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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
11g リリース 1 (11.1.1)
B61375-04
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15.12 データベース・プロキシ認証

Oracle Reports 11g リリース1 (11.1.1)では、プロキシ・ユーザーを使用したデータベース認証がサポートされています。

次のいずれかの方法で、Oracle Internet Directory統合の従来型(11g以前)セキュリティ・メカニズムを使用すると、Oracle Platform Security Servicesを使用せずに認証を実行できます。

15.12.1 Oracle Enterprise Managerの使用

Oracle Enterprise Managerで、「レポート」→「管理」→「Reportsセキュリティ・ポリシーの管理」を選択して、Reportsセキュリティ・ポリシー・ページを表示します。

15.12.2 DASの使用とサーバー構成ファイルの編集

手順1:Delegated Administration Service (DAS)の使用

Oracle Internet Directoryでユーザーを定義する手順は、次のとおりです。

  1. アプリケーションのアイデンティティ・ストアに対するOracle Internet Directoryの構成値を決定します。例:

    host:port: stbpo44.oracle.com:3060
    user name: cn=orcladmin
    password: welcome1
    
  2. 新しいユーザーを追加したり、Oracle Internet Directoryの既存のユーザーを使用する場合は、DAS URLを使用します。次に例を示します。

    http://stbpo44.oracle.com:7788/oiddas
    

手順2:RWSecurityを使用してOracle Platform Security Services以外の方法で(10gリリース2 (10.1.2)と同様に)Oracle Internet Directoryを使用できるようにスタンドアロンReport Serverを構成します。

  1. Reports Serverコンポーネントにナビゲートします。

  2. rwserver.confを確認します。

  3. RWSecurity要素を有効にします。

  4. job要素のセキュリティIDがRWSecurity要素のセキュリティIDを反映していることを確認します。

  5. rwserver.confを保存します。

  6. 次の行をrwservlet.propertiesに追加します。

    <singlesignon>no</singlesignon>
    
  7. Reports Serverコンポーネントを再起動します(第6章「Oracle Reports Servicesの起動と停止」を参照)。

  8. 次のURLを使用して認証をテストします。

    http://host:port/reports/rwservlet/showjobs?server=reports_server_name
    

15.12.3 データベースでのプロキシ・ユーザー認証の構成

データベースで次のようにプロキシ・ユーザー認証を構成できます。

  1. データベースにプロキシ・ユーザーを作成します。中間層に接続するすべてのクライアントが、このユーザー接続を共有します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    CREATE USER proxy_user1 IDENTIFIED BY welcome1;

  3. 次の最小限の権限をproxy_user1に割り当てます。

    GRANT CONNECT, RESOURCE, CREATE ANY DIRECTORY, DROP ANY DIRECTORY TO proxy_user1

    実際のユーザーがすでにデータベースに存在します。

  4. 実際のユーザーとしてログインし、権限をプロキシ・ユーザーに割り当て、実際のユーザーのかわりにデータベースに接続します。

    1. ALTER USER scott GRANT CONNECT THROUGH proxy_user1;

    2. または、ロールを定義し、プロキシ・ユーザーがそのロールでデータベースに接続することもできます。

    3. ALTER USER scott GRANT CONNECT THROUGH proxy_user WITH ROLE admin;

    4. 実際のデータベース・ユーザーすべてに対して、ステップAまたはステップCを繰り返します。

最小限の権限を持つプロキシ・ユーザーが作成されます。ただし、このプロキシ・ユーザーはロールの割り当てられた実際のユーザーとして接続できます。中間層は、まずプロキシ・ユーザーとしてデータベースに接続し、その後プロキシ・ユーザー・アカウントを使用して実際のユーザーとして接続できます。

15.12.4 プロキシ・アクセス情報の取得

ユーザーRADまたはデフォルトのRADのOracle Internet Directoryで新しいリソースを構成できます。このキーを使用して、Oracle Internet Directoryからユーザー名、パスワード、データベース情報などのプロキシ・アクセス情報を取得できます。この情報によりデータベースへの接続が可能です。デフォルトのRADでキーを作成するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Internet Directory構成ページ(http://oidhost:port/oiddas)にログインします。

  2. 構成」タブをクリックします。

  3. プリファレンス」をクリックします。

  4. 図15-5に示すように、「プリファレンス」ページの「デフォルトのリソース・アクセス情報」の下で、OracleDBタイプの新規リソースを作成します。

    図15-5 Oracle Internet Directoryの構成

    図15-5の説明が続きます
    「図15-5 Oracle Internet Directoryの構成」の説明

  5. リソースの作成時、「リソース・アクセス情報」セクションで、データベース・プロキシ・ユーザー名、データベース・プロキシ・パスワードおよびデータベース値をそれぞれのフィールドに入力します。

    新しいキーが作成され、このキーをdbproxyConnパラメータの値として渡すことができます。プロキシ・ユーザー接続数とそれらのアクセス・レベルは、データベース管理者によって設定されます。

15.12.5 Reports構成ファイルでの構成設定

データベース・プロキシ機能を使用するには、Reports構成ファイルで構成設定を追加および変更する必要があります。

15.12.5.1 rwserver.conf

rwserver.confファイルで、次のようにdbproxyキーを設定します。

<dbProxyConnKeys> 
      <dbProxyKey name="key1" database="db1"/> 
      <dbProxyKey name="key2" database="db2"/> 
 </dbProxyConnKeys>

この構成はオプションです。dbproxyConnパラメータがコマンドラインで渡されない場合、dbproxyキーはrwserver.confファイルから取得されます。dbproxykeyは、useridコマンドライン・パラメータで指定したデータベースに基づいて、この構成から取得されます。

15.12.5.2 rwservlet.properties

rwservletを使用してデータベース・プロキシ機能を使用するには、rwservlet.propertiesファイルのenabledbproxy設定を次のように編集します。

<enabledbproxy>yes</enabledbproxy>

デフォルトでは、enabledbproxynoに設定されています。rwclientの場合、この構成設定は必要ありません。