-2 Oracle Advanced Security 12.1.2でサポートされている暗号スイート
暗号スイート | 認証 | 暗号化 | データの整合性 |
---|---|---|---|
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SHA |
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SSLプロトコル・エンジンの使用を切り替えます。通常は<VirtualHost>
セクションの中で使用し、特定の仮想ホストに対してSSLを有効にします。デフォルトでは、SSLプロトコル・エンジンは、メイン・サーバーとすべての構成済仮想ホストの両方で無効にされています。例11–1は、SSLEngineディレクティブの使用例です。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
このディレクティブは、SSLライブラリのFIPS_modeフラグの使用方法を切り替えます。これは、グローバル・サーバー・コンテキスト内に設定される必要があり、競合する設定(SSLFIPS off
が続くSSLFIPS on
など)があると構成できません。このモードはすべてのSSLライブラリ操作に適用されます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
SSLFIPS ON | OFF |
例 |
SSLFIPS ON |
デフォルト |
Off |
SSLFIPSの変更を構成する場合は、SSLFIPS on
/off
ディレクティブがssl.conf内でグローバルに設定されている必要があります。仮想レベルの構成はSSLFIPSディレクティブ内で無効になっています。したがって、仮想ディレクティブにSSLFIPSを設定するとエラーになります。
SSLFIPSモードでサポートされている暗号スイートは次のとおりです。
SSL_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA
SSL_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA
SSL_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA
RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256
RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA256
RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384
ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA
ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA
ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256
ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_CBC_SHA384
ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
ECDHE_ECDSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384
これらの暗号スイートの実装方法の手順は、第G.2.4項「SSLCipherSuite」を参照してください。
最初は指定されていたように、SSLプロトコルとTLSプロトコルのすべてのバージョン(TLS/1.2を含めて、これまで)は、ネゴシエーション中の中間者攻撃(CVE-2009-3555)に対して脆弱でした。この脆弱性によって、攻撃者は、Webサーバーで表示される任意の平文をHTTPリクエストの前に付け加えることができます。クライアントとサーバーの両方でサポートされている場合は、この脆弱性を修正するプロトコルの拡張が開発されています。デフォルトでは、セキュアでない再ネゴシエーションは無効化されています。NZ (ssl.renegotiate = "compatible")。このモードによって、脆弱なピアの接続が可能になりますが、再ネゴシエーションはRI/SCSVをサポートしているピアとのみ許可されます。再ネゴシエーションを有効化するには、ssl.confファイルでSSLInsecureRenegotiationを設定します。このモードはNZ (ssl.renegotiate = "insecure")と同等です。このモードによって、脆弱なピアの接続が可能になりますが、再ネゴシエーションはRI/SCSVをサポートしているピアとのみ許可されます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
SSLInsecureRenegotiation ON | OFF |
例 |
SSLInsecureRenegotiation ON |
デフォルト |
Off |
SSLInsecureRenegotiationを構成するには、ssl.confファイルを編集して、SSLInsecureRenegotiation
ON
/OFF
をグローバルまたは仮想的に設定し、セキュアでない再ネゴシエーションを有効(または無効)に設定します。
Oracle HTTP Serverプロセス間で同期化する必要がある操作の、SSLエンジンによる相互排他を行うために使用するセマフォ(ロック)のタイプ。使用できる値は次のとおりです。
none
: mutexは使用されません。mutexによりSSLセッション・キャッシュへの書込みアクセスが同期化されるため、この設定はお薦めしません。mutexを構成しない場合、セッション・キャッシュが不整合になります。
file:
path/to/mutex: ロック用のファイルを使用します。ファイル名が確実に一意になるように、Oracle HTTP Serverの親プロセスのプロセスID (PID)が、ファイル名に追加されます。このファイル名の先頭にスラッシュ(/)がない場合は、ServerRoot
への相対ファイル名とみなされます。この設定はWindowsでは使用できません。
sem
: 書込みの同期化にオペレーティング・システムのセマフォを使用します。UNIXではSys V IPCセマフォ、WindowsではWindows Mutexが使用されます。オペレーティング・システムがサポートしている場合は、これが最善の選択肢です。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
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デフォルト |
なし |
SSLNZTraceLogLevel
は、NZライブラリのエラー・ログに記録されるメッセージの冗長性を調整します。特定のレベルを指定すると、それより上位レベルの重要度のメッセージもすべて報告されます。たとえば、SSLNZTraceLogLevel ssl
が設定されていると、error、warn、userおよびdebugのログ・レベルのメッセージも報告されます。
SSLNZTraceLogLevelでは次のログ・レベルが使用されます。
none
: NZトレースが無効
fatal
: 致命的なエラーが発生してシステムが使用できない状態
error
: エラー状態
warn
: 警告状態
user
: 正常ではあるが、重大な状態
debug
: デバッグ・レベルの状態
ssl
: SSLレベルのデバッグ
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
SSLNZTraceLogLevel none | fatal | error | warn | user | debug | ssl |
例 |
SSLNZTraceLogLevel fatal |
デフォルト |
なし |
ディレクトリ単位で様々なランタイム・オプションを制御します。一般に、1つのディレクトリに複数のオプションが適用される場合は、最も包括的なオプションが適用されます(オプションはマージされません)。ただし、SSLOptions
ディレクティブのすべてのオプションの前にプラス(+)またはマイナス(-)符号が付いている場合は、オプションがマージされます。プラスが前に付いているオプションは、現在有効なオプションに追加され、マイナスが前に付いているオプションは、現在有効なオプションから除外されます。
使用できる値は次のとおりです。
StdEnvVars
: SSLに関連するCGI/SSI環境変数の標準セットを作成します。抽出操作はCPU時間が長くかかること、また静的コンテンツを提供するときには一般に適用されないことから、これはデフォルトでは無効になっています。一般に、この値はCGI/SSIリクエストの場合にのみ有効にします。
ExportCertData
: 次の追加CGI/SSI変数を有効にします。
SSL_SERVER_CERT
SSL_CLIENT_CERT
SSL_CLIENT_CERT_CHAIN_n
(ここでn= 0, 1, 2...)
