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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA Suite開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7)
B56238-10
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59 Oracle BAM Webサービスの使用

この章では、Oracle Business Activity Monitoring (Oracle BAM) Webサービス(DataObjectOperations、DataObjectDefinition、ManualRuleFireなど)を使用して、リアルタイムのチャートやダッシュボードで使用するためのデータをOracle BAMサーバーにパブリッシュするアプリケーションを作成する方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

59.1 Oracle BAM Webサービスの概要

Oracle BAM Webサービスを使用すると、リアルタイムのチャートやダッシュボードで使用するためのデータをOracle BAMサーバーにパブリッシュするアプリケーションを作成できます。標準のWebサービスと通信できるすべてのクライアントでは、これらのAPIを使用してOracle BAMにデータをパブリッシュできます。Oracle BAM Webサービス・インタフェースによって、Oracle BPEL Process ManagerやOracle Mediatorなどの他のコンポーネントにOracle BAMが統合され、SOAコンポジット・アプリケーションの開発が容易になります。


注意:

このオプションは、複雑なメッセージ処理、データを補足するためのOracle BAMアクティブ・データ・キャッシュでの参照の実行、またはスター・スキーマを設定するための初期一括アップロードには使用できません。


Oracle BAMサーバーのデータ・オブジェクトは、Oracle BAM Webサービスを使用して利用できます。ICommand Webサービスを使用して利用できる他のメタ・オブジェクトもいくつかあります。

外部Webサービスは、Oracle BAMアラート・ルールによってコールできます。詳細は、第60.2項「アラート・ルールの作成」を参照してください。

Oracle BAMには、次に示すタイプ付きでない静的なWebサービスAPIが用意されています。

これらのサービスは、WSILインタフェースを使用してOracle BAMサーバー内で検出できます。

59.2 DataObjectOperations Webサービスの使用

DataObjectOperations Webサービスを使用すると、データ・オブジェクト内の行に対して、挿入、更新、削除およびアップサートを実行することによって、Oracle BAMサーバーのデータ・オブジェクトを操作できます。

DataObjectOperations Webサービス・インタフェースでは、次の操作がサポートされています。

リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージは、使用する操作によって異なります。各Webサービスでサポートされている操作の使用方法については、E.1項「DataObjectOperations10131」E.2項「DataObjectOperationsByName」およびE.3項「DataObjectOperationsByID」を参照してください。

59.2.1 DataObjectOperations Webサービスの使用方法

DataObjectOperations Webサービスを使用するには、Oracle JDeveloperでアプリケーションにWebサービス・プロキシを作成します。

DataObjectOperations WebサービスのWeb Services Description Language (WSDL)ファイルは、Oracle BAM Webサービスがインストールされているシステム上の次のURLで使用できます。

http://host_name:7001/OracleBAMWS/Services/DataObject/DataObjectOperations.asmx?WSDL

http://host_name:7001/OracleBAMWS/WebServices/DataObjectOperationsByID?WSDL

http://host_name:7001/OracleBAMWS/WebServices/DataObjectOperationsByName?WSDL

注意:

管理サーバー上のOracle BAM Webサービスのデフォルト・ポートは7001です。管理対象サーバーのデフォルトのポート番号は9001です。


作成したWebサービス・プロキシは、図59-1に示すように、「アプリケーション・ナビゲータ」では、プロジェクトの「アプリケーション・ソース」フォルダの下に表示されます。

図59-1 「アプリケーション・ソース」内のDataObjectOperations Webサービス・プロキシ

Webサービス・プロキシ・ノード
「図59-1 「アプリケーション・ソース」内のDataObjectOperations Webサービス・プロキシ」の説明

59.3 DataObjectDefinition Webサービスの使用

DataObjectDefinition Webサービスを使用すると、Webサービス・クライアントで、データ・オブジェクト定義を作成、更新、削除および取得できます。

DataObjectDefinition Webサービスでは、次の操作がサポートされています。

リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージは、使用する操作によって異なります。詳細は、E.4項「DataObjectDefinitionの操作」を参照してください。

59.3.1 DataObjectDefinition Webサービスの使用方法

DataObjectDefinition Webサービスを使用するには、Oracle JDeveloperでアプリケーションにWebサービス・プロキシを作成します。

DataObjectDefinition WebサービスのWSDLファイルは、Oracle BAM Webサービスがインストールされているシステム上の次のURLで使用できます。

http://host_name:7001/OracleBAMWS/WebServices/DataObjectDefinition?WSDL

注意:

管理サーバー上のOracle BAM Webサービスのデフォルト・ポートは7001です。管理対象サーバーのデフォルトのポート番号は9001です。


作成したWebサービス・プロキシは、図59-2に示すように、「アプリケーション・ナビゲータ」では、プロジェクトの「アプリケーション・ソース」フォルダの下に表示されます。

図59-2 「アプリケーション・ソース」内のDataObjectDefinition Webサービス・プロキシ

Webサービス・プロキシ・ノード
「図59-2 「アプリケーション・ソース」内のDataObjectDefinition Webサービス・プロキシ」の説明

59.4 ManualRuleFire Webサービスの使用

ManualRuleFire Webサービスを使用すると、Oracle BAMサーバーでルールを起動できます。FireRuleByNameが使用可能な操作です。詳細は、E.5項「ManualRuleFireの操作」を参照してください。

59.4.1 ManualRuleFire Webサービスの使用方法

ManualRuleFire Webサービスを使用するには、Oracle JDeveloperでアプリケーションにWebサービス・プロキシを作成します。

ManualRuleFire WebサービスのWSDLファイルは、Oracle BAM Webサービスがインストールされているシステム上の次のURLで使用できます。

http://host_name:7001/OracleBAMWS/WebServices/ManualRuleFire?WSDL

注意:

管理サーバー上のOracle BAM Webサービスのデフォルト・ポートは7001です。管理対象サーバーのデフォルトのポート番号は9001です。


作成したWebサービス・プロキシは、「アプリケーション・ナビゲータ」では、プロジェクトの「アプリケーション・ソース」フォルダの下に表示されます。

59.5 ICommand Webサービスの使用

ICommandは、HTTPを介してICommand機能と通信する必要があるアプリケーション開発者用のWebサービスとして使用できます。

ICommand Webサービスには、コマンドライン・ユーティリティとほとんど同じ機能が含まれています。たとえば、次の操作に使用できます。

主な相違点は、Webサービスではリモート・システム上のファイルにアクセスできないということに起因しています。そのため、importコマンドまたはexportコマンドを使用する場合に、ファイル名を渡すことができません。

かわりに、importコンテンツをインラインで渡す必要があります。同様に、exportコンテンツをインラインで受信します。

通常、importおよびexport以外のコマンドは、コマンドライン・ユーティリティの場合と同様に動作します。

ICommandで提供されているコマンドおよびパラメータの詳細は、付録G「Oracle BAM ICommandの操作とファイル形式」を参照してください。

ICommand Webサービスには、Batchと呼ばれる単一のメソッドが含まれています。これは1つの入力パラメータを持ち、このパラメータは一連のコマンドが含まれた文字列で、G.3項「コマンド・ファイルのフォーマット」で説明されている構文を使用します。戻り値は、各コマンドの実行結果が含まれた文字列で、G.4項「ログ・ファイルのフォーマット」で説明されているログ構文で返されます。

59.5.1 ICommand Webサービスの使用方法

ICommand WebサービスのWSDLファイルは、Report Serverがインストールされているシステムで使用できます。次のURLにあります。

http://host_name:7001/OracleBAMWS/WebServices/ICommand?WSDL

注意:

管理サーバー上のOracle BAM Webサービスのデフォルト・ポートは7001です。管理対象サーバーのデフォルトのポート番号は9001です。


例59-1 データ・オブジェクトの削除(入力)

<OracleBAMCommands>
  <Delete type="dataobject" name="/test123"/>
</OracleBAMCommands>