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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B61376-03
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25.3 複数問合せマトリックスの作成

データ・モデルに複数の問合せが含まれるマトリックス・レポートを作成できます。複数問合せデータ・モデルは通常、単一問合せの場合よりも概念化やコードの作成が容易ですが、単一問合せデータ・モデルの方が一般にパフォーマンスが優れています。

25.3.1 手動での新規レポートの作成

この場合、データ・モデルとレイアウトを別々に作成した方が簡単です。したがって、まず空のレポートを作成してから、問合せを追加し、レイアウトを作成します。

空のレポートを作成するには:

  1. 「ファイル」→「新規」→「レポート」を選択します。

  2. 新規レポートを手動で作成」を選択し、「OK」をクリックします。

25.3.2 クロス積とデータ・リンクを含むデータ・モデルの作成

複数の問合せを使用するレポートを作成する場合、最初にすべての問合せをデータ・ウィザードで作成して、次にレポート・ウィザードを使用してレイアウトを作成する方が簡単です。

問合せを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、「挿入」→「問合せ」を選択してデータ・ウィザードを表示します。

  2. 「ようこそ」ページが表示されたら、「次へ」をクリックします。

  3. 「問合せ」ページで、「問合せ名」にQ_Deptと入力し、「次へ」をクリックします。

  4. 「データ・ソース」ページで、「SQL問合せ」をクリックし、「次へ」をクリックします。

  5. 「データ」ページで、次のSELECT文を入力します。

    SELECT DISTINCT DEPTNO
    FROM EMP
    

    ヒント:

    クエリー・ビルダー」をクリックすれば、コードを手動で入力しなくても、問合せを作成できます。


  6. 次へ」をクリックします。


    注意:

    データベースにまだ接続していない場合は、「クエリー・ビルダー」または「次へ」をクリックしたときに、データベースに接続するよう求められます。この例に該当するスキーマが含まれるデータベースに接続してください。第25.1項「この例の前提条件」に、この例のサンプル・スキーマの要件に関する説明があります。


  7. 「グループ」ページで「次へ」をクリックします。

  8. 終了」をクリックして、データ・モデル・ビューに最初の問合せを表示します。

  9. 前述の手順を2番目の問合せにも繰り返しますが、この場合、問合せ名はQ_Jobとし、次のSELECT文を使用します。

    SELECT DISTINCT JOB
    FROM EMP
  10. また、3番目の問合せにも前述の手順を繰り返しますが、この場合、問合せ名はQ_Matrixとし、次のSELECT文を使用します。

    SELECT DEPTNO, JOB, SUM(SAL)
    FROM EMP
    GROUP BY DEPTNO, JOB
    ORDER BY DEPTNO, JOB

    図25-3 関連付けられていない3つの問合せのデータ・モデル

    図25-3の説明が続きます
    「図25-3 関連付けられていない3つの問合せのデータ・モデル」の説明

クロス積グループを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「クロス積」ツールをクリックします。

  2. G_DEPTNOとG_JOBの周囲にボックスをドラッグします。マウス・ボタンを放すと、クロス積グループが作成されます。両方のグループが完全に囲まれていることを確認してください。

図25-4 クロス積グループがある3つの問合せのデータ・モデル

図25-4の説明が続きます
「図25-4 クロス積グループがある3つの問合せのデータ・モデル」の説明

データ・リンクを追加するには:

  1. データ・モデル・ビューで、ツール・パレットの「データ・リンク」ツールをクリックします。

  2. G_DEPTNOグループの「DEPTNO」 列をクリックし、G_DEPTNO1グループの「DEPTNO1」列までドラッグします。

  3. 手順1と2を繰り返しますが、今度はG_JOB「JOB」列とG_DEPTNO1「JOB1」列の間でリンクをドラッグします。

図25-5 クロス積グループとデータ・リンクがある3つの問合せのデータ・モデル

図25-5の説明が続きます
「図25-5 クロス積グループとデータ・リンクがある3つの問合せのデータ・モデル」の説明

25.3.3 レポート・ウィザードによるレイアウトの作成

データ・モデルが完成したら、レポート出力で表示するデータ・オブジェクトのレイアウトを作成する必要があります。

レイアウトを作成するには:

  1. データ・モデル・ビューで、キャンバスを右クリックして「レポート・ウィザード」を選択します。

  2. レポート・ウィザードの「レポート・タイプ」ページで、「ペーパー・レイアウトのみ作成」を選択します。

  3. スタイル」ページで、「マトリックス」を選択します。

  4. グループ」ページで、データ・モデルのグループがすべて「表示グループ」リストに表示されていることを確認します。G_1「マトリックス」G_DEPTNO「縦」G_JOB「横」G_DEPTNO1「縦」になります。

    図25-6 レポート・ウィザードの「グループ」ページ

    図25-6の説明が続きます
    「図25-6 レポート・ウィザードの「グループ」ページ」の説明

  5. フィールド」ページで、「表示フィールド」リストに次の列のみが表示されていることを確認します。

    • DEPTNO

    • JOB

    • SUM_SAL

    図25-7 レポート・ウィザードの「フィールド」ページ

    図25-7の説明が続きます
    「図25-7 レポート・ウィザードの「フィールド」ページ」の説明

  6. ラベル」ページで、すべてのフィールドのラベルを削除します。

  7. 「テンプレート」ページの「事前定義テンプレート」「Beige」を選択し、「終了」をクリックして、ペーパー・デザイン・ビューにレポート出力を表示します。次のようになります。

    図25-8 マトリックス・レポートのペーパー・デザイン・ビュー

    図25-8の説明が続きます
    「図25-8 マトリックス・レポートのペーパー・デザイン・ビュー」の説明