これらの変数には、現在のHTTPS接続のサーバーおよびクライアント用にPrivacy Enhanced Mail (PEM)でエンコードされたX.509証明書が含まれています。CGIスクリプトではこれを使用して、より詳しい証明書チェックを行うことができます。クライアント証明書連鎖の他の証明書がすべて提供されます。このオプションを使用するとパフォーマンスに時間がかかるため、デフォルトではOffになっています。
SSL_CLIENT_CERT_CHAIN_n
変数の順序は、次のようになります。SSL_CLIENT_CERT_CHAIN_0
は、SSL_CLIENT_CERT
を署名する中間的なCAです。SSL_CLIENT_CERT_CHAIN_1
は、SSL_CLIENT_ROOT_CERT
をルートCAとして、SSL_CLIENT_CERT_CHAIN_0
などを署名する中間的なCAです。
FakeBasicAuth
: クライアントのX.509証明書の対象識別名をHTTP Basic認証のユーザー名に変換します。これは、標準のHTTPサーバー認証方式がアクセス制御に使用できることを意味します。ユーザーからはパスワードが取得されず、文字列passwordが置き換えられることに注意してください。
StrictRequire
: SSLRequireSSLまたはディレクティブに従ってアクセスを禁止する必要がある場合にアクセスを拒否します。StrictRequire
を指定しないと、Satisfy any
ディレクティブ設定がSSLRequire
またはSSLRequireSSL
ディレクティブをオーバーライドして、クライアントがホスト制約を渡した場合、または有効なユーザー名とパスワードを指定した場合に、アクセスが許可されてしまう可能性があります。
このように、SSLRequireSSL
またはSSLRequire
をSSLOptions +StrictRequire
と組み合せることで、mod_ossl
はあらゆる場合にSatisfy any
ディレクティブをオーバーライドできます。
CompatEnvVars
: Apache SSL 1.x、mod_ssl
2.0.x、Sioux 1.0およびStronghold 2.xとの後方互換性のために、廃止された環境変数をエクスポートします。これは、既存のCGIスクリプトに対する互換性を提供するために使用します。
OptRenegotiate
: SSLのディレクティブがディレクトリ単位のコンテキストで使用されるときに、最適化されたSSL接続再ネゴシエーション処理を有効にします。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
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デフォルト |
なし |
ウォレット・アクセス用のパスフレーズ・ダイアログのタイプ。mod_ossl
では、ウォレットにアクセスするために管理者にパスフレーズの入力が要求されます。使用できる値は次のとおりです。
builtin
: サーバー起動時に、mod_ossl
は各ウォレットのパスワードの入力を求めます。
exec:
path/to/program
- サーバー起動時に、mod_ossl
は各ウォレット用に構成されている外部プログラムをコールします。このプログラムは、servername
:portnumber
と、RSA
またはDSA
の2つの引数を使用して起動されます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
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デフォルト |
|
mod_ossl
がサーバー環境を設定するときに使用するSSLプロトコルを指定しますクライアントは、指定されたプロトコルのいずれかでのみ接続できます。使用できる値は次のとおりです。
SSLv3
TLSv1
TLSv1.1
TLSv1.2
All
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
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デフォルト |
|
プロキシがSSLハンドシェイク時に使用できるSSL暗号スイートを指定します。このディレクティブでは、コロンで区切られた暗号指定文字列を使用して暗号スイートを識別します。表11-2は、必要な暗号スイートを記述するためにこの文字列で使用できるタグを示しています。SSLCipherSuiteには次の値を使用できます。
none: リストに暗号を追加します。
+: リストに暗号を追加し、リスト内の正しい位置に配置します。
-: リストから暗号を削除します(後で追加できます)。
!: リストから暗号を永続的に削除します。
タグは、暗号指定文字列を構成する接頭辞と結合されます。表G-3に、暗号スイートのタグを示します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
例 |
この例では、MD5強度暗号を除くすべての暗号が指定されています。 |
構文 |
|
デフォルト |
ALL:!ADH:+HIGH:+MEDIUM:+LOW |
機能 | タグ | 意味 |
---|---|---|
鍵の交換 |
|
|
鍵の交換 |
|
RSA鍵を使用したDiffie-Hellman鍵の交換 |
認証 |
|
認証なし |
認証 |
|
|
認証 |
|
Diffie-Hellman認証 |
暗号化 |
|
暗号化なし |
暗号化 |
|
|
暗号化 |
|
Triple |
暗号化 |
|
|
暗号化 |
|
楕円曲線暗号エンコード |
データの整合性 |
|
|
データの整合性 |
|
|
データの整合性 |
|
SHA256ハッシュ関数 |
データの整合性 |
|
SHA384ハッシュ関数 |
別名 |
|
すべてのSSL V3.0暗号 |
別名 |
|
すべてのTLS V1.1暗号 |
別名 |
|
すべてのTLS V1.2暗号 |
別名 |
|
すべての低強度暗号(エクスポートおよびシングル |
別名 |
|
128ビット暗号化を使用したすべての暗号 |
別名 |
|
Triple- |
別名 |
|
AES暗号化を使用したすべての暗号 |
別名 |
|
|
別名 |
|
Diffie-Hellman鍵交換を使用したすべての暗号 |
G-4に、Oracle Advanced Security 12.1.2でサポートされている暗号スイートを示します。
表G-4 Oracle Advanced Security 12.1.2でサポートされている暗号スイート
暗号スイート | 認証 | 暗号化 | データの整合性 |
---|---|---|---|
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SHA |
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プロキシのSSL/TLSプロトコル・エンジンを有効または無効にします。SSLProxyEngineは<VirtualHost>
セクションの中で使用し、特定の仮想ホストでのプロキシの使用に対してSSL/TLSを有効にします。デフォルトでは、SSL/TLSプロトコル・エンジンは、メイン・サーバーとすべての構成済仮想ホストの両方でプロキシに対して無効になっています。
SSLProxyEngineは、(Proxy
ディレクティブまたはProxyRequest
ディレクティブを使用した)フォワード・プロキシとして動作する仮想ホストに含めることはできません。プロキシSSL/TLSリクエストに対してフォワード・プロキシ・サーバーを有効化する際に、SSLProxyEngineは必須ではありません。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
SSLProxyEngine ON | OFF |
例 |
SSLProxyEngine on |
デフォルト |
|
mod_ossl
がサーバー環境でプロキシ接続を設定するときに使用するSSLプロトコルを指定します。プロキシは、指定されたプロトコルのいずれかでのみ接続できます。使用できる値は次のとおりです。
SSLv3
TLSv1
TLSv1.1
TLSv1.2
All
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
プロキシ接続が使用する必要のある、WRLを使用してウォレットの場所を指定(ファイルパスとして指定)します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
SSLProxyWallet "${ORACLE_INSTANCE}/config/fmwconfig/components/${COMPONENT_TYPE}/instances/${COMPONENT_NAME}/keystores/proxy" |
