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Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
B63038-04
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16 個別のテンプレートの翻訳

この章では、特定のテンプレートを翻訳するために翻訳済テンプレート・ファイルを作成およびアップロードする方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

16.1 概要

次のテンプレート・タイプを個別に翻訳できます。

この章では、特定のテンプレートのみの翻訳が必要な場合に、翻訳したテンプレート・ファイルを作成およびアップロードする方法について説明します。

カタログ内の広い範囲のレイアウトを翻訳する場合は、第17章「カタログ、オブジェクト、データ・モデルおよびテンプレートの翻訳」を参照してください。

16.2 翻訳の種類

テンプレートに翻訳を追加するには、次の2つの方法があります。

翻訳済テンプレートにオリジナル・テンプレートと異なるレイアウトが必要な場合は、最初のオプションを使用します。

テンプレート・レイアウトのテキスト文字列の翻訳のみが必要な場合は、XLIFFオプションを使用します。

図16-1に示す図に、翻訳の概念を示します。

図16-1 翻訳の概念

図16-1の説明が続きます
「図16-1 翻訳の概念」の説明

16.3 XLIFFオプションの使用

次の各項では、ファイルの翻訳でのXLIFFオプションの使用について説明します。

16.3.1 テンプレートからのXLIFFの生成

単一のテンプレート・ファイルのXLIFFを生成するには、以降の各項で説明する2つの方法があります。

16.3.1.1 Template BuilderからのXLIFFの生成


注意:

この手順は、BI Publisher Template Builder for Microsoft Wordがインストールされていることを想定しています。Microsoft Wordのアドインのダウンロードの詳細は、第5章「Template Builder for Wordを使用したRTFテンプレートの作成」を参照してください。


Template BuilderからXLIFFを生成するには:

  1. Template Builder for WordがインストールされているMicrosoft Wordでテンプレートを開きます。

  2. 「Template Builder」タブの「ツール」グループで「翻訳」をクリックし、次に「テキストの抽出」をクリックします。

    BI Publisherによって、テンプレートから翻訳可能文字列が抽出され、XLIFF(.xlf)にエクスポートされます。

  3. XLIFFをローカル・ディレクトリに保存します。

16.3.1.2 レイアウトの「プロパティ」ページからのXLIFFの生成

レポート・レイアウト・テンプレート用、またはスタイル・テンプレートおよびサブ・テンプレート用のXLIFFファイルを生成できます。

レポート・レイアウト・テンプレート用のXLIFFファイルを生成する手順は次のとおりです。

  1. カタログ内のレポートにナビゲートし、これを編集するために「編集」をクリックして開きます。

  2. レポートのレイアウトのサムネイル・ビューで、レイアウト(RTFまたはXPT)の「プロパティ」リンクをクリックして、「レイアウト プロパティ」ページを開きます。

  3. 翻訳」リージョンで、「翻訳の抽出」をクリックします。

    BI Publisherによって、テンプレートから翻訳可能文字列が抽出され、XLIFF(.xlf)ファイルにエクスポートされます。

  4. XLIFFファイルをローカル・ディレクトリに保存します。

スタイル・テンプレートおよびサブ・テンプレート用のXLIFFファイルを生成する手順は次のとおりです。

  1. カタログ内のスタイル・テンプレートまたはサブ・テンプレートにナビゲートし、「編集」をクリックして「テンプレート・マネージャ」を開きます。

  2. 翻訳」リージョンで、「翻訳の抽出」をクリックします。

    BI Publisherによって、テンプレートから翻訳可能文字列が抽出され、XLIFF(.xlf)ファイルにエクスポートされます。

  3. XLIFFファイルをローカル・ディレクトリに保存します。

16.3.2 XLIFFの翻訳

XLIFFファイルのダウンロード後は、翻訳プロバイダに送信するか、またはテキスト・エディタを使用して各文字列に対する翻訳を入力できます。XLIFFファイルの編集方法の詳細は、第15.2.2項「XLIFFファイルの構造」を参照してください。

翻訳可能文字列は、表ヘッダーやフィールド・ラベルなど、発行レポートに表示される、テンプレート内の任意のテキストです。実行時にデータから設定されるテキスト、およびMicrosoft Wordフォームの各フィールドに指定したテキストは翻訳不可です。

テンプレートXLIFFファイルは、必要な数の言語に翻訳し、それらの翻訳をオリジナル・テンプレートに関連付けることができます。第16.3.3項「BI Publisherへの翻訳済XLIFFのアップロード」を参照してください。

16.3.3 BI Publisherへの翻訳済XLIFFのアップロード

翻訳済XLIFFをアップロードする手順は次のとおりです。

  1. カタログ内のレポート、サブ・テンプレートまたはスタイル・テンプレートに移動し、「編集」をクリックしてこれらを開き、編集します。

    レポートの場合のみ:

    レポートのレイアウトのサムネイル・ビューで、レイアウトの「プロパティ」リンクをクリックして、Template Managerを開きます。

  2. 「翻訳」リージョンで、「アップロード」ツールバー・ボタンをクリックします。

  3. 「翻訳ファイルのアップロード」ダイアログ(図16-2に示す)で、ローカル・ディレクトリ内のファイルを見つけ、この翻訳に対応する「ロケール」を選択します。

    図16-2 「テンプレート・ファイルのアップロード」ダイアログ

    図16-2の説明が続きます
    「図16-2 「翻訳ファイルのアップロード」ダイアログ」の説明

  4. 「OK」をクリックして、ファイルをアップロードし、「翻訳」テーブルで参照します。

16.4 ローカライズ済テンプレート・オプションの使用

ローカライゼーションが異なると表示するレポートのレイアウトも変えて設計する必要がある場合は、そのロケール用に設計および翻訳した新しいRTFファイルを作成し、そのファイルをテンプレート・マネージャにアップロードできます。


注意:

ローカライズ済テンプレート・オプションは、XPTテンプレートではサポートされません。


次の各項では、ローカライズ済テンプレート・オプションの使用について説明します。

16.4.1 ローカライズ済テンプレート・ファイルの設計

基本テンプレート・ファイルの作成で使用したツールと同じものを使用して文字列を翻訳し、ロケールに適したレイアウトにカスタマイズします。

16.4.2 BI Publisherへのローカライズ済テンプレートのアップロード

ローカライズ済テンプレートをアップロードする手順は次のとおりです。

  1. カタログ内のレポート、サブ・テンプレートまたはスタイル・テンプレートに移動し、「編集」をクリックしてこれらを開き、編集します。

    レポートの場合のみ:

    レポートのレイアウトのサムネイル・ビューで、レイアウトの「プロパティ」リンクをクリックして、Template Managerを開きます。

  2. 「テンプレート」リージョンで、「アップロード」ツールバー・ボタンをクリックします。

  3. 「テンプレート・ファイルのアップロード」ダイアログ(図16-3に示す)で、ローカル・ディレクトリ内のファイルを見つけて、「テンプレート・タイプ」でrtfを選択し、このテンプレート・ファイルに対応する「ロケール」を選択します。

    図16-3 「テンプレート・ファイルのアップロード」ダイアログ

    図16-3の説明が続きます
    「図16-3 「テンプレート・ファイルのアップロード」ダイアログ」の説明

  4. 「OK」をクリックして、ファイルをアップロードし、「テンプレート」表に表示します。