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Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド
12c リリース3 (12.1.0.4) for Linux x86-64
E49732-01
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D エラー・コードの説明

この付録では、このWebサーバーによって生成され、リクエストに対する応答としてビジターに送信されるHTTP結果コードを説明します。

D.1 エラー: website-error

400番台のステータス・コードは、クライアントにエラーが発生したと思われるケースを対象としています。HEADリクエストに応答する場合を除き、サーバーには、エラー状況に関する説明と、エラーが一時的な状態と永続的な状態のどちらであるかの説明が記載されたエンティティが含まれます。これらのステータス・コードは、任意のリクエスト・メソッドに適用されます。ユーザー・エージェントは、含まれている任意のエンティティをユーザーに表示する必要があります。

クライアントがデータを送信する場合、TCPを使用したサーバーの実装は慎重に行う必要があります。つまり、サーバーが実行されている接続を閉じる前に、レスポンスが含まれるパケットの受信をクライアントが確認できるようにします。接続が閉じられた後もクライアントがデータをサーバーに送信し続けると、サーバーのTCPスタックはリセット・パケットをクライアントに送信します。リセット・パケットにより、クライアントが確認していない入力バッファは、HTTPアプリケーションが読み取って解釈する前に消去される可能性があります。

D.1.1 エラー: website-error » http-bad-request (400)

構文の形式が正しくないため、サーバーがリクエストを理解できませんでした。クライアントは、リクエストを変更しないままで繰り返さないようにする必要があります。

D.1.2 エラー: website-error » http-unauthorized (401)

リクエストにはユーザー認証が必要です。レスポンスには、リクエストされたリソースに適用可能なチャレンジが含まれるWWW-Authenticateヘッダー・フィールド(RFC 2616ドキュメント、14.47項)を含める必要があります。クライアントは、適切なAuthorizationヘッダー・フィールドを使用してリクエストを繰り返すことができます。リクエストに認可資格証明がすでに含まれている場合は、401レスポンスはこの資格証明に対して認可が拒否されたことを示しています。401レスポンスに前のレスポンスと同じチャレンジが含まれ、ユーザー・エージェントがすでに少なくとも1回は認証を試行していた場合、このレスポンスに指定されていたエンティティは、関連する診断情報を含んでいる場合があるため、ユーザーに提供する必要があります。

D.1.3 エラー: website-error » http-payment-req (402)

現時点では、このコードはほとんどのWebサーバーで実装されていません。これは、将来使用するために予約されています。

D.1.4 エラー: website-error » http-forbidden (403)

サーバーはリクエストを理解しましたが、その遂行を拒否しています。この場合、認可は役に立たないため、リクエストを繰り返さないでください。リクエスト・メソッドがHEADでなく、リクエストが遂行されなかった理由をサーバーから公開する場合は、拒否の理由を前述のエンティティに記述する必要があります。サーバーでこの情報をクライアントに提供しない場合は、ステータス・コード404(Not Found)をかわりに使用できます。

D.1.5 エラー: website-error » http-not-found (404)

Request-URIに一致するものが見つかりませんでした。この状態が一時的なものか永続的なものかを示す情報はありません。旧リソースが永続的に使用できず転送先アドレスがないことを、サーバーが内部構成可能なメカニズムを介して把握している場合は、410(Gone)ステータス・コードが使用されます。このステータス・コードは通常、リクエストが拒否された詳細な理由をサーバーで公開しない場合や、適用可能なレスポンスが他にない場合に使用されます。

D.1.6 エラー: website-error » http-method-not-allowed (405)

Request-Lineに指定されたメソッドは、Request-URIによって識別されるリソースでは使用できません。レスポンスには、リクエストされたリソースに対して有効なメソッドのリストを含むAllowヘッダーを含める必要があります。

D.1.7 エラー: website-error » http-not-acceptable (406)

リクエストによって識別されたリソースは、リクエストで送信されたAcceptヘッダーによって受入れ不可となったコンテンツ特性を含むレスポンス・エンティティを生成することのみが可能です。

レスポンスがHEADリクエストでないかぎり、レスポンスにはエンティティを含める必要があります。このエンティティには、エンティティの特性および場所のリストを含めます。このリストから、ユーザーまたはユーザー・エージェントが最も適切な特性と場所を選択できます。エンティティの形式は、Content-Typeヘッダー・フィールドに指定されたメディア・タイプによって指定されます。ユーザー・エージェントの形式および機能に応じて、最も適切な選択肢が自動的に選択されます。ただし、この指定により、この自動選択の標準値が定義されることはありません。

HTTP/1.1サーバーは、リクエストで送信されたAcceptヘッダーに従って受入れ不可となったレスポンスを戻すことができます。場合によっては、406レスポンスを送信するよりもこの方が適切なこともあります。ユーザー・エージェントは、受信したレスポンスのヘッダーを調べてそれが受入れ可能かどうかを確認できます。

