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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer Desktopユーザーズ・ガイド
11gリリース1 (11.1.1)
E51908-01
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5 Discoverer Desktopでの作業

この章では、Discoverer Desktopでデータを分析するための基本的な作業手順について説明します。

この章の項目は次のとおりです。

5.1 Discoverer Desktopツールを使用したデータ分析

Discoverer Desktopの「ツール」メニューには、データ分析用の様々なツールが表示されます。たとえば、条件、データのソート、計算などの作成と管理に使用するツールがあります(次の図5-1を参照)。

ツールを使用して定義するワークブックの動作は、ツール定義と呼ばれます。ツール定義の例を次に示します。

図5-1 「ツール」メニュー

図5-1についてはこの前後の文章で説明します

「ツール」メニューからオプションを選択すると、そのツール用に事前に作成した定義が表示されます。ツール定義のオンとオフを切り替えるには、ツールのダイアログ・ボックスで定義名の左にチェックマークを追加するか、表示されているチェックマークを削除します。

ツール定義をオンにすると、その定義がテーブルまたはクロス集計のデータに適用されます。適用結果はツールの仕様に従って表示されます。たとえば、「条件」をオンに(適用)すると、データがフィルタ処理されて、表示対象として指定した情報のみが表示されます。同様に、「総計」ツールを使用して総計定義セットをオンにすると、データの小計と総合計が計算されて表示されます。

ツール定義をオフにすると、データは元のフォーマットに戻ります。たとえば、「条件」をオフにすると、その条件により以前にフィルタ処理されたデータが再表示され、「総計」をオフにすると小計と総合計なしでデータが再表示されます。

図5-2 「条件」ダイアログ・ボックス

図5-2についてはこの前後の文章で説明します

図5-2の要点:
a. このパネルは、以前に作成した条件、またはDiscovererマネージャにより使用可能にされている条件を示しています。選択されているチェック・ボックスは、その条件がアクティブになっていることを示します。選択が解除されているチェック・ボックスは、条件がアクティブになっていないことを示します。

5.1.1 特定アイテムのツール定義の表示

ツール定義を作成するときに、その定義をすべてのデータ・アイテムに割り当てるか単一アイテムに割り当てるかを選択します。「表示」ドロップダウン・メニューを使用すると、各種アイテムに割り当てられている定義を確認できます(次の図5-3を参照)。

図5-3 「条件」ダイアログ・ボックスに表示する定義の選択

図5-3についてはこの前後の文章で説明します

異なるアイテムの定義を表示する手順は、次のとおりです。

  1. 「表示」ドロップダウン・リストの下矢印をクリックします。

  2. リストからアイテムを1つ選択します。

ダイアログ・ボックスには、ドロップダウン・リストで選択したアイテムに関する定義のリストが表示されます。ワークシートに関するすべての定義を表示するには、「すべてのアイテム」を選択します。現在オンになっている定義のみを表示するには、「使用中」を選択します。

図5-4 特定のアイテムに適用する定義の選択

図5-4についてはこの前後の文章で説明します

図5-4の要点:
a. この図では、「Year」アイテムに適用される条件のみが表示されます。

5.1.2 新規ツール定義の作成

各ツールには独自の機能がありますが、新規定義を作成する最初の作業は同じです。

新規定義を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 対応するメニューからツールを選択します。

    そのツールのダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「新規」ボタンをクリックします。

    そのツールの新規定義を作成するためのダイアログ・ボックスが表示されます。

「新規」ダイアログ・ボックスは、ツールごとに異なります。各ツールの新規定義を作成する方法の詳細は、この章で後述します。

5.1.3 既存のツール定義の編集

ツール定義を編集するには、最初に定義のリストから選択する必要があります。

  1. 対応するメニューからツールを選択します。

    そのツールのダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. リストから定義を選択します。

    図5-5 「条件」ダイアログ・ボックス

    図5-5についてはこの前後の文章で説明します

    図5-5の要点:
    a. この例では、条件「Department is Video Rental or Video Sale」が選択されています。
  3. 「編集」(または「表示」)ボタンをクリックします。

    定義編集用のダイアログ・ボックスが表示されます。

    定義編集用のダイアログ・ボックスは、ツールごとに異なります。各ツールの定義を編集する方法の詳細は、この章で後述します。


注意:

定義を編集しても、編集結果がデータに自動的に適用されることはありません。定義をデータに適用するには、その定義の左にチェックマークが付いている必要があります。

5.1.4 ツール定義の削除

定義は削除できますが、単にオフにすることもできます。これにより、後で必要になった場合に、その定義をオンに戻すのみで使用できます。削除された定義は、永続的に消去されます。定義を削除した後で再使用する必要が生じた場合は、その定義を新しく再作成する必要があります。


注意:

Discovererマネージャにより作成されたアイテムは削除できません。

既存のツール定義を削除する手順は、次のとおりです。

  1. 対応するメニューからツールを選択します。

    そのツールのダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 定義のリストで定義をクリックします。

  3. 「削除」ボタンをクリックします。

    定義が定義リストから削除されます。

5.2 データの例外の検出

典型的な分析作業は、特定の金額と一致または超過している数値データ(つまり、残りのデータに対する例外データ)を検出することです。たとえば、全国チェーンの店舗のうち年間利益が$10,000を超えている全店舗を検出する場合を考えます。

データの例外を検出するには、次の2つの手順があります。

どちらの手順にも「例外」ダイアログ・ボックスを使用します。図5-6に、例を示します。

図5-6 ワークシートへの例外分析の適用

図5-6についてはこの前後の文章で説明します

図5-6の要点:
a. 選択した例外のフォーマットが、ワークシートのデータに適用されます。
b. この例外では、アイテム「Profit SUM」の値が$60,000以上のセルが緑で表示されます。

例外をオンにする手順は、次のとおりです。

  1. 「フォーマット」「例外」を選択します。

    「例外」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスには、定義済の例外が表示されます。

    図5-7 「例外」ダイアログ・ボックス

    図5-7についてはこの前後の文章で説明します
  2. 例外定義の左にあるチェック・ボックスをクリックします。チェック・ボックスに、選択されていることを示すチェックマークが表示されます。

    前述の例では、例外「Profit SUM >= 60000」がオンになっています。

  3. 「OK」をクリックします。

    Discovererによりデータが分析され、例外データが検出され、例外定義のフォーマットに従って表示されます。


    注意:

    同じデータ・アイテムに関して多数の例外を作成できます。ただし、例外が相互に競合しないようにする必要があります。

例外をオフにする手順は、次のとおりです。

  1. 「フォーマット」「例外」を選択します。

    「例外」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 例外のボックスをクリックしてチェックマークを削除します。

  3. 「OK」をクリックします。例外がオフになり、分析から除外されます。

5.2.1 新規例外の作成

新規例外を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「フォーマット」「例外」を選択します。

    「例外」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「新規」ボタンをクリックします。

    新規の例外を作成するための「例外の書式」ダイアログ・ボックスが表示されます。

図5-8 「例外の書式」ダイアログ・ボックス

図5-8についてはこの前後の文章で説明します

新規例外の作成手順は、例外の定義とその書式の定義という2段階に分かれています。ダイアログ・ボックスの上部で例外を定義し、下部で書式を定義します。

例外定義を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 左端のドロップダウン・ボタンをクリックしてデータ・アイテムのリストを表示します。

    図5-9 例外アイテムの選択

    図5-9についてはこの前後の文章で説明します
  2. 例外の検出対象とするデータ・アイテムを選択します。

  3. 例外式のドロップダウン・ボタンをクリックし、「が次の間」または「が次より大きい」など、必要な式を選択します。

    図5-10 例外式の選択

    図5-10についてはこの前後の文章で説明します

    次の表に、例外に対して定義できる式のタイプの例を示します。

    検出する例外 使用する式 コメント
    特定の値より大きい値 「が次より大きい」<値>

    たとえば、「が次より大きい」と「10,000」。

    「が次より大きい」例外では、指定した値以上のデータが検出されます。この例では、10,000以上の値が選択されます。
    アルファベット順で他のテキストより後のテキスト 「が次より大きい」<テキスト>

    たとえば、「が次より大きい」と「New York」では、New Yorkとアルファベット順でそれより後の名前がすべて検出されます。

    テキストとして任意のワードまたはテキスト・アイテムを指定できます。
    特定の値より小さい値 「が次より小さい」<値>

    たとえば、「が次より小さい」と「10,000」。

    「が次より小さい」例外では、指定した値以下のデータが検出されます。この例では、10,000以下の値がハイライトされます。
    アルファベット順で他のテキストより前のテキスト 「が次より小さい」<テキスト>

    たとえば、「が次より小さい」と「New York」では、New Yorkとアルファベット順でそれより前の名前がすべて検出されます。

    名前として任意のワードまたはテキスト・アイテムを指定できます。
    2つの値(テキストまたは数値)の間にある値 「が次の間」<下限値>および<上限値>

    たとえば、5000と10,000の間にある数値、JonesとSmithの間にあるテキストまたは95000と96000の間にある郵便番号など。

    「が次の間」例外では、下限値以上で上限値以下のデータが検出されます。2つの値の間にあるデータがハイライトされます。この例外は、テキスト・アイテムと数値アイテムの両方に適用されます。たとえば、95000から96000の郵便番号がハイライトされます。

    英字Cで始まるすべての名前など、アルファベット順で範囲内にあるテキストをすべて検索するには、下限値としてCa、上限値としてCzと入力します。

    一致する値または名前 「が次と等しい」<値>

    たとえば、「が次と等しい」と「New York」では、名前New Yorkを持つデータがすべて検出されます。

    値として任意の数値またはテキスト・アイテムを指定できます。値とデータは完全に一致する必要があります。

  4. 「例外の書式」ダイアログ・ボックスの右側にあるボックスに、例外の数値またはテキストを入力します。式「が次の間」の場合は、下限上限の入力用に2つのボックスが表示されます。

    図5-11 例外値の入力

    図5-11についてはこの前後の文章で説明します

「Region」など、離散値を持つデータ・アイテムを選択し、式「が次と等しい」を選択した場合、値を入力する必要はありません。2番目のボックスのドロップダウン・ボタンをクリックするのみで、そのアイテムの値リストが表示されます。

たとえば、サンプルの「Vidstore」ワークブックの場合、「Region」には3つの値「Central」、「East」および「West」があります。「Region」と「が次と等しい」を選択してドロップダウン・ボタンをクリックすると、選択肢として「Central」、「East」および「West」が表示されます。

例外のフォーマットを設定する手順は、次のとおりです。

  1. ダイアログ・ボックスの下部から例外の表示オプションを選択します。

    図5-12 「例外」ダイアログ・ボックス

    図5-12についてはこの前後の文章で説明します

    図5-12の要点:
    a. 「サンプル」ボックスに、ワークシートのテキストの外観が表示されます。
    b. テキスト・フォント、サイズおよびスタイルを設定するためのオプション。
    c. テキストの文字位置を設定するためのオプション。
    d. テキストの色と背景色を設定するためのオプション。
  2. 「OK」をクリックします。

    「例外」ダイアログ・ボックスが再表示され、新規の例外がリストされます。例外の左にあるチェック・ボックスをクリックしてオンにし、「OK」をクリックすると、この例外がデータに適用されます。

    図5-13 新規例外

    図5-13についてはこの前後の文章で説明します

5.2.2 例外の編集

例外を編集する手順は、次のとおりです。

  1. 「例外」ダイアログ・ボックスで「例外の書式」を選択します。

    図5-14 編集する例外の選択

    図5-14についてはこの前後の文章で説明します

    この例では、例外「60000より大きいProfit SUM」が選択されています。ボックスの下部にある「説明」は、現行の例外とその書式を示します。

  2. 「編集」ボタンをクリックします。「例外の書式」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-8)。

  3. 必要に応じて、例外を変更します。

  4. 「OK」をクリックして変更内容を保存します。

編集した例外をデータ・アイテムにすぐに適用する場合は、オンになっている(例外の左にあるチェック・ボックスが選択されている)ことを確認して「OK」をクリックします。

5.3 数値データの総計

数値アイテムを使用して作業する場合、通常は、各種のデータ合計を表示する必要があります。「総計」ツールを使用すると、数値の行と列の合計値、平均値と標準偏差、小計と総合計の計算などができます。「総計」ツールでは、合計が適切な表示位置に自動的に配置されます。

次に例を示します。

図5-15 ワークシート行のクロス集計の合計

図5-15についてはこの前後の文章で説明します

図5-15の要点:
a. 通常のクロス集計ワークシート。
b. 同じクロス集計ワークシートの行に総計を使用したもの。1998年、1999年および2000年について、各地域(「Central」、「East」および「West」)の総合計が計算されます。

図5-16 列に総計のあるワークシート

図5-16についてはこの前後の文章で説明します

図5-16の要点:
a. 計算される値。他の選択肢には「平均値」、「件数」などがあります。
b. ワークシートに表示されるアイテム・ラベル。
c. 計算が実行されるアイテム。
d. 総計は、すべての値の総合計として計算されます。また、総計を小計として計算することもできます。
e. ワークシートに表示される総合計。
f. このワークシートでは、地域ごとに総計がサブグループ化されており、地域別に総計が表示されます(前述のdを参照)。

図5-17 クロス集計上の複数の総計

図5-17についてはこの前後の文章で説明します

図5-17の要点:
a. 2つの総計がアクティブになっています。「すべてのアイテムProfit SUMの合計値」には、「Profit SUM」列の合計が表示されます。「すべてのアイテムSales SUMの合計値」には、「Profit Sales」列の合計が表示されます。
b. クロス集計ワークシート上の「すべてのアイテムProfit SUMの合計値」アイテム。
c. クロス集計ワークシート上の「すべてのアイテムSales SUMの合計値」アイテム。

2つの総計は同じ行に表示されます。クロス集計で複数の総計がアクティブになっている場合は、同じ行に表示されます。

テーブルまたはクロス集計に総計または小計を表示する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「総計」を選択します。

    「総計」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスには、定義済の総計が表示されます。

    図5-18 「総計」ダイアログ・ボックス

    図5-18についてはこの前後の文章で説明します
  2. 総計定義の左にあるチェック・ボックスをクリックしてチェックマークを表示します。

  3. 「OK」をクリックします。総計が計算され、テーブルまたはクロス集計に表示されます。

データから総計を削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「総計」を選択します。

    「総計」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 選択されているチェック・ボックスをクリックします。

  3. 「OK」をクリックします。総計がテーブルまたはクロス集計から削除されます。

5.3.1 新規総計定義の作成

新規の総計定義を作成する操作は、次の4つの基本的な手順に分かれています。

  • 計算する総計の選択

  • 総計のタイプと、テーブルまたはクロス集計上での位置の選択

  • 総計列または行のラベルの作成

  • 総計列または行のフォーマットの定義

新規の総計定義を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「総計」を選択します。

    「総計」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-18)。

  2. 「新規」ボタンをクリックします。

    新規総計用の「総計」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図5-19 「総計」ダイアログ・ボックス

    図5-19についてはこの前後の文章で説明します
  3. 左端のドロップダウン・ボタンをクリックして総計のリストを表示します。

    図5-20 計算する総計の選択

    図5-20についてはこの前後の文章で説明します
  4. ドロップダウン・リストから、データの総計のタイプを選択します。

    オプション 説明
    合計値 すべての値を加算します。
    平均値 すべての値を加算し、結果を値の数で割ります。
    件数 値の総数をカウントします。
    重複を除いた件数 一意な値の総数をカウントします。
    最小値 最低値を返します。
    最大値 最高値を返します。
    標準偏差 標準偏差を算出します(標準偏差は、値の分散の平方根です)。
    平方偏差 分散を計算します(分散は、偏差の平方和を値の総数で割ったものです)。
    総パーセント 行または列の総合計を計算し、現在の行または列の総合計に占めるパーセンテージを求めます。

  5. ドロップダウン・ボタンをクリックして、総計の対象となるデータ・ポイントを選択します。

    図5-21 総計するデータ・ポイントの選択

    図5-21についてはこの前後の文章で説明します

    すべてのデータ・ポイント: 該当するデータ・ポイントのセットごとに総計が表示されます。たとえば、テーブルに2つの数値データ・ポイント列が含まれている場合は、両方の列に総計が表示されます。ただし、総計のタイプに該当しないデータ・ポイントは表示されません。

    前述の例では、「Region」はデータ・ポイント・セットですが、「Central」を「East」に加算するなど、「Region」データ・ポイントを合計しても意味がありません。この場合は、「すべてのデータ・ポイント」を選択しても、「Region」は合計されません。

    特定の数値データ・ポイント(この例の「Profit SUM」など): 選択したデータ・ポイント・セットの総計が表示されます。

    数値以外のデータ・ポイント(この例の「Region」など): 数値以外のデータ・ポイント・セットを選択すると、最初のドロップダウン・リストには、数値以外のデータ・ポイントに適用される総計のオプションのみが表示されます。たとえば、「Region」を選択した場合、地域を合計しても意味がありません。数値以外のデータ・ポイントに意味を持つ総計は、「件数」、「重複を除いた件数」、「最大値」および「最小値」のみです。


    注意:

    ワークシートに計算が含まれている場合に「すべてのデータ・ポイント」オプションを選択すると、計算が総計に適用されます。計算は総計に含まれません(第5.3.2項「総計と計算」を参照)。

  6. 総計データ用に「配置」オプションを1つ選択します。

    下端での総計: 列の総合計が計算され、テーブルまたはクロス集計の最終行の下に表示されます。

    右端での総計: 行の総合計が計算され、クロス集計の最終列の右に表示されます。(このオプションを使用できるのは、クロス集計の「総計」ダイアログ・ボックスのみです。)

    グループごとの小計: 列の小計が計算され、選択したアイテムの新規の値ごとに表示されます。ドロップダウン・リストからアイテムを選択します。たとえば、「Region」の小計は、各地域のデータの終わりに表示されます。

    図5-22 小計の配置の選択

    図5-22についてはこの前後の文章で説明します
  7. 総計データのラベルを入力します。

    ラベルのドロップダウン・メニューをクリックし、タイトル用のオプションを追加選択できます。

    図5-23 総計のラベルの作成

    図5-23についてはこの前後の文章で説明します

    図5-23の要点:
    a. ここをクリックしてラベルを入力します。
    b. また、このドロップダウン・リストから各種システム値を選択して、ラベルに追加することもできます。

ドロップダウン・リストからシステム値を選択すると、ラベル・テキストへの挿入時にラベルにテキスト・コード(&Itemや&Valueなど)が追加され、データの変化に応じて変更できるラベルが生成されます。テーブルまたはクロス集計上の実際のラベルには、アンパサンド(&)は表示されません。また、ItemやValueなどの単語のかわりに、テーブルまたはクロス集計から適切な名前が挿入されます。

次の表に例を示します。

オプション サンプル・ラベル
アイテム名の挿入 &Itemからの最新データ 「Region」からの最新データ
データ・ポイント名の挿入 &Dataの実績最上位者 「Profit Sum」の実績最上位者
値の挿入 &Valueの総収入 「Central」の総収入
ラベルの自動生成 合計値 合計値。自動ラベルは、計算のタイプ(「合計値」、「件数」、「標準偏差」など)です。

すべてのデータ・ポイントの総計を計算する場合(ダイアログ・ボックスの上部で選択)、該当する名前ごとにラベルを表示できます。たとえば、2つのアイテムの総計を計算する場合に「アイテム名の挿入」(&Name)を選択すると、データまたはクロス集計には両方のアイテム名のラベルが表示されます。

ラベルからオプションを削除するには、ダイアログ・ボックスでラベル・テキストをクリックし、通常のテキストと同様に編集します。

  1. ラベルが長すぎて列に全体が表示されないように思われる場合は、「ワードラップ」をクリックします。

  2. 「フォーマット」ボタンをクリックして総計データのフォーマットを設定します。「フォーマット」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。

    「総計」ダイアログ・ボックスが再表示され、新規の総計定義がリストされます。

5.3.2 総計と計算

総計を作成すると、計算を総計する場合に、その計算が総計に適用されます。計算は総計されません。

たとえば、図5-24では、「Profit」アイテムは計算「Sales SUM / Cost SUM」です。「Profit」の合計値は$3.23($1,150,603 / 356,087)で、$9.70($3.20 + $3.23 + $3.27)ではありません。

図5-24 計算(Profit)でのワークシートの総計

図5-24についてはこの前後の文章で説明します

注意:

Discoverer Desktopで計算を総計に適用するのではなく、計算を総計する必要がある場合は、Discovererマネージャに問い合せてください。

5.3.3 総計定義の編集

総計定義を編集する手順は、次のとおりです。

  1. 「総計」ダイアログ・ボックスで編集する定義を選択します。

  2. 「編集」ボタンをクリックします。「総計」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-25)。

    図5-25 「総計」ダイアログ・ボックス

    図5-25についてはこの前後の文章で説明します
  3. 必要に応じて定義を変更します。

  4. 「OK」をクリックします。これで総計定義の編集は完了です。

5.4 パーセンテージの使用

典型的なデータ分析作業は、アイテムのパーセンテージを計算することです。Discoverer Desktopでパーセンテージを計算するには、「ツール」メニューの「パーセンテージ」オプションを使用します。


注意:

データの丸めにより、パーセンテージを合計しても100にならない場合があります。切り下げる桁数は、データに指定した小数点以下の桁数に応じて異なります。データに対して小数点以下の桁数を設定するには、「データのフォーマット」ダイアログ・ボックスを使用します。

図5-26 クロス集計ワークシートでのパーセンテージの使用

図5-26についてはこの前後の文章で説明します

図5-26の要点:
a. ワークシートには、パーセンテージ・アイテムである「Percentage of Annual」が表示されています。「Profit SUM」は年間利益に占めるパーセンテージとして表示されます。
b. パーセンテージの定義と編集に使用する「パーセンテージ」ダイアログ・ボックス。
c. パーセンテージが計算されるアイテム。
d. 「各列の総計」を選択すると、値が年間総計のパーセンテージとして計算されます。
e. ワークシートに表示されるアイテムの名前。

5.4.1 「パーセンテージ」ツールの使用

ツールバーの「パーセンテージ」ツールを使用してパーセンテージを求める手順は、次のとおりです。

  1. パーセンテージの計算に使用するデータを含む列を選択します。

  2. ツールバーの「パーセンテージ」ツールをクリックします。

    パーセンテージ列に、テーブルまたはクロス集計に表示されているすべての行の総計に対する、各行のパーセンテージが表示されます。

    クロス集計ワークシートのパーセンテージの例を次に示します。

    図5-27 クロス集計ワークシートでのパーセンテージの例

    図5-27についてはこの前後の文章で説明します

    図5-27の要点:
    a. 「Percent Profit SUM, Region」では、各行(この場合は「City」)の利益が「Region」の総計に占めるパーセンテージとして計算されます(cを参照)。
    b. 「Percent Profit SUM」では、各行(この場合は「City」)の利益が2000年の年間総計に占めるパーセンテージとして計算されます。
    c. アイテム「Percent Profit SUM, Region」の「パーセンテージ」ダイアログ・ボックス。値が「Region」の総計に占めるパーセンテージとしてどのように計算されるかを示しています。
    d. アイテム「Percent Profit SUM」の「パーセンテージ」ダイアログ・ボックス。値が年間総計に占めるパーセンテージとしてどのように計算されるかを示しています。

テーブルまたはクロス集計にパーセンテージを表示する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「パーセンテージ」を選択します。

    「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスが表示されます。このダイアログ・ボックスには、定義済のパーセンテージが表示されます。

    図5-28 「パーセンテージ」ダイアログ・ボックス

    図5-28についてはこの前後の文章で説明します
  2. パーセンテージ定義の左にあるチェック・ボックスを選択します。

  3. 「OK」をクリックします。

パーセンテージが計算され、テーブルまたはクロス集計に表示されます。

データからパーセンテージを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「パーセンテージ」を選択します。

    「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. チェック・ボックスの選択を解除します。

  3. 「OK」をクリックしてデータからパーセンテージを削除します。

5.4.2 新規パーセンテージ定義の作成

新規のパーセンテージ定義を作成する操作は、次の4つの基本的な手順に分かれています。

  • パーセンテージを計算するデータ・アイテムの選択

  • 総計のパーセンテージを計算するか、値の変化を計算するかの選択

  • パーセンテージ列のラベルの作成

  • 列のフォーマットの定義

新規のパーセンテージ定義を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「パーセンテージ」を選択します。

    「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-28)。

  2. 「新規」ボタンをクリックします。

    新規定義用の「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図5-29 「パーセンテージ」ダイアログ・ボックス

    図5-29についてはこの前後の文章で説明します
  3. 「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスで、最上部のドロップダウン・ボタンをクリックして、パーセンテージを計算するデータ・アイテムのリストを表示します。

  4. リストからパーセンテージの計算に使用するデータ・アイテムを選択します。

  5. パーセンテージの計算オプションを1つ選択します。オプション「次の集合の合計値」を選択した場合は、値が変化したときにパーセンテージを表示するデータ・アイテムを選択します。

    次の表にオプションを示します。

    オプション 説明
    総計 各列について総合計に占めるパーセンテージを計算します。このオプションを使用できるのは、テーブルの「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスで操作している場合のみです。
    すべての値の総計 すべての列について総合計に占めるパーセンテージを計算します。
    各列の総計 各列について総合計に占めるパーセンテージを計算します。
    各行の総計 各行について総合計に占めるパーセンテージを計算します。
    次の集合の合計値 選択したアイテムについてパーセンテージを計算し、新規の値ごとに表示します。ドロップダウン・メニューからアイテムを選択します。

    図5-30 パーセンテージ用データの選択

    図5-30についてはこの前後の文章で説明します
  6. パーセンテージ列の列見出しを入力します。

  7. ダイアログ・ボックス下部のチェック・ボックスを選択して、小計とそのパーセンテージ、または小計が総合計に占めるパーセンテージを表示します。

  8. 小計と総合計のパーセンテージのラベルを入力するか、ラベルのドロップダウン・メニューをクリックしてオプションを追加選択します。

図5-31 パーセンテージ列のラベルの作成

図5-31についてはこの前後の文章で説明します

ドロップダウン・メニューからオプションを選択すると、ラベル・テキストへの挿入位置にテキスト・コード(&Itemや&Valueなど)が追加され、データの変化に応じて変更できるラベルが生成されます。テーブルまたはクロス集計上の実際のラベルには、アンパサンド(&)は表示されません。また、ItemやValueなどの単語のかわりに、テーブルまたはクロス集計から適切な名前が挿入されます。

次の表に例を示します。

オプション サンプル・ラベル
アイテム名の挿入 &Itemからの利益のパーセント 「Region」からの利益のパーセント
データ・ポイント名の挿入 &Dataの実績最上位者 「Profit Sum」の実績最上位者
値の挿入 &Valueの年間パーセント 「Central」の年間パーセント

ラベルからオプションを削除するには、ダイアログ・ボックスでラベル・テキストをクリックし、通常のテキストと同様に編集します。

  1. 様々なラベル定義の隣の「フォーマット」ボタンをクリックして、パーセンテージのフォーマットを設定します。「フォーマット」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「OK」をクリックして「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスに戻ります。新規の定義が表示されます。

5.4.3 パーセンテージ定義の編集

パーセンテージ定義を編集する手順は、次のとおりです。

  1. 「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスで編集する定義を選択します。

  2. 「編集」ボタンをクリックします。「パーセンテージ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 必要に応じて定義を変更します。

  4. 「OK」をクリックします。これでパーセンテージ定義の編集は完了です。

5.5 条件と一致するデータの検索

典型的なデータ分析作業は、データをフィルタ処理して特定の条件と一致するデータのみを検索することです。たとえば、過去2年分の売上データのみが表示されるように制限できます。また、2種類の売上高アイテムのデータのみを表示することもできます。これらの各作業では、データをフィルタ処理して、条件と一致する特定のデータを検索する必要があります。

サンプル条件を次に示します。

条件は例外に似ていますが、両者には重要な違いがあります。

条件は、必要な特定データを検索し、そのデータのみを表示する強力なデータ・フィルタです。様々な条件を定義し、オンとオフを切り替えて、テーブルとクロス集計のデータをフィルタ処理できます。

注意: テーブルまたはクロス集計に条件を適用しても、データはワークブックから削除されません。単にデータがフィルタ処理され、必要な部分のみが表示されます。残りのデータをテーブルまたはクロス集計に戻すには、条件をオフにします。

特定の条件と一致するデータを検索する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「条件」を選択します。

    「条件」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図5-32 「条件」ダイアログ・ボックス

    図5-32についてはこの前後の文章で説明します

    図5-32の要点:
    a. 以前に定義した条件、またはDiscovererマネージャが使用可能にしている条件です。
    b. 条件定義の左のチェック・ボックスが選択されている場合は、その条件がアクティブであり、すでにデータに適用されていることを示します。
  2. 条件と一致するデータを検索するには、条件定義の左のチェック・ボックスを選択します。その条件がオンになります。

    前述の例では、条件「Department is Video Rental or Video Sale」が選択されています。

  3. 「OK」をクリックします。データがフィルタ処理され、条件と一致するデータが検索されて表示されます。


    注意:

    競合する2つ以上の条件を選択すると警告が表示されます。たとえば、同じレイアウトに適用した2つの条件「Year = 2000」および「Year = 1998 or 1999」は競合します。最初の条件により2000年を除く年がすべて削除されたにもかかわらず、2番目の条件により1998年と1999年が表示されようとしているからです。

特定のデータ・アイテムに対する条件を表示する手順は、次のとおりです。

  1. 「条件」ダイアログ・ボックスで、ドロップダウン・リスト「条件の表示」からアイテムを選択します。ワークブックに定義されているすべての条件を表示するか、特定のデータ・アイテムに適用される条件のみを表示できます。

    • 特定のデータ・アイテムに適用される条件を表示するには、ドロップダウン・ボタンをクリックし、対象となるデータ・アイテムを選択します。

    • ワークブックに定義されているすべての条件を表示するには、「すべてのアイテム」を選択します。

    • 現在オンになっている条件のみを表示するには、「使用中」を選択します。

    図5-33 特定のデータ・アイテムに対する条件の表示

    図5-33についてはこの前後の文章で説明します

    図5-33の要点:
    a. 条件を表示するデータ・アイテムを選択します。

データから条件を削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「条件」を選択します。

    「条件」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-32)。

  2. 条件の隣のチェック・ボックスの選択を解除します。

    「削除」ボタンはクリックしないでください。クリックすると、条件定義が条件のリストから削除されます。

  3. 「OK」をクリックします。データから条件が削除されます。

データはフィルタ処理されなくなったため、テーブルまたはクロス集計に戻されます。つまり、条件がオフになります。

5.5.1 条件の作成

新規条件を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「条件」を選択します。

    「条件」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「新規」ボタンをクリックします。

    「新規条件」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    図5-34 「新規条件」ダイアログ・ボックス

    図5-34についてはこの前後の文章で説明します

    名前: 選択したアイテム、条件および値に基づいて、条件名が自動的に生成されます。別の名前を作成するには、チェック・ボックス「名前の自動生成」の選択を解除します。「名前」ボックスに条件名を入力できます。

    説明: 単純な条件の場合、条件によりデータがどのようにフィルタ処理されるかを示すには、通常は名前のみで十分であるため、さらに説明を入力する必要はありません。ただし、高度な条件の場合は、明確にするために説明が必要になることがあります。ここに説明を入力すると、条件を選択したときに「条件」ダイアログ・ボックスに表示されます。

    「保存場所」: 条件が適用されるワークブック。

  3. 「アイテム」のドロップダウン・ボタンをクリックします。

    このドロップダウン・リストには、条件に使用できるワークブックのデータ・アイテムが表示されます。また、「計算の作成」「条件の選択」も表示されます。この2つを使用すると、条件の先頭部分を作成できます。

    図5-35 条件アイテムの選択

    図5-35についてはこの前後の文章で説明します

    計算の作成: 計算を使用して、データをフィルタ処理できます(第8章「Discoverer Desktopの拡張機能」を参照)。

    条件の選択: 他の条件を使用して最初にデータをフィルタ処理する条件が作成されます(第8章「Discoverer Desktopの拡張機能」を参照)。

    アイテムのリストには、現行のテーブルまたはクロス集計に表示されているアイテムのみでなく、ワークブックのすべてのデータ・アイテムが含まれていることに注意してください。任意のデータ・アイテムを使用して条件を作成できます。

  4. データのフィルタ処理に使用するデータ・アイテムを選択します。

  5. 条件式のドロップダウン・ボタンをクリックし、必要な式を選択します。式の説明と例は、後述の表を参照してください。

    図5-36 条件式の選択

    図5-36についてはこの前後の文章で説明します
  6. 条件の定義を完成するには、「値」ボックスに値を入力します。


    注意:

    値にテキストを含む条件を作成する場合は、テキストを一重引用符で囲む必要があります。たとえば、条件「Region = 'Central'」では、テキスト値'Central'を一重引用符で囲む必要があります。数値を引用符で囲む必要はありません。

    次の表に、条件式を示します。

    意味
    = 等しい Region = 'Central'。「Central」地域のデータのみが表示されます。
    <> 異なる Region <> 'Central'。「Central」を除くすべての地域のデータが表示されます。
    > より大きい Profit SUM > 10000。10000より大きいすべての「Profit SUM」アイテムが表示されます。
    < より小さい Profit SUM < 10000。10000より小さいすべての「Profit SUM」アイテムが表示されます。
    <= 以下 Profit SUM <= 10000。10000以下のすべての「Profit SUM」アイテムが表示されます。
    >= 以上 Profit SUM >= 10000。10000以上のすべての「Profit SUM」アイテムが表示されます。
    LIKE 類似(ワイルドカードによる照合を使用) Name LIKE 'A%'。英字Aで始まるすべての名前が検索されます。パーセント記号(%)は任意の数の文字と一致します。アンダースコア記号(_)は1文字と一致します。
    IN 1つ以上の値を含む City IN ('Boston', 'Los Angles', 'New York')。指定した値を1つ以上含むデータが検索されます。
    IS NULL データを(ゼロであっても)含まない Commission IS NULL。コミッションに値がない場合にのみデータが表示されます。
    IS NOT NULL なんらかのデータを(ゼロであっても)含む Commission IS NOT NULL。コミッションになんらかの値がある場合にデータが表示されます。
    NOT IN 1つ以上の値に含まれない City NOT IN ('Boston', 'Chicago')。BostonまたはChicagoを含むデータは表示されません。
    BETWEEN 2つの値の間にある値 Profit BETWEEN 1000 AND 2000。1000以上2000以下の利益が表示されます。
    NOT BETWEEN 2つの値の外側にある値 Profits NOT BETWEEN 1000 AND 2000。1000より小さいか2000より大きい利益が表示されます。
    NOT LIKE 類似しない Name NOT LIKE 'A%'。先頭の文字が英字A以外のすべての名前が検索されます。パーセント記号(%)は任意の数の文字と一致します。アンダースコア記号(_)は1文字と一致します。
    !=および^ = 異なる Region != 'Central'。Centralを除くすべての地域が検索されます。

    注意: この2つの式は、どちらもSQLプログラミングでサポートされているため、同じ意味を持ちます。したがって、SQLプログラミング文を使用して複合条件値を作成すると、プログラムにどちらの式を使用していても、Discoverer Desktopはこの条件値を認識できます


    高度な条件を作成するには、ドロップダウン・ボタンをクリックして他のオプションを表示します。また、「詳細」ボタンをクリックして他のオプションを表示する方法もあります。値のオプションと他の高度な機能の詳細は、第8章「Discoverer Desktopの拡張機能」を参照してください。

    図5-37 条件値の入力

    図5-37についてはこの前後の文章で説明します

    「Calendar Year」など、離散値を持つデータ・アイテムを選択し、「=」を選択した場合、値を入力する必要はありません。「値」ドロップダウン・ボタンをクリックして、そのアイテムの値リストを表示し、使用する値を選択します。

    たとえば、サンプルの「Video Stores」ワークブックの場合、「Calendar Year」には3つの値1998、1999および2000があります。

  7. テキストを使用していて、テキスト内の大文字と小文字を一致させる条件が必要な場合は、「大文字小文字の区別」チェック・ボックスを選択します。

    たとえば、条件を使用してデータをフィルタ処理し、すべての「Widgets」を検索して「widgets」を除外する場合は、「大文字小文字の区別」チェック・ボックスを選択します。

  8. 「OK」をクリックします。新規条件が「条件」ダイアログ・ボックスに表示されます。

5.5.2 条件式の編集と削除

既存の条件を編集する手順は、次のとおりです。

  1. 「条件」ダイアログ・ボックスで条件を選択します。

    図5-38 「条件」ダイアログ・ボックス

    図5-38についてはこの前後の文章で説明します

    図5-38の要点:
    a. 選択されているチェック・ボックスは、その条件がアクティブになっていることを示します。
    b. この条件が選択されています。
  2. 「編集」ボタンをクリックします。「条件の編集」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  3. 必要に応じて条件を変更します。

  4. 「OK」をクリックします。これで条件の編集は完了です。

その条件をデータに対してすぐに適用する場合は、条件がオンになっている(条件の左にあるチェック・ボックスが選択されている)ことを確認して「OK」をクリックします。

データに適用できる条件のリストから条件を削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「ツール」「条件」を選択します。

    「条件」ダイアログ・ボックスが表示されます(図5-38)。

  2. 削除する条件を選択します。

  3. 「削除」をクリックしてリストから条件を削除します。