デフォルト |
なし |
任意の複合ブール式がTRUEでないかぎり、アクセスを拒否します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
式の理解
expressionは、次の構文と一致する必要があります(BNF構文表記として示してあります)。
expr ::= "true" | "false" "!" expr expr "&&" expr expr "||" expr "(" expr ")" comp ::=word "==" word | word "eq" word word "!=" word |word "ne" word word "<" word |word "lt" word word "<=" word |word "le" word word ">" word |word "gt" word word ">=" word |word "ge" word word "=~" regex word "!~" regex wordlist ::= word wordlist "," word word ::= digit cstring variable function digit ::= [0-9]+ cstring ::= "..." variable ::= "%{varname}"
表G-5と表G-6に標準変数とSSL変数を示します。これらの値はvarname
の有効値です。
function ::= funcname "(" funcargs ")"
funcname
には、次の関数を使用できます。
file(filename)
file関数は文字列引数(ファイル名)を1つ取り、そのファイルの内容に拡張します。これは、正規表現に照らしてファイルの内容を評価する場合に役立ちます。
表G-5には、SSLRequireのvarname
の標準変数を示します。
標準変数 | 標準変数 | 標準変数 |
---|---|---|
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表G-6には、SSLRequireのvarnameのSSL変数を示します。
SSL変数 | SSL変数 | SSL変数 |
---|---|---|
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SSLを使用していないクライアントに対してアクセスを拒否します。構成エラーにより、セキュリティがぜい弱になる可能性があるSSL対応の仮想ホストまたはディレクトリの完全保護に役立つディレクティブです。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
SSLRequireSSL |
デフォルト |
なし |
グローバル・セッションまたはプロセス間セッションのセッション・キャッシュ・ストレージ・タイプを指定します。キャッシュは、リクエストのパラレル処理を高速化するオプションの方法を提供します。使用できる値は次のとおりです。
none
: グローバルまたはプロセス間セッション・キャッシュを無効にします。機能に対する影響はありませんが、パフォーマンスに大きな差が出ます。
shmht:
/path/to/datafile[bytes]: RAM内の共有メモリー・セグメントの中で、高パフォーマンス・ハッシュ表を使用します(bytes
はおおよそのサイズを指定)。この表は、/path/to/datafile
により設定されます。このハッシュ表は、サーバー・プロセスのローカルSSLメモリー・キャッシュと同期化します。
shmcb:
/path/to/datafile[bytes]: 高パフォーマンスのShared Memory Cyclic Buffer (SHMCB)セッション・キャッシュを使用して、サーバー・プロセスのローカルSSLメモリー・キャッシュと同期化します。shmcb
のパフォーマンスの方が、shmht
に比べて、すべての環境で均一です。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
SSLSessionCache "shmcb:${ORACLE_INSTANCE}/servers/${COMPONENT_NAME}/logs/ssl_scache(512000)" |
デフォルト |
|
セッション・キャッシュ内でSSLセッションの有効期限が満了になるまでの秒数を指定します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
300 |
接続時にクライアントが証明書を提示する必要があるかどうかを指定します。使用できる値は次のとおりです。
none
: クライアント証明書は不要です。
optional
: クライアントは有効な証明書を提示できます。
require
: クライアントは有効な証明書を提示する必要があります。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
注意:
|
次の各項で、mod_plsql構成パラメータについて説明します。
plsql.conf
ファイルでは、次のパラメータを使用します。
mod_plsqlモジュールのDynamic Monitoring Service (DMS)を有効にします。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
mod_plsqlモジュールのデバッグ・レベル・ログを有効にします。デバッグ・レベル・ログは、デバッグ専用に使用されます。
ロギングが有効な場合、Oracle HTTP Serverログ・ファイルは、通常、PlsqlCacheDirectory
DOMAIN_HOME/servers/componentName/ディレクトリ内に作成されます。ただし、最終的な場所はPlsqlLogDirectory内に指定された場所によって決まります。
このパラメータは、Oracleサポート・サービスよりmod_plsqlモジュール問題のデバッグ指示がないかぎり、Off
に設定しておきます。
mod_plsqlモジュールの内部処理の詳細を表示する場合は、このディレクティブをOn
に設定します。これによって、mod_plsqlモジュールは処理されるすべてのリクエストのロギングを開始します。ログ・ファイルは、PlsqlLogDirectory
ディレクティブで指定された場所に生成されます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
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デフォルト |
|
デバッグ・レベル・ログが書き出されるディレクトリを指定します。
ロギングが有効なときにログ・ファイルが生成される場所のディレクトリ名を設定します。このディレクトリの場所について混乱が生じないように、絶対パスの使用をお薦めします。
UNIXでは、httpd
子プロセスの所有者がこのディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
PlsqlLogDirectory "${ORACLE_INSTANCE}/servers/${COMPONENT_NAME}/logs" |
デフォルト |
なし |
アイドル・データベース・セッションがmod_plsqlモジュールによりクローズされてクリーンアップされるまでの時間(分数)を指定します。
このディレクティブは、mod_plsqlモジュール内でデータベース接続とセッションの接続プーリングとともに使用されます。セッションがある一定の期間使用されないと、そのセッションはクローズされて解放されます。これは、使用されていないセッションをクリーンアップし、データベース側でメモリーが解放されるようにするためです。
この時間を小さい値に設定すると、使用されていないデータベース・セッションのクリーンアップが高速になります。ただし、極端に小さい値に設定すると、mod_plsqlモジュール内の接続プーリングが提供するパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。
オープンされているデータベース・セッションの数が重要でない場合は、最大のパフォーマンスが得られるように、このパラメータの値を大きくすることができます。その場合、アクセス頻度が高く、セッション・クリーンアップ間隔に達することがないサイトについては、プーリングされたデータベース・セッションが確実に定期的にリサイクルされるように、DAD構成パラメータPlsqlMaxRequestsPerSessionを調整できます。
ほとんどのインストールでは、デフォルト値で十分です。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
15(分) |
dads.conf
