この章では、SOAコンポジット・アプリケーションのテストを自動化するテスト・ケースの作成、デプロイおよび実行方法について説明します。SOAコンポジット・アプリケーションに含まれているBPELプロセス・サービス・コンポーネントをテストするためのテスト・ケースを作成することもできます。テスト・ケースを使用すると、本番環境へのデプロイメントの前に、SOAコンポジット・アプリケーションとWebサービス・パートナ間の相互作用をシミュレートできます。これにより、本番環境へのデプロイメント準備が完了するときに、プロセスとWebサービス・パートナの相互作用が期待どおりであるかを確認できます。
この章では、次の項目について説明します。
Oracle SOA Suiteには、SOAコンポジット・アプリケーションに対して反復可能なテストを作成して実行するための、自動化されたテスト・スイート・フレームワークが用意されています。
テスト・スイート・フレームワークの機能は、次のとおりです。
Webサービス・パートナの相互作用のシミュレート
テスト・データによるプロセス・アクションの検証
テスト結果のレポートの作成
テスト・フレームワークは、SOAコンポジット・アプリケーション・レベルでのテストをサポートしています。このタイプのテストでは、ワイヤ、サービス・バインディング・コンポーネント、サービス・コンポーネント(BPELプロセスやOracle Mediatorのサービス・コンポーネントなど)、および参照バインディング・コンポーネントがテストされます。
詳細は、第44.3項「テスト・スイートとテスト・ケースの作成」を参照してください。
テスト・スイートは、1つ以上のテスト・ケースの論理的な集合で構成されます。各テスト・ケースには、テスト・インスタンスの実行時に実行される一連のコマンドが含まれています。テスト・スイートを実行することをテスト実行と呼びます。各テストは単一のSOAコンポジット・アプリケーション・インスタンスに対応しています。
詳細は、次を参照してください。
エミュレーションにより、SOAコンポジット・アプリケーションが実行中に相互作用する次のコンポーネントの動作をシミュレートできます。
コンポジット内部の内部サービス・コンポーネント
コンポジット外部のバインディング・コンポーネント
別のサービス・コンポーネントまたはバインディング・コンポーネントを起動せずに、コンポーネントまたは参照からのレスポンスを指定できます。
詳細は、次を参照してください。
アサーションにより、変数データやプロセス・フローを検証できます。次のタイプのアサーションを実行できます。
XML文書全体のアサーション
XML文書全体の要素値を予想される要素値と比較します。 たとえば、融資申請のXML文書全体の内容を別の文書と正確に比較します。XMLUnit
パッケージ内のXMLTestCase
クラスには、XMLファイル間でアサーションを実行するための一連のメソッドが含まれています。これらのメソッドの詳細は、次のURLを参照してください。
http://xmlunit.sourceforge.net
メッセージのパート・セクションのアサート
メッセージのパート・セクションの値を予想値と比較します。例として、XML文書メッセージ全体のペイロード・パートなどがあります。
非リーフ要素のアサーション
XMLフラグメントの値を予想値と比較します。例として、リーフ要素のSSN、email、customerNameおよびloanAmountが記載された融資申請があります。
リーフ要素のアサーション
選択した文字列要素や数値要素の値、または正規表現パターンを予想値と比較します。例として、融資申請のSSNがあります。
アサートの詳細は、第44.2.3項「アサーション」を参照してください。
この項では、テスト・ケースを構成するテスト・コンポーネントについて例をあげて説明します。これらのテストを作成してプロセスにインポートする方法についてはこの章で後述します。
最初に、SOAP Webサービスなどのバインディング・コンポーネント・サービスにおけるプロセスの操作を定義します。例44-1では、TestFwk
SOAコンポジット・アプリケーションを開始するinitiate
の操作を定義しています。また、開始ペイロードも定義されています。
例44-1 プロセスの開始
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <!-- Generated by Oracle SCA Test Modeler version 1.0 at [6/13/07 10:50 AM]. --> <compositeTest compositeDN="TestFwk" xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test"> <about></about> <initiate serviceName="client" operation="initiate" isAsync="true"> <message> <part partName="payload"> <content> <loanApplication xmlns="http://www.autoloan.com/ns/autoloan"> <SSN>111222333</SSN> <email>joe.smith@example.com</email> <customerName>Joe Smith</customerName> <loanAmount>20000</loanAmount> <carModel>Camry</carModel> <carYear>2007</carYear> <creditRating>800</creditRating> </loanApplication> </content> </part> </message> </initiate> </compositeTest>
エミュレーションを作成して、SOAコンポジット・アプリケーションがWebサービス・パートナから受け取るメッセージ・データをシミュレートします。
例44-2のテスト・コードでは、エラーのある融資申請が開始されます。Webサービス・パートナから返信のフォルト・メッセージを受け取ります。
例44-2 エミュレーション
