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Oracle® Fusion Middleware Oracle Event Processing開発者ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7) for Eclipse
B61654-06
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4 Oracle Event Processing IDE for Eclipseの概要

この章では、Oracle Event Processing IDEのEclipseで利用可能な機能、その機能のインストールおよび構成方法に関する情報について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 Oracle Event Processing IDE for Eclipseの概要

Oracle Event Processing IDE for Eclipseは、Oracle Event Processingのアプリケーションの開発、デプロイおよびデバッグに役立つよう設計された一連のEclipse IDEのプラグインです。

この項では次について説明します:

Oracle Event Processing IDE for Eclipseの詳細は、http://www.oracle.com/technology/products/event-driven-architecture/cep-ide/11/を参照してください。

4.1.1 機能

Oracle Event Processing IDE for Eclipseの主な機能は次のとおりです。

  • イベント駆動型アプリケーションの作成を直ちに開始するためのプロジェクト作成ウィザードおよびテンプレート。

  • JavaやXMLファイルなどのOracle Event Processingアプリケーションに共通のソース・ファイル用の高度なエディタ。

  • IDE内部からOracle Event Processingサーバー・インスタンスをシームレスに開始、停止およびデプロイするための統合化されたサーバー管理。

  • 統合化されたデバッグ。

  • イベント処理アプリケーション内を参照および移動し、EPNコンポーネントを視覚的に作成および編集するイベント処理ネットワーク(EPN)のビジュアル設計ビュー。

  • Oracle Continuous Query Language (Oracle CQL)構文の強調表示、コンポーネントの構成およびアセンブリ・ファイルを含むOracle Event Processingアプリケーション・ソース・ファイルの検証

  • デプロイ可能なOracle Event Processingアプリケーションを作成およびエクスポートできる機能。

  • IDE内からOracle Event Processing Visualizerを使用できるOracle Event Processing Visualizerの統合化されたサポート。

4.1.2 JDK要件

11g リリース1 (11.1.1)では、Oracle Event Processing IDE for EclipseはJDK 6.0が必要です。詳細は、次を参照してください:

4.1.3 デフォルトのOracle Event Processingドメインocep_domainおよび開発

Oracle Event Processingサーバー・インストールで「標準」オプションを選択した場合、インストールにはデフォルトのocep_domainドメイン(デフォルトのパスワード付き)と製品サンプルは含まれません。

デフォルトのocep_domainとサンプル(推奨)をインストールする場合は、Oracle Event Processingサーバー・インストールの「カスタム」オプションを選択してください。

「標準」インストールは本番環境、「カスタム」インストールは開発環境に適しています。

開発中にOracle Event Processing IDE for Eclipseで使用するために、デフォルトのocep_domainとサンプルをインストールすることをお薦めします。

標準のOracle Event Processingサーバー・インストールを選択する場合、構成ウィザードを使用して、Oracle Event Processingサーバー・ドメインを作成できます。

詳細は、次を参照してください:

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Event Processingスタート・ガイド』のインストール概要に関する項

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Event Processing管理者ガイド』のOracle Event Processingスタンドアロン・サーバー・ドメインの作成に関する項

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Event Processing管理者ガイド』のOracle Event Processingネイティブ・クラスタリングを使用したOracle Event Processingマルチサーバー・ドメインの作成に関する項

4.2 最新のOracle Event Processing IDE for Eclipseのインストール

最新バージョンのIDEはOracle Technology Network Webサイトで入手可能です。Eclipse更新のサイトからIDEをインストールすることをお薦めします。

最新のOracle Event Processing IDE for Eclipseをインストールするには:

  1. Eclipse (3.7.2)およびWTP (2.0)の必要なバージョンを取得します。必ずJava EE開発者用のEclipse IDEをインストールしてください。次のWebサイトで入手可能なIndigoインストール全体を取得することをお薦めします。

    Windows: http://www.eclipse.org/downloads/download.php?file=/technology/epp/downloads/release/indigo/R/eclipse-jee-indigo-win32.zip

    Linux: http://www.eclipse.org/downloads/download.php?file=/technology/epp/downloads/release/indigo/SR2/eclipse-jee-indigo-SR2-linux-gtk.tar.gz