ファイルには、PL/SQLのデータベース・アクセス・ディスクリプタの構成パラメータが含まれています。(ファイルに場所については表G-1を参照してください。)DADは、mod_plsqlモジュールがデータベース・サーバーに接続してHTTPリクエストを実行する方法を指定する値のセットです。
dads.conf
ファイルでは、次のパラメータを使用します。
|
|
リクエストされたプロシージャのコール後に起動するプロシージャを指定します。これにより、リクエストされたプロシージャがコールされた後にフック・ポイントを置くことができます。これは、リクエストされたプロシージャ内の問題のデバッグ中に、SQLトレース/SQLプロファイルを実行する場合に役立ちます。また、各プロシージャの実行後に特定のコールを確実に行う必要がある場合にも役立ちます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
注意: このパラメータは、デバッグ目的にのみ使用してください。また、このパラメータを使用すると、SQLトレース/SQLプロファイルを停止できます。 |
mod_plsqlモジュールでプロシージャを実行する前に記述する必要があるかどうかを指定します。このパラメータをOn
に設定すると、mod_plsqlモジュールではプロシージャを起動する前に常に記述します。それ以外の場合は、mod_plsqlモジュールが内部的な経験則によりパラメータ・タイプを不正に解析した場合にのみ、プロシージャを記述します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
注意: このパラメータは、デバッグ目的にのみ使用してください。 |
DAD経由でアクセスできるように、使用する認証モードを指定します。PlsqlAuthenticationMode
に対して指定できる値は、Basic
、SingleSignOn
、GlobalOwa
、CustomOwa
、PerPackageOwa
です。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
Basic
はデフォルトのモードであり、PlsqlDatabaseUsername
とPlsqlDatabasePassword
にユーザー名とパスワードが指定されていない場合に、それらを求めるかどうかを決定します。WebDB 2.xアプリケーションにはこの設定が必要です。DADでBasic認証を使用しない場合は、DAD構成に有効なユーザー名とパスワードを含める必要があります。
SingleSignOn
は、シングル・サインオン・サーバーを使用することを指定します。これは、Oracle9iAS Portalを使用するDADに必要です。前述のとおり、指定されたユーザー名とパスワードは、シングル・サインオン・サーバーからのものである必要があります。
GlobalOwa
、CustomOwa
およびPerPackageOwa
は、ごく少数のPL/SQLアプリケーションによってのみ使用されます。カスタム認証を使用すると、データベース・レベルではなくアプリケーション自体でユーザーを認証できます。
認証は、ユーザー記述の認証ファンクションをコールすることで実行されます。カスタム認証では、DADに保存されている静的ユーザー名/パスワードを使用します。動的ユーザー名/パスワード認証と組み合せることはできません。カスタム認証を有効にするには、PlsqlAuthenticationModeの認証のレベルを設定し、認可機能を実装します。
次の点にも注意する必要があります。
DADでBasic認証を使用しない場合は、DAD構成に有効なユーザー名とパスワードを含める必要があります。Basicモードで動的認証を実行する場合は、DADのusernameおよびpasswordパラメータを省略できます。
SingleSignOnモードがサポートされるのは、Oracle Fusion Middlewareのリリースのみで、Oracle PortalおよびOracle Single Sign-Onで使用されます。ほとんどの顧客アプリケーションでは、Basic認証を使用します。カスタム認証モード(GlobalOwa、CustomOwaおよびPerPackageOwa)を使用するPL/SQLアプリケーションは、ごく少数です。
リクエストされたプロシージャのコール前に起動するプロシージャを指定します。これにより、リクエストされたプロシージャがコールされる前にフック・ポイントを置くことができます。これは、リクエストされたプロシージャ内の問題のデバッグ中に、SQLトレース/SQLプロファイルを実行する場合に役立ちます。また、各プロシージャの実行前に特定のコールを確実に行う必要がある場合にも役立ちます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
注意: このパラメータは、デバッグ目的にのみ使用してください。また、このパラメータを使用すると、SQLトレース/SQLプロファイルを起動できます。 |
注意: この構成プロパティが変更されることはほとんどないため、たいていの場合はシステムのデフォルトで間に合います。 |
コレクション・バインド内の要素数のバインド中に使用する丸めサイズを指定します。PL/SQL文の実行中は、Oracle Databaseにより共有SQL領域内でPL/SQL文のキャッシュがメンテナンスされ、同じ文が再び実行される場合はキャッシュされた文が再利用されます。Oracleの一致条件では、文のテキストが同一で、バインド変数のデータ型が一致する必要があります。文字列の型が一致するには正確なバイト・サイズを指定する必要があり、コレクション・バインドの場合もコレクション内の要素数が重要になります。mod_plsqlモジュールでは文が動的にバインドされるため、共有キャッシュのヒット率は低く、ほぼ重複する値で満杯になって、共有領域でラッチの競合が発生する傾向があります。このパラメータでは、バインド長を最も近いレベルにバケット化して、このような影響を軽減します。
すべての数値は昇順で指定する必要があります。最後に指定したサイズに続くバケット・サイズは、最後のサイズの2倍とみなされます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
4,20,100,400 |
このパラメータが関連するのは、配列パラメータを持つプロシージャを使用し、可変個のパラメータをプロシージャに渡す場合のみです。
ほとんどのPL/SQLアプリケーションの場合は、デフォルトで十分です。
このパラメータの変更が必要かどうかを調べるには、SQL領域内でSQL文のバージョン番号をチェックします。
より大きい構成値の後は、mod_plsqlが必要に応じて最後の値を2倍にすることによって、さらに大きな値のバケット・サイズの自動生成を開始します。したがって、400の次のバケット値は800、その次は1600、のように続いていきます。
問題を軽減するために、パラメータの受渡しを柔軟にすることを考慮してください。
注意: この構成プロパティが変更されることはほとんどないため、たいていの場合はシステムのデフォルトで間に合います。 |
コレクション・バインド内の要素数のバインド中に使用する丸めサイズを指定します。PL/SQL文の実行中は、Oracle Databaseにより共有SQL領域内でPL/SQL文のキャッシュがメンテナンスされ、同じ文が再び実行される場合はキャッシュされた文が再利用されます。Oracleの一致条件では、文のテキストが同一で、バインド変数のデータ型が一致する必要があります。文字列の型が一致するには正確なバイト・サイズを指定する必要があり、コレクション・バインドの場合もコレクション内の要素数が重要になります。mod_plsqlモジュールでは文が動的にバインドされるため、共有キャッシュのヒット率は低く、ほぼ重複する値で満杯になって、共有領域でラッチの競合が発生する傾向があります。このパラメータでは、バインド幅を最も近いレベルにバケット化して、このような影響を軽減します。
すべての数値は昇順で指定する必要があります。最後に指定したサイズに続くバケット・サイズは、最後のサイズの2倍とみなされます。
最後のバケット幅は4000以下にする必要があります。これは、配列のバインド幅を4000以下にするというOCIの制限によるものです。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
このパラメータが関連するのは、配列パラメータを持つプロシージャを使用し、可変個のパラメータをプロシージャに渡す場合のみです。
ほとんどのPL/SQLアプリケーションの場合は、デフォルトで十分です。
このパラメータの変更が必要かどうかを調べるには、SQL領域内でSQL文のバージョン番号をチェックします。
より大きい構成値の後は、mod_plsqlが必要に応じて最後の値を2倍にすることによって、さらに大きな値のバケット・サイズの自動生成を開始します。したがって、400の次のバケット値は800、その次は1600、のように続いていきます。