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <!-- Generated by Oracle SCA Test Modeler version 1.0 at [7/3/07 3:29 PM]. --> <compositeTest compositeDN="CompositeTest" xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test"> <about></about> <initiate serviceName="client" operation="initiate" isAsync="true"> <message> <part partName="payload"> <filePath>loanApplication.xml</filePath> </part> </message> </initiate> <wireActions wireSource="LoanBroker/CreditRatingService" operation="process"> <emulate duration="PT0S"> <fault faultName="ser:NegativeCredit" xmlns:ser="http://services.otn.com"> <message> <part partName="payload"> <filePath>creditRatingFault.xml</filePath> </part> </message> </fault> </emulate> </wireActions> </compositeTest>
このエミュレーションでは、loanApplication.xml
とcreditRatingFault.xml
の2つのメッセージ・ファイルが起動します。loanApplication.xml
の融資申請に0
で始まる社会保障番号が記載されている場合、creditRatingFault.xml
ファイルは例44-3に示すフォルト・メッセージを返します。
例44-3 フォルト・メッセージ
<error xmlns="http://services.otn.com"> Invalid SSN, SSN cannot start with digit '0'. </error>
詳細は、第44.4項「テスト・ケースのコンテンツの作成」を参照してください。
アサーションを作成し、SOAコンポジット・アプリケーション実行中の特定時点で、XML文書全体、メッセージのパート・セクション、非リーフ要素またはリーフ要素を検証します。例44-4では、customerName
変数のコンテンツが指定されたコンテンツと必ず一致するよう、Oracle SOA Suiteに対して指示しています。
例44-4 アサーション
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> <!-- Generated by Oracle SCA Test Modeler version 1.0 at [6/13/07 10:51 AM]. --> <compositeTest compositeDN="TestFwk" xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test"> <about></about> <initiate serviceName="client" operation="initiate" isAsync="true"> <message> <part partName="payload"> <content> <loanApplication xmlns="http://www.autoloan.com/ns/autoloan"> <SSN>111222333</SSN> <email>joe.smith@example.com</email> <customerName>Joe Smith</customerName> <loanAmount>20000</loanAmount> <carModel>Camry</carModel> <carYear>2007</carYear> <creditRating>800</creditRating> </loanApplication> </content> </part> </message> </initiate> <wireActions wireSource="client" operation="initiate"> <assert comparisonMethod="string"> <expected> <location key="input" partName="payload" xpath="/s1:loanApplication/s1:customerName" xmlns:s1="http://www.autoloan.com/ns/autoloan"/> <simple>Joe Smith</simple> </expected> </assert> </wireActions> </compositeTest>
詳細は、第44.4項「テスト・ケースのコンテンツの作成」を参照してください。
メッセージ・インスタンス・ファイルを使用すると、Webサービス・パートナから返されたメッセージ・データをシミュレートできます。受け取ったメッセージ・データをXMLファイルに手動で入力したり、SOAコンポジット・エディタのテスト・モードを使用してファイルをロードすることができます。たとえば、次のメッセージ・ファイルは、パートナから返された信用格付け結果900
をシミュレートします。
<rating xmlns="http://services.otn.com">900</rating>
メッセージ・ファイルをテスト・モードにロードする方法の詳細は、第44.4項「テスト・ケースのコンテンツの作成」を参照してください。
この項では、SOAコンポジット・アプリケーション用のテスト・スイートとそのテスト・ケースを作成する方法について説明します。テスト・ケースは、テスト・インスタンスの実行時に実行される一連のコマンドで構成されています。
テスト・スイートとテスト・ケースを作成する手順は、次のとおりです。
SOAコンポジット・エディタを開きます。
テスト・スイートを作成するSOAコンポジット・アプリケーションを開きます。
「アプリケーション・ナビゲータ」または「構造」ウィンドウに移動します。図44-1に示す「構造」ウィンドウが表示されない場合は、「表示」メイン・メニューから「構造」を選択します。
