Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1) B61376-03 |
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AFM
Adobe Font Metricsの略称。AFMおよびPPDファイルは、Adobeおよびプリンタ・ベンダーから供給されます。これらのファイルには、プリンタに関する情報が含まれます。他のパラメータとともに、これらのファイルを読み取ることにより、プリンタで使用可能なフォントに関する情報をOracle Reportsが利用します。PPDファイルに記載されたすべてのフォントに対して、Oracle Reportsはフォント名に従って対応するAFMファイルを検索し、使用可能なAFMがあるフォントすべてをロードします。
CGI
Common Gateway Interfaceの略称。WebサーバーとCGIプログラムの間で情報を転送するための標準。CGIは、HTTPリクエストの一部として引数をプログラムに渡す方法を指定し、プログラムで利用できる環境変数を定義します。プログラムは出力を生成し、それをブラウザに返します。CGIは、Webサーバーがユーザーに対して動的に対応できるようにする、サーバー側処理を提供します。
列
データの特定のドメインを表す、データベース表内の垂直方向の領域。列には列名(ENAMEなど)があり、特定のデータ型(CHARなど)を持っています。たとえば、従業員情報の表で従業員名のすべてが1つの列を構成するなどです。レコード・グループ列は、データベースの列を意味します。
問合せのSELECTリスト内の列のそれぞれの式に対して自動で作成されるか、集計や式を実行するため、またはプレースホルダとして使用するために手動で作成されるデータ・モデル・オブジェクト。
エンティティの属性を表したものです。
データ・モデル
データ・ソースからフェッチするデータ、計算する値、レポートでのデータの順序を定義するリレーショナル・モデル。データ・モデルを定義するReports Builderのオブジェクトとして、問合せ、グループ、列、パラメータおよびリンクがあります。
データ・モデル・ビュー
レポートのデータを構造的に表示するレポート・エディタのビューの1つです。このオブジェクトは、レポート出力に表示されないが、構造体でレイアウト・スタイルが決定され、データ・オブジェクトはレイアウト・オブジェクトに表示される値を提供します。
データベース
問合せから返されるデータのソース。表、ビュー、シノニム、スナップショット、ビューとして格納された問合せなどのデータベース・オブジェクトがあります。Oracle Reports Servicesでは、様々なデータソースにアクセスできます。
ユニットとして扱われる、1組のディクショナリ表とユーザー表。
データ・ソース
問合せから返されるデータのソース。表、ビュー、シノニム、スナップショット、ビューとして格納された問合せなどのデータベース・オブジェクトがあります。Oracle Reports Servicesでは、様々なデータソースにアクセスできます。
Oracle Open Client Adapter (OCA)はプラガブル・データ・ソース(PDS)アーキテクチャに置き換えられ、Open Database Connectivity (ODBC)ドライバは、Oracle Reportsでは廃止されています。ただし、Java Database Connectivity (JDBC)は、JDBC-ODBCブリッジを使用できるプラガブル・データ・ソースの1つであり、これを利用することにより他のデータ・ソースへのアクセスが可能になります。
グループ
Reports Builderでは、問合せによって選択されたすべての列を格納するために自動で作成されるか、レポートに表示するデータの階層を変更するためにユーザーが作成するデータ・モデル・オブジェクト。グループは主にレポートでのブレークの作成や、計算のリセットを目的として使用されます。
他の複数のオブジェクトで構成されるオブジェクト。
HTML
HyperText Markup Languageの略称。インターネット上のWebサーバーの他のドキュメントに対するコンテンツとリンクの指定に使用される、タグベースのASCII言語。エンド・ユーザーは、WebブラウザからHTMLドキュメントを表示し、リンクを追って他のドキュメントを表示します。
ハイパーリンク
ドキュメント内の特定の場所から別のドキュメント(内の特定の場所)または同じドキュメント内の別の場所への参照(リンク)。Webブラウザでは通常、ハイパーリンクが強調表示(異なる色、フォントまたはスタイルの使用により)されます。ユーザーがハイパーリンクをアクティブにすると(マウスでクリックすることによって)、そのリンクのターゲットがブラウザに表示されます。
IANA