問題を軽減するために、パラメータの受渡しを柔軟にすることを考慮してください。
PL/SQLプロシージャに渡される環境変数のデフォルト・セットに、CGI環境変数のオーバーライドおよび追加を実行するように指定します。これは、追加、オーバーライドまたは削除する名前/値ペアの複数行からなるディレクティブです。1つのディレクティブに指定できる環境変数は1つのみです。
変数名を指定して、Oracle HTTP Server環境からCGI環境変数を追加できます。CGI環境変数を削除するには、空白に設定します。独自の名前/値ペアを追加するには、myname=myvalue
構文を使用します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
デフォルト |
なし |
例 |
|
ここで追加した環境変数は、ファンクションowa_util.get_cgi_env
を介してPL/SQLアプリケーションで使用できます。
mod_plsqlモジュールの接続プールをテストするためのタイムアウトをミリ秒単位で指定します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
10000(ミリ秒) |
PlsqlConnectionValidationがAutomatic
またはAlwaysValidate
に設定されていると、mod_plsqlモジュールはプーリングされたデータベース接続をテストしようとします。このパラメータは、mod_plsqlモジュールが接続は使用できないと判断する前に、テスト・リクエストの完了を待機する最大時間を指定します。
mod_plsqlモジュールが接続プールで終了済接続を検出するために使用するメカニズムを指定します。
注意: この構成プロパティが変更されることはほとんどないため、たいていの場合はシステムのデフォルトで間に合います。 |
パフォーマンス上の理由で、mod_plsqlモジュールはデータベース接続をプーリングします。データベース・インスタンスが停止し、mod_plsqlモジュールがそのインスタンスに対する接続プールを保持していた場合、プーリングされた各データベース接続は、次回リクエストの処理に使用される際にエラーとなります。これは、あるノードが停止しても、他のデータベース処理を実行しているノードではリクエストを正常に処理できる、RACなどの高可用性の構成で問題となります。mod_plsqlモジュールでは、データベース・ノードの停止による障害を検出した後に自己修正するためのメカニズムを提供しています。この自己修正メカニズムは、PlsqlConnectionValidationパラメータによって制御されます。
次に、PlsqlConnectionValidationの有効な値を示します。
Automatic
: mod_plsqlモジュールは、障害(インスタンスの障害)の検出前に作成され、プーリングされたすべてのデータベース接続をテストします。
ThrowAwayOnFailure
: mod_plsqlモジュールは、障害(インスタンスの障害)の検出前に作成され、プーリングされたすべてのデータベース接続を放棄します。
AlwaysValidate
: mod_plsqlモジュールは、リクエストの発行前に作成され、プーリングされたすべてのデータベース接続を常にテストします。このオプションは、各リクエストのパフォーマンス・オーバーヘッドと関連しているため、注意して使用する必要があります。
NeverValidate
: mod_plsqlモジュールは、プーリングされたデータベース接続を一切pingしません。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
mod_plsqlモジュールでは、次のいずれかのエラーが発生すると、データベースは停止していると判断します。
00443 — バックグラウンド・プロセス<string>が起動しませんでした
00444 — バックグラウンド・プロセス<string>の起動中に障害が発生しました。
00445 — バックグラウンド・プロセスが<x>秒後に起動しませんでした。
00447 — バックグラウンド・プロセスに致命的なエラーが発生しました。
00448 — バックグラウンド・プロセスが正常終了しました。
00449 — バックグラウンド・プロセス<string>がエラーで予期せず終了しました
00470 — LGWRプロセスはエラーで終了しました。
00471 — DBWRプロセスはエラーで終了しました。
00472 — PMONプロセスはエラーで終了しました。
00473 — ARCHプロセスはエラーで終了しました。
00474 — SMONプロセスはエラーで終了しました。
00475 — TRWRプロセスはエラーで終了しました。
00476 — RECOプロセスはエラーで終了しました。
00480 — LCK*プロセスはエラーで終了しました。
00481 — LMONプロセスはエラーで終了しました。
00482 — LMD*プロセスはエラーで終了しました。
00484 — LMS*プロセスはエラーで終了しました
00485 — DIAGプロセスはエラーで終了しました
01014 — Oracleのシャットダウン処理中です。
01033 — Oracleの初期化またはシャットダウン中です。
01034 — Oracleは使用できません。
01041 — 内部エラーが発生しました。hostdefエクステンションが存在しません。
01077 — バックグラウンド・プロセス初期化に失敗しました
01089 — 即時シャットダウン処理中 - 操作はできません
01090 — シャットダウン処理中 - 接続はできません
01091 — 強制起動時にエラーが発生しました。
01092 — Oracleインスタンスが終了しました。強制的に切断されます
03106 — 致命的な2タスク通信プロトコル・エラーが発生しました
03113 — 通信チャネルでend-of-fileが検出されました
03114 — Oracleに接続されていません。
12570 — TNS: パケット・リーダーに障害が発生しました。
12571 — TNS: パケット・ライターに障害が発生しました
Oracle Databaseへの接続を指定します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
stringパラメータは、2番目の引数に応じて次のように変化します。
フォーマット引数を指定しない場合、mod_plsqlモジュールでは、stringがHOST:PORT:SID形式であるか、Net8で解決可能であると想定します。この2つは、指定された文字列にコロンがあるかどうかにより区別されます。 新しいDADでは |
例 |
|
デフォルト |
なし |
データベースが同じOracleホームで稼働している場合、あるいは環境変数TWO_TASKが設定されている場合は、このパラメータを指定する必要はありません。
データベースが別々のOracleホームで稼働している場合、このパラメータは必須です。
データベースに接続できない場合は、次のことを確認します。
DADのユーザー名およびパスワード情報を確認します。
tnsping db_connect_string
および次のようなコマンドを実行することを確認します。
sqlplus DADUsername/DADPassword@db_connect_string
TNS_ADMINが適切に構成されているかどうかを確認します。
HOST:PORT:SERVICE_NAME形式で正しく動作するかどうかを確認します。
TNSリスナーとデータベースが起動され実行されているかどうかを確認します。
このマシンからホストをpingできるかどうかを確認します。
mod_plsqlモジュールの観点からは、TNSFormat
とNetServiceNameFormat
は類似しており、Net8により解決される接続記述子を意味します。TNSFormat
が便宜上提供されているため、エンド・ユーザーはこれを使用して、名前解決がローカルのtnsnames.oraを介して行われることを示します。sqlnet.oraに構成されているLDAP参照を使用して解決が行われる場合は、NetServiceNameFormat
フォーマット指定子の使用をお薦めします。
高可用性をサポートするデータベース(たとえば、Oracle Real Application Clustersデータベースなど)の場合は、ネット・サービス名の解決がLDAPを使用して行われるように、NetServiceNameFormat
の使用をお薦めします。これにより、新規ノードまたは削除されたノードの情報を使用してOracle Internet Directoryを変更することで、mod_plsqlモジュール経由でアクセス可能なRACノードを追加または削除できます。その場合は、データベース・リスナーのHOST:PORT情報をdads.confまたはローカルtnsnames.ora
にハードコードしないことをお薦めします。
データベースへのログインに使用するパスワードを指定します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
PlsqlAuthenticationModeをBasicに設定して動的認証を使用するDADの場合を除き、これは必須パラメータです。
SingleSignOn認証を使用するDADの場合、このパラメータではスキーマの所有者名を使用します。
DADパスワードを手動で構成変更した後に、ORACLE_HOME/bin
にあるdadTool.pl
スクリプトを実行して、DADパスワードを不明瞭化する必要があります。
DADパスワードを不明瞭化するには、次の手順を実行します。
必要に応じて、次のコマンドを使用して、ユーザーをOracleソフトウェアの所有者ユーザー(通常はoracle
)に変更します。
$ su - oracle
現行リリースのOracleホーム・ディレクトリへのパスを指定するようにORACLE_HOME
環境変数を設定して、Perl実行可能ファイルおよびdadTool.pl
スクリプトの場所を含むディレクトリを含むようにPATH環境変数を設定します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ ORACLE_HOME=new_ORACLE_HOME_path;export ORACLE_HOME $ PATH=ORACLE_HOME/bin:ORACLE_HOME/perl/bin:$PATH;export PATH
Cまたはtcshシェルの場合:
% setenv ORACLE_HOME new_ORACLE_HOME_PATH % setenv PATH ORACLE_HOME/bin:ORACLE_HOME/perl/bin:PATH
Microsoft Windowsでは、PATHおよびPERL5LIB環境変数を設定します。
set PATH=ORACLE_HOME\bin;ORACLE_HOME\perl\bin;%PATH% set PERL5LIB=ORACLE_HOME\perl\lib
UNIXプラットフォームでは、共有ライブラリ・パス環境変数を設定します。
ORACLE_HOME/lib
またはlib32
ディレクトリを共有ライブラリ・パスに含めます。表G-7に、各プラットフォームに対応するディレクトリおよび環境変数を示します。
表G-7 共有ライブラリ・パス環境変数
プラットフォーム | 環境変数 | 含めるディレクトリ |
---|---|---|
AIXベース・システム |
LIBPATH |
ORACLE_HOME/lib |
HP-UX PA-RISC |
SHLIB_PATH |
ORACLE_HOME/lib |
Solarisオペレーティング・システム |
LD_LIBRARY_PATH |
ORACLE_HOME/lib32 |
その他のUNIXプラットフォーム(Linux、HP Tru64 UNIXなど) |
LD_LIBRARY_PATH |
ORACLE_HOME/lib |
たとえば、HP-UX PA-RISCシステムの場合、次のようにORACLE_HOME/lib
ディレクトリを含めるようにSHLIB_PATH環境変数を設定します。
SHLIB_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$SHLIB_PATH;export SHLIB_PATH
ディレクトリを、Oracle HTTP Serverの現行リリースのbinディレクトリに変更します。
cd $ORACLE_HOME/ohs/bin
次のPerlスクリプトを起動して、DADパスワードを不明瞭化します。
perl dadTool.pl -f dadfilename
dadfilename
はdads.conf
のファイル名で、DADファイルへのフルパスが含まれます。
例:
perl dadTool.pl -f /u01/app/oracle/user_projects/domains/base_domain/config/fmwconfig/components/OHS/ohs1/mod_plsql/dads.conf
データベースへのログインに使用するユーザー名を指定します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
PlsqlAuthenticationModeをBasicに設定して動的認証を使用するDADの場合を除き、これは必須パラメータです。
SingleSignOn認証を使用するDADの場合、このパラメータはスキーマの所有者名です。
URLに何も指定されていない場合にコールするデフォルトのプロシージャを指定します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
Oracle HTTP Serverリライト規則を使用しても、この構成パラメータを設定した場合と同じ結果になります。
これは、ドキュメント表からのドキュメントのダウンロードを開始する、URL内の仮想パスです。たとえば、このパラメータをdocs
に設定すると、次のURLによってこの形式のURLでドキュメントのダウンロード・プロセスが開始されます。
/pls/dad/docs /pls/plsqlapp/docs
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
ドキュメントのアップロードまたはダウンロードを実行しないアプリケーションの場合は、このパラメータを省略します。
ドキュメントのダウンロード開始時にコールするプロシージャを指定します。このプロシージャは、ダウンロード処理用にコールされます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
ドキュメントのアップロードまたはダウンロードを実行しないアプリケーションの場合は、このパラメータを省略します。
すべてのドキュメントのアップロード先となるデータベース内の表を指定します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
ドキュメントのアップロードまたはダウンロードを実行しないアプリケーションの場合は、このパラメータを省略します。
mod_plsqlエラーのエラー・レポート・モードを指定します。
ブラウザから直接実行することが禁じられているプロシージャ、パッケージまたはスキーマ名のパターンを指定します。これは複数行からなるディレクティブで、各パターンを個別の行に指定します。パターンには大/小文字の区別がなく、アスタリスク(*)などのワイルドカードを使用できます。ダイレクトURLアクセスが禁じられるデフォルト・パターンは、次のとおりです。
sys.*
dbms_*
utl_*
owa_util*
owa.*
htp.*
htf.*
wpg_docload.*
このディレクティブを#NONE#
に設定すると、すべての保護が無効になります。この設定は、アクティブなサイトには推奨されないため、指定しないでください。この設定は、デバッグ目的の場合に使用可能です。
このパラメータがオーバーライドされても、デフォルトは有効です。つまり、除外されるパターンのリストにデフォルト・リストを明示的に追加する必要はありません。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
これらは、次のいずれかを含むURLにアクセスできません。
これは、すべての保護が無効になります。この使用方法は、アクティブなサイトには推奨されません。 |
デフォルト |
sys.* dbms_* utl_* owa_util* owa.* htp.* htf.* wpg_docload.* |
mod_plsqlモジュールでは、このパラメータで指定したパターン以外に、次の特殊文字を含むプロシージャ名も使用できません。
タブ
改行
復帰
一重引用符
逆スラッシュ
改ページ
左カッコ
右カッコ
スペース
これは変更できません。
owa_util.get_pageまたはowa_util.get_page_rawを使用して、データベースからフェッチする内容のトリップごとの行数を指定します。
デフォルトで、mod_plsqlモジュールは各行が255バイトのレスポンス出力行を200行フェッチします。レスポンス・バイトがシングルバイトの場合、レスポンス・バッファは最大限まで移入され、1回のラウンドトリップに255×200=51000バイトをパックできます。マルチバイト・データを含むレスポンスの場合は、各行のバイトのパックが理想的にならない場合があり、ラウンドトリップごとに送信されるバイト数が少なくなります。アプリケーションで大きなページを頻繁に生成し、レスポンスが1回のラウンドトリップに収められない場合は、このパラメータを高めに設定することを考慮してください。mod_plsqlモジュールによるメモリー使用量は増加します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
200 |
このパラメータは、パフォーマンスに問題がある場合にのみ変更してください。このパラメータの最小値は28ですが、それより小さくなることはほとんどありません。
このパラメータは、次の場合にのみ変更してください。
平均的なレスポンス・ページが大きく、mod_plsqlモジュールがレスポンスをフェッチするためにデータベースへラウンドトリップする回数を減らす必要がある場合。
使用中の文字セットがマルチバイトで、get_page
またはget_page_raw
で1行ごとにフェッチされるバイト数が少ないという問題に対処する必要がある場合。PL/SQL Web ToolKitでの計算は文字ベースであり、マルチバイト・キャラクタの場合、OWAパッケージでは文字の最小のバイト・サイズが想定されるため、各行のサイズが最大値まで変更されることはありません。
mod_plsqlモジュールが追加のパフォーマンス・ロギングを行うために使用するモードを指定します。
InfoDebugモード: より多くの情報がApacheのerror_logに記録されます。これは、Apacheのinfoロギング・レベルとともに使用されます。Apacheのロギング・レベルがこのレベル以上に設定されていない場合は、この設定が無視されます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
空 |
このロギング設定は、PL/SQLアプリケーションでの問題のデバッグに役立ちます。
プーリングされたデータベース接続がクローズされて再オープンされる前に処理する必要のある最大リクエスト数を指定します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
1000 |
このパラメータを使用すると、PL/SQLアプリケーションによる長期間のセッション再利用により発生する、メモリーとリソースの問題を軽減できます。
このパラメータは変更しないでください。ほとんどの場合は、デフォルトで十分です。
このパラメータを小さい値に設定すると、パフォーマンスが低下することがあります。使用頻度が低くパフォーマンスが問題にならないDADや、リクエスト数が限られているDADの場合は、小さい値に設定するとメリットが得られることがあります。
このDADの変数NLS_LANGを指定します。このパラメータにより、環境変数NLS_LANGがオーバーライドされます。このパラメータを設定すると、PL/SQL Gatewayは指定されているNLS_LANGを使用してデータベースに接続します。接続後は、指定の言語と地域に切り替えるためにalter sessionコマンドが発行されます。中間層の文字セットがデータベースの文字セットと一致する場合、mod_plsqlモジュールによりセッション変更コールは発行されません。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
ほとんどのアプリケーションでは、PlsqlTransferModeがCHARに設定されています。これは、PlsqlNLSLanguage内の文字セットがデータベースの文字セットと一致する必要があることを意味します。ただし、データベースとmod_plsqlモジュールの文字セットがどちらも固定サイズで、幅が一致している場合は、文字セットが一致していなくてもかまいません。レスポンスの文字セットは、常にmod_plsqlモジュールの文字セットです。
PlsqlTransferModeがRAWに設定されている場合は、このパラメータを無視できます。
プロシージャ・コールにマップする仮想パスの別名を指定します。これはアプリケーション固有です。このディレクティブは、PlsqlPathAliasProcedureと組み合せて使用します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
パスの別名を使用しないアプリケーションの場合は、このパラメータを省略できます。
URLの仮想パスが、PlsqlPathAliasで構成されたパス別名と一致した場合にコールするプロシージャを指定します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
パスの別名を使用しないアプリケーションの場合は、このパラメータを省略できます。
アプリケーション定義のPL/SQLファンクションを指定します。このファンクションにより、リクエストされたプロシージャのこれ以上の処理を許可および禁止できます。このファンクションは、DADからの実行を禁止されたパッケージおよびプロシージャ・コールをブロック・アウトして、PL/SQLアプリケーションについて厳重なセキュリティを実装する場合に役立ちます。
このパラメータによって定義されるファンクションには、次のプロトタイプが必要です。
booleanfunction_name
(procedure_name
IN varchar2)
procedure_nameパラメータには、リクエストで実行しようとしているプロシージャの名前が含まれます。
たとえば、ブラウザからコールできるすべてのPL/SQLアプリケーション・プロシージャがパッケージmypkg内にある場合、このファンクションの実装は次のようなものになります。
boolean my_validation_check (procedure_name varchar2) is begin if (upper (procedure_name) like upper ('myschema.mypkg%')) then return TRUE else return FALSE end if; end;
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
デフォルトでは、すでにmod_plsqlモジュールは、特定のスキーマおよびパッケージへのダイレクトURLアクセスを禁止しています。詳細は、「PlsqlExclusionList」を参照してください。
アプリケーションに属し、ブラウザからコールできるリクエストのみを許可するように、このファンクションを実装することをお薦めします。
このファンクションは、すべてのリクエストについてコールされるため、できるだけ最適化してください。たとえば、次のようにすることをお薦めします。
前述の例と同じようにこのファンクションが実装されるように、PL/SQLパッケージに名前を付けます。
実装で表参照を実行し、許可するパッケージおよびプロシージャを決定する場合、共有プールにカーソルを固定すると、パフォーマンスが改善されることがあります。
PlsqlAuthenticationModeがSingleSignOnに設定されている場合、Cookie名を指定します。このパラメータがサポートされるのは、Oracle Fusion Middlewareのリリースのみで、Oracle PortalおよびOracleシングル・サインオンで使用されます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
DAD名と同じ |
DADでSingleSignOn認証を使用しない場合は、このパラメータを省略できます。他のほとんどの場合は、セッションのCookie名を省略する必要があります(また、このパラメータはデフォルトで自動的にDAD名に設定されます)。
セッションのCookie名を指定する必要があるのは、分散Oracle Portal環境に参加する必要があるOracle Portalインスタンスについてのみです。これらのOracle Portalノードを、統合されたクラスタとしてシームレスに参加する必要がある場合は、すべての参加ノードのセッションCookie名が同じであることを確認してください。
独立したOracle Portalノードでは、別のセッションCookie名を使用する必要があります。
各mod_plsqlリクエストの終了時に、パッケージとセッションの状態をクリーンアップする方法を指定します。
StatelessWithResetPackageState
に設定すると、mod_plsqlモジュールは各mod_plsqlリクエストの終了時にdbms_session.reset_package_state
をコールします。これがデフォルトです。
StatelessWithPreservePackageState
に設定すると、mod_plsqlモジュールは各mod_plsqlリクエストの終了時にhtp.init
をコールします。これにより、PL/SQL Web ToolKit内でセッション変数の状態がクリーンアップされます。PL/SQLアプリケーションは、そのアプリケーション固有のセッション状態のクリーンアップを行います。クリーンアップに失敗すると異常動作が発生し、リクエストは以前のリクエストで変更された状態の認識または操作を開始します。
StatelessWithFastResetPackageState
に設定すると、mod_plsqlモジュールは各mod_plsqlリクエストの終了時にdbms_session.modify_package_state(dbms_session.reinitialize)
をコールします。このAPIはStatelessWithResetPackageState
モードより高速であり、一部のラッチ競合問題は回避されますが、このAPIが存在するのはリリース8.1.7.2以上のOracle Databaseのみです。このモードでは、メモリー使用量がデフォルト・モードよりやや多くなります。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
旧リリースの値stateful=no
またはstateful=STATELESS_RESET
は、StatelessWithResetPackageState
に対応しています。
旧リリースの値stateful=STATELESS_FAST_RESET
は、StatelessWithFastResetPackageState
に対応しています。
旧リリースの値stateful=STATELESS_PRESERVE
は、StatelessWithPreservePackageState
に対応しています。
mod_plsqlモジュールでは、ステートフル・モードの操作はサポートされません。PL/SQLアプリケーションでステートフル動作を可能にするには、状態をCookieまたはデータベース(あるいはその両方)に保存します。
データベースからのデータをmod_plsqlモジュールに送信するためのモードを指定します。ほとんどのアプリケーションでは、デフォルト値CHAR
を使用します。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
|
このパラメータを変更する必要があるのは、同一のDADからのレスポンスを異なる文字セットで返送できるようにする場合のみです。このような場合にはCHAR
モードは使用できません。レスポンス・データが常にデータベースの文字セットからmod_plsqlの文字セットに変換されるためです。
デフォルトのBLOBデータ型を使用せずに、LONGRAWデータ型としてアップロードするファイルの拡張子を指定します。フィールドのファイル拡張子に複数行からなるディレクティブを指定することで、デフォルトをオーバーライドできます。このフィールドにアスタリスク(*
)の値を指定すると、すべてのドキュメントがLONGRAW型としてアップロードされます。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
|
例 |
|
デフォルト |
なし |
ドキュメントをアップロードまたはダウンロードしないアプリケーションの場合は、このパラメータを省略できます。
cache.conf
ファイルには、mod_plsqlモジュールに実装されたファイル・システム・キャッシュ機能の構成の設定が含まれています。この構成ファイルが関係するのは、PL/SQLアプリケーションがOWA_CACHE
パッケージを使用して、ファイル・システム内の動的生成コンテンツをキャッシュする場合のみです。
次のパラメータは、cache.conf
ファイルで指定されます。
キャッシュ・ストレージのクリーンアップの開始時刻を指定します。
この設定は、クリーンアップが発生する正確な日と時刻を定義します。頻度は日次、週次および月次に設定できます。
頻度を日次で定義するには、キーワードEveryday
を使用します。クリーンアップは毎日定義された時刻に始まります。たとえば、Everyday 2:00
と指定すると、クリーンアップが毎日午前2時(現地時間)に発生します。
頻度を週次で定義するには、曜日(Sunday
、Monday
、Tuesday
、Wednesday
、Thursday
、Friday
、Saturday
)を使用します。たとえば、Wednesday 15:30
と指定すると、クリーンアップが毎週水曜日の午後3時30分(現地時間)に発生します。
頻度を月次で定義するには、キーワードEverymonth
を使用します。クリーンアップは月の最初の土曜日の定義された時刻に始まります。たとえば、Saturday Everymonth 23:00と指定すると、クリーンアップが毎月最初の土曜日の午後11時(現地時間)に発生します。
カテゴリ | 値 |
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構文 |
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例 |
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デフォルト |
Saturday 23:00 |
mod_plsqlモジュールによってキャッシュ・ファイルが書き出されるディレクトリを指定します。このディレクトリは存在している必要があります。存在しない場合、Oracle HTTP Serverは起動しません。
UNIXでは、httpd子プロセスの所有者がこのディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
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例 |
PlsqlCacheDirectory "${ORACLE_INSTANCE}/servers/${COMPONENT_NAME}" |
デフォルト |
なし |
mod_plsqlのキャッシュを有効にします。
カテゴリ | 値 |
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構文 |
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例 |
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デフォルト |
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アプリケーションでPL/SQL Web ToolkitのOWA_CACHE
パッケージを使用しない場合は、キャッシュを無効にできます。そのような場合は、パフォーマンス上のメリットはほとんどありません。
キャッシュ済ファイルを、キャッシュ・メンテナンスのために削除されるまで、ファイル・システム・キャッシュに置くことができる最大期間(日数)を指定します。
この設定は、キャッシュ・システムに古いコンテンツが含まれないようにするためです。この設定により、古いキャッシュ・ファイルが削除され、新しいファイル用のスペースが作成されます。
カテゴリ | 値 |
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構文 |
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例 |
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デフォルト |
30(日) |
キャッシュ・ファイルの最大サイズを指定します。
この設定は、1つのファイルがキャッシュ全体を占有できないようにします。一般的には、この値は総キャッシュ・サイズ(PlsqlCacheTotalSizeで指定)の約1から3パーセントに設定することをお薦めします。
カテゴリ | 値 |
---|---|
構文 |
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例 |
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デフォルト |
1048576 |
キャッシュ・ディレクトリの合計サイズを指定します。デフォルトは20MBです。
この設定により、キャッシュで使用できる領域の量が制限されます。PL/SQLキャッシュとセッションCookieキャッシュがこのキャッシュ領域を共有します。この設定は厳密な制限ではありません。通常の処理中に、一時的にこの制限を超えることがあります。これは正常な動作です。
クリーンアップ・アルゴリズムでは、この設定を使用してキャッシュ・ファイルをどの程度削減するかを判断します。したがって、実際のスペース上限は、物理的なストレージの最大使用可能サイズです。
このパラメータは、次のように値としてバイト数を取ります。
1MB=1048576バイト
10MB=10485760バイト
カテゴリ | 値 |
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構文 |
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例 |
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デフォルト |
20971520(バイト) |