  2. Eclipse IDEを開き、「ヘルプ」>新規ソフトウェアのインストールのメニュー項目を選択します。

    図4-1に表示されているように、「インストール」ダイアログが表示されます。

    図4-1 「インストール」ダイアログ

    図4-1の説明が続きます
    「図4-1 「インストール」ダイアログ」の説明

  3. 「追加」をクリックします。

    図4-2に表示されているように、「サイト追加」ダイアログが表示されます。

  4. 表4-1の説明に従って、このダイアログを構成します。

    表4-1 新規更新サイトダイアログの属性

    属性 説明

    Name

    このリモート更新サイトの名前。例: Oracle Event Processing Tools更新

    URL

    リモート更新サイトへのURL。有効な値:

    http://download.oracle.com/technology/software/cep-ide/11/
    

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 「インストール」ダイアログで、操作プルダウン・メニューから、作成したOracle Event Processing Tools更新サイトを選択します。

    Eclipseのリモート更新サイトへの接続には多少時間がかかります。その間、サイトが選択されていませんのエントリは「保留中」になります。

    Eclipseがリモート更新サイトに接続した後、図4-3に示すように、「Oracle Event Processing Tools」エントリが更新サイトのリストに表示されます。

  7. 図4-3に示すように、Oracle Event Processingツールエントリの横にあるチェック・ボックスを選択します。

    図4-3 「インストール」ダイアログ - サイト選択

    図4-3の説明が続きます
    「図4-3 「インストール」ダイアログ - サイト選択」の説明

  8. 「次へ」をクリックします。

    図4-4に示すように、「インストールの詳細」ダイアログが表示されます。

    図4-4 「インストール」ダイアログ-「インストールの詳細」

    図4-4の説明が続きます
    「図4-4 「インストール」ダイアログ-「インストールの詳細」」の説明

  9. 「次へ」をクリックします。

    「ライセンスの確認」ダイアログが表示されます。

  10. 「終了」をクリックします。

  11. メッセージが表示されたら、Eclipseを再起動します。この操作を省略すると、予期しない動作が発生する可能性があります。

  12. インストールを確認するために、「ヘルプ」>Eclipseについてを選択します。

    図4-5に示すように、「Eclipseについて」ダイアログが表示されます。

    図4-5 Eclipseについて

    図4-5の説明が続きます
    「図4-5 Eclipseについて」の説明

  13. Oracleをクリックします。

    図4-6に示すように、Eclipseの機能についてダイアログが表示されます。

    図4-6 Eclipse機能についてダイアログ

    図4-6の説明が続きます
    「図4-6 Eclipse機能についてダイアログ」の説明

  14. プラグインの詳細をクリックします。

    図4-7に示すように、機能プラグインのダイアログが表示されます。

    図4-7 機能プラグインダイアログ

    図4-7の説明が続きます
    「図4-7 機能プラグインダイアログ」の説明

  15. 表4-2にあるプラグインが表示されていることを確認してください。

    表4-2 Oracle Event Processing IDE for Eclipseプラグイン

    プロバイダ プラグイン名 プラグインID

    Oracle

    Oracle Event Processing Toolsコア

    com.bea.wlevs.eclipse.tools.core

    Oracle

    Oracle Event Processing Toolsドキュメント

    com.bea.wlevs.eclipse.tools.doc

    Oracle

    Oracle Event Processing Tools UI

    com.bea.wlevs.eclipse.tools.ui


  16. Oracle Event Processing IDE for Eclipseを選択した後、次のトピックを検討します。

4.3 Oracle Event Processingで配布されるOracle Event Processing IDE for Eclipseのインストール

バージョンがOracle Technology Networkサイトより古い場合がありますが、Oracle Event Processing IDE for EclipseのバージョンがOracle Event Processing製品に付属しています。

Oracle Event Processingで配布されるOracle Event Processing IDE for Eclipseをインストールするには:

  1. Eclipse (3.7.2)およびWTP (2.0)の必要なバージョンを取得します。必ずJava EE開発者用のEclipse IDEをインストールしてください。次のWebサイトで入手可能なIndigoインストール全体を取得することをお薦めします。

    Windows: http://www.eclipse.org/downloads/download.php?file=/technology/epp/downloads/release/indigo/R/eclipse-jee-indigo-win32.zip

    Linux: http://www.eclipse.org/downloads/download.php?file=/technology/epp/downloads/release/indigo/SR2/eclipse-jee-indigo-SR2-linux-gtk.tar.gz

  2. Eclipse IDEを開き、「ヘルプ」>新規ソフトウェアのインストールのメニュー項目を選択します。

    図4-1に表示されているように、「インストール」ダイアログが表示されます。

    図4-8 「インストール」ダイアログ

    図4-8の説明が続きます
    「図4-8 「インストール」ダイアログ」の説明

  3. 「追加」をクリックします。

    図4-2に表示されているように、「サイト追加」ダイアログが表示されます。

  4. 「アーカイブ」をクリックします。

    図4-10に示すように、ローカル・サイト・アーカイブの選択ダイアログが表示されます。

    図4-10 ローカル・サイト・アーカイブの選択ダイアログ

    図4-10の説明が続きます
    「図4-10 ローカル・サイト・アーカイブの選択ダイアログ」の説明

  5. MIDDLEWARE_HOME/ocep_11.1/eclipse-update-siteディレクトリに移動して、cep-tools-11.1.0.DATE-BUILD.zipファイルを選択します。

    MIDDLEWARE_HOMEはOracle Event Processingをインストールしたディレクトリ(c:\Oracle\Middlewareなど)、DATEはビルド日付、BUILDはビルド番号です。