Internet Assigned Numbers Authorityの略称。インターネット全体の新しいIPアドレスの割り当てを管理するInternet Architecture Board (IAB)の下位組織。IANAで定義された文字セットは、charset
タグ用に定義された文字セットであり、インターネットで使用することができます。
イントラネット
内部的なTCP/IPネットワークであり、これに対するアクセスは(ファイアウォールにより)企業や組織内の人物に制限されています。イントラネットは、インターネットと同様のサービスを組織内で提供しますが、必ずしもインターネットに接続されているとはかぎりません。企業内で情報やアプリケーションの配布のため、内部ネットワーク上に1つ以上のWebサーバーを設定するのはイントラネットの一般的な例です。
Java EE
Java Platform, Enterprise Editionの略称。Javaで企業アプリケーションを開発、デプロイするための環境。複数層からなるWebベースのアプリケーションの開発を可能にする、一連のサービス、アプリケーション・プログラミング・インタフェース、プロトコルを提供します。
JSP
JavaServer Pageの略称。JSPテクノロジは、Sun社のJavaサーブレット・テクノロジの拡張機能で、Webページ上に動的コンテンツを表示するための簡単なプログラミング手段を提供します。JSPはサーバー側のテクノロジです。JSPは、Webまたはアプリケーション・サーバーで実行される埋込みのJavaソース・コードを持つHTMLページです。HTMLはWebブラウザに表示されるページ・レイアウトを提供し、Javaはビジネス・ロジックを提供します。
マージン
レポート・セクション(ヘッダー、メインまたはトレーラ)の各論理ページの上部および下部に表示されるオプションのレポート領域。マージンにはあらゆるレイアウト・オブジェクトを挿入できますが、通常は、ボイラープレートやフィールド(ページ番号、ページ合計、総計、現在の日付と時刻など)が組み込まれます。
オブジェクト
レイアウト上に配置できるアイテム。オブジェクトの例としては、四角形、線、楕円、円弧、多角形、折れ線、丸い四角形、手書き、チャート、テキスト、記号、テキスト・フィールドなどがあります。
Oracleのデータベースにおけるオブジェクト・タイプのインスタンス。オブジェクト表の行、またはリレーショナル表の列オブジェクトに含まれる行の一部がオブジェクトとなります。
オブジェクト・ナビゲータ
アプリケーション・オブジェクトの検索と操作を迅速かつ容易に実行できる、階層的な表示および編集インタフェース。次のような機能があります。
インデントと開閉可能ノードによる階層表現(トップ・レベルのノードに、モジュール・タイプ、データベース・オブジェクトおよびビルトイン・パッケージを表示)。オブジェクトの作成、編集、削除、名前の変更などのタスクを実行できます。
検索のフィールドとアイコン。あらゆるレベルのノードやノード内の個別項目の順方向/逆方向検索を実行できます。
水平ツールバーの各種アイコン。「ファイル」メニューの一般的な機能と同じものです。
Oracle Fusion Middleware (OracleAS)
ネットワーク・アプリケーションを配置する戦略的なプラットフォーム。アプリケーション論理をアプリケーション・サーバーに移動し、ネットワーク・クライアントを実行することにより、組織は、複雑さの改善、操作性の向上および開発と実行の簡便性の向上を通して、実質的な利益を得られます。OracleASは、データベースのWeb配布の簡便化、および従来のクライアント・サーバー・アーキテクチャから、ネットワーク・アプリケーション・アーキテクチャへの移行を通じてのレガシーの完全統合を実現する、ビジネスにおいては非常に重要なプラットフォームです。
Oracle Developer Suite
11gより以前のコンポーネント・スイートで、Oracleの優れたアプリケーション開発ツールとビジネス・インテリジェンス・ツールを結合して1つの統合製品としたものです。JavaやXMLなどのインターネット標準に基づくこの製品は、Oracle Application ServerおよびOracle Database向けのアプリケーションを作成するための、高い完成度と生産性を持つ開発環境を提供します。Oracle Fusion Middlewareでは、Developer Toolsをインストールすることで、これらのコンポーネント(Oracle Oracle Reports Builder、Oracle Forms Builderなど)の11gリリース1 (11.1.1)バージョンをインストールできます。
ORACLE_HOME
ディレクトリベースのオペレーティング・システムにおける、Oracleディレクトリ階層の最上位ディレクトリの別名。Oracle製品のルート・ディレクトリを示す環境変数。
ORACLE_HOME
に指定されたディレクトリは、次の構文を使用して参照できます。
UNIXの場合: $ORACLE_HOME
Windowsの場合: %ORACLE_HOME%
Oracle Portal
