Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド 12c リリース3 (12.1.0.4) for Linux x86-64 E49734-01 |
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この章では、Oracle HTTPサーバーのインストールと構成の手順について説明します。これはRUEIインストール・プロセスのオプションの部分で、Oracle Single Sign-On(SSO)サービスを使用する場合にのみ必要になります。Oracle SSOサービスは、完全にインストールして構成しないと、RUEIユーザー認証に使用できません。
Oracle SSOユーザー認証用にレポータ・システムを構成する手順は、『Oracle Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド』で説明されています。RUEIは、完全にインストールしないと、Oracle SSOユーザー認証用に構成できません。
Oracle SSOサーバーでは、現在インストールされているWebサーバーとの競合を避けるために、独自のWebサーバーを使用します。そのため、次のコマンドを発行して、現在インストールされているWebサーバーを停止する必要があります。
/sbin/service httpd stop /sbin/chkconfig --del httpd
注意: PHPモジュールもアンインストールされてしまうので、デフォルトのLinux Apache Webサーバーをアンインストールしないことをお薦めします。 |
この項で説明する手順は、ローカル・データベースを持たないレポータ用にOracle HTTPサーバーをインストールし、構成する場合にのみ実行します。そうでない場合は、第4.3項「ローカル・データベースを持つレポータ・システム」で説明されている手順に従います。
この項は、リモート・データベースを使用するように構成されたRUEIインストールの場合にのみ関係があります。この場合、oracle
ユーザーはまだ存在しないため、次のコマンドを発行して作成する必要があります。
/usr/sbin/groupadd oinstall oinstall /usr/sbin/useradd -g oinstall oracle
この項で説明する手順は、ローカル・データベースで構成されるレポータ用にOracle HTTPサーバーをインストールし、構成する場合にのみ実行します。そうでない場合は、第4.2項「ローカル・データベースを持たないレポータ・システム」で説明されている手順に従います。
オープン・ファイル数の制限を増やします。次の行を/etc/security/limits.conf
ファイルで編集します。
oracle soft nofile 16384
次を実行します。
oracle
ユーザーとしてレポータ・サーバーにログインし、Oracle HTTPサーバーzipファイルを解凍します。X Window環境が正しく設定されていることを確認します。さらに、SSHを使用してリモートでログインする場合は、X転送が有効であることを確認します。Oracle HTTPサーバーのインストールは、oracle
ユーザーとして実行する必要があります(この章のごく一部でroot
権限が必要)。次のコマンドを発行します。
unzip ofm_webtier_11.1.1.6.0_64_disk1_10f1.zip cd webtier/Disk1 export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle ./runInstaller
インストール・スクリプトを実行すると、手順5以外はすべてデフォルトの値を受け入れます。ここで、図4-1の「Oracle Web Cache」および「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」の2つのチェック・ボックスの選択を解除する必要があります。
インストール・スクリプトを終了したら、次の環境変数を設定します。
export ORACLE_HOME=$ORACLE_BASE/middleware/oracle_WT1 export ORACLE_INSTANCE=$ORACLE_HOME/instances/instance1
次のコマンドを使用して、Oracle HTTPサーバーとOracle Process Manager Notification(OPMN)を停止します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopall
httpd.prefork
を使用して、PHPモジュールをロードできるように、$ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xml
ファイルを編集します。次の変数が/etc/ruei.conf
構成ファイルに設定されていることを確認します。
<environment> <variable id="TEMP" value="/tmp"/> <variable id="TMP" value="/tmp"/> <variable id="OHSMPM" value="prefork"/> <variable id="TNS_ADMIN" value="/var/opt/ruei"/> <variable id="RUEI_DB_TNSNAME" value="uxinsight"/> <variable id="RUEI_DB_USER" value="uxinsight"/> <variable id="RUEI_HOME" value="/opt/ruei"/> <variable id="RUEI_DATA" value="/var/opt/ruei"/> <variable id="JAVA_HOME" value="/usr/java/jre"/> </environment>
root
ユーザーとしてログオンし、ApacheユーザーとしてOracle HTTPサーバーを実行できるように、.apachectl
ファイルの権限を変更します。次のコマンドを発行します。
chown root $ORACLE_HOME/ohs/bin/.apachectl chmod 6750 $ORACLE_HOME/ohs/bin/.apachectl
次のコマンドを使用して、apache
をoinstall
グループに追加します。
usermod -aG oinstall apache
oracle
ユーザーとしてログオンし、Oracle HTTPサーバーをApacheユーザーとして実行できるように$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/httpd.conf
ファイルを編集します。次の行を編集します。
User apache Group apache
$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/moduleconf/php5.conf
ファイルを作成し、次の行が含まれるように編集します。
LoadModule php5_module "/usr/lib64/httpd/modules/libphp5.so" AddHandler php5-script php AddType text/html php
次のコマンドを使用して、/etc/httpd/conf.d/uxinsight.conf
ファイルをコピーし、Oracle HTTPサーバーで使用できるようにします。
cp /etc/httpd/conf.d/uxinsight.conf $ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/moduleconf
次のコマンドを使用して、Oracle Process Manager Notification(OPMN)とOracle HTTPサーバーとを起動します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startall
次のコマンドを使用して、HTTPサーバーを停止します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl stopproc ias-component=ohs1
RUEIがデフォルトのHTTPSポートで実行されるように、$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/ssl.conf
ファイルを編集し、Listen
ディレクティブの行を次のように変更します。
Listen 443
さらに、VirtualHost
の定義を次のように編集します。
<VirtualHost *:443>
config/OHS/ohs1/moduleconf/plsql.conf
およびconfig/OHS/ohs1/mod_wl_ohs.conf
ファイルのLoadModule
設定をコメント・アウトします。
$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/moduleconf/mod_osso.conf
ファイルを作成します。
LoadModule osso_module "${ORACLE_HOME}/ohs/modules/mod_osso.so" <IfModule osso_module> OssoConfigFile /u01/app/oracle/product/11.1.1/as_1/instances/instance1/config/OHS/ohs1/osso.conf OssoIpCheck off OssoIdleTimeout off </IfModule>
RUEIのOracle SSOサーバーへの登録後に受信したosso.conf
ファイルを$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1
ディレクトリにコピーします。これは、第4.5項「Oracle SSO ServerへのRUEIの登録」で説明しています。
次のコマンドを使用して、HTTPサーバーを起動します。
$ORACLE_INSTANCE/bin/opmnctl startproc ias-component=ohs1
必要なosso.conf
ファイルを作成するためには、Oracle SSOサーバーにRUEIを登録する必要があります。これを実行する手順は、Oracle SSOバージョン10.1.4と11.1のどちらを使用しているかによって異なり、次の各項で説明しています。
10.1.4 Oracle Identity Manager登録ツールssoreg.sh
を使用して、osso.conf
ファイルの登録レコードを更新します。次を実行します。
Oracle Identity Managerディレクトリに移動します。
ORACLE_HOME/sso/bin/ssoreg
次のパラメータおよび値を使用して、ssoreg.sh
ツールを実行します。
./ssoreg.sh -site_namehostname
:4443 \ -config_mod_osso TRUE \ -mod_osso_urlhostname
:4443 \ -config_filelocation
ここで、
hosthame
は、RUEIレポータ・システムの完全なURL(たとえば、https://ruei.us.myshop.com
)を指定します。
location
は、osso.conf
ファイルが書き込まれる場所(たとえば、tmp/osso.conf
)を指定します。
作成したosso.conf
ファイルを、RUEIレポータ・システム上の$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1
ディレクトリにコピーします。
詳細は次のサイトを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E14571_01/core.1111/e10043/osso.htm#autoId89
RUEIをパートナ・アプリケーションとしてOracle SSOバージョン11.1内に登録するには、次の手順を実行します。
Oracle Access Managerコンソール内で、「ポリシー構成」タブをクリックします。図4-2に示す画面が表示されます。
「新規OSSOエージェント」アイテムをクリックします。図4-3に示す画面が表示されます。
必要なパラメータを指定します。次に、「適用」をクリックします。図4-4に示す画面が表示されます。
示されている場所からRUEIレポータ・システム上の$ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1
ディレクトリにosso.conf
ファイルをコピーします。
詳細は次のサイトを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/doc.1111/e15478/agents.htm#BABGIDAB