Oracle® Real User Experience Insight管理者ガイド 12c Release 3 (12.1.0.4) for Linux x86-64 E49733-01 |
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この章では、データベース・メンテナンスを実行してバックアップを容易にするために必要な多くの設定について説明します。
データベース・クラッシュが発生した場合、オブジェクトが破損する可能性があります。通常、これはORA-00376で表示され、同様のエラーがイベント・ログにレポートされます。次の場所のナレッジ・ベース記事の情報をよく確認することをお薦めします。
https://support.us.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1303180.1
特に、ロギングを強制するために示された表領域が設定されていることを確認してください。次のコマンドを使用して、データベース表のステータスを表示できます。
cop stats %period
period
は、必要な年(2012)、月(201203)または日(20120326)を示します。コマンド出力が次のように表示されます。
STRUCTURE PRESENTATION DATA ROWS DATA SIZE yuY0aQ 29 11 20 153 204 - 343 2.0 MB 0.1 MB wg_visit_mo_201203 hash data dims lvls pres view data desc data desc cube name ------ ---- ---- ---- ---- ---- ------ ------ ------- ------- ---------- fTq7vQ 19 11 22 133 156 0 2 0.1 MB 0.1 MB c_keypage_mo_201203 u7q+3g 9 4 8 13 7 - 470 0.6 MB 0.1 MB c_kpi_mo_201203 PMocAw 22 9 17 159 174 - 16960 19.0 MB 4.0 MB c_page_mo_201203 K/p4ww 12 12 29 123 104 0 0 0.1 MB 0.1 MB c_service_mo_201203 1S2Ggg 10 19 29 79 90 - 247 2.0 MB 0.1 MB c_slowurl_mo_201203 lZRuxg 29 5 10 279 61 0 0 0.1 MB 0.1 MB c_trasta_mo_201203 yuY0aQ 29 11 20 153 204 - 343 2.0 MB 0.1 MB c_visit_mo_201203 hash data dims lvls pres view data desc data desc cube name ------ ---- ---- ---- ---- ---- ------ ------ ------- ------- ----------
データ列にゼロ値が含まれるか、多くのゼロまたはダッシュがある場合、破損したデータベース表を示します。この場合、次のナレッジ・ベース記事に記載されているスクリプトを使用して、データベースをリストアする必要があります。
https://support.us.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=556733.1
また、次のコマンドを発行してRUEI構成およびテンプレート表の更新を強制することをお薦めします。
makedatabase @ modr -fn all
データベースのメンテナンスを実行する場合、エラー・メッセージのレポートを表示させないためにデータベースが停止している時間はRUEI処理を手動で停止することをお薦めします。次を実行します。
SSHを使用して、RUEI_USER
ユーザーとしてレポータ・システムにログオンします。
次のコマンドを発行して、処理を停止します。
project -stop
データベースを停止する前に、qjobd
、logr
およびrsynclogdird
プロセスが実行されていないことを確認します。必要に応じて、kill
コマンドを使用して停止します。
データベース・メンテナンスを完了した後、次のコマンドを発行して、処理を再起動します。
project -start
バージョン12.1.0.3では、新しいインストール内のUSERS
およびUXCONF
表領域はforce
logging
モードに設定されます。以前のデフォルト・モードはnologging
でした。アップグレード手順を実行しても、データベースの現在の設定は変更されません。ただし、force
logging
への表領域モードの変更によってディスクI/Oが大幅に増加する可能性があることに注意してください。
デフォルトで、データベースはオンライン・バックアップをサポートしません。そのためには、データベースのnoarchivelog
モードを変更し、多くの操作をnologging
モードからforce
logging
モードに変更する必要があります。次を実行します。
oracle
ユーザーとしてデータベース・システムにログオンします。
次のコマンドを発行して、すべての処理を停止します。
source /etc/ruei.conf su - $RUEI_USER project -stop killall logmsgd killall qjobd killall rsynclogdird
$RUEI_DB_INST
設定でRUEIデータベースが指定されていることを確認します。
次のコマンドを発行して、データベースをarchivelog
モードに変更します。
. oraenv sqlplus / as sysdba shutdown immediate startup mount alter database archivelog; alter database open;
次のコマンドを発行して、必要な操作をforce
logging
モードに設定します。
alter tablespace USERS force logging; alter tablespace UXCONF force logging;
オンライン・バックアップの構成とスケジュールを行います。
詳細は、Oracleバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドを参照してください。次のサイトを参照してください。
http://www.oracle.com/pls/db112/portal.portal_db?selected=14
デフォルトで、RUEIデータベースのREDOロギングは無効です。完全なデータベースに対してこれを有効にすると、非常に大きいREDOログ・アーカイブを作成できます。このため、バックアップ戦略の一部としてREDOロギングを使用する場合、多くの構成を変更する必要があります。次を実行します。
oracle
ユーザーとしてデータベース・システムにログオンします。
次のコマンドを発行して、RUEIデータベース表領域の必要なロギング・オプションを設定します。
sqlplus / as sysdba SQL> alter tablespace USERS force logging; SQL> alter tablespace UXCONF force logging; SQL> alter tablespace UXSTAT no force logging; SQL> alter tablespace UXTEMP no force logging;
中間データのみが含まれ、バックアップおよびリストア・プロセスに関係がないため、UXSTAT
およびUXTEMP
表領域はforce
logging
に設定されません。
デフォルトでは、データベースのKPI計算関連の問合せに使用する並列度は、1です。これは、db_core_dop_kpi
設定によって制御されます。使用可能な数値を増やすと、KPI計算パフォーマンスを向上できます。ただし、この設定には、データベース・サーバーで使用可能なコア数を超える数値を設定しないでください。この設定は、OracleデータベースのDOP機能を使用します。データ処理が高速になる可能性がある以外に、機能的な影響はありません。
次のコマンドを使用して、現在の設定値を取得します。
execsql config_get_value processor db_core_dop_kpi
次のコマンドを使用して、設定値を変更します。
execsql config_set_value processor db_core_dop_kpi dop
このとき、dop
に、処理のKPI問合せに使用する並列度を指定します。
RUEI表のプライマリ・パーティションにはサブパーティションがあり、インストール時にデフォルト値の2に設定されています。サブパーティションの数を変更する必要かある場合は、次のコマンドを使用します。
注意: サブパーティションの数を変更するために、追加のラインセスが必要な場合があります。 |
KPI表:
$ execsql config_set_value processor num_subpartitions_kpi_id 10
ユーザー・フロー表
$ execsql config_set_value processor num_subpartitions_user_flow_id 10
その他すべての表
$ execsql config_set_value processor num_subpartitions_match_id 10
現在の値を読み取るには、次のコマンドを実行します。
$ execsql config_get_value processor num_subpartitions_kpi_id
新しいプライマリ・インターバル・パーティションが作成されるまで、新しい値は有効にならないことに注意してください。表のタイプに応じて、新しいインターバル・パーティションは1日に1回または場合によっては1か月に1回のみ作成されます。