ブラウザ・ベースの開発ツールで、スケーラブルでセキュアかつ拡張可能なHTMLアプリケーションやWebサイトの構築に使用します。Oracle Reports Servicesでは、Oracle Portalを使用して、レポート要求、セキュア・サーバー、およびレポート出力の印刷に使用するOracle Reports Servicesプリンタに関する情報を格納し、Web上に公開されたレポートへのエンド・ユーザー・アクセスを制御します。
Oracle Reports Client (rwclient
)
レポートをリモートのReports Server (rwserver
)に送信するためのコマンド・ライン・インタフェースを提供する、Oracle Reportsのコンポーネント。
Oracle Reports Builder (rwbuilder
)
レポート作成機能を提供する、Oracle Reportsのコンポーネント。レポート開発者は、Oracle Reports Builderの設計時ユーザー・インタフェースを使用して、レポート定義を作成および保守します。詳細は、Oracle Reportsのオンライン・ヘルプ(Oracle Reports Builderで「ヘルプ」→「目次」を選択)およびOracle Reportsレポートの作成マニュアルを参照してください。
Oracle Reports Runtime (rwrun
)
Oracle Reports Servicesインプロセス・サーバーを使用してレポートを実行する、Oracle Reportsのコンポーネント。
Oracle Reports Services
各レポートを全社規模で実行、配布および公開するランタイム環境。Oracle Reports Servicesを使用してレポートを配布することで、柔軟性が増し、時間が節約され、処理能力も高まります。
Oracle Reports Servlet (rwservlet
)
Oracle Reports Servicesのコンポーネント。WebサーバーまたはJava EEコンテナ(Oracle WebLogic Serverなど)とReports Serverとの間で情報の変換と配布を行い、Webブラウザからレポートを動的に実行できるようにします。
Oracle Reports Queue Manager (rwrqm
)
(Windowsのみ)Reports Server (rwserver
)で管理されるレポート・ジョブに関するタイムスタンプおよびステータス情報を管理します。
ペーパー・デザイン・ビュー
レポート・エディタのビューの1つ。ペーパー・レポートの出力を表示し、レイアウトに対する間隔設定、フィールドの書式設定、カラー設定、テキスト編集などの一般的で簡単な変更の多くを、ペーパー・レイアウト・ビューを開くことなく実行できるようにします。
ペーパー・レイアウト・ビュー
レポート・エディタのビューの1つ。ペーパー・レポート内のレイアウト・オブジェクトを表示し、あらゆるレイアウト・オブジェクトに対して多くの変更を実行できるようにします。すべてのレイアウト・オブジェクトには、プロパティ・インスペクタで変更可能なプロパティが設定されています。レイアウト・オブジェクトの階層はデータ・モデルによって決まります。
Portable Document Formatの略称。ドキュメントを、その作成に使用されたアプリケーション・ソフトウェア、ハードウェアおよびオペレーティング・システムに依存することなく表示できるようにするAdobe Acrobat専用のファイル形式。PDFファイルでは、テキスト、グラフィックおよびイメージのあらゆる組合せを含むドキュメントを、デバイスや解像度に依存しない形式で記述できます。
PPD
PostScript Printer Definitionの略称。PPDおよびAFMファイルは、Adobeおよびプリンタ・ベンダーから供給されます。これらのファイルには、プリンタに関する情報が含まれます。他のパラメータとともに、これらのファイルを読み取ることにより、プリンタで使用可能なフォントに関する情報をOracle Reportsが利用します。PPDファイルに記載されたすべてのフォントに対して、Oracle Reportsはフォント名に従って対応するAFMファイルを検索し、使用可能なAFMがあるフォントすべてをロードします。
プロパティ・インスペクタ
オブジェクト・ナビゲータ、レポート・エディタおよびテンプレート・エディタで現在選択されているオブジェクトのプロパティの表示、検索および設定が可能なウィンドウ。Reports Builderの各オブジェクト(問合せ、グループ、枠、パラメータなど)にはプロパティが関連付けられており、プロパティ・インスペクタを使用して表示できます。プロパティ・インスペクタには、次のような機能があります。
開閉可能ノード
プロパティのインプレイス編集
検索機能
複数選択
複合プロパティ・ダイアログ
プロパティ・インスペクタの複数のインスタンスの起動機能