  6. 「開く」をクリックします。

  7. Oracle Event Processing Toolsのインストールを選択し、アップデート・マネージャを終了します。

  8. メッセージが表示されたら、Eclipseを再起動します。この操作を省略すると、予期しない動作が発生する可能性があります。

  9. インストールを確認するために、「ヘルプ」>Eclipseについてを選択します。

    図4-5に示すように、「Eclipseについて」ダイアログが表示されます。

    図4-11 Eclipseについて

    図4-11の説明が続きます
    「図4-11 Eclipseについて」の説明

  10. Oracleをクリックします。

    図4-6に示すように、Eclipseの機能についてダイアログが表示されます。

    図4-12 Eclipse機能についてダイアログ

    図4-12の説明が続きます
    「図4-12 Eclipse機能についてダイアログ」の説明

  11. プラグインの詳細をクリックします。

    図4-7に示すように、機能プラグインのダイアログが表示されます。

    図4-13 機能プラグインダイアログ

    図4-13の説明が続きます
    「図4-13 機能プラグインダイアログ」の説明

  12. 表4-2にあるプラグインが表示されていることを確認してください。

    表4-3 Oracle Event Processing IDE for Eclipseプラグイン

    プロバイダ プラグイン名 プラグインID

    Oracle

    Oracle Event Processing Toolsコア

    com.bea.wlevs.eclipse.tools.core

    Oracle

    Oracle Event Processing Toolsドキュメント

    com.bea.wlevs.eclipse.tools.doc

    Oracle

    Oracle Event Processing Tools UI

    com.bea.wlevs.eclipse.tools.ui


  13. Oracle Event Processing IDE for Eclipseを選択した後、次のトピックを検討します。

4.4 Eclipseの構成

この項では、Eclipseを構成してOracle Event Processingを操作する方法について説明します。

Eclipseを構成するには:

  1. 実行中の場合は、Eclipseを終了します。

  2. 使用のコンピュータにJava 6 JREをインストールします。

    たとえば、Java Development Kitに付属のJREを次の場所にインストールします。

    C:\Java\jre6

  3. 任意のエディタを使用して、たとえば、例4-1のC:\eclipse\などのEclipseインストール・ディレクトリにあるeclipse.iniファイルを開きます。

    例4-1 デフォルトのeclipse.iniファイル

    -showsplash
    org.eclipse.platform
    --launcher.XXMaxPermSize
    256M
    

    注意:

    http://wiki.eclipse.org/Eclipse.iniの説明のように、eclipse.iniファイルを変更する場合、引数を追加します(1行につき1つの引数)。

    Eclipseの構成方法の詳細は、http://wiki.eclipse.org/FAQ_How_do_I_run_Eclipseを参照してください。


  4. 例4-2に示すように、次の行をeclipse.iniファイルに追加します。

    例4-2 メモリー・リソース

    -showsplash
    org.eclipse.platform
    --launcher.XXMaxPermSize
    256M
    -vmargs
    -Xmx512m
    -XX:MaxPermSize=256M
    
  5. 例4-3に示すように、次の行をeclipse.iniファイルに追加します。

    例4-3 仮想マシン・パス

    -vm
    PATH-TO-JRE-6.0-JAVAW
    

    PATH-TO-JRE-6.0-JAVAWは、Java 6.0 JRE javaw実行可能ファイルの完全修飾パスです。例:

    -vm
    C:\Java\jre6\bin\javaw.exe
    

    注意:

    -vmとパスの両方を同じ行に置きません。例4-3に示すように、それぞれを別の行に分ける必要があります。


  6. eclipse.iniファイルを保存して閉じます。

  7. Eclipseを起動します。

  8. 「ヘルプ」>Eclipseについてを選択して、「インストール」詳細をクリックします。

  9. 「構成」タブをクリックします。

    図4-14に示すように、「構成の詳細」タブが表示されます。

    図4-14 Java 6の構成詳細

    図4-14の説明が続きます
    「図4-14 Java 6の構成詳細」の説明

  10. eclipse.vmプロパティは、eclipse.iniファイルに構成したJava 6.0 JREを指していることを確認します。