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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61376-03
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10.2 ブレーク列が1つあるグループ・レポート

グループ左レポートまたはグループ上レポートでは、1つのブレーク列を持つ1つのブレーク・グループというのが最も基本的な形です。したがって、多数のディテール・フィールド値に対して、1つのマスター・フィールドの値が1回出力されます。

1つのブレーク列を持つグループ左レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダbreakを開き、Oracle Reportsのサンプルgrp1col_lft1.rdfを開きます。アクセス方法の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。

概要

10.2.1 ブレーク・グループを含むデータ・モデル、およびグループ左レイアウトの作成

この例のように、単一問合せレポートを作成する場合、レポート・ウィザードを使用して、データ・モデルとレイアウトを同時に作成できます。

データ・モデルとレイアウトを作成するには:

  1. Reports Builderを起動します(すでに起動している場合は、「ファイル」→「新規」→「レポート」を選択)。

  2. 「ようこそ」ダイアログ・ボックスまたは「新規レポート」ダイアログ・ボックスで、「レポート・ウィザードを使う」を選択して「OK」をクリックします。

  3. 「ようこそ」ページが表示されたら、「次へ」をクリックします。

  4. 「レポート・タイプ」ページで、「ペーパー・レイアウトのみ作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「スタイル」ページでレポートの「タイトル」を入力し、「グループ左」を選択して「次へ」をクリックします。

  6. 「データ・ソース」ページで、「SQL問合せ」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  7. 「データ」ページの「データ・ソース定義」フィールドに次のSELECT文を入力します。

    SELECT EMPLOYEE_ID, FIRST_NAME, LAST_NAME,
    JOB_ID, SALARY, DEPARTMENT_ID
    FROM EMPLOYEES 
    

    注意:

    この問合せは、次のいずれかの方法で入力できます。

    • 提供されているテキスト・ファイルacross_code.txtからコードをコピーして「データ・ソース定義」フィールドに貼り付けます。

    • クエリー・ビルダー」をクリックして、コードを入力せずに問合せを作成します。

    • データ・ソース定義」フィールドにコードを入力します。


  8. 次へ」をクリックします。


    注意:

    データベースにまだ接続していない場合は、「クエリー・ビルダー」または「次へ」をクリックしたときに、データベースに接続するよう求められます。この例に該当するスキーマが含まれるデータベースに接続してください。第10.1項「この例の前提条件」に、この例のサンプル・スキーマの要件に関する説明があります。


  9. 「グループ」ページで、「DEPARTMENT_ID」をクリックし、「>」ボタンをクリックして、このフィールドを「グループ・フィールド」リストに移動し、「次へ」をクリックします。

    図10-2 レポート・ウィザードの「グループ」ページ

    図10-2の説明が続きます
    「図10-2 レポート・ウィザードの「グループ」ページ」の説明

  10. 「フィールド」ページで、「>>」ボタンをクリックして、すべてのフィールドを「表示フィールド」リストに移動します。

    図10-3 レポート・ウィザードの「フィールド」ページ

    図10-3の説明が続きます
    「図10-3 レポート・ウィザードの「フィールド」ページ」の説明

  11. レポート・ウィザードの「グループ」ページが表示されるまで、「次へ」をクリックします。

  12. 「テンプレート」ページで、「事前定義テンプレート」を選択し、「Beige」をクリックします。次に「終了」をクリックして、ペーパー・デザイン・ビューにレポート出力を表示します。次の例のようになります。

    図10-4 1つの問合せを使用したグループ左レポートのペーパー・デザイン・ビュー

    図10-4の説明が続きます
    「図10-4 1つの問合せを使用したグループ左レポートのペーパー・デザイン・ビュー」の説明

10.2.2 フィールドの書式設定

ペーパー・デザイン・ビューの「Salary」フィールドを見てください。値は、位置合せも金額表示もされていません。これらの点は、ペーパー・デザイン・ビューですぐに調整できます。

書式マスクを金額に割り当てるには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、「Salary」ラベルの下に表示されている最初の数値をクリックします。すべての値が選択されるので、それらのプロパティを同時に変更できます。

  2. ツールバーの「通貨」ボタンをクリックします。すべての値の横に通貨記号が表示されます。

  3. 「10進桁を追加」ボタンを2回クリックします。小数点の右側に小数点以下2桁が追加されます。

  4. フィールドのサイズを変更します。「Salary」ラベルの下でセルの値の一番右側にあるハンドルをクリックし、そのまま左へ約0.5インチ(1.5センチメートル)ドラッグします。

  5. [Shift]を押しながら「Salary」ラベルをクリックします。

  6. ツールバーの「右に整列」ボタンをクリックします。

  7. ペーパー・デザイン・ビューの空き領域をクリックして、すべてのオブジェクトの選択を解除します。

  8. レポートをgrp_lft2_your_initials.rdfという名前で保存します。

図10-5 書式設定された給与

図10-5の説明が続きます
「図10-5 書式設定された給与」の説明

10.2.3 プロパティ・インスペクタを使用した空白の追加

ペーパー・デザイン・ビューでレポート出力を確認すると、ある部門データの終了部分と次の部門データの開始部分が区別しにくいことがわかります。レポートをさらに読みやすくするには、部門間に空白を追加します。ただし、従業員の行間隔は同一にします。このレポートでは、マスター繰返し枠の「繰返し枠」プロパティを変更して、部門レコード間に空白を作成します。

部門間に空白を作成するには:

  1. ペーパー・デザイン・ビューで、「Department Id」ラベルの下に表示されている最初の数値をクリックします。すべての部門番号が選択されるのがわかります。

  2. ツールバーの「親枠を選択」ボタンをクリックします。「Department Id」フィールドを含む繰返し枠の境界線が、どのようにハイライト表示されているかわかります。

  3. 「ツール」→「プロパティ・インスペクタ」を選択してプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 繰返し枠」で、「枠間の垂直間隔」プロパティを「0.25」に設定します。

    図10-6 マスター繰返し枠のプロパティ・インスペクタ

    図10-6の説明が続きます
    「図10-6 マスター繰返し枠のプロパティ・インスペクタ」の説明

  4. レポート・エディタのタイトル・バーをクリックして、再度アクティブなウィンドウにします。

  5. レポートを保存します。

    図10-7 空白を追加したペーパー・デザイン・ビュー

    図10-7の説明が続きます
    「図10-7 空白を追加したペーパー・デザイン・ビュー」の説明