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Oracle® Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisionsプラットフォーム開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B72429-01
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8 Javaスマート・クライアントのJSPタグの使用

この章では、インライン・サービスをJavaスマート・クライアントのJSPタグと統合する方法について、CrossSellインライン・サービスを例に説明します。

Webアプリケーションをデプロイ済インライン・サービスと統合する便利な方法として、JSPクライアント統合タグを使用する方法があります。JSPを使用すると、埋込みのJavaを使用する対話型Webページを作成できます。用意されているJSPタグは、前の章で説明したJavaスマート・クライアントがベースになっています。

JSPタグを使用するときのオーバーヘッドは無視できます。また、このタグには、スマート・クライアントを同一セッションで自動的に再利用する機能があるためパフォーマンスが向上します。JSPタグを使用してJavaスマート・クライアントが作成されると、同じ名前とプロパティを持つクライアントが存在してクローズされていないかどうかがチェックされます。存在する場合は、そのクライアントが自動的に再利用されます。存在しない場合は、新しいクライアントが作成されます。

スマート・クライアントのJSPタグの詳細は、デシジョン・スタジオのオンライン・ヘルプを参照してください。

この章には次のトピックが含まれます:

8.1 作業前の準備

JSPクライアント統合タグで作業を行う前に、次の作業を実行する必要があります。

  1. Java Development Kit (JDK)をインストールし、JAVA_HOME環境変数にそのインストール場所を設定します。JDKは次のサイトから取得できます。

    http://developers.sun.com/downloads

    サポートされるバージョンの詳細は、第6.4項「システム要件と動作保証情報」に掲載されているドキュメントを参照してください。

  2. Oracle RTDファイルをインストールし、Oracle RTDをアプリケーション・サーバーにデプロイします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

  3. Javaスマート・クライアントのサンプルは、サンプルのCrossSellインライン・サービスと連携して動作します。そのため、最初にOracle RTD DatabaseにCrossSellのサンプル・データを移入してから、デシジョン・スタジオを使用してCrossSellインライン・サービスをデプロイする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisions管理者ガイド』のCrossSellサンプル・データの移入に関する項を参照してください。インライン・サービスのデプロイについては、第III部「デシジョン・スタジオ・リファレンス」を参照してください。

  4. Real-Time Decision Serverを起動します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisions管理者ガイド』を参照してください。

8.2 Javaスマート・クライアントのJSPタグによるインライン・サービスとの統合

一般的に、Javaスマート・クライアントを使用した統合は、次の手順に従って実行します。

  1. プロパティ・ファイルを準備します。

  2. InvokeタグまたはAsyncInvokeタグを使用して、サーバーへのリクエストを作成します。

  3. レスポンス情報をアドバイザから収集して分析します。

  4. 接続を切断します。

スマート・クライアントのJSPタグを使用した統合サンプル・コードが、RTD_HOME\client\Client Examples\JSP Client Example\example.jspに用意されています。

8.3 JSPスマート・クライアント・サンプルのデプロイ


注意:

Real-Time Decision Serverのポートが8080ではない場合、JSPスマート・クライアント・サンプルをデプロイする前に、次に示すように、クライアント・プロパティ情報を編集する必要があります。

  1. WinZipまたはWinRARを使用して、RTD_HOME\client\Client Examples\JSP Client Example\sdclient-test.warを開きます。

  2. sdclient-test.warclient\sdclient.propertiesを開きます。

  3. 次のエントリを検索します。

    HTTP1.url = http://localhost:8080
    
  4. 使用しているReal-Time Decision Serverのホストとポートに一致するようにURLのlocalhost:8080を変更します。

  5. ファイルをsdclient-test.warに保存します。


この項では、簡単なコマンドライン・アプリケーションに統合されたCrossSellインライン・サービスを使用して、統合にスマート・クライアントを使用する方法について説明します。JSPスマート・クライアント・サンプルをアプリケーション・サーバーにデプロイするには、次の各項の手順に従う必要があります。

この項には次のトピックが含まれます:

8.3.1 WebLogicへのJSPスマート・クライアント・サンプルのデプロイ

WebLogicにJSPスマート・クライアント・サンプルをデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. http://weblogic_host:port/consoleのURLから、Oracle RTDドメインのWebLogic Server管理コンソールにアクセスします。ログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名とパスワードを入力します。

  2. 左側のツリーで、「デプロイ」をクリックします。

  3. インストール」をクリックします。「インストール」ボタンを有効にするには、最初に「ロックして編集」のクリックが必要になる場合があります。

  4. RTD_HOME/client/Client Examplesに移動して「JSP Client Example」を選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールする」を選択して、「次へ」をクリックします。

  6. 「オプション設定」ページで、「名前」に「JSPClientExample」と入力します。「次へ」をクリックします。

  7. 設定を確認して「終了」をクリックします。

  8. 「保存」「変更のアクティブ化」をクリックします。

  9. 「デプロイメント」の表でJSPClientExampleアプリケーションを選択し、「起動」→ 「すべてのリクエストを処理」をクリックして、アプリケーションを起動します。メッセージが表示されたら、「はい」をクリックします。アプリケーションが実行中になります。

  10. アプリケーションにアクセスするには、Webブラウザを起動して、次の場所に移動します:

    http://weblogic_host:port/sdclient-test/example.jsp

    表示される最初のWebページで、ユーザー名とパスワードの入力を求められます。ユーザー名とパスワードを入力すると、図8-1のような、サービスのコールをシミュレートするWebページが表示されます。

    図8-1 JSPスマート・クライアント・サンプル: 顧客IDの入力

    図8-1の説明が続きます
    「図8-1 JSPスマート・クライアント・サンプル: 顧客IDの入力」の説明

  11. 顧客ID(たとえば、5)を入力し、「OK」をクリックします。図8-2に示すように、レスポンス・ページが表示され、コールを終了するオプションとオファーが表示されます。

    図8-2 JSPスマート・クライアント・サンプル: オファーの表示

    図8-2の説明が続きます
    「図8-2 JSPスマート・クライアント・サンプル: オファーの表示」の説明

  12. オファーのリンクをクリックするか、「End this call」をクリックします。