Oracle® Fusion Middleware Oracle Real-Time Decisionsデシジョン・センター・ユーザーズ・ガイド 11gリリース1 (11.1.1) B72430-01 |
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デシジョン・センターは、デプロイしたインライン・サービスで収集される構造やデータをビジネス・ユーザーが検索、変更および調査するためのシン・クライアント・ツールです。また、インライン・サービスの変更や、Real-Time Decision Serverへのインライン・サービスの再デプロイを可能にする数多くのレポートやエディタを備えています。
デシジョン・センターには、インライン・サービス・ナビゲータ、ツールバー、およびタブとサブタブの3つのナビゲート方法があります。
この章には次のトピックが含まれます:
任意のコンピュータからデシジョン・センターにアクセスするには、Webブラウザを起動して、http://
server_name
:
port
/ui
に移動します。
Oracle Real-Time Decisionsアプリケーション・ポートは、通常、9704
です。
「サインイン」ウィンドウで、ユーザー名とパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。
1つ以上のインライン・サービスをデプロイした場合は、インライン・サービスを開きます。
デシジョン・センターの左ペインには、インライン・サービスを構成する各要素をツリー構造で示すインライン・サービス・ナビゲータがあります。
インライン・サービス・ナビゲータで任意の要素をクリックすると、その要素に対応するレポートが右側の表示ペインに表示されます。
図1-1にインライン・サービス・ナビゲータを示します。
タスクの多くは、デシジョン・センターのツールバーを使用して実行できます。表1-1は、デシジョン・センターのツールバーのアイコンを示します。
表1-1デシジョン・センターのツールバーのアイコン
アイコン | クリックした場合の動作 |
---|---|
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前のオブジェクトを選択する |
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次のオブジェクトを選択する |
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インライン・サービスを選択する |
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パースペクティブを選択する |
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インライン・サービスを別のデプロイ状態に昇格する |
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インライン・サービスを再デプロイする |
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変更を破棄する |
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現在のレポート・ページを印刷する |
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新しいフィルタリング・ルールを作成する |
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新しいスコアリング・ルールを作成する |
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フィルタリング・ルールを削除する(フィルタリング・ルールがアクセスされている場合に表示) |
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スコアリング・ルールを削除する(スコアリング・ルールがアクセスされている場合に表示) |
注意: デシジョン・センター・レポートを印刷する際は、ブラウザの印刷アイコンやメニューの印刷オプションなど、ブラウザの印刷オプションを使用しないでください。 |
デシジョン・センターでは、複数のパースペクティブでインライン・サービスを操作できます。パースペクティブは、デシジョン・センターの初期レイアウトを定義します。各パースペクティブは、特定のタイプのタスクを実行するための機能セットを備えており、特定のリソース・タイプを操作します。パースペクティブは、インライン・サービスの要素のうちどれを可視化するか、およびその要素に関連付けられたどのレポートを可視化するかを制御します。
デシジョン・センターには、検索、デザインおよび一覧の3つのパースペクティブがあります。インライン・サービス・ナビゲータは、使用しているパースペクティブに応じて変化します。
独自のパースペクティブを定義すれば、可視化する要素とレポートをさらに詳細に制御できます。
この項には次のトピックが含まれます:
検索パースペクティブは、インライン・サービスのレポート表示です。これにより、ビジネス・アナリストはOracle RTD Decisionsの主要要素を調べることができます。
デザイン・パースペクティブにより、ビジネス・アナリストはインライン・サービスの分析のほかに、インライン・サービスの変更も実行できます。
次のような変更を実行できます。
スコアリングおよびフィルタリング・ルールを調整して作成します。
デシジョンに対するパフォーマンス・メトリックの重み付けを調整します。
デシジョンのセグメントを追加または削除します。
選択肢と選択肢グループの適格性ルールを変更します。
選択肢と選択肢グループのフィルタリング・ルールを変更します。
インライン・サービスを別のサーバーにデプロイします。
インライン・サービスを変更した後に再デプロイします。
変更を実行できるのは、(「インライン・サービスの選択」ウィンドウで)インライン・サービスが編集用に開かれており、デザイン・パースペクティブが指定されている場合のみです。
一覧パースペクティブは、インライン・サービスを経営者の視点から見るためのものです。
一覧パースペクティブは、インライン・サービスに含まれる要素とレポートのハイレベル・サマリーを示します。
デシジョン・センターの機能とレポートについて説明するために、このガイドでは、Oracle Real-Time Decisionsに付属している抱合せ販売の例を使用します。この例をデプロイしてデシジョン・センターの機能を確認するには、システム管理者に問い合せてください。
このCrossSellインライン・サービスの例は、ある金融サービスのコンタクト・センターにおける抱合せ販売と顧客維持に関するデシジョンを単純な形で実装するものです。センターで電話を受けると、顧客および連絡先チャネルに関する情報が入力されます。
この顧客に関する既知の情報を元に、顧客への抱合せ販売のオファーが選択されます。そのオファーの成否が追跡され、サーバーに送信されます。その結果、抱合せ販売のオファーの向上に役立つフィードバックが基礎となるデシジョン・モデルに追加されます。
CrossSellの例を参考に、デシジョン・センターのレポートについて詳しく説明していきます。
ユーザーは、レポート・ヘッダーの「時間ウィンドウ」パラメータおよび「不完全な時間ウィンドウの表示」パラメータを選択することにより、多くのデシジョン・センター・レポートで期間を選択できます。
デシジョン・センター・ユーザーは、次で得られた情報をレポートできます。
特定の時間ウィンドウ: 「時間ウィンドウ」リスト値からの選択
現在の時間ウィンドウのみ: 「時間ウィンドウ」リスト値からの選択および「不完全な時間ウィンドウの表示」の選択
現在の時間ウィンドウ+前の時間ウィンドウの特殊なケース: 「時間ウィンドウ」リスト値からの現在の時間ウィンドウの選択および「不完全な時間ウィンドウの表示」の選択解除
この項では、様々なレポートに出現する可能性がある値についての補足情報を説明します。
次のパフォーマンス・カウントの例に示すように、多くのデシジョン・センター・レポートでは、レポート・ヘッダーでパーティション属性値を選択することによって、結果をフィルタ処理できます。
これらのレポートでは、パーティション属性に対するフィルタリング・リスト値の「(なし)」という値は、その属性に対してnull値が1回以上提示されたことを示します。