プロパティに関するヘルプを参照するには、プロパティ・インスペクタでプロパティをクリックして[F1]キーを押します。
Reports CGI (rwcgi
)
注意: レポートCGI ( |
Oracle Reportsのコンポーネント。Common Gateway Interface (CGI)またはReports Web Cartridgeとも呼ばれています。レポートをWebブラウザから動的に実行するため、WebサーバーまたはJava EEコンテナ(Oracle WebLogic Serverなど)とReports Serverの間で情報を変換し転送します。
レポート・エディタ
Webおよび用紙レポートのデータ・オブジェクトやレイアウト・オブジェクトを扱うための各種ビューが表示されるOracle Reports Builderのウィンドウ。ビューには次のものがあります。
レポート・エンジン
Oracle Reports Servicesのコンポーネントで、データ・ソースからデータをフェッチし、レポートをフォーマットし、出力をキャッシュに送信し、ジョブが準備できたことをReports Serverに通知します。
Reports Server (rwserver
)
Reports Server (rwserver
)は、Oracle Reportsのコンポーネントで、全社規模のレポート作成のために、レポートを実行し、配布し、公開するためのレポート作成サービスを提供します。ユーザー認証、スケジューリング、キャッシング、レポート配布などのクライアント・リクエストを処理する、Oracle Reports Servicesのコンポーネント。Oracle Reports Servlet (rwservlet
)などのOracle Reportsクライアント、レポートJSPおよびOracle Reports Client (rwclient
)を使用して、レポートをReports Serverに送信します。
スキーマ
関連するデータベース・オブジェクトの集まり。一般にデータベース・ユーザーID別にグループ化されます。スキーマ・オブジェクトには、表、ビュー、順序、ストアド・プログラム・ユニット、シノニム、索引、クラスタ、データベース・リンクなどがあります。
サーブレット
通常、データベースへのアクセスまたはE-Commerce処理の実行を目的としてWebサーバーまたはアプリケーション・サーバー上で実行され、サーバー・サイド処理を提供するJavaアプリケーション。サーブレットはJavaで記述されるため、サーバーとオペレーティング・システム間で移植が可能。
Reports Servlet (rwservlet
)およびJSPは、カスタム(JSP)レポート・タグを処理し、Oracle HTTP ServerとReports Serverの間で情報を転送する、Oracle Reports Servicesのコンポーネント。
スタイル・シート
HTMLドキュメントの書式をきわめて柔軟に設定できるようにする、HTMLの拡張書式。スタイル・シートを利用するHTMLドキュメントは、スタイル・シートをサポートしているブラウザで表示する必要があります。
テンプレート
共通スタイルおよび標準を含む骨格となる定義で、グラフィックを含むこともあります。テンプレートは、洗練されたルック・アンド・フィールを備えたレポートを簡単かつ短時間で開発可能にする標準形式を提供します。
テンプレート・エディタ
テンプレートのオブジェクトおよび書式設定プロパティを定義できる作業領域。レポート・エディタのペーパー・レイアウト・ビューに似ています。このマージン領域で、オブジェクト(ページ番号、テキスト、図形など)を作成、削除および変更できます。本体領域ではオブジェクトの作成や削除を行うことはできないが、プロパティ・インスペクタで本体オブジェクトのプロパティを変更できます。
ツール・パレット
ユーザー・インタフェースのアイコン・ボタンによって表されるツールの集合。これにより、レポート開発者は、ペーパー・レイアウト・ビューでの四角形の描画やデータ・モデル・ビューでの問合せの作成などのタスクを実行できます。
URL
Uniform Resource Locatorの略称。インターネットを通じて利用できるリソースの場所を簡潔な文字列で表したもの。また、クライアントがOracleASへのリクエストをエンコードするために使用するテキスト文字列の書式でもあります。
ビュー
Reports Builderでは、レポートのデータ・モデル、レイアウトまたはパラメータ・フォームの定義など、一連の特定のタスクを実行する作業領域。
実際にはデータベースに存在しないデータ行から構成されますが、データベースに物理的に格納されている表に基づく仮想表。
Webソース・ビュー
レポートのHTMLまたはJSPソースを表示するレポート・エディタのビューの1つ。このビューを使用して、レポート・ブロック・ウィザードやグラフ・ウィザードで、Webページに動的コンテンツを追加できます。経験を積んだJava開発者は、このビューで直接Webソースを編集できます。