Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B63027-04 |
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この章では、Oracle Fusion Middleware製品のすべてのインストーラに共通する次のインストール画面について説明します。
UNIXまたはLinuxシステム・ソフトウェアが稼働しているホストに初めてOracleをインストールする場合、この画面を使用してOracleインベントリ・ディレクトリの場所を指定する必要があります。
インベントリ・ディレクトリは、コンピュータにインストールされるすべてのOracle製品を追跡するために、インストーラによって使用されます。
次の表で、この画面のフィールドについて説明します。
フィールド | 説明 |
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インベントリ・ディレクトリ |
このフィールドを使用して、新たに作成するOracleインベントリ・ディレクトリの完全なパスを特定します。 デフォルトでは、次の環境変数とパスに基づくディレクトリにOracleインベントリを作成することが前提となっています。 $USER_HOME/oraInventory この場所が環境に適さない場合、インベントリ・ディレクトリの場所の新しいパスを入力します。 最終的には、このコンピュータで実行する各Oracleソフトウェア・インストールのログ・ファイルなどの多数のファイルが、インベントリ・ディレクトリに格納されます。 |
オペレーティング・システム・グループ名 |
「オペレーティング・システム・グループ」ドロップダウン・メニューから、インベントリ・ディレクトリへのアクセス権を付与するメンバーが所属するグループを選択します。このグループのどのメンバーも、このコンピュータに製品をインストールできます。 |
このダイアログはUNIXシステムでのみ表示されます。「インベントリの場所」画面で指定した場所にOracleインベントリを作成するシェル・スクリプトを実行するよう求められます。
スクリプトを実行するには、root権限が必要です。
root権限なしでインストールを続ける場合は、「ローカル・インベントリを使用してインストールを続行」を選択します。
Oracleインストールを管理する上でお薦めできる方法は、シェル・スクリプトで中央インベントリを作成することです。中央インベントリ・ディレクトリを作成すると、次にそのコンピュータにOracleソフトウェアをインストールする際、インストーラによってインベントリが自動的に特定され、更新されるので、何も要求されません。インストーラはインベントリを使用して、インストールされているOracleソフトウェアを識別します。すべてのインストール・ログ・ファイルもインベントリの場所に保存されます。
スクリプトを実行せず、ローカル・インベントリを使用する場合、インベントリのローカル・コピーが、この特定のインストール用に作成されます。その後インストーラを実行して追加のOracleソフトウェアをインストールする場合、インベントリを作成するようインストーラによって再度求められます。
この画面はOracle Fusion Middlewareインストーラの導入ページであり、次の2つの重要な情報が示されます。
インストーラの支援によって実行できるタスクの概要を示す左側のナビゲーション・ペイン。ナビゲーション・ペインの各項目は、ソフトウェアのインストールに必要な情報を入力するためにインストーラで表示される個々の画面を表します。
インストールを続行する前に満たしておく必要のある前提条件の情報。
この画面の情報を注意深く確認し、必要なすべての前提条件を満たしていることを確認します。
前提条件タスクについて不明な点がある場合は、インストールする特定のOracle Fusion Middlewareソフトウェアのインストレーション・ガイドとともに、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』を参照してください。
この画面では、ホスト・コンピュータを分析して、特定のオペレーティング・システムの前提条件を満たしているか確認します。
失敗した前提条件チェックがあると、短いエラー・メッセージが画面下部に表示されます。エラーを修正して「再試行」をクリックし、再試行します。エラーや警告メッセージを無視してインストールを続行する場合は、「続行」をクリックします。
すべてのコンポーネントについて前提条件チェックを中止するには、「中止」をクリックします。
システム要件と前提条件の詳細
インストールを行う前に、システム要件と前提条件のドキュメントを読み、インストールする製品の最小インストール要件を環境が満たしていることを確認する必要があることに注意してください。これらのドキュメントは両方とも、Oracle Technology Network (OTN)で入手できます。
システム要件に関するドキュメントには、ハードウェア要件およびソフトウェア要件、ディスク領域とメモリーの最小要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージ、パッチなどの情報が記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品が記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
32ビット・インストーラと64ビット・インストーラについて
一部のOracle Fusion Middleware製品では、64ビット・オペレーティング・システムと32ビット・オペレーティング・システム用に別々のインストーラが提供されています。それらの製品では、ご使用のオペレーティング・システムに適したインストーラを使用するようにしてください。
詳細は、Oracle Technology Network(OTN)のシステム要件と仕様のページでこのトピックに関する情報を参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-requirements-100147.html
この画面を使用してMy Oracle Supportアカウント情報を入力すると、最新の製品情報およびセキュリティ・アップデートをMy Oracle Supportアカウントを通して受け取ることができます。
次の表で、この画面のフィールドについて説明します。
要素 | 説明 |
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電子メール |
My Oracle Supportへの登録に使用した電子メール・アドレスを入力します。 |
セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります。 |
My Oracle Supportアカウントを持っていて、My Oracle Support経由でセキュリティ・アップデートを受け取ることを示すには、このオプションを選択します。 |
My Oracle Supportのパスワード |
My Oracle Supportアカウントのパスワードを入力します。 |
セキュリティ・アップデートについて登録しない場合、またはMy Oracle Supportアカウントを持っていない場合、この画面のフィールドはすべて空白のままにします。選択の確認を求められたら、ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックします。
この画面で、My Oracle Supportアカウントを使用して、重要なセキュリティ更新を含む最新のソフトウェア更新を迅速かつ簡単に検索します。
次の表で、この画面のフィールドについて説明します。
要素 | 説明 |
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ソフトウェアの更新のスキップ |
この画面をスキップする場合は、このオプションを選択します。インストーラは、現在の製品インストールに適用できる可能性のある更新をチェックしません。 |
My Oracle Supportで更新を検索 |
My Oracle Supportアカウントがある場合、このオプションを選択すると、インストールしようとしているソフトウェア製品に適用可能なソフトウェア更新をインストーラが自動的にMy Oracle Supportで検索します。 My Oracle Supportのアカウント名とパスワードを入力し、「更新の検索」をクリックします。 適用可能なソフトウェア更新が、インストーラによりMy Oracle Supportから自動的にダウンロードされます。 更新を検索する前に、「接続のテスト」をクリックすると、My Oracle Supportへのログイン資格証明と接続をテストできます。プロキシ・サーバーが必要な場合は、「プロキシ設定」をクリックして構成します。 |
ローカル・ディレクトリで更新を検索 |
最新のソフトウェア更新をすでにダウンロードしてあり、インストールしようとしている製品に適用可能な更新を、インストーラがローカル・ディレクトリで検索するようにする場合は、このオプションを選択します。 このオプションを選択すると、更新が置かれたローカル・ディレクトリを特定する際に使用する追加のフィールドと「参照」ボタンが、インストーラによって表示されます。 |
この画面を使用して、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアをインストールする場所を特定します。
次の表で、このページに表示されるフィールドについて説明します。
注意:
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フィールド | 説明 |
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Oracleミドルウェア・ホームの場所 |
このフィールドを使用して、Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリの場所を指定します。
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Oracleホーム・ディレクトリ |
Oracleホーム・ディレクトリは、製品がインストールされる場所です。すべてのソフトウェア・バイナリ・ファイルがこのディレクトリに存在しており、ランタイム・プロセスはこのディレクトリに書き込むことはできません。 製品をインストールする、Oracle Middlewareホーム内のディレクトリを指定します。次の点に注意してください。
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WebLogicサーバーの場所 |
WebLogic Serverホームのディレクトリ名。このディレクトリは、Middlewareホーム内に自動的に作成されます。このディレクトリのデフォルト名は、"wlserver_"にバージョン番号を付加したものです。たとえば、wlserver_10.3です。 |
Oracleインスタンスの場所 |
Oracleインスタンス・ディレクトリを作成する場所の絶対パスを入力します。インストーラは、このフィールドに入力した場所と、「Oracleインスタンス名」フィールドに入力した名前を使用して、Oracleインスタンスのディレクトリを作成します。既存のディレクトリのパスを入力できますが、ディレクトリは空である必要があります。 コンポーネントの構成ファイルとランタイム・プロセスがOracleインスタンス・ディレクトリにインストールされます。ランタイム・コンポーネントは、このディレクトリにのみ書き込みます。Oracleインスタンスには、システム上の任意の場所を指定できます。それは、Oracleミドルウェア・ホーム内になくてもかまいません。 |
Oracleインスタンス名 |
Oracleインスタンス・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドに入力された名前を使用して、「Oracleインスタンスの場所」フィールドに指定された場所にOracleインスタンス・ディレクトリを作成します。このディレクトリは、一般的にORACLE_INSTANCEと呼ばれます。 インスタンス名は、Oracle Fusion Middlewareがインスタンスを一意に識別するために使用するため、重要です。複数のOracle Fusion Middlewareインスタンス(たとえば、Oracle Identity ManagementインスタンスとOracle WebLogic Serverインスタンス)を同一のコンピュータにインストールする場合、異なる名前を付ける必要があります。 Oracleインスタンスのディレクトリとして入力する名前は、次の条件を満たす必要があります。
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場所 |
Oracle Discoverer DesktopまたはOracle Discoverer Adminアプリケーションをインストールする場合、このフィールドを使用してアプリケーションがインストールされる場所を入力します。 Oracleホームの場所の絶対パスを入力します。これは、ソフトウェア・バイナリ・ファイルが格納されるディレクトリで、ランタイム・プロセスはこのディレクトリに書き込めません。指定したディレクトリは空のディレクトリか、既存のOracleホームの場所である必要があります。 |
MiddlewareホームとOracleホームの要件の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の「Oracle Fusion Middlewareの概念とディレクトリ構造の理解」を参照してください。
この画面を使用して、このインストールに使用するアプリケーション・サーバーを選択します。
Oracle WebLogic ServerがインストールされているMiddlewareホームが検出された場合は、それがアプリケーション・サーバーとして使用されます。この画面の他のフィールドはすべて非アクティブになります。
インストーラによってOracle WebLogic ServerがインストールされているMiddlewareホームが検出された場合、アプリケーション・サーバー・オプションの1つを選択し、「Application Serverの場所」フィールドにその場所を指定する必要があります。
Middlewareホーム・ディレクトリが検出されない場合は、「WebLogic Server」オプションが非アクティブになります。「WebSphere」を選択し、「Application Serverの場所」フィールドにIBM WebSphereの場所を指定する必要があります。
この画面には、インストール・セッションまたは構成セッションでの選択内容のサマリーが表示されます。
一部のOracle Fusion Middlewareインストーラでは、インストール・プロセスの一環として製品のインストールと構成を行うことができることに注意してください。その結果、インストール・サマリー・ページは構成サマリー・ページと呼ばれることがあります。
いずれの場合も、この画面では次の情報が示されます。
インストールの場所
インストールに使用されるディスク領域の容量
インストール対象として選択したアプリケーション
インストールまたは構成を開始する前に、選択したオプションについてこの画面の情報を確認してください。
インストールまたは構成を開始する前に構成を変更する場合、ナビゲーション・ペインを使用して、戻って編集するインストーラ画面を選択します。
このインストールまたは構成をテキスト・ファイル(レスポンス・ファイルと呼ばれる)に保存する場合、「保存」をクリックします。この結果生成されるレスポンス・ファイルは、後で同じインストールをコマンドラインから実行する場合に使用できます。詳細は、コンポーネント固有のインストレーション・ガイドのサイレント・インストールに関する項を参照してください。
この画面は、インストールの進行状況を示します。
インストールを完了せずに終了する場合は、「取消」をクリックします。これを実行すると、インストールは不完全なままで終了します。インストールを取り消す前にインストール済になっているソフトウェア部分はシステムにそのまま残りますが、手動で削除できます。
この画面には、ソフトウェア構成の進行状況が表示されます。
この画面は、次の主要な部分から構成されます。
左側のナビゲーション・ペイン。インストールおよび構成プロセス全体に対する現在の進行状況を示します。
構成ツールのリスト。展開または縮小して、構成全体の進行状況、または各構成ツールの進行状況の詳細なリストを示します。
一連のコントロール・ボタン(「中止」、「再試行」および「続行」)。構成ツールが失敗した場合に使用します。
構成ログ・ファイルの名前と場所。
各構成ツールの結果のサマリー。構成ツールの失敗時に生成されるエラー・メッセージを含みます。
構成ツールを実行中にエラーが発生した場合、インストーラが構成ツールを識別し、停止して、問題について警告します。次のような処理が可能です。
ページの結果セクションのリストを拡張すると、生成されたエラー・メッセージを確認できます。
インストーラを実行したまま、別のターミナル・ウィンドウを使用して構成ログ・ファイルを確認します。
詳細は、インストールに関するドキュメントを参照してください。
可能な場合は、問題に対処し、次の表の説明に従って、コントロール・ボタンを使用して後続のアクションを決定します。
要素 | 説明 |
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中断 |
このボタンをクリックすると、Fusion Middlewareソフトウェアのインストールと構成が中止されます。このアクションにより、インストーラは終了します。 |
再試行 |
このボタンをクリックすると、失敗した構成ツールを再試行します。エラーを特定して対処できた場合は、このボタンを使用して構成ツールを再試行します。 |
続行 |
このボタンをクリックすると、エラーを無視して、残りの構成ツールを続行します。これは、エラーが生成された構成ツールをスキップすることと同じです。 |
この画面では、完了したインストールのサマリーが表示されます。
後で参照できるようにこの要約情報をテキスト・ファイルに保存するには、「保存」をクリックします。
一部のOracle Fusion Middlewareインストーラでは、構成情報をテキスト・ファイルに保存することもできます。
「終了」をクリックすると、画面が閉じ、インストール・セッションが終了します。