次の2つのいずれかの方法でテスト・スイートを作成します。
テスト・スイート名(たとえば、Fusion Order DemoのOrderBookingMainTestsuite
)を入力します。
「OK」をクリックします。
「コンポジット・テストの作成」ダイアログが表示されます。
テスト名(この例では、Fusion Order DemoのNoErrorSanityTest
を入力)と説明(オプション)を入力します。この説明は、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの「ユニット・テスト」タブの「テスト・ケース」ページにある「説明」列に表示されます。
「OK」をクリックします。
これにより、「アプリケーション・ナビゲータ」にNoErrorSanityTest.xmlという名前のテストが作成され、次のサブフォルダも作成されます。
componenttests
このフォルダはリリース11g リリース1では使用されません。
includes
このフォルダはリリース11g リリース1では使用されません。
messages
テスト・モード・ユーザー・インタフェースを使用してこのディレクトリにロードしたメッセージ・テスト・ファイルが格納されます。
tests
NoErrorSanityTest.xmlが格納されます。
NoErrorSanityTest.xmlフォルダは「構造」ウィンドウにも表示されます。図44-4に詳細を示します。これは、SOAコンポジット・エディタのテスト・モードであることを示しています。テストの開始、アサーションおよびエミュレーションをテスト・モードで作成できます。テスト・モードでは、他の変更(サービス・コンポーネントのプロパティ・ダイアログの編集、サービス・コンポーネントのエディタへのドロップなど)は実行できません。
次のオペレーティング・システム・テスト・スイート・ディレクトリも作成されます。
C:\JDeveloper\mywork\application_name\project_name\testsuites\OrderBookingMainTestsuite
テスト・ファイルを追加できるように、componenttests
、includes
、messages
およびtests
の各サブディレクトリがOrderBookingMainTestsuite
の下に作成されます。
テスト・モードを終了してSOAコンポジット・エディタの設計モードに戻るには、デザイナ上部のNoErrorSanityTest.xmlの下にある最後のアイコンをクリックします。図44-5に詳細を示します。
プロンプトが表示されたら変更内容を保存します。
「アプリケーション・ナビゲータ」のtestsuitesフォルダの下にあるNoErrorSanityTest.xmlをダブルクリックしてテスト・モードに戻ります。図44-6に詳細を示します。
注意:
|
Fusion Order Demoでは、テスト・スイートの使用例を示します。Fusion Order Demoの詳細は、第3章「SOAサンプル・アプリケーションの概要」を参照してください。
テスト・ケースは、プロセスの開始、エミュレーションおよびアサーションで構成されます。SOAコンポジット・エディタのテスト・モードで、これらのアクションをテスト・ケースに追加します。プロセスの開始を作成して、SOAコンポジット・アプリケーションへのクライアント・インバウンド・メッセージを開始します。エミュレーションを作成して、SOAコンポジット・アプリケーションがWebサービス・パートナから受け取る入出力メッセージ・データ、フォルト・データ、コールバック・データあるいはこれらすべてのタイプをシミュレートします。アサーションを作成して、プロセスの実行時に、XML文書全体、メッセージのパート・セクション、非リーフ要素およびリーフ要素を検証します。
インバウンド・メッセージを開始する手順は、次のとおりです。
最初に、SOAコンポジット・アプリケーションへのインバウンド・クライアント・メッセージの送信を開始する必要があります。
図44-7に示すように、サービス・バインディング・コンポーネント(例: initiate)をダブルクリックします。
「起動の編集」ダイアログが表示されます。
表44-1に記載されている詳細を入力します。
表44-1 「起動の編集」ダイアログのフィールドと値
フィールド | 値 |
---|---|
サービス |
バインディング・コンポーネント・サービスの名前(client)が表示されます。 |
操作 |
サービス・バインディング・コンポーネントの操作タイプ(initiate)が表示されます。 |
パート |
送信するインバウンド・メッセージのタイプ(例: payload)を選択します。 |
値 |
次の方法で、クライアントから送信されるシミュレート済メッセージを作成します。 |
|
クリックすると、「値の入力」フィールドにメッセージ・データを手動で入力できます。「サンプルの生成」ボタンをクリックすると、テスト用のサンプル・ファイルが自動的に生成されます。「別名保存」をクリックして、サンプル・ファイルを保存します。 |
|
「参照」アイコンをクリックすると、メッセージ・データをファイルからロードできます。ファイルは「アプリケーション・ナビゲータ」のmessagesフォルダに追加されます。 |
図44-8に、このダイアログを示します。
クライアントからのインバウンド・プロセス開始メッセージは、次のようになります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<!-- Generated by Oracle SCA Test Modeler version 1.0 at [7/12/07 8:36 AM]. -->
<compositeTest compositeDN="CompositeTest"
xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test">
<about/>
<initiate serviceName="client" operation="initiate" isAsync="true">
<message>
<part partName="payload">
<filePath>loanApplication.xml</filePath>
</part>
</message>
</initiate>
. . .
. . .
