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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの理解
12c (12.1.2)
E48065-02
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14 サンプル・アプリケーションおよびサンプル・コード

この章では、WebLogic Serverの学習および操作の様々な方法を紹介するWebLogic Serverコードのサンプルやサンプル・アプリケーションについて説明します。カスタム・インストールでサーバー・サンプルを選択すると、これらのサンプルやサンプル・アプリケーションがインストールされます。

この章の内容は次のとおりです。

概要

この項では、WebLogic Serverサンプル・コードのインストール方法と使用方法の概要を示します。

この項には次のトピックが含まれます:

WebLogic Serverサンプル・コードのインストール

WebLogic Serverのインストールを実行する場合は、「完全インストール」タイプを選択して、WebLogic ServerとCoherenceのサンプル・コードを取得します。WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』を参照してください。

インストール・プログラムからQuickStart構成ウィザードを自動的に起動せずに、サンプル・コードとサンプル・ドメインを後で構成する場合は、QuickStart構成ウィザードを手動で実行できます。詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』のQuickStart構成ウィザードの実行に関する項を参照してください。

WebLogic Serverサンプル・ドメインの起動

次のいずれかの手順を使用して、サンプル・サーバーを起動します。これらの手順では、DOMAIN_HOMEは、マシン上のサンプル・ドメインが構成されている場所を表します。たとえば、C:\ORACLE_HOME\user_projects\domainsです。

Windowsの場合: コマンド・シェルを使用し、DOMAIN_HOME\wl_serverディレクトリに移動します。次のコマンドを入力します。

startWebLogic.cmd

UNIX Bourne Shellの場合: DOMAIN_HOME/wl_serverディレクトリに移動します。次のコマンドを入力します。

sh ./startWebLogic.sh

注意:

デフォルトでは、サンプル・サーバーは、ポート7001を使用して着信接続をリスニングします。MedRecサーバーも、デフォルトで同じリスニング・ポートを使用します。つまり、どちらかのリスニング・ポートを変更せずに両方のドメインを同時に実行することはできません。両方のドメインを同時に実行する場合は、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、サンプル・サーバーのリスニング・ポートを7001以外に変更してから再起動します。その結果、サンプル・サーバーと同時に、デフォルトのリスニング・ポートを使用するMedRecサーバーを実行できるようになります。


WebLogic Serverのサンプル・コードの実行

サンプル・コードの構築、デプロイおよび実行について、サンプル・コードに付属の説明を確認します。WebLogic Serverサンプル・ドメインを起動すると、ブラウザが自動的に起動されてWebページが表示されます。このページから、サンプルを参照して、そのサンプルを構築、デプロイ、実行するための情報を取得できます。

表記規則

WebLogic Serverサンプル・コードの説明全体を通して、次の表記規則が使用されています。

サンプル・コードのソース・ファイルは、実社会のシナリオと同様に、ドメイン構成ファイルとは別の場所にあります。これらは、EXAMPLES_HOMEディレクトリにインストールされます。

DOMAIN_HOME\wl_serverディレクトリには、WebLogic Serverのサンプル・ドメインが含まれています。このドメインには、アプリケーション、アプリケーションおよびOracle WebLogic Serverの動作方法を定義するXML構成ファイル、および起動スクリプトと環境スクリプトが含まれます。

EXAMPLES_HOME\wl_server\examples\buildディレクトリには、サンプルとDerbyデータベースで必要なクライアントとサーバー・クラスが含まれています。

WL_HOME\common\derbyディレクトリには、Derby(サンプルで使用するデモンストレーション・データベース)が含まれています。また、データベースを起動および停止するスクリプトも含まれています。Derbyの詳細は、http://db.apache.org/derbyを参照してください。

Java EE 6のサンプル

Oracle WebLogic Serverは、Java Platform, Enterprise Edition (Java EE) 6仕様を完全サポートしています。Java EE 6の例によって、Java EE 6 APIとOracle WebLogic Server専用機能を実装する方法を詳しく解説します。例は次のカテゴリに分類されます。

追加のAPIサンプル

これらの例によって、追加のJava EE APIとOracle WebLogic Server専用機能を実装する方法を詳しく解説します。例は次のカテゴリに分類されます。

Avitek Medical Records

Avitek Medical Record (MedRec)は、WebLogic ServerおよびJava EEの機能とベスト・プラクティスを例示する総合的な学習用サンプル・アプリケーションです。Avitek Medical Recordsは、オプションで、WebLogic Serverと一緒にインストールできます。MedRecは、ORACLE_HOME/user_projects/domains/medrecから起動できます。ORACLE_HOMEは、Oracle WebLogic Serverのインストール時にOracleホームとして指定したディレクトリです。

サンプル・アプリケーションのMedRec (Spring)では、Spring 3.0.xアプリケーションの開発例を示します。

Derbyオープンソース・データベース

Derbyは、JavaやJDBC、SQL標準に基づいたオープン・ソースのリレーショナル・データベース管理システムです。デモ用データベースとしてサンプル・アプリケーションやサンプル・コードで使用するために、WebLogic Serverにバンドルされています。Derbyの詳細は、http://db.apache.org/derbyを参照してください。