D.1.8 エラー: website-error » http-proxy-authentication (407)

このコードは401(Unauthorized)と似ていますが、クライアントが最初にプロキシから認証を受ける必要があることを示します。プロキシは、Proxy-Authenticateヘッダー・フィールドを戻す必要があります。このフィールドには、リクエストされたリソースがあるかどうかについての、プロキシ自身に適用するチャレンジを含めます。クライアントは、適切なProxy-Authorizationヘッダー・フィールドを使用してリクエストを繰り返すことができます。

D.1.9 エラー: website-error » http-request-timeout (408)

サーバーが待機するように設定されていた時間内に、クライアントがリクエストを生成しませんでした。クライアントは、後でいつでも、リクエストを変更しないで繰り返すことができます。

D.1.10 エラー: website-error » http-conflict (409)

リソースの現在の状態と競合しているため、リクエストを完了できませんでした。このコードは、ユーザーが競合を解消してリクエストを再送できることが見込まれる状況でのみ使用できます。レスポンス本文には、ユーザーが競合のソースを認識するために十分な情報を含める必要があります。レスポンス・エンティティには、ユーザーまたはユーザー・エージェントが問題を解決するために十分な情報を含めることをお薦めします。ただし、これは不可能な場合があり、必須ではありません。

競合が最も発生しやすいのは、PUTリクエストに対するレスポンスにおいてです。たとえば、バージョニングが使用されており、PUTに含まれているエンティティが、前の(サード・パーティ・)リクエストによる変更と競合するリソースに変更された場合、サーバーで409レスポンスを使用して、リクエストを完了できないことを示す場合があります。このような場合は通常、レスポンス・エンティティには、レスポンス内のContent-Typeに定義された形式で2つのバージョン間の差異のリストを含めます。

D.1.11 エラー: website-error » http-gone (410)

リクエストしたリソースをサーバーで使用できなくなり、転送アドレスも不明です。この状況は永続的なものと想定されます。リンク編集機能を持つクライアントは、ユーザー承認の後でRequest-URIへの参照を削除する必要があります。この状況が永続的であるかどうかをサーバーが特定できない、またはそのことを判断する機能がサーバーにない場合は、ステータス・コード404(Not Found)をかわりに使用する必要があります。このレスポンスはキャッシュ可能です(キャッシュ不可と指定されていない場合)。

410レスポンスは基本的に、リソースが意図的に使用できなくなっていることと、サーバー所有者がこのリソースに対するリモート・リンクの削除を求めていることを受信者に通知することで、Webのメンテナンス・タスクを支援することを目的としています。このようなケースがよく発生するのは、期間を限定した販売促進サービスや、サーバーのサイトで勤務しなくなった個人に属するリソースにおいてです。永続的に使用できないすべてのリソースをgoneとしてマークしたり、一定期間にわたってマークを保持する必要はありません。これはサーバー所有者の判断に任されます。

D.1.12 エラー: website-error » http-length-required (411)

サーバーは、Content-Lengthが定義されていないリクエストの受入れを拒否しています。クライアントは、メッセージ本文の長さを含む有効なContent-Lengthヘッダー・フィールドをリクエスト・メッセージに追加することにより、このリクエストを繰り返すことができます。

D.1.13 エラー: website-error » http-precondition-failed (412)

1つ以上のリクエスト・ヘッダー・フィールドに指定された事前条件が、サーバーでテストされたときに、falseと評価されました。クライアントはこのレスポンス・コードを使用して、現在のリソース・メタ情報(ヘッダー・フィールド・データ)に事前条件を設定できます。これにより、リクエストされたメソッドが目的外のリソースに適用されるのを阻止できます。

D.1.14 エラー: website-error » http-entity-too-large (413)

サーバーが処理できる長さをリクエスト・エンティティが超えているため、サーバーはリクエストの処理を拒否しています。サーバーは、クライアントがリクエストを続行するのを阻止するために、接続を閉じることができます。

この状況が一時的なものである場合、サーバーはRetry- Afterヘッダー・フィールドを含めることにより、この状況が一時的なものであることと、クライアントが再試行可能になるまでの時間を示す必要があります。

D.1.15 エラー: website-error http-URI-too-long (414)

サーバーが解釈できる長さをRequest-URIが超えているため、サーバーはリクエストの処理を拒否しています。この状況はまれにしか発生しませんが、このような状況が発生するのは、クライアントが長い問合せ情報を持つPOSTリクエストをGETリクエストに不正に変換した場合、クライアントがURIのリダイレクションのブラックホールに陥った(リダイレクトされたURI接頭辞がそれ自体の接尾辞を指し示している)場合、または固定長のバッファを使用してRequest-URIを読み取ったり操作するために、一部のサーバー上に存在するセキュリティ・ホールを利用しようとしているクライアントの攻撃をサーバーが受けている場合のいずれかが考えられます。

D.1.16 エラー: website-error » http-media-not-supp (415)

リクエストされたメソッドに対するリクエストのエンティティが、リクエストされたリソースではサポートされていない形式であるため、サーバーはリクエストの処理を拒否しています。

D.1.17 エラー: website-error » http-invalid-range (416)

サーバーがこのステータス・コードを使用してレスポンスを戻す必要があるのは、リクエストにRangeリクエスト・ヘッダー・フィールド(RFC 2616ドキュメント、14.35項)が含まれ、このフィールド内の範囲指定子の値のいずれもが、選択されたリソースの現在のエクステントと重複せず、リクエストにIf-Rangeリクエスト・ヘッダー・フィールドが含まれていない場合です。(バイト範囲の場合、このステータス・コードは、byte-range-specのすべての値のfirst-byte-posが、選択したリソースの現在の長さより大きいことを意味します)。

バイト範囲のリクエストに対してこのステータス・コードが戻された場合、レスポンスには、選択したリソースの現在の長さを指定するContent-Rangeエンティティ・ヘッダー・フィールドを含める必要があります(RFC 2616ドキュメント、14.16項を参照)。このレスポンスでは、複数パートまたはバイト範囲のContent-Typeは使用しないでください。

D.1.18 エラー: website-error » http-expect-failed (417)

Expectリクエスト・ヘッダー・フィールドに指定された要求は、このサーバーで満たされません(RFC 2616ドキュメント、14.20項を参照)。または、サーバーがプロキシである場合は、リクエストが次のホップのサーバーでは満たされなかったことの明白な証拠がサーバーにあります。

D.2 エラー: server-error

数値5で始まるレスポンス・ステータス・コードは、エラーがあることやリクエストの実行が不可能であることをサーバーが認識しているケースを示しています。HEADリクエストに応答する場合を除き、サーバーには、エラー状況に関する説明と、エラーが一時的な状態と永続的な状態のどちらであるかの説明が記載されたエンティティが含まれます。ユーザー・エージェントは、含まれている任意のエンティティをユーザーに表示する必要があります。これらのレスポンス・コードは、任意のリクエスト・メソッドに適用されます。

D.2.1 エラー: server-error » internal-error (500)

サーバーに予期しない状況が発生し、リクエストを遂行できなくなりました。

D.2.2 エラー: server-error » not-implemented (501)

サーバーは、リクエストを遂行するために必要な機能をサポートしていません。これは、サーバーがリクエスト・メソッドを認識しておらず、リソースに対してそのメソッドをサポートできない場合に適したレスポンスです。

D.2.3 エラー: server-error » dispatch-error (502)

RFC 2616ドキュメントの10項では、これは502 Bad Gatewayとして記載されています。サーバーは、ゲートウェイまたはプロキシとして動作中に、リクエストを遂行しようとしてアクセスしたアップストリーム・サーバーから無効なレスポンスを受け取りました。

D.2.4 エラー: server-error » service-unavailable (503)

サーバーは現在、サーバーの一時的な過負荷状態またはメンテナンスのため、リクエストを処理できません。つまり、これは多少の遅延後に緩和される一時的な状況であるということです。遅延の長さは、判明している場合にはRetry-Afterヘッダーに示される場合があります。


注意:

503ステータス・コードは、サーバーが過負荷状態になったときに必ずしも使用する必要があるわけではありません。接続を拒否するのみでもかまいません。

D.2.5 エラー: server-error » dispatch-timeout (504)

RFC 2616ドキュメントの10項では、これは504 Gateway Timeoutとして記載されています。サーバーは、ゲートウェイまたはプロキシとして動作中に、リクエストを完了するためにアクセスする必要があった、URI(HTTP、FTPまたはLDAPなど)によって指定されたアップストリーム・サーバーまたは他の補助サーバー(DNSなど)から、適時にレスポンスを受け取りませんでした。


注意:

DNS参照がタイムアウトしたときに、デプロイされている一部のプロキシは400または500を戻すことが判明しています。

D.2.6 エラー: server-error » version-not-supported (505)

サーバーは、リクエスト・メッセージで使用されていたHTTPプロトコル・バージョンをサポートしていないか、サポートすることを拒否しています。サーバーは、クライアントと同じメジャー・バージョンを使用してリクエストを完了できないか完了することを拒否している(このエラー・メッセージを除く)ことを示しています。レスポンスには、バージョンがサポートされていない理由と、このサーバーでサポートされている他のプロトコルが記載されたエンティティを含める必要があります。

D.3 エラー: no-server-response

クライアントによってリクエストされたがサーバーがまったく応答しなかったヒット数です。これは、サーバー・エラーまたはネットワーク・エラー(あるいはその両方)が原因です。

D.4 エラー: network-error

ネットワーク・エラーとは、TCPレベルのビューから完全な配信が行われなかったヒットです。これには、複数の原因が考えられます。