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Oracle XML Developer's Kitプログラマーズ・ガイド
11gリリース1(11.1)
E05676-02
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23 C++ XDKコンポーネントを使用する前に

この章では、インストールしたOracle DatabaseのXDKについて説明します。C++のデモ・プログラムは、Examplesメディアにあります。

この章の内容は次のとおりです。

C++ XDKコンポーネントのインストール

C++ XDKコンポーネントは、Oracle DatabaseおよびOracle Application Serverに付属しています。

インストールの手順は、「XDKのインストール」を参照してください。


関連項目:

C++ XDKコンポーネントのリストは、「Oracle XML Developer's Kit(XDK)の概要」を参照してください。

C++ XDKコンポーネント用のUNIX環境の構成

この項の内容は次のとおりです。

UNIXでのC++ XDKコンポーネントの依存性

この項で説明するC++ライブラリは、$ORACLE_HOME/libにあります。CおよびC++ XDKコンポーネントは、次のライブラリに含まれます。

libxml11.a

「UNIXでのC XDKコンポーネントの依存性」で説明しているC XDKコンポーネントに加えて、ライブラリには、入力DTDまたはXML Schemaに基づいてC++ソース・ファイルを作成するXML Class Generatorが含まれます。

「UNIXでのC XDKコンポーネントの依存性」表16-1に、C XDKコンポーネント(UNIX)が依存するOracleのCOREライブラリおよびGlobalization Supportライブラリを示しています。CとC++の両方で、ライブラリの依存性は同じです。

UNIXでのC++ XDK環境変数の設定

「UNIXでのC XDK環境変数の設定」表16-2に、C XDKコンポーネントを使用するときに必要なUNIX環境変数を示しています。CとC++の両方で、環境変数は同じです。

UNIXでのC++ XDK実行時環境のテスト

「UNIXでのC XDK実行時環境のテスト」表16-3に示すいずれかのユーティリティを実行して、環境をテストできます。これらのユーティリティはCユーティリティであり、C++バージョンはありません。

UNIXでのC++ XDKコンパイル時環境の設定とテスト

CおよびC++の両方のヘッダー・ファイルが$ORACLE_HOME/xdk/includeにあります。表23-1に、C++のヘッダー・ファイルを示します。「UNIXでのC XDKコンパイル時環境の設定とテスト」表16-4に、Cのヘッダー・ファイルを示しています。C++コードをコンパイルする前に、実行時環境を設定する必要があります。

表23-1 C++ XDKコンパイル時環境のヘッダー・ファイル

ヘッダー・ファイル 説明

oraxml.hpp

libxml.aに含まれるOracle9i XML ORAデータ型とパブリックORA APIをインクルードします(下位互換性のみを目的としています)。

oraxmlcg.h

C++ Class Generator用のC APIをインクルードします(下位互換性のみを目的としています)。

oraxsd.hpp

Oracle9i XSDバリデータのデータ型とAPIをインクルードします(下位互換性のみを目的としています)。

xml.hpp

OCI経由で使用するか単独で使用するかにかかわらず、統合されたDOM APIを透過的に処理します。

xmlotn.hpp

単独でコンパイルするか、OCIおよび統合されたDOMを使用してコンパイルするかにかかわらず、共通APIをインクルードします。

xmlctx.hpp

初期化および例外処理のパブリックAPIをインクルードします。


UNIXでのC++ XDKコンパイル時環境のテスト

コンパイル時環境をテストする最も簡単な方法は、サンプル・プログラムに対してmakeユーティリティを実行することです。このデモ・プログラムは、Oracle Database CDではなくExamplesメディアにあります。デモ・プログラムをインストールすると、$ORACLE_HOME/xdk/demo/cppに配置されます。

サンプル・プログラムをビルドし、実行します。そのためには、システム・プロンプトで次のコマンドを実行します。

cd $ORACLE_HOME/xdk/demo/cpp
make

UNIXでのC++ XDKコンポーネントのバージョンの検証

使用しているXDKのバージョンを取得するには、$ORACLE_HOME/libに移動し、システム・プロンプトで次のコマンドを実行します。

strings libxml10.a | grep -i developers

C++ XDKコンポーネント用のWindows環境の構成

この項の内容は次のとおりです。

WindowsでのC++ XDKコンポーネントの依存性

この項で説明するC++ライブラリは、%ORACLE_HOME%\libにあります。XDK CおよびC++コンポーネントは、次のWindowsライブラリに含まれます。

libxml10.dll

「WindowsでのC XDKコンポーネントの依存性」表16-5に、Cコンポーネント(Windows)が依存するOracleのCOREライブラリおよびGlobalization Supportライブラリを示しています。CとC++の両方で、ライブラリの依存性は同じです。

WindowsでのC++ XDK環境変数の設定

「WindowsでのC XDK環境変数の設定」表16-6に、XDK Cコンポーネントを使用するときに必要なWindows環境変数を示しています。CとC++の両方で、環境変数は同じです。

WindowsでのC++ XDK実行時環境のテスト

「WindowsでのC XDK実行時環境のテスト」表16-7に示すいずれかのユーティリティを実行して、環境をテストできます。これらのユーティリティはCユーティリティであり、C++バージョンはありません。

WindowsでのC++ XDKコンパイル時環境の設定とテスト

「UNIXでのC++ XDKコンパイル時環境の設定とテスト」表23-1に、WindowsでのCコンポーネントのコンパイルに必要なヘッダー・ファイルを示します。UNIXのインストールとWindowsのインストールの両方で、相対ファイル名は同じです。

Windowsでは、ヘッダー・ファイルは%ORACLE_HOME%\xdk\includeにあります。コードをコンパイルする前に、実行時環境を設定する必要があります。

WindowsでのC++ XDKコンパイル時環境のテスト

デモ・プログラムをコンパイルすることによって、コンパイル時環境をテストできます。Oracle Database Examplesメディアからインストールした場合、デモ・プログラムは%ORACLE_HOME%\xdk\demo\cppにあります。

C++コンパイラのパスを設定する手順は、「WindowsでのC XDKコンパイラ・パスの設定」に示す手順と同じです。Make.batファイルを編集する手順は、「WindowsでのMake.batファイルの編集」に示す手順と同じです。

Visual C/C++でのC++ XDKコンポーネントの使用

Microsoft Visual C/C++でプロジェクトを設定し、XDKに付属しているデモに使用できます。手順は、「WindowsでのC XDKコンポーネントとVisual C/C++の使用」を参照してください。