プロセス開始ファイルで参照されるloanApplication.xml
には、次のように融資申請ペイロードが含まれます。
<loanApplication xmlns="http://www.autoloan.com/ns/autoloan"> <SSN>111222333</SSN> <email>joe.smith@example.com</email> <customerName>Joe Smith</customerName> <loanAmount>20000</loanAmount> <carModel>Camry</carModel> <carYear>2007</carYear> <creditRating>800</creditRating> </loanApplication>
「OK」をクリックします。
アウトバウンド・メッセージをエミュレートする手順は、次のとおりです。
注意: テスト・ケースのインスタンス内での複数エミュレーションの作成がサポートされるのは、一方のエミュレーションが出力メッセージ用で、他方のエミュレーションがコールバック・メッセージ用の場合のみです。 |
同期のWebサービス・パートナから返されるメッセージをシミュレートできます。
テスト・モードでSOAコンポジット・アプリケーションに移動します。
「アプリケーション・ナビゲータ」のtestsuitesフォルダにあるテスト・ケースをダブルクリックします。図44-9に詳細を示します。
SOAコンポジット・エディタ内のSOAコンポジット・アプリケーションがリフレッシュされて、テスト・モードで表示されます。このモードでは、テスト情報を定義できます。
テストするSOAコンポジット・アプリケーション領域のワイヤをダブルクリックします。図44-10に示す例では、LoanBrokerプロセスと同期のCreditRating Webサービスの間のワイヤが選択されています。
これにより、図44-11に示す「ワイヤ・アクション」ダイアログが表示されます。このダイアログでは、SOAコンポジット・アプリケーションの選択したパートに対するエミュレーションとアサーションを設計できます。
「エミュレート」タブをクリックします。
「追加」アイコンをクリックします。
「出力のエミュレート」をクリックします。
表44-2に記載されている詳細を入力します。
表44-2 出力メッセージのエミュレート・ダイアログのフィールドと値
フィールド | 値 |
---|---|
パート |
出力を含むメッセージ・パート(例: payload)を選択します。 |
値 |
次の方法で、Webサービス・パートナから返されるシミュレート済出力メッセージを作成します。 |
|
クリックすると、「値の入力」フィールドにメッセージ・データを手動で入力できます。「サンプルの生成」ボタンをクリックすると、テスト用のサンプル・ファイルが自動的に生成されます。「別名保存」をクリックして、サンプル・ファイルを保存します。 |
|
「参照」アイコンをクリックすると、メッセージ・データをファイルからロードできます。ファイルは「アプリケーション・ナビゲータ」のmessagesフォルダに追加されます。 |
期間 |
Webサービス・パートナからメッセージが配信されるまでの最大待機時間を入力します。 |
図44-12に、このダイアログを示します。
手動入力またはファイルからロードして作成する、同期のWebサービス・パートナからのシミュレート済出力メッセージは、次のようになります。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<!-- Generated by Oracle SCA Test Modeler version 1.0 at [7/3/07 3:26 PM]. -->
<compositeTest compositeDN="CompositeTest"
xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test">
<about></about>
<initiate serviceName="client" operation="initiate" isAsync="true">
<message>
<part partName="payload">
<filePath>loanApplication.xml</filePath>
</part>
</message>
</initiate>
<wireActions wireSource="LoanBroker/CreditRatingService" operation="process">
<emulate duration="PT0S">
<message>
<part partName="payload">
<filePath>creditRatingResult.xml</filePath>
</part>
</message>
</emulate>
</wireActions>
</compositeTest>
出力メッセージで参照されるcreditRatingResult.xml
メッセージ・ファイルは、信用格付け結果の詳細を提供します。
<rating xmlns="http://services.otn.com">900</rating>
「OK」をクリックします。
コールバック・メッセージをエミュレートする手順は、次のとおりです。
注意: テスト・ケースのインスタンス内での複数エミュレーションの作成がサポートされるのは、一方のエミュレーションが出力メッセージ用で、他方のエミュレーションがコールバック・メッセージ用の場合のみです。 |
非同期のWebサービス・パートナから返されるコールバック・メッセージをシミュレートできます。
第44.4.2項「アウトバウンド・メッセージのエミュレート方法」のステップ1からステップ3を実行して、ワイヤ・アクション・ダイアログにアクセスします。
「エミュレート」タブをクリックします。
「追加」アイコンをクリックします。
「コールバックのエミュレート」をクリックします。このフィールドは非同期プロセスの場合のみ有効になります。
表44-3に記載されている詳細を入力します。
表44-3 コールバック・メッセージのエミュレートのフィールド
フィールド | 値 |
---|---|
コールバック操作 |
コールバック操作(例: onResult)を選択します。 |
コールバック・メッセージ |
非同期プロセスのコールバック・メッセージ名が表示されます。 |
パート |
コールバックを含むメッセージ・パート(例: payload)を選択します。 |
値 |
次の方法で、非同期のWebサービス・パートナから返されるシミュレート済コールバック・メッセージを作成します。 |
|
クリックすると、「値の入力」フィールドにメッセージ・データを手動で入力できます。「サンプルの生成」ボタンをクリックすると、テスト用のサンプル・ファイルが自動的に生成されます。「別名保存」をクリックして、サンプル・ファイルを保存します。 |
