Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理 12c (12.1.2) E48088-03 |
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この章では、WebLogic ServerでのJDBCドライバの設定方法および使用方法を説明します。
WebLogic Serverでは、次の要件を満たすJDBC対応ドライバ-を使用した、任意のデータベースへのアプリケーション・データ・アクセスがサポートされます。
ドライバはスレッドセーフであることが必要です。
トランザクションをサポートする環境でドライバを使用する場合は、標準のJDBCトランザクション・コール(setAutoCommit()
およびsetTransactionIsolation()
など)を実装する必要があります。
SerializableまたはRemoteインタフェースを実装しない場合、ドライバはRMIクライアント・アプリケーションにオブジェクトを渡すことができません。
WebLogic Serverの機能によってデータベースが内部データ記憶に使用される場合は、アプリケーション・データ・アクセスに使用される場合よりもデータベースのサポートが制限されます。次のWebLogic Serverの機能では、内部データ記憶が必要です。
コンテナ管理の永続性(CMP)
行セット
JMS/JDBC永続性、およびWebLogic JDBCストアの使用
JDBCセッション永続性
RDBMSセキュリティ・プロバイダ
(シングルトン・サービスおよびサーバーの移行用)データベース・リース
JTAロギング・ラスト・リソース(LLR)最適化
Oracle WebLogic Serverとともに、Oracle Thinドライバの11gバージョン(JDK 6用のojdbc6.jar、ojdbc6_g.jarおよびojdbc6dms.jar
)がインストールされます。
注意: WebLogic Serverとともに、WebLogicブランドのDataDirectのドライバもインストールされます。詳細は、「WebLogicブランドのDataDirectドライバの使用」を参照してください。 |
WebLogic Serverとともに、Oracle Thinドライバに加えて、mySQL 5.1.x (mysql-connector-java-commercial-5.1.22-bin.jar) JDBCドライバもインストールされます。
このドライバは、$ORACLE_HOME/oracle_common/modules
のサブディレクトリにインストールされます。weblogic.jar
のマニフェストには、このファイルがリストされており、そのためこのファイルはweblogic.jar
のロード時(サーバーの起動時)にロードされます。したがって、このJDBCドライバをCLASSPATH
に追加する必要はありません。WebLogic ServerとともにインストールされないサードパーティJDBCドライバを使用する予定がある場合、それらのドライバをインストールする必要があります。インストール作業には、ドライバ・ファイルへのパスでCLASSPATH
を更新することが含まれます。また、データベース・クライアント・ファイルへのパスでPATH
を更新することも含まれる場合があります。『Oracle WebLogic Serverの新機能』のサポートされる構成に関する項を参照してください。
WebLogic Serverとともにインストールされるドライバの異なるバージョンを使用する予定の場合は、新しいファイルをCLASSPATH
の前に追加できます。
注意: WebLogic Serverではまた、WebLogic ServerサンプルとともにDerby DBMSのバージョンが |
WebLogic ServerとともにインストールされないサードパーティのJDBCドライバを使用する予定の場合は、WebLogic Serverのclasspath
を更新して、JDBCドライバ・クラスの場所を含める必要があります。『Oracle WebLogic Serverコマンド・リファレンス』のクラスパスの変更に関する項で説明されているように、WL_HOME
/common/bin
にあるcommEnv.cmd/sh
スクリプトを編集し、クラスに接頭辞を付加します。
Oracle Thinドライバの11gバージョンでのグローバリゼーション・サポートのために、Oracleではnls_charset.zip
にかわるorai18n.jar
ファイルを提供しています。Oracleのオブジェクト型およびコレクションにおいて、CHARおよびNCHAR型のデータに、US7ASCII、WE8DEC、WE8ISO8859P1およびUTF8以外の文字セットを使用する場合、CLASSPATH
にorai18n.jar
およびorai18n-mapping.jar
を含める必要があります。
orai18n.jar
およびorai18n-mapping.jar
は、WebLogic Serverインストールにより、ORACLE_HOME
\oracle_common\modules\oracle.nlsrtl_11.2.0
フォルダに格納されます。これらのファイルは、weblogic.jar manifest
マニフェスト・ファイルからは参照されないため、使用前にCLASSPATH
に追加する必要があります。
ORACLE_HOME
\oracle_common\modules\oracle.jdbc_11.2.0
フォルダには、ojdbc6_g.jar
(JDK 6用)ファイルがあります。これは、デバッグおよび追跡をサポートするクラスを備えたOracle Thinドライバのバージョンです。Oracle Thinドライバをデバッグ・モードで使用するには、CLASSPATH
の先頭に、これらのファイルへのパスを追加します。