Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server WebLogic Tuxedo Connectorの管理 12c (12.1.2) E48052-02 |
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このドキュメントでは、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してOracle WebLogic Tuxedo Connectorを構成し、Oracle WebLogic ServerがTuxedoリリース6.5以降と相互運用できるようにする方法を例示します。
このリリースのOracle WebLogic Tuxedo Connector (WTC)のサンプルは、Oracle Technology Network Webサイトで入手できます。WebLogic Serverインストールのサンプル・ディレクトリ内にwtc
ディレクトリを作成します。wtc_90.tar
の内容をこのディレクトリに展開します。このドキュメントで参照されるサンプルを実行するには、simpappサンプルとsimpservサンプルをダウンロードする必要があります。
注意: この節では、Windowsプラットフォーム上でOracle WebLogic Tuxedo Connectorを構成する方法について概説します。UNIXユーザーの場合には、「\」を「/」に、あるいは「.cmd」を「.sh」に置き換えるなど、読み替えを適切に行えば、説明はそのまま当てはまります。 |
このサンプルは、Oracle Tuxedoドメイン(Tドメイン)を越えて実行できるようにOracle Tuxedo simpapp
アプリケーションを拡張しています。このため、TOUPPER
サービスのクライアントは、Oracle TuxedoサーバーでもOracle WebLogic Server examplesServer
でも実行できます。このサンプルでは、以下のサービスが提供されます。
TOUPPER
:文字列を大文字に変換するOracle Tuxedoサービス。Oracle WebLogic Serverクライアントは、TOUPPER EJB
を呼び出して、Oracle Tuxedo TOUPPER
サービスに接続します。
Tolower
: Oracle WebLogic ServerのEJBによって実装されるサービス。Tolower
サービスのクライアントはOracle Tuxedoで実行されます。
以下の各節では、管理コンソールを使ってOracle WebLogic Tuxedo Connectorを構成する方法について説明します。
注意: Oracle WebLogic Tuxedo Connectorを監視するためのトレースを有効にすることもできます。第10章「WebLogic Tuxedo Connectorのモニター」を参照してください。 |
次の手順に従って、simpapp
サンプルをビルドします。
Oracle WebLogic examplesServerを起動します。
新しいシェル・ウィンドウを開き、ORACLE_HOME
\user_projects\domains\wl_server\setExamplesEnv.cmd
ファイルを使用して環境変数を設定します。
simpappサンプルをダウンロードした場所にディレクトリを変更します。たとえば、EXAMPLES_HOME
\wl_server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpapp
ディレクトリに変更します。WebLogic Serverのコード例の詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションとコード例に関する項を参照してください。
antを使用してwtc_toupper.jar
ファイルをビルドします。これにより、EJBがOracle WebLogic Serverにデプロイされます。ant
コマンドを入力します。
simpservサンプルをダウンロードした場所にディレクトリを変更します。例: EXAMPLES_HOME
\wl_server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpserv
ディレクトリ。
wtc_tolower.jar
ファイルをビルドします。これにより、EJBがOracle WebLogic Serverにデプロイされます。ant
コマンドを入力します。
ブラウザでWebLogic Server管理コンソールを起動します。その際、http://your_machine:7001/console
という形式のURLを使用します。ただし、your_machine
の部分は、使用しているマシンのIPアドレスまたは名前に置き換えます。
ナビゲーション・ツリーで、「デプロイメント」をクリックし、wtc_tolower.jar
およびwtc_toupper.jar
がデプロイされていることを確認します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールから、次の手順に従ってWTCサーバーの作成および構成を行います。
ナビゲーション・ツリーで「相互運用性」を展開し、 「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、「新規作成」をクリックします。
「新しいWTCサーバーの作成」ページの「名前」フィールドに、WTCサーバーの名前を入力します。例: mySimpapp
「OK」をクリックします。
「WTCサーバー」リストに、新しいWTCサーバーが表示されます。
注意: ローカル・アクセス・ポイントのネットワーク・アドレスを構成する場合、使用するポート番号は、他のプロセスに割り当てられたポート番号とは異なる必要があります。たとえば、Oracle WebLogic Serverのリスニング・ポートが |
次の手順に従って、ローカルOracle Tuxedoアクセス・ポイントを構成します。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサーバーの名前を選択し、「設定」ページにアクセスします。
「構成」→「ローカルAP」を選択します。
「WTCローカル・アクセス・ポイント」ページのフィールドに、次の値を入力します。
アクセス・ポイント: myLocalAp
アクセス・ポイントID: TDOM2
ネットワーク・アドレス: ローカル・アクセス・ポイントのネットワーク・アドレスとポート
例: //123.123.123.123:5678
「OK」をクリックします。
Tuxedo 6.5ドメインに接続する場合の手順は次のとおりです。
「接続」を選択します。
「相互運用」フィールドを「はい」に設定します。
「保存」をクリックします。
次の手順に従って、リモートOracle Tuxedoアクセス・ポイントを構成します。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサーバーの名前を選択します。
「構成」→「リモートAP」を選択します。
「WTCリモート・アクセス・ポイント」ページのフィールドに、次の値を入力します。
アクセス・ポイント: myRemoteAP
アクセス・ポイントID: TDOM1
ローカル・アクセス・ポイント: myLocalAp
ネットワーク・アドレス: リモート・アクセス・ポイントのネットワーク・アドレスとポート
例: //123.123.123.123:1234
「OK」をクリックします。
次の手順に従って、エクスポートされたサービスを構成します。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサーバーの名前を選択します。
「構成」→「エクスポート済み」を選択します。
「WTCエクスポート・サービス」ページのフィールドに、次の値を入力します。
リソース名: TOLOWER
ローカル・アクセス・ポイント: myLocalAp
EJB名: tuxedo.services.TOLOWERHome
リモート名: TOLOWER
「OK」をクリックします。
次の手順に従って、インポートされたサービスを構成します。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサーバーの名前を選択します。
「構成」→「インポート済み」を選択します。
「WTCインポート・サービス」ページのフィールドに、次の値を入力します。
リソース名: TOUPPER
ローカル・アクセス・ポイント: myLocalAp
リモート・アクセス・ポイント・リスト: myRemoteAP
リモート名: TOUPPER
「OK」をクリックします。
WebLogic Server管理コンソールで、「相互運用性」を展開し、「WTCサーバー」を選択します。
「WTCサーバー」ページで、mySimpappなどのWTCサーバーの名前を選択します。
「ターゲット」を選択します。
examplesServerを選択します。
「保存」をクリックします。
次の手順に従って、TDOM1をOracle WebLogic Serverユーザーとして登録します。
ナビゲーション・ツリーで、「セキュリティ・レルム」をクリックします。
「myRealm」をクリックします。
「ユーザーとグループ」を選択します。
「ユーザー」をクリックします。
「ロックして編集」をクリックします。
「新規」をクリックします。
「新しいユーザーの作成」ページで、以下の手順を行います。
「名前」フィールドにTDOM1を追加します。
パスワードを入力し、確認用にもう一度入力します。
「OK」をクリックします。
「構成の解放」をクリックします。
次の手順に従って、Oracle Tuxedoドメインを構成します。
PATH環境変数には、Cコンパイラのパスが含まれている必要があります。set PATHを使用してそのステータスを調べ、必要ならそのパスを追加します。
インストールされているOracle Tuxedoからsimpapp
サンプルをコピーして、作業用Oracle Tuxedo simpapp
ディレクトリを作成します。
作業用Oracle Tuxedo simpapp
ディレクトリへ移動します。
TUXDIRにあるsetEnv.cmd
を使用して環境変数を設定します。以下のパラメータを更新します。
TUXDIR - TUXEDOソフトウェアのベース・ディレクトリ
APPDIR - サンプル・プログラムのベース・ディレクトリ
次のコマンドで、クライアントをビルドします。
buildclient -o simpcl -f simpcl.c buildserver -o simpserv -f simpserv.c -s TOUPPER
EXAMPLES_HOME
\wl_server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpapp
ディレクトリにあるubbdomain
およびdom1config
ファイルを、Oracle Tuxedo simpapp
ディレクトリにコピーします。
WebLogic Serverのコード例の詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションとコード例に関する項を参照してください。
EXAMPLES_HOME
\wl_server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpserv
ディレクトリにあるtolower.c
ファイルを、Oracle Tuxedo simpapp
ディレクトリにコピーします。
Oracle Tuxedo環境に合わせてubbdomain
を変更します。変更には、APPDIR
、TUXCONFIG
、およびTUXDIR
のパス名の設定や、マシン名の設定などがあります。山カッコ(< >
)で囲まれたすべての項目を、使用している環境の情報で置き換えます。
例:
APPDIR="\home\me\simpapp" TUXCONFIG="\home\me\simpapp\tuxconfig"" TUXDIR="\usr\tuxedo"
tmloadcf -y ubbdomain
と入力して、ubbdomain
ファイルをロードします。
Oracle Tuxedo環境に合わせてdom1config
を変更します。ログ・デバイスの作成や、ネットワーク・アドレスの更新などがあります。
例:
DMTLOGDEV="d:\my_apps\tlog" AUDITLOG="d:\my_apps\aud" TDOM1 NWADDR="//TuxedoMachine:1234" TDOM2 NWADDR="//WTCMachine:5678"
dom1config
ファイルをロードします。
set BDMCONFIG=d:\mydomain\simpapp\bdmconfig dmloadcf -y dom1config
tolower
クライアントをビルドします。
buildclient -f tolower.c -o tolower
Tuxedoドメインを起動します。
tmboot -y
各クライアントを実行して、Oracle TuxedoとOracle WebLogic Serverとの相互運用性を実際に示します。
サンプルをダウンロードしたディレクトリの場所からOracle WebLogic Serverクライアントを起動します。たとえば、EXAMPLES_HOME
\wl_server\examples\src\examples\wtc\atmi\simpapp
ディレクトリからTOUPPER EJB
を起動して、Oracle Tuxedo TOUPPER
サービスに接続します。WebLogic Serverのコード例の詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションとコード例に関する項を参照してください。以下のコマンドを使用します。
ant simpapp
Oracle TuxedoサービスからOracle WebLogic Serverアプリケーションに以下の応答が返されます。
Buildfile: build.xml simpapp: run_client: [java] Beginning statefulSession.Client... [java] Creating Toupper [java] converting HelloWorld [java] converted to: HELLOWORLD [java] End statefulSession.Client... BUILD SUCCESSFUL