|
「参照」アイコンをクリックすると、メッセージ・データをファイルからロードできます。ファイルは「アプリケーション・ナビゲータ」のmessagesフォルダに追加されます。 |
期間 |
Webサービス・パートナからコールバック・メッセージが配信されるまでの最大待機時間を入力します。 |
図44-13に、このダイアログを示します。
Webサービス・パートナからのシミュレート済コールバック・メッセージは、次のようになります。このメッセージは手動で入力するか、ファイルからロードします。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<!-- Generated by Oracle SCA Test Modeler version 1.0 at [7/3/07 3:27 PM]. -->
<compositeTest compositeDN="CompositeTest"
xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test">
<about></about>
<initiate serviceName="client" operation="initiate" isAsync="true">
<message>
<part partName="payload">
<filePath>loanApplication.xml</filePath>
</part>
</message>
</initiate>
<wireActions wireSource="LoanBroker/LoanService" operation="initiate">
<emulate callbackOperation="onResult" duration="PT0S">
<message>
<part partName="payload">
<filePath>loanOffer.xml</filePath>
</part>
</message>
</emulate>
</wireActions>
</compositeTest>
コールバック・メッセージで参照されるloanOffer.xml
メッセージ・ファイルは、信用格付け承認の詳細を提供します。
<loanOffer xmlns="http://www.autoloan.com/ns/autoloan"> <providerName>Bank Of America</providerName> <selected>false</selected> <approved>true</approved> <APR>1.9</APR> </loanOffer>
「OK」をクリックします。
フォルト・メッセージをエミュレートする手順は、次のとおりです。
Webサービス・パートナから返されるフォルト・メッセージをシミュレートできます。このシミュレーションによって、プロセス内のフォルト処理機能をテストできます。
第44.4.2項「アウトバウンド・メッセージのエミュレート方法」のステップ1からステップ3を実行して、ワイヤ・アクション・ダイアログにアクセスします。
「エミュレート」タブをクリックします。
「追加」アイコンをクリックします。
「フォルトのエミュレート」をクリックします。
表44-4に記載されている詳細を入力します。
表44-4 フォルト・メッセージのエミュレート・フィールド
フィールド | 値 |
---|---|
フォルト |
パートナから返されるフォルトのタイプ(例: NegativeCredit)を選択します。 |
フォルト・メッセージ |
メッセージ名が表示されます。 |
パート |
フォルトを含むメッセージ・パート(例: payload)を選択します。 |
値 |
次の方法で、Webサービス・パートナから返されるシミュレート済フォルト・メッセージを作成します。 |
|
クリックすると、「値の入力」フィールドにメッセージ・データを手動で入力できます。「サンプルの生成」ボタンをクリックすると、テスト用のサンプル・ファイルが自動的に生成されます。「別名保存」をクリックして、サンプル・ファイルを保存します。 |
|
「参照」アイコンをクリックすると、メッセージ・データをファイルからロードできます。ファイルは「アプリケーション・ナビゲータ」のmessagesフォルダに追加されます。 |
期間 |
Webサービス・パートナからフォルト・メッセージが配信されるまでの最大待機時間を入力します。 |
図44-14に、このダイアログを示します。
手動入力またはファイルからロードして作成する、Webサービス・パートナからのシミュレート済フォルト・メッセージの例は、第44.2.2項「エミュレーション」を参照してください。
「OK」をクリックします。
アサーションを作成する手順は、次のとおりです。
アサーションを実行して、変数データやプロセス・フローを検証します。アサーションを使用すると、プロセスの実行時に、XML文書全体のテスト・データ、メッセージのパート・セクション、非リーフ要素またはリーフ要素を検証できます。この検証は、値を抽出し、その値を予想値と比較して行います。
第44.4.2項「アウトバウンド・メッセージのエミュレート方法」のステップ1からステップ3を実行して、ワイヤ・アクション・ダイアログにアクセスします。
「アサート」タブをクリックします。
図44-15に、このダイアログを示します。
「追加」アイコンをクリックします。
「アサートの作成」ダイアログが表示されます。
表44-5に示すように、ダイアログの上部で、実行するアサーションのタイプを選択します。この操作で入力メッセージのみがサポートされる場合は、「入力のアサート」ボタンが有効になります。この操作で入力メッセージと出力メッセージの両方がサポートされる場合は、「入力のアサート」と「出力のアサート」ボタンの両方が有効になります。
実行するアサーションのタイプに応じて、表44-6に示す各項を参照してください。
表44-6 アサーションのタイプ
アサーションの対象 | 参照先 |
---|---|
|
第44.4.5.1項「パート・セクション、非リーフ要素またはXML文書全体に対するアサーションの作成」 |
リーフ要素 |
第44.4.5.2項「リーフ要素に対するアサーションの作成」 |
パート・セクション、非リーフ要素またはXML文書全体に対してアサーションを作成する手順は、次のとおりです。
注意: メッセージに複数のパート(たとえば、payload1、payload2およびpayload3)がある場合は、各パートに対して個別のアサーションを作成する必要があります。 |
「参照」をクリックして、アサートの対象となるターゲットのパート・セクション、非リーフ要素またはXML文書全体を選択します。
「アサート・ターゲットの選択」ダイアログが表示されます。
値を選択して、「OK」をクリックします。たとえば、payloadなどの変数を選択してパート・セクション・アサーションを実行します。
図44-16に、このダイアログを示します。この例は、パート・セクション・アサーションの実行方法を示していますが、XML文書全体アサーションの例では、LoanBrokerRequestMessageが選択され、非リーフ・アサーションの例では、loanApplicationが選択されます。
「アサートの作成」ダイアログは、選択した変数に基づいてリフレッシュされます。
残りのフィールドに、表44-7に記載されている詳細を入力します。
表44-7 「アサートの作成」ダイアログのフィールドと値
フィールド | 値 |
---|---|
フォルト |
アサートするフォルトのタイプ(例: NegativeCredit)を選択します。このフィールドは、第44.4.5項「アサーションの作成方法」のステップ4で「フォルトのアサート」を選択した場合にのみ表示されます。 |
アサート・ターゲット |
ステップ2で選択したアサート・ターゲットが表示されます。 |
比較方法 |
比較の厳密度を指定します。
XMLファイルのコンテンツ比較の詳細は、XMLUnitに関する次のWebサイトを参照してください。
|
パート |
XML文書を含むメッセージ・パート(例: payload)を選択します。 |
値 |
次の方法で、コンテンツをアサート・ターゲットのコンテンツと比較するXML文書を作成します。 |
|
クリックすると、「値の入力」フィールドにメッセージ・データを手動で入力できます。「サンプルの生成」ボタンをクリックすると、テスト用のサンプル・ファイルが自動的に生成されます。「別名保存」をクリックして、サンプル・ファイルを保存します。 |
|
「参照」アイコンをクリックすると、メッセージ・データをファイルからロードできます。ファイルは「アプリケーション・ナビゲータ」のmessagesフォルダに追加されます。 |
説明 |
説明を入力します(オプション)。 |
図44-17に、「入力のアサート」が選択された状態のダイアログを示します。
「OK」をクリックします。
図44-18に示すように、「ワイヤ・アクション」ダイアログに、選択した内容が表示されます。
「OK」をクリックします。
リーフ要素に対してアサーションを作成する手順は、次のとおりです。
このテストでは、値が予想値と比較されます。
「参照」をクリックして、アサートするリーフ要素を選択します。
「アサート・ターゲットの選択」ダイアログが表示されます。
リーフ要素を選択して、「OK」をクリックします。たとえば、loanAmountを選択してアサーションを実行します。図44-19に詳細を示します。
「アサートの作成」ダイアログは、選択したXML文書全体に基づいてリフレッシュされます。
残りのフィールドに、表44-8に記載されている詳細を入力します。
表44-8 「アサートの作成」ダイアログのフィールドと値
フィールド | 値 |
---|---|
フォルト |
アサートするフォルトのタイプ(例: NegativeCredit)を選択します。このフィールドは、第44.4.5項「アサーションの作成方法」のステップ4で「フォルトのアサート」を選択した場合にのみ表示されます。 |
コールバック操作 |
アサートするコールバックのタイプ(例: onResult)を選択します。このフィールドは、第44.4.5項「アサーションの作成方法」のステップ4で「コールバックのアサート」を選択した場合にのみ表示されます。 |
アサート・ターゲット |
ステップ2で選択した変数アサート・ターゲットが表示されます。 |
比較方法 |
次の比較タイプを選択します。
|
アサートの値 |
予想値を入力します。この値はアサート・ターゲットの値と比較されます。 |
説明 |
説明を入力します(オプション)。 |
図44-20に、「入力のアサート」が選択された状態のダイアログを示します。
「OK」をクリックします。
図44-21に示すように、「ワイヤ・アクション」ダイアログに、選択した内容が表示されます。
新規または既存のSOAコンポジット・アプリケーションのテスト・スイートに含まれている、個別のBPELプロセス・サービス・コンポーネントのテストを自動化できます。本番環境にデプロイする前に、これらのテスト・ケースを使用して、BPELプロセスとそのWebサービス・パートナの間の相互作用をシミュレートできます。これにより、本番環境へのデプロイメント準備が完了するまでに、BPELプロセスとWebサービス・パートナの相互作用が期待どおりであるかを確認できます。
例44-5に、LoanBroker
BPELプロセス・サービス・コンポーネントに対するコンポーネント・テストを含む、SOAコンポジット・アプリケーションのテスト・スイートの例を示します。
例44-5 BPEL SOAコンポジット・アプリケーションのテスト・スイートでのBPELプロセス・サービス・コンポーネント・テスト
<compositeTest compositeDN="TestFwk"
xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test">
<about></about>
<initiate serviceName="client" operation="initiate" isAsync="true">
<message>
<part partName="payload">
<content>
<loanApplication xmlns="http://www.autoloan.com/ns/autoloan">
<SSN>111222333</SSN>
<email>joe.smith@example.com</email>
<customerName>Joe Smith</customerName>
<loanAmount>20000</loanAmount>
<carModel>Camry</carModel>
<carYear>2007</carYear>
<creditRating>800</creditRating>
</loanApplication>
</content>
</part>
</message>
</initiate>
<componentTest componentName="LoanBroker" filePath="assert.xml"/>
</compositeTest>
例44-5では、assert.xml
テストによって、変数およびフォルトに対してアサーションが指定されています。
注意: ビジネス・ルール、ヒューマン・タスク、Oracle MediatorまたはSpringサービス・コンポーネントのテストは自動化できません。 |
BPELプロセスのアクティビティに対して、変数アサーションおよびフォルト・アサーションを作成できます。例44-6では、BPELプロセスでtextVar
およびcrOutput
のコンテンツが指定されたコンテンツと必ず一致するように指示しています。
例44-6 BPELアクティビティに対するアサーション
<bpelTest xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test" componentName="LoanBroker"> <activityActions activityName="elementAssign"> <assert comparisonMethod="number"> <description>Some other assertion.</description> <expected> <location key="textVar" xmlns:loan="http://www.autoloan.com/ns/autoloan"/> <simple>111222333</simple> </expected> </assert> </activityActions> <activityActions activityName="invokeCR"> <assert comparisonMethod="number"> <description>Make sure we got the output.</description> <expected> <location key="crOutput" partName="payload" xpath="/tns:rating" xmlns:tns="http://services.otn.com"/> <simple>560</simple> </expected> </assert> </activityActions> </bpelTest>
BPELプロセスのアクティビティに対するアサーションの作成の詳細は、第44.5.5項「アサーションの作成方法」を参照してください。
waitアクティビティを使用すると、プロセスは指定された期間または時間制限に達するまで待機できます。BPELプロセス・サービス・コンポーネントをテストするときには、waitアクティビティをバイパスしてテストを続行することが必要となる場合があります。早送りアクションを使用すると、waitアクティビティをバイパスして、テスト・シナリオを進める時間を指定できます。例44-7では、BPELプロセスにwaitアクティビティを1
秒間バイパスするように指示しています。
例44-7 waitアクティビティの早送りアクション
<bpelTest xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
xsi:schemaLocation="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test
TestFwk.xsd"
xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test"
componentName="LoanBroker">
<activityActions activityName="wait1">
<fastForward duration="PT1S"/>
</activityActions>
</bpelTest>
waitアクティビティの早送りアクションの作成の詳細は、第44.5.6項「waitアクティビティのバイパス方法」を参照してください。
BPELプロセスでアクティビティが実行される回数を指定して検証できます。例44-8では、invoke
、elementAssign
、invokeCR
およびreplyOutput
の各アクティビティをそれぞれ1回実行するよう、BPELプロセスに対して指示しています。
例44-8 Assertアクティビティの実行
<bpelTest xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns="http://xmlns.oracle.com/sca/2006/test" componentName="LoanBroker"> <assertActivityExecuted activityName="invoke" executionCount="1"/> <assertActivityExecuted activityName="elementAssign" executionCount="1"/> <assertActivityExecuted activityName="invokeCR" executionCount="1"/> <assertActivityExecuted activityName="replyOutput" executionCount="1"/> </bpelTest>
assertアクティビティ実行の作成の詳細は、第44.5.7項「アクティビティの実行回数の指定方法」を参照してください。
BPELプロセス・サービス・コンポーネントのテストを作成する手順は、次のとおりです。
テスト・スイートのBPELプロセスをダブルクリックします(この例ではLoanBroker)。
テスト・スイートをまだ作成していない場合は、第44.3.1項「テスト・スイートとテスト・ケースの作成方法」を参照してください。作成するBPELプロセス・サービス・コンポーネントのテストは、SOAコンポジット・アプリケーションのテスト・スイート全体に含まれます。
図44-22に示すように、「コンポーネント・テストの作成」ダイアログが表示されます。
図44-22に示すように、デフォルト名をそのまま使用するか、または別の名前を入力します。
「OK」をクリックします。
図44-23に示すように、テスト・モードのBPELプロセスが表示されます。
左下にある「構造」ウィンドウに、「アサート」、「早送り」および「アサート実行数」フォルダが表示されます。これらのフォルダを右クリックして、アサーション、早送り(waitアクティビティの実行をバイパスします)およびアサーションの実行数をそれぞれ作成します。
デザイナの上部に、次のボタンが表示されます。
BPEL: クリックすると、Oracle BPELデザイナの設計モード(テスト・モード以外)で、BPELプロセス・サービス・コンポーネントにアクセスできます。図44-23では、BPELプロセスのテスト・モードであるため、このボタンは現在有効になっています。
監視: クリックすると、Oracle BPELデザイナでBPELプロセス・モニターを構成できます。BPELプロセス・モニターでは、データを分析してグラフィカル表示するために、Oracle BAMアダプタを介してデータをOracle BAMに送信できます。詳細は、第53.3項「Oracle BAM Monitor ExpressとBPELプロセスの併用」を参照してください。
テスト: BPELプロセス・サービス・コンポーネントのテスト・モードであるため、このボタンは現在無効になっています。このボタンは、「BPEL」ボタンをクリックしてOracle BPELデザイナの設計モードになると有効になります。
BPELプロセスのアクティビティで、変数およびフォルトに対してアサーションを作成できます。
アサーションを作成する手順は、次のとおりです。
次の方法のいずれかを使用してアサーションを作成するアクティビティを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アサート」フォルダを右クリックして「作成」を選択するか、または「アサート」フォルダを選択して「追加」ボタンをクリックします。
「Assert」ダイアログが表示されます。
「アクティビティ名」フィールドで、「参照」アイコンをクリックしてアクティビティを選択します。
または、
デザイナで特定のBPELアクティビティを右クリックし、「アクティビティ・テスト・データの編集」を選択します。
「アサート」タブをクリックします。
「追加」アイコンをクリックします。
選択したアクティビティが「アクティビティ名」フィールドに表示されます。
表44-9に示すように、残りのフィールドに詳細を入力します。
図44-9 BPELアクティビティに対するアサーション
フィールド | 値 |
---|---|
変数のアサート |
変数をアサートする場合に選択します。 |
フォルトのアサート |
フォルトをアサートする場合に選択します。 |
ターゲット |
次のようにアサートするターゲットを選択します。
|
比較方法 |
XMLドキュメントを比較する場合は、比較の厳密度を指定します。
変数を比較する場合は、次のようにタイプを指定します。
|
パート |
XML文書を含むメッセージ・パート(例: payload)を選択します。 |
値 |
次の方法で、コンテンツをアサート・ターゲットのコンテンツと比較するXML文書を作成します。 |
|
クリックすると、「値の入力」フィールドにメッセージ・データを手動で入力できます。「インスタンス・サンプルの生成」アイコンをクリックすると、テスト用のサンプル・ファイルが自動的に生成されます。「別名保存」アイコンをクリックして、サンプル・ファイルを保存します。 |
|
「参照」アイコンをクリックすると、メッセージ・データをファイルからロードできます。ファイルは「アプリケーション・ナビゲータ」のmessagesフォルダに追加されます。 |
説明 |
説明を入力します(オプション)。 |
「OK」をクリックします。
「構造」ウィンドウで「アサート」フォルダを展開し、アサートを作成したアクティビティを表示します。図44-24に詳細を示します。
waitアクティビティをバイパスして、テスト・シナリオを進める時間を指定できます。時間制限が時間切れになると、waitアクティビティは処理されます。
waitアクティビティをバイパスする手順は、次のとおりです。
次の方法のいずれかを使用して、バイパスするwaitアクティビティを選択します。
「構造」ウィンドウで、「早送り」フォルダを右クリックして「作成」を選択するか、または「早送り」フォルダを選択して「追加」ボタンをクリックします。
「早送り」ダイアログが表示されます。
「アクティビティ名」フィールドで、「参照」アイコンをクリックしてwaitアクティビティを選択します。
または、
デザイナで特定のwaitアクティビティを右クリックし、「アクティビティ・テスト・データの編集」を選択します。
「早送り」タブをクリックします。このタブは、BPELプロセスにwaitアクティビティが存在する場合にのみ表示されます。
「追加」アイコンをクリックします。
選択したwaitアクティビティが「アクティビティ名」フィールドに表示されます。
「期間」リストで、waitアクティビティをバイパスする期間(1秒など)を指定します。
「OK」をクリックします。
「構造」ウィンドウで「早送り」フォルダを展開して、waitアクティビティをバイパスして、テスト・シナリオを進める時間を表示します。図44-25に詳細を示します。
waitアクティビティの詳細は、第15.4項「有効期限を設定するwaitアクティビティの作成」を参照してください。
アクティビティを指定した回数実行するよう指定できます。これにより、アクティビティがプロセス・フローで適切な回数だけ実行されることを確認できます(Whileアクティビティが適切な回数だけ実行されることを確認するなど)。
アクティビティの実行回数を指定する手順は、次のとおりです。
次の方法のいずれかを使用して、実行するアクティビティを選択します。
「構造」ウィンドウで、「アサート実行数」フォルダを右クリックして「作成」を選択するか、または「アサート実行数」フォルダを選択して「追加」ボタンをクリックします。
「アサート実行数」ダイアログが表示されます。
「アクティビティ名」フィールドで、「参照」アイコンをクリックして実行するアクティビティを選択します。
または、
デザイナで特定のBPELアクティビティを右クリックし、「アクティビティ・テスト・データの編集」を選択します。
「アサート実行数」タブをクリックします。
「追加」アイコンをクリックします。
選択したアクティビティが「アクティビティ名」フィールドに表示されます。
「カウント」リストで値を選択します。
「OK」をクリックします。
「アクティビティ・テスト・データ」ダイアログは、図44-26のようになります。
「構造」ウィンドウで「アサート実行数」フォルダを展開し、アクティビティに割り当てた実行数を表示します。図44-27に詳細を示します。
テスト・ケースのテスト・スイートを作成した後は、そのスイートをSOAコンポジット・アプリケーションの一部としてデプロイします。その後、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからテスト・スイートを実行します。
Oracle JDeveloperからのSOAコンポジット・アプリケーションのデプロイの詳細は、第43.7.1項「Oracle JDeveloperでの単一のSOAコンポジットのデプロイ方法」を参照してください。
SOAコンポジット・アプリケーションのデプロイおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlからのテスト・スイートの実行の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド』を参照してください。
sca_test
WLSTコマンドを使用したテスト・スイートの実行の詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスのsca_testの項を参照してください。
ant-sca-test.xml
のantスクリプトを使用したテスト・スイートの実行の詳細は、第43.7.6.1項「SOAコンポジット・アプリケーションのテストを自動化するためのantの使用